新型フラッシュ『HVL-F58AM』店員の声

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先日、デジタル一眼レフ『α900』をお借りした時にバッグの中に一緒にフラッシュの「HVL-F58AM」も入っていました。ついでなのでちょこっといじらせてもらってプチレポートです。

 

さて、このフラッシュ「HVL-F58AM」ですが、ただのフラッシュではありません。7月7日にはわざわざ、このフラッシュだけのためにプレスリリースが出ています。業界初の回転機構「クイックシフトバウンス」というのを採用。縦位置、横位置のカメラホールドに合わせてヘッド部を回転できるとか。

私も触るのは初めてです。

まずはこれ。当店に到着しているのはこの専用ケースに入った状態できているだけで、説明書もなにもありませんでした。なんだろ、これ、で開けてみると。

中身はフラッシュで「HVL-F58AM」だったというわけです。

使い方がよくわかっていないんですが、キャッチライトシート(ワイドパネル)は内蔵タイプになっています。焦点距離16mmまでのワイド撮影のときに利用するパネルなんですがこうして本体に押し込むことでしまうことが可能。

図はしまい込む直前の図になっていますが、もちろん、これで奥まで押し込むことができます。

私が使っている「HVL-F36AM」(生産終了モデル)では、このキャッチライトシートが別体パーツになっていて、なくすのが心配でつけっぱなしにしているんですが(^_^;)これなら必要なときにだけ引き出すことができます。

いいですね。これ。

さて、なんでこのフラッシュがα900についてきたかというと。。。おそらく、α900には内蔵フラッシュがついていないからなんでしょうね。(写真左はα700、右がα900です。)

α900にはアクセサリーシューがついていますので、フラッシュが必要な時は外部フラッシュを使ってください、というところ。

ただ、フラッシュを使うのって私もそうなんですが、このフラッシュ独特の不自然な見え方を嫌って、なるべく使わないようにしてしまいます。ですがSDC2008の時に馬場先生にセールスされたムック本「デジタル一眼レフストロボテクニック工夫とワザ!」を読んでからはちょっと考え方が180度変わってしまいました。

 

デジタル一眼レフストロボテクニック工夫とワザ! (Gakken Camera Mook)

デジタル一眼レフストロボテクニック工夫とワザ! (Gakken Camera Mook)

  • 作者: 馬場 信幸
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本

 

フラッシュを制するモノこそ写真を制す!ではありませんが、積極的に使っていって自然に見えるフラッシュのワザを身につけよう!というところ。

ちなみに、この1枚目の写真ですが、なんで不自然に見えるかと言えばフラッシュ独特の色がついてるし、影とかがいかにも不自然な感じでいかにもフラッシュを使っています!という写真になっているからダメなんです。

そこで、こうしてフラッシュを上向きにして天井にあてて撮影することができるようになっているんです。これがバウンス撮影というんです。

そのバウンス撮影で真上に光を出して撮影したのがこちら。

これだけで、自然な写真になります。撮影時には部屋の蛍光灯を消して撮影していますが、そういう雰囲気もありません。(もっとも、このテストは昼間に行っていますのでそんなに暗い場所ではないんですが。)

そして、私が使っているHVL-F36AMではできないのがこの背面バウンス。なんと上方向90度だけでなく150度まで回すことが可能。バウンス撮影は天井などの白い部分に光を反射させて柔らかい光を使って撮影するわけですが、天井がやたら高かったり色が付いている場合は、こうして背面の壁を利用することができます。

また、これなら上方向からの光ではなくなるのであごの下の影なども柔らかくさらに自然な感じにすることが可能。

うーん、あまり違いがわかりませんが(^_^;)これが背面バウンスです。調整はなにも考えずにフラッシュの首をカリカリと回転させるだけですので、これで一番自然に見えるところを探してフラッシュを使うという感じですね。

で、ここまでは従来のフラッシュでもできること。

わざわざプレスリリースがでるくらいのフラッシュです。ここからがちょっと普通と違っていて。。。

このフラッシュが左右90度に回転するんです。すると、こうした縦位置撮影の際にも従来であれば横方向にバウンスさせることになってしまうところがカメラに合わせて横回転させることで、ちゃんと天井を向けたバウンスができるというわけです。

試してみましょう。

これは正面から普通にフラッシュ撮影したときの写真。直接フラッシュが当たっているのでしっかりと強い影が出ています。また被写体に向かってレンズの左に発光部が来ているので左からの光というのまでわかってしまいます。

で、これは通常のフラッシュだったらということで左に90度向けてバウンスさせたところ。すぐ横に壁があるのでバウンスさせてはいるんですが、光が強すぎてしっかりとした影も出ています。失敗です。

で、こちらは背面バウンスを左上方向から使って撮影したところ。縦位置撮影でもこんな自然な写真が撮れます、というわけです。

特にロック機構などはないので手でつかんで向けたい方向にガリガリと回転させるだけでOK。なるほど、これは使いやすい!

HVL-F58AMの操作部です。あいにく、説明書がない上に時間もないので使い方は調べていません。ただ、PDFファイルで探してみたら、取扱説明書のページ数は76ページもあるようです。

たんに機能設定の説明をしているだけではなく、どういうシチュエーションの時にどのモードを使えば良いのか、まで案内されているのでこのフラッシュの取説だけ一度読んで、マネして操作をしてみれば、すべての機能操作は覚えられそうです。

ハイスピードシンクロとかってどういう意味なのかわかりませんでしたが、なるほど、背景をぼかした逆光の人物撮影をするときなどに利用するんですか。勉強になりました。

それと、見ててこれは便利そう、と思ったのがやはり縦位置撮影の時。α900はカメラ本体の回転を検知して背面モニターの表示部も回転してくれるんですが、フラッシュの方も操作部は回転ヘッドについているので、両方とも縦位置でも普通の表示方向で使えるところ。

フラッシュの操作なんて難しそうでわからないや、という場合も、とりあえずはこのバウンス撮影をするだけで自然な光が得られます。今回の見本作例ですが私はフラッシュの発光操作には一切手を触れていません。ただバウンスする方向を決めてあげただけです。

フラッシュを内蔵しない「α900」に、是非、最初の周辺機器として買い足してみては!(ちなみにα900にはレンズキットがありません。レンズの方が買うのは先です。)

 


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