『VAIOお引越サポート』を使ってみました
Windows 7搭載VAIOに標準装備された「VAIOお引越サポート」という新ソフト。これ、以前より使ってみたかったんですが、それを今日の午前中に試すことができました。
テストでというよりは、本番というか、自分のお仕事用メインマシンの引っ越しで試してみました。Windows VistaマシンからWindows 7マシンへの引っ越しになりますが、どんな作業をしてどんな内容を引っ越すことができるのかレポートしてみたいと思います。
こちらは私のお仕事デスクです。ここで、いつもメルマガ書いたり、blogを書いたり、ホームページを更新したり。。。修理品以来や仕入れなどもいまは専用端末とかは使わずにWEBブラウザからなんでもできるので、PCが1台あればこれだけでなんでもできてしまいます。
現在の私の相棒は09年春モデルのVAIO type Zで「VGN-Z91DS」です。その当時はやたらと高かったSSDだけ64GBにけちりましたが、あとはVistaの64ビットOS、高速プロセッサーで快適に動作。さらにドッキングステーションを用意して、そこにフルHD解像度の外部ディスプレイ、外付けキーボード、マウスなどを用意して、机の上ではデュアルディスプレイのデスクトップPC風に使っています。
会議などの時にだけ、VAIO本体をドッキングステーションからはずしてノートPCとして使っています。
特に不満もなく使っているんですが、SSDの容量が64GBというのが今ではちょっとあり得なくて。。。(>_<) 昔はノートPCで40GBもあれば大容量!って感じだったのに、世代が新しくなるほどにプログラム自体のファイルサイズも大きくなっていき、今では空き容量が8GBくらいでいつも回していて、特に画像ファイルなどは使い終わったらすぐにファイルサーバーに移して次の仕事、というのをすぐに切り替えないといけなくなっているんです。
というところに、ソニースタイルさんから512GBのSSD搭載のWindows 7仕様のVAIO Zがやってきました。ちょっとだけ入れ替えてみましょう。
ちょっとだけ入れ替えてみる、と言っても、これは本当に仕事に使っているメインマシン。相当なカスタマイズをしているはずなのに、それを乗り換えちゃっても大丈夫なの?というところですが、Windows Vistaから「Windows 転送ツール」というものがOSに付属するようになっていて、割と楽に引っ越しができるようにはなっています。
これを使って、昨日の夕方から引っ越しの準備をしていました。
引っ越しの準備その1ですが、まずは、新しく引っ越しをする先になる、新型VAIO Zシリーズ「VGN-Z93FS」にソフトウェアをインストールしていきます。
できる限り以前のPCと同じ環境にしてあげるのがコツ。同時に不要なソフトウェアもここでジャンジャン削除してしまいます。それほど凝った使い方をしていない私でも、マイクロソフトOfficeをはじめ、フォトショップ、ライトルームなどをはじめ、Picture Motion BrowserのGPSプラグイン、エディターソフト、FTPソフトなど、普段使い慣れたソフトを入れていきます。
ちなみにテスト用に試しでインストールしたソフトウェアもかなりあったので、そういうのは今回は入れません。すっきりしたPC環境をここで構築できるのがメリットです。
なお、一番気をつけなくてはいけないのが、メールソフトです。
Windows VistaまではOSにメールソフトが無償でついてきていましたが、Windows 7からはメールソフトが付属しません。自分でメールソフトを選んでインストールする必要があります。とはいえ、お金を出して購入する必要もなく「Microsoft Live Mail ダウンロード」で検索を行えば、すぐにマイクロソフトのメールソフトを見つけることができるはず。
引っ越し機能をしっかり機能させるなら、Windows Vistaマシンの方に先にMicrosoft Live Mailをインストール・アップグレードさせておき、あとはWindows 7への引っ越し時に自動でデータを引っ越してもらう、という方法をおすすめします。
引っ越し前のプログラムの整理が終わったところで、新しいWindows 7搭載の「VAIO Z」から「VAIO お引越サポート」を起動させましょう。
まずは概要をここで案内してくれているんですが、OSについている「Windows 転送ツール」を利用するためのアシスト機能が「VAIO お引越サポート」というソフトになっているようです。
「Windows 転送ツール」と耳にしてもなんかとっつきにくいですよね。マイクロソフトさんが用意するツールってどこか使いにくくて。。。なんてイメージは私も持っていて、Windows Vistaが発売になった当初もこれらのツールは使わずに手動で私もデータを移したりしていました。
