ウォークマン『NW-M505』長期試用レポート

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年内の当店の店舗営業もあと2日になりました。なにかやり忘れていることはないかな?と、思うとそれはもう山ほどあって、開梱レポートだけしてそのままにしている製品が数多くあるんですが、その中のひとつを今日は紹介します。

12月5日より出荷の始まった新型ウォークマン「NW-M505」です。バイオレットカラーで型番に「505」がついていると条件反射的に購入してしまうという方も多くいらっしゃると思いますが、私もその一人。毎日通勤中に使っていますので、しばらく使ってみてからの感想です。

 

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開梱レポート&セッティングレポートについてはこちらで出荷開始当日に行っています。

☆当店blog 13.12.5「スマートフォン連携のウォークマン『NW-M505』開梱レポート」

あれから3週間、毎日持ち歩いて使っています。デジタルノイズキャンセリングヘッドホンがついているんですが、ノイズキャンセリング機能は対応ヘッドホンでしか利用ができないため、そのまま付属のものを使い続けています。特に不満のある音質ではないしくたびれてくるまではこのまま利用をするつもりでいます。

なお、利用できるノイズキャンセリング機能対応のヘッドホンはこの2種類。

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★ソニーストア ノイズキャンセリング機能対応ヘッドホン「MDR-NWNC33」

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★ソニーストア ノイズキャンセリング機能対応ヘッドホン「MDR-NWNC200」

インナーイヤータイプのNWNC33のドライバーユニットは13.5mmで付属ヘッドホンと同じドライバーと思われます。ウォークマンM505には専用の音質設定モードがありますが、それほど音質については変わらないのかな?と、予想。ヘッドホンの色を変更したいという方にはよいのですが、せっかく買いなおして変更するならオーバーヘッドタイプの「MDR-NWNC200」ですよね。

ただ、ヘッドホンの価格がNW-M505本体と同じ、というところがニクイです。

オーバーヘッドタイプを買うならやっぱり冬場ですよね。お正月に買っちゃおうかな。

 

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当初、残念に思っていたNFCエリアがクリップを装着すると隠れちゃう問題ですが、これもボディサイドのHOLDスイッチ付近にタッチすることでなんとか利用できることを教えていただき、これで私も利用しています。

ただ、やはり感度が弱くいつものような簡単タッチ一発ではなく、手探りでNFCタッチをする感じになり便利さはやはりスポイルされます。ですが、実際に使い続けているとウォークマンの電源を入れるとそのまますぐにスマートフォンに接続しにいってくれるので、初期設定のときくらいしかNFCは利用をしないかも。

ワイヤレスヘッドセットと違って電源を入れるのが簡単なので、結局NFC機能は初期設定以外はあまり利用をしていません。一度ペアリングをしておけば切り替えで簡単にいろいろなモデルとつながりますからね。

 

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それと、ちょっと感動したスマートフォンの再生楽曲をウォークマン本体の有機ELディスプレイに表示してくれるという機能。これも実は制約があることを発見。

当初はXperia の音楽再生の時は表示ができてビデオ再生の時は対応せず、というのに気がついただけだったんですが、その後、いろいろわかりました。

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まずはウォークマン「NW-F886」との接続です。ハイレゾ対応のウォークマンFシリーズから直接音を出力した方が良さそうなものですが、まぁ、ウォークマンからウォークマンにNFCを使って音をワイヤレスで飛ばしてみると。。。というのをやってみたんですが、この時もディスプレイには「不明」表示になります。

あらら、音楽再生の時はディスプレイに表示が出てくるものではなかったんでしたっけ?

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こちらはXperia Tablet Zとの接続です。この際もタイトル表示はできました。むむむ、ということはウォークマン同士の接続はだめで、Xperiaとの接続のときだけしかだめなのかな? というと、それがそうでもありません。

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私のスマートフォンXperiaには音楽再生ソフトがいくつか入っていて、ジョギングアプリにも音楽再生機能がついていることが多いんです。そちらで試してみると、こちらもタイトル表示ができません。(上の表示では「不明」にはなっていませんが、実際に再生されている曲とは違う表示になっています。)

つまり結論としては、スマートフォンやタブレットのXperia向けに配信しているウォークマンアプリと連携をするような作りになっていて、ウォークマンアプリを使っている時だけタイトル表示ができる、ということになっていました。

なるほど~。単にスマートフォンとの親和性を高めているというのではなく、Xperiaとの連携強化がこういうところに隠されているみたいですね。

 

その他、気になるところはこんなところにもあります。

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これは私がいつも通勤時に感じていたこと。付属のヘッドホンを使っていて左側のインナーイヤーヘッド側のケーブルが短く、右側がそこから枝分かれするタイプなので、必然的にウォークマンはこういう向きで持つことになります。

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そうすると。。。この写真でわかりますかね? ソニーロゴがシャツ襟と反対方向をむいているので、ディスプレイ表示も反対側になってしまいます。

そうなんです。利用時にディスプレイ表示が向こう側を向いてしまうので操作がしにくいんです。私には。わざわざウォークマンを逆さ向きにしないとディスプレイ表示がみにくくなるので、なんでこの向きになっているんだろう?と、疑問に思っていました。

ですが、気温が下がりダウンジャケットを着るようになってから、その理由が判明。

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こうしてアウターに胸ポケットがないので襟のところなどにクリップで挟むんですが、そうすると男性の場合は左側が前になるのでこういう向きでクリップすることになるわけです。

そうするとウォークマンの向きが正しくなるので、こういう理由で表示部の向きをそろえているのかな?と。じゃあ、女性の場合はどうなのか?というと、これが逆になってしまうんですが、まぁ、個人的にはこういうことでこの問題も解決。

