進化したノイキャンワイヤレスヘッドホン『WI-1000X』『WH-1000XM2』ショールーム展示レポート

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今週発表になり発売前特別先行展示がスタートしたワイヤレスヘッドホンの新型モデル、インナーイヤータイプの「WI-1000X」とオーバーヘッドタイプ「WH-1000XM2」のソニーショールーム/ソニーストア銀座での展示の様子をレポートします。

専用アプリ「Sony │ Headphones Connect」に対応した両機種を紹介します。

 

こんにちは、店員佐藤です。

昨年登場した「MDR-1000X」は2つのマイクを使った最強のノイズキャンセリング機能と、ハイレゾ対応のドライバーユニット、LDACによるハイレゾ伝送を可能にしたオーバーヘッドタイプの製品でした。

従来にはなかった「ノイズキャンセリング」と「ハイレゾ対応」と「ワイヤレス伝送」という3つのソリューションを可能にした待望のモデルで、ものすごい人気だったのですが春過ぎになると沈静化。

ある程度行き渡ったというのもあるんでしょうけど、それと暖かくなってきて、オーバーヘッドタイプでは暑い!というのもあったはず。私もそうでした。これのインナーイヤータイプの製品があれば良いのに!と、MDR-1000Xオーナーさんは皆さん感じられていたと思います。

春先に発売にならなかったので諦めていたのですが、このタイミングで「1000Xシリーズ」ということで登場。完全ケーブルレスの「WF-1000X」は先に紹介しましたが、今度はハイレゾ対応、ネックバンドスタイルの「WI-1000X」をご案内したいと思います。

 

■「WI-1000X」の外観をチェック!

こちらは「WI-1000X」を裏返しにしたところです。ネックバンドスタイルのヘッドホンだと「WF-1000X」と比べるとコードがブラブラして邪魔そうだし。。。というところですが、工夫されていてネックバンドの部分に溝が掘ってあり、ここにインナーイヤーヘッドホンのコードを挟める様になっています。

溝にケーブルを押し込むとご覧の様なスタイルになり、これで持ち歩くか、首にかけたままで持ち歩けば良い、という使い方をします。

「WI-1000X」と完全ワイヤレスの「WF-1000X」のもっと大きな差は「ハイレゾ対応」という点と「LDAC」コーデックでの伝送が出来るという点。

「WF-1000X」がハイレゾ対応だったら買ってたのに! というお声は当店にも複数の方から届いています。私も同様なのですが、それだったら「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を搭載し、ノイズキャンセリング効果も大きく、ハイレゾ対応で音質にも期待できる「WI-1000X」こそが本命でしょう!という方も多いはず。

実際に試聴をしてみるわけですが。。。

なるほど、音質もノイズキャンセリング効果も、これは1クラス上です。

9mmダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーを搭載するハイブリッドシステムはXBA-N3、XBA-N1と同様で、音質的にもハイレゾヘッドホンのXBA-N1相当を基準として開発されているとのこと。

ハイレゾ音源だとダイナミックレンジが人間の耳の能力を超えるほど広くなっていて、静かな静寂から音が立ち上がってくるところなどがより臨場感を増してくれるところ。

「デュアルノイズセンサーテクノロジー」による、さらなる静けさの再現はまさにハイレゾ音源向きだと思います。

「MDR-1000X」の時と同じ感動が、今度はインナーイヤーヘッドホンで堪能できます。

ネックバンド部分にはバイブレーターが入っていて、スマートフォンと接続しているときは着信を知らせてくれる手段にもなるそうです。

操作系のボタンはネックバンドの左側に集中していて首に実際にかけてみるとボタンが見えないので操作しにくいところですが、ボタンのマークはそのままの形で立体化されているので指でなぞるとなんとなく意味がわかる感じ。

スマートフォンやウォークマンなどの再生機での操作をしないとボリューム変更ができない「WF-1000X」と違って、本体だけボリューム変更ができるのもありがたいです。

ヘッドホン本体にNFCも搭載しているのでスマートフォンのタッチだけで接続設定ができるのですが。。これも首の根っこにあるのでネックバンドを装着したママだとタッチする部分が見えなくて結構苦労します。

こういうところは最初の接続のときだけだし、これもそのうち場所を体が覚えてくれて操作は楽になるかな?