「VAIO お引越サポート」はその取っつきにくさを排除するのと、もっとも簡単なLANケーブルを使った転送方法に強制的な案内をすることにより、確実なパソコンのお引越をアシストするというソフトになっていました。
概要を読んだところで次のページへ。ここで引っ越しをするPC同士をLANケーブルで接続するように促されます。
昔はこうしてPC同士をLANケーブルで直結するためにはクロスケーブルを利用するように言われていましたが、いつからかストレートケーブルでつないでも問題がなくなっています。今回はそういう案内すら見つけられませんでした。
今はLAN端子がクロスかストレートかを判断して、自動で切り替えをしてくれるようです。
転送中は無線LANのスイッチも切って、他の周辺機器をつながないように注意書きがあったので、Vista VAIOの方もドッキングステーションからはずして無線LANもオフにしています。
ここで次へ、と押すと約10分かけて(実際には1分くらい)PC同士の通信を確立してくれます。
そして、ここまではすべて受け側になる新しいVAIOの操作でしたが、ここで送り側になる今まで使ってきたVAIOへの操作が始まります。表示されているURLをブラウザに入力して送り側、受け側のPCのあっちへ行ったり、こっちへ行ったりの操作を案内してくれる画面に。
言われるままに操作すると、送り側のPCに「VT.exe」というソフトウェアがダウンロードされます。これをダブルクリックすると、
送り側のPCにも「VAIOお引越サポート」の画面が出てきて、言われた通りに操作すると、今度は受け側、あっちの操作が終わったらまたもどってきてください、という案内が2台のPCからされることに。
うーん、これは両方から指示されなくても、片方だけでいいような気が。。。(^_^;)
ということで、データ転送の準備がこれでできたかな?というところで、送り側のPCのウインドウが二つになりました。
ウインドウの左側はOS付属の「Windows 転送ツール」だったりします。右側のウインドウはVAIOお引越サポートの画面で、ここにWindows転送ツールの扱い方についての指示が表示されるという作り。
一度、Vista時代にでもWindows 転送ツールを使っている人であれば、あまり指示は必要ないんですが、初めての時は確かに私も使い方をかなり迷いながら行っていた記憶があります。なるほど、文字通りお引越をサポートしてくれるツールになっています。
データ転送に「転送ツールケーブル」を使うのか「ネットワーク」を使っているのか、一瞬悩んでしまうところなんですけど、ここもずばり「ネットワーク」の選択を選ぶように言われます。
これらの設定が終わると、あとはWindows 転送ツールの出番。転送できるデータを探し出してくれます。ここがやや時間のかかるところなので、VAIOお引越サポートのメニューを送って、これからの作業手順を確認。
VAIO特有の「Giga Pocket」や「Do VAIO」のデータを転送する場合の方法を案内するのもメニューにありました。さすがVAIOの純正ソフトですね。
今回はお仕事用PCということで写真データの転送はありますが、テレビ番組の動画ファイル、音楽ファイルなどの転送はありません。このあたりの機能を利用される方には、すごく助かる昨日なんでしょうねぇ。
結果、私の個人設定で6.6GB、共有設定のほうで0.2GBのデータ転送ができることになり、合計で6.8GBのデータを転送することになりました。
お昼前に転送をかけて1時間後にPCをみたときにはすでにデータ転送は終了していました。なので、どれくらいの時間、データ転送をしていたのかわからないんですが、何十時間もかかるものではなさそうですね。
で、転送された内容を確認できるとのことなので、それをみてみます。
まず、これは転送に失敗したファイル。画像ファイルが11個あるんですけど、すみません、これは転送途中に私がファイルを削除したのかも。必要のないファイルが見つかると都度消しているのですが、転送中にもちょっといじってしまった覚えが。。。
VAIOには私用の1つのユーザーアカウントしかないのですが、ドキュメントの数は6200個もあったそうです。写真ファイルとかほとんど素にしていたのに、ものすごい数のファイルを使っているんですね。>自分。
開いてみると確かに見覚えがあるものばかり。。。あ、そうだ、壁紙用にダウンロードした世界遺産の壁紙とか、そういうものもいっぱいあるんでした。
さらに、こちらはプログラムレポート。こんな機能があるのを私も初めて知ったんですが、以前のPCにあって、新しいPCにはないプログラムをこうして一覧で見せてくれます。「VAIO XVアプリケーション」というのは、例の全チャンネル録画をするVAIO Xビデオステーションのソフトです。
そうか、いよいよ、Xビデオステーションが使えるのもあと1年半になりました。それまで、最後まで使い