2019年4月25日

【レビュー】ワイヤレスリモートコマンダー『RMT-P1BT』開梱レポート

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4月26日発売のデジタル一眼“α”アクセサリーのワイヤレスリモートコマンダー『RMT-P1BT』が当店に入荷しました。

おそらく、これが当店の平成最後の開梱レポートになると思います。製品版『RMT-P1BT』の様子と、デジタル一眼カメラ”α7R3”や“α7Ⅲ”の接続設定について簡単にレポートしたいと思います。明日のソニーストアからの出荷の前に設定方法をご覧ください。

こんにちは、店員佐藤です。

5月発売予定だったBluetoothリモコンの「RMT-P1BT」ですが、GWスタート前日に前倒しで出荷される事になりました。CP+2019で実機をご覧になった方も多いと思いますが、このリモコンは赤外線ではなく無線でリモートコントロールが可能で、バルブ撮影にも対応。カスタムキー1番とAF-ONボタンなども使えます。

ズームとフォーカスの操作まで出来るので星景写真撮影には今後は必須のアイテムになりそうなアクセサリー製品になっています。

ただ、ファームウェアアップデートの必要があり、現時点では“α7R3”と“α7Ⅲ”のみが対応機種になっているだけです。“α9”と“α6400”の2機種については夏公開予定のファームウェアアップデートにより、使えるようになりますが、ソニーさんからアナウンスされているのはこの4機種だけです。

Bluetooth機能を搭載しているカメラは他にもサイバーショットRX100M6などがあるのですが、それらの機種についてのアナウンスもファームウェア更新予定も現時点ではなにも発表になっていません。

ソニーのカメラなら全機種で使えるわけではありませんのでご注意ください。

さて、開梱してみるとリモコン本体以外に取説とボタン電池が入っています。

ボタン電池は「CR2032」です。1個だけ入っているのですが、これをコインで開いた背面のカバーの中に入れます。普通の使用頻度であれば、これで1年くらいは使えるそうです。たまにしかリモコン撮影をすることはない、という方だと製品寿命を迎えるまで、この電池だけで使いきってしまう方もいるかも。

※追記：　RMT-P1BTの動作が不安定で故障を疑う相談をいただくことがあるのですが、電池の電圧不足が原因ということがほとんどです。100円ショップやamazonで販売している激安ボタン電池はまともに動作しないことがありますのでご注意ください。

さて、リチウムボタン電池を入れれば、これで利用可能になります。「RMT-P1BT」について、これを複数台の“α”と連携させることができるんですか？というお問い合わせをいただいていましたが、それはできず、1台の”α7R3”もしくは“α7Ⅲ”とペアリングして使うことになります。

接続方法は取扱説明書に記載されている通りにすれば大丈夫なはずなのですが、当店店頭で試してみたところ、一部の”α”ではこの手順で接続してもつなげられないことが判明しました。

手順としては

カメラのBluetooth機能を「入」にする
カメラのリモコン機能を「入」にする
カメラのBluetoothペアリングをする
リモコンのシャッターボタンと「＋」もしくは「－」ボタンを同時に7秒押しする
カメラの確認ボタンを押す

以上、ということなのですが、2番のカメラのリモコン機能を「入」にするとエラーが起こる（正確にはエラー表示はなくペアリングを促されます）ことがあります。

Bluetoothリモコンの設定以前に、スマートフォンアプリの「Imaging Edge mobile」の位置情報機能取得のためのペアリングを事前にしているとエラーはでないのですが、スマートフォンとのBluetooth連携をしていなくて、初めてbluetoothリモコンでbluetooth設定をしようとすると先に進まなくなります。

その際は2番を飛ばして3番のbluetoothペアリングを先に行えば大丈夫です。

bluetoothリモコン機能を「切」のまままで、先にペアリングを行います。まずはカメラ側からペアリングに入れます。

続いてリモコンのシャッターボタンと「＋」「－」どちらかのボタンを同時押し。7秒押し続けるとリモコンのLEDランプが点滅を始めます。

この状態でカメラ側の確認ボタンを押して、ペアリングが終了。あとから2番のBluetoothリモコン機能を「入」にすることでリモコンが使えるようになりますのでお試しになってみてください。

特に“α7R3”も“α7Ⅲ”も今月、ファームウェアのアップデートがあったので通信設定をリセットしていまっている方がいらっしゃると思います。ドハマリする前にこちらの方法をお試しになってみると良いと思います。

（うちのお店では“α7Ⅲ”のペアリングはあっさりうまく行ったのに”α7R3”のペアリングができず、ドハマリしていました。仕組みがわかればどうということはないんですけどね。）

カメラの電源を入れてリモコンがBluetooth通信を始めて認識するまでの時間ですが、まったくありません。カメラの電源が入って、リモコンのボタンをなにか押せば瞬時にBluetooth接続されます。爆速で接続されるので、位置情報取得のBluetootu通信がなんであんなに時間がかかるのかがますます謎な感じがします。

さて、星景写真のシミュレーションで、リモコンによるフォーカス合わせを試してみたいと思います。カスタムボタン1番をリモコンから操作ができるので、ここに「ピント拡大」の機能をアサインしてみました。

フォーカス設定を「MF」にしておき、これでC1ボタンを押すと被写体を大きく写して拡大フォーカスが使えるようになります。C1ボタンを1回押すと拡大するターゲット枠が表示され2回目をおすと拡大、Ⅲ回目を押すとさらに2段階目の拡大をしてくれます。

ここでリモコン上部にある「+」「-」のボタンを押すと、これでフォーカス位置が移動していきます。動きはそれほど速くないのでじっくりとフォーカス合わせがワイヤレスで行えます。

ポータブル赤道儀に載せた“α7Ⅲ”のボディとワイヤレスリモコン「RMT-P1BT」をペアリングしておき、特定の星の位置をC1ボタンに設定した「ピント拡大」で大きくして、星のサイズが一番小さく見える様に「+」「-」ボタンを押してちょっとずつフォーカスを合わせて、最後はバルブ撮影に使う、ということができるわけです。

寒いときにはポケットにリモコンを持った手を入れたままで操作が可能です。

今年のふたご座流星群が今から楽しみになりますね！！

ということで「RMT-P1BT」の速攻レビューでした。明日、お買い上げいただいた「RMT-P1BT」が到着される方も多いと思います。当店経由でお買い上げいただき、本当にありがとうございました。

こんな使い方があるよ、というアイデアがありましたら、是非、私にも教えてください。

利用出来るカメラが今日の時点では“α7R3”と“α7Ⅲ”の2機種だけになりますが、“α7R3”ユーザーさんと“α7Ⅲ”ユーザーさん、星景写真撮影には必携アイテムになると思いますよ。

今週前半はソニーストアにも在庫があったのでゴールデンウイークに間に合います！と、言えたのですが、記事作成時点で入荷次第出荷になってしまっていました。納期がどれくらいになるのか不明ですが、“α7R3”や“α7Ⅲ”をお使いの方はお早めのオーダーをどうぞ。


ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT		ソニーストア価格： 8,470円税込

発売日	2019年5月	メーカー商品情報ページこちら
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