Bluetoothのアンテナはネックバンドの左側に配置されているそうです。

充電のためのmicroUSB端子はカバー付きでネックバンドの左側先端にあります。

連続音声再生がノイズキャンセリング機能オンで10時間、オフで13時間。満充電には3時間半かかり、クイック充電対応により15分の充電で70分利用ができます。

電源がなくなったときも有線接続のヘッドホンとして利用が可能。付属の専用ケーブルにより、microUSB端子に音声ケーブルを接続するとなっています。

 

■専用アプリ「Sony │ Headphones Connect」

「WI-1000X」「WH-1000X」では専用アプリ「Sony │ Headphones Connect」でノイズキャンセリングのレベルを自動で切り替えたり、自分で音質をカスタマイズする機能も利用ができます。

ショールームで展示されている「WI-1000X」「WH-1000X」は各2台ずつなのですが、それぞれ、スマートフォンとウォークマンと接続されていてスマートフォンとペアリングされている機種を選べば、この専用アプリを操作することもできます。

ホーム画面の「Headphones 」というアイコンがそれになります。

これがそのアプリのホーム画面になるのですが、非常にわかりやすくできています。WI-1000Xと接続されてますが、その接続状況とバッテリー残量がインフォメーションされているのがわかるでしょうか?

音質優先モードと接続有線モードが用意されていて、音質優先モードでLDACでつながっているときは上記の表示になります。

接続優先モードに切り替えると「SBC」の表示になっているのがわかります。それと同時に「DESS HX」のロゴも見えます。これはSBCでスマートフォンと接続され、ヘッドホン側で「DSEE HX」機能をオンにしていることを表示しています。

「DSEE HX」というのはCD音源や圧縮フォーマットの音源をハイレゾ相当の音に作り替えてくれる機能。データベース参照型の音の作り替えをしていて、ハイレゾ音源をCD音源にしたときにどういう風に音が変化するのか学習させたアルゴリズムを逆に使って、CD音源の音をハイレゾ音源だったらこういう風に聞こえるだろう、というのをしてくれます。

ピアノなどの音がわかりやすいのですがCD音源だと消え入ってしまう弱い音の響きの部分を作ってくれる感じ。DSEE HXを音にしてCD音源の音を聴くとエコーがかかったような響いた感じに聞こえることがあるのですが、エコーとは違って強い音については響きは加えられない感じがします。

先代の「MDR-1000X」にもついていたのですが、SBCとAACのコーデックで伝送しているときに限り、本体の「DSEE HX」が利用されます。

LDACやapt Xでの伝送時にはDSEE HXが利用できないのは「MDR-1000Xの時と同様です。

なので、ハイレゾ音源を聴くときは音質優先でLDACでの接続。スマートフォンやPS VitaなどでMP3コンテンツやゲーム、ビデオ再生するときは接続優先にしてSBCによるDSEE HXを使った方が高音質が楽しめそうです。

LDACを使ってCD音源を伝送しているときもDSEE HXを使えるのが理想なんですがソフトウェア的な問題なんですかね。

アプリには他にも音楽が聞こえる方向を設定したり、サラウンド効果を使う機能もあるのですが、これらもLDAC接続では利用ができず、SBCでの接続に切り替えないと利用ができないようです。

このあたりが「WI-1000X」の使いこなしのコツになりそうです。

音質は想像以上に素晴らしく、XBA-N1を基準にしているそうですが、ノイズキャンセリング機能のおかげで静音性が高まり、その音質はXBA-N1やXBA-N3をしのぐほどに感じます。

この音質がワイヤレスで楽しめるってすごいね!を、MDR-1000X以外の機種で初めて感じました。

デュアルノイズセンサーテクノロジーの威力炸裂です。それほど騒音が大きくはないソニーショールームの中では無く、山手線で早く試してみたい!

