ブラビア『V5』シリーズのエコの話
ソニーのエコ、コンテンツページにブラビア環境性能についての取材記事が掲載されました。
ブラビアなどのテレビのエコロジーモデルと聞くと、消費電力を減らすために画質を犠牲にしているというイメージがどうしてもあるんですが、この記事を読むとそれがそうでもないことがわかります。
主に話は2本柱になっており、ひとつは液晶パネル自体の消費電力を減らすためにバックライトに使う陰極管で全く新しいモノを開発したという話。通常は「CCFL」管という、細いんだけど発光効率の悪い陰極管を使うため、これを40型モデルでは20本使っているそうです。
発光効率の良さでは通常の蛍光灯と同じ方式の「HCFL」管に軍配があがるんですが、非常に太さがあるため液晶テレビに使うとボディに厚みが出てしまう欠点があったそうです。
そこで開発したの発光効率の良いHCFL管の方式を採用したCCFL管相当の細さの新しいバックライト管。これにより発光効率の良い陰極管が作れたため20本だった管の数を8本に減らすことができ、それで消費電力の低減につながっているそうです。
単に陰極管の数を減らすことをするだけではなく、こうして画質(ここでは輝度)になるべく影響を与えない低消費電力モデルの開発に成功。その技術の根底には長年培ったトリニトロンの技術が生きていると聞くと、その昔、ソニーのトリニトロンWEGAを購入したそのお金がこうした開発に回ったような気がして、ちょっと自分で誇らしい気分になれます。(^_^)v
そしてもうひとつは人感センサーの話。篠原涼子さんがコマーシャルしている「ブラビアってあったまいいのよ」のアレです。テレビの前から人がいなくなることを感知したらそれでテレビの画面を消してしまうというエコ機能です。
さすがにソニーさんの中にも頭の固い人がいるようで(というか、こういう逆の事をいう人がいてバランスが取れるわけですが)、テレビなのに画面が消えてしまうのはなにごとか?を解消するためにいろいろな努力をされていることが紹介されています。
カーテンなどの動きを誤感知しないために、人の温度の動きに反応するようにしていたり、アメリカなどの部屋が広い住居での挙動にも対応できるようにしたり、またセンサー部分が飛び出ているのがデザイン的にNGとか、さすがデザインにこだわりをもつソニーらしいエピソードもありました。
それと、非常にわかりやすい、待機電力を完全に切ってしまう大きな主電源スイッチの搭載ですが、あれはいかにも日本的なわかりやすい機能だなぁ。。。と、思っていたところ、実はヨーロッパから待機電力の低減についてのリクエストがあったので織り込まれたんだとか。
ブラビアのウンチクがいっぱい詰め込まれたコンテンツになっています。なんか、こういうテレビのウンチクって自分で読んでても一番楽しいのはなんでなんでしょう!?
☆ソニーのECO「ブラビアV5シリーズ 環境性能のさらなる進化 設計者が語るその秘密」
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