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その他、気になる点はいくつかまだあります。電源投入すると毎回表示されるこの「データベース更新中」のメッセージ。

曲の入れ替えをしていなくても、毎回こういう表示が出ます。えー、毎回そんなにデータベースの更新をしているの?というところですが、おそらくほかのモデルもこういうことは毎回しているんですよね。

ただ、その時にウォークマン起動中みたいなアニメーションにしたり表示の仕方を工夫しているだけのことで、M505はそこを正直に表示しちゃっているのかな?と。

それほど長い時間でもないので、こうして文字表示にせずになにかアニメーション画面を表示してくれれば良いのに、と、思われる方も多いと思います。私もそう思います。

まぁ、このモデルは9月発表で発売が12月。銀座ソニービルショールームでも実働機種の展示が一番遅かったモデルでした。今年はZX1から始まってSシリーズ、Eシリーズ、Wシリーズとウォークマン全機種がモデルチェンジをしているので、開発リソースが足りず、M505のこういう部分が後回しにされているんでしょうね。

発売日にファームウェアアップデートをしていますが、是非、またこの辺りもアップデートしてより使いやすくしてくださいませ。

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Androidベースのウォークマンやビデオ再生にも対応する画面の広いウォークマンを使いなれてしまっているので、今さらこうした文字表示だけのディスプレイってつかいにくいだろうなぁ、と、思っていたんですが、これはそうでもありませんでした。

たった1行しか表示ができないとなると、それはもう曲でもアーティストでも探すのが猛烈に大変になりそうですが、3行の表示があるとストレスになりません。こうなっていると案外探しやすいものなんだな、と、実感。

もっともそれほど多くの曲を転送していなくて、アルバムで10枚程度しか入れていないというのもあるんですが、でも、このウォークマンってきっとそういう使い方ですよね?

メインのライブラリーはスマートフォンXperiaの方に作っておいて、M505にはワイヤレスでは飛ばさずにより良い音でじっくりと聞きたい曲だけ入れておく、みたいな使い方。理に適っているんですよ。これで。

 

でも、理に適っていない部分もあります。これは本体の問題ではなくMedia Goの方の問題でもあるんですが、どうもMedia Goの動作が圧縮音源を転送することしかできないみたいなんです。

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これはMedia Goの転送設定なんですが、ウォークマンM505に転送できるフォーマットがMP3とAACだけしか選べません。ウォークマンM505は残念ながらFLAC対応になっていないもので、FLACのCD音質フォーマットの利用ができないんです。FLACフォーマットの曲を転送しようとするとMP3の320kbpsが最高音質になってしまいます。

Atrac Advanced Losslessの再生には対応しているのでCD音質を楽しむならAtrac Losslessで取り込んだものを転送するのが良いのですがMedia Goでそれをやると、その場合もMP3に変換されてしまいます。

なので、仕方なくドラッグ&ドロップで曲を転送するか、もしくは「x-アプリ」を使うことになります。今年の秋モデルから楽曲転送ソフトを「Media Go」推奨に一本化しているんですが、こういうところがM505の使いこなしの部分ですかね。

【追記】

その後、検証してみたところx-アプリで転送してもAtrac Advanced Losslessのロスレス部分は転送されず、Atrac Plusになってしまうことが判明。ドラッグ&ドロップで直接ロスレスファイルをコピーしてもM505では再生はできませんでした。

お詫びして訂正いたします。

 

上位モデルのZX1やF880シリーズのようにハイレゾ対応をしてくれていればなお良かった、とは思うんですが、それでもM505に搭載されているデジタルアンプ「S-Master MX」って、そのハイレゾ対応部分以外は「S-Master HX」と同じ性能のものが搭載されているとのこと。

ハイレゾ音源ではなく、通常のCD音質以下のファイルで「DSEE HX」を使っていなければ音質に差はないんだという説明を聞いています。現時点で最も音質の良いNFC対応Bluetoothヘッドセット(ウォークマン機能&FMラジオのおまけつき)を使っているということには変わりません。

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使ってて一番うれしい瞬間はやはりXperiaでビデオ再生をしているとき。ノイズキャンセリング機能のおかげもあってダイナミックレンジの広い映画音声もとても聞き取りやすくなります。

自宅にあるnasneで録り貯めた映画、ドラマを見ることが多いのですが、この時に一番恩恵を受けている気がします。

あとはウォークマンで音楽再生をしつつ、Xperiaでニュース閲覧、Twitterなどをしながら通勤した時はXperiaのバッテリーの減りが少ないのも実感。ウォークマンM505のおかげでXperiaで音楽再生&通信をしなくて済むようになるので、これも劇的に効果がありました。

 

スマートフォンとの連携を考えたウォークマン「NW-M505」。これでしばらくは私の通勤環境は安泰です。年末最後に良いものを買えたなぁ。

スマートフォンをウォークマンやビデオプレーヤーに使っている方におすすめです。

 

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ソニーストア ウォークマン「NW-M505」のご案内はこちらから

☆当店blog 13.12.5「スマートフォン連携『NW-M505』開梱レポート」
☆当店blog 13.12.4「ウォークマンM505の本体ソフトウェアアップデート」
☆当店blog 13.11.6「ウォークマン『NW-M505』ブラックも入荷次第出荷へ」
☆当店blog 13.10.8「ウォークマン『M505』バイオレットが入荷次第出荷へ」
☆当店blog 13.9.25「スマートフォンと連携するウォークマン『M505』シリーズ」

 

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