 

一緒に展示されている「WH-1000XM2」も同じアプリで試すことができます。内容はほぼ一緒で、キャリブレーションの項目がやや違っているくらい。

こちらが「WH-1000XM2」が接続されている画面です。ヘッドホンの画が出ていますが、接続されているヘッドホンのカラー、ブラックかシャンパンゴールドに正確に色が切り替わります。「WI-1000X」も同様で接続する機器のカラーに合わせて変更されるのがユニーク。

「スマート自動設定」というのはユーザーの状態が「止まっている」のか「歩いている」のか「走っている」のか「乗り物で移動中」南下を自動で判断して、それぞれ設定された状態のノイズキャンセリング設定、外音取り込み設定に変更をする機能になります。

ショールームでは「止まっている」という判断しか試せないのですが、外音コントロールの設定画面を開くと擬似的にそれを試すことができます。

あらかじめプリセットされているものを利用するだけではなく、自分で好みの設定を覚えさせることもできます。止まっているときは外音取り込みゼロで、歩いているときは10くらい。走っているときは20くらいで、電車に乗っているときは「ボイスフォーカス」にチェックを入れておく、なんてことができます。

「ノイズキャンセリングの最適化」というのは、おなじみのキャリブレーション機能です。人によって違うヘッドホンの密着度、髪の毛のはさまれ具合などで微妙に変わる音響を最適になるようにテスト音源を鳴らしてカスタマイズします。

それに加えて気圧を測定し、気圧により変わるノイズキャンセリングの効果を調整するそうです。

飛行機では高度が上がると与圧をかけるそうですが、それでも1気圧を保っているわけではなく、0.9気圧、0.8気圧に下がるそうです。古い機種だと0.7気圧くらいまで下がることがあり、気圧が下がるとノイズキャンセリングの効果も弱まる傾向にあるんだとか。

それをあらかじめプリセットされたノイズキャンセリングアルゴリズムに合わせるとのこと。「WI-1000X」にも気圧変化に対応する機能は搭載されています。

「MDR-1000X」に搭載されていた「クイックアテンションモード」も搭載しています。タッチセンサーでの音楽操作などの機能もそのまま継続して搭載。スタミナ性能は従来の約20時間から30時間へパワーアップしているのと、クイック充電対応で、10分充電すれば70分の音楽再生ができるようになったそうです。

インナーイヤータイプの「WF-1000X」や「WI-1000X」に注目が集まってしまいますが「WH-1000XM2」もしっかりとパワーアップしている印象でした。

 

単にウォークマンやスマートフォンと接続するワイヤレスヘッドホンというだけではなく専用アプリ「Sony │ Headphones Connect」のおかげで移動中の自分の過ごしやすい環境作りができるプロダクツになっています。

私も通勤時間に片道1時間ほどはかかっているので往復で2時間。起きている時間の1/10くらいに相当する時間を、これで快適な環境にできることを考えると非常にお得な製品に思えます。

「WF-1000X」を含めて3つのワイヤレス&ノイズキャンセリングヘッドホン。モデル選びが悩ましいですね♪

 

 
ワイヤレスノイズキャンセリング
ステレオヘッドホン
WI-1000X
ソニーストア価格:
34,880円+税
ソニーストアのご利用はこちらから
発売日 2017年10月7日 メーカー商品情報ページこちら
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3年ワイド/5年ベーシック:2,000円
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長期保証サービス 5年ワイド:3,000円
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☆当店blog 17.9.7「完全ケーブルレススタイル『WF-1000X』ショールーム展示レポート 」

☆当店blog 17.9.5「【プレスリリース】ワイヤレスヘッドホン『1000X』シリーズ日本正式発表」

☆当店blog 17.9.1「ソニー『IFA 2017』出展についてのまとめ」

【先行モデル「MDR-1000X」のレビューレポートはこちらから】

 

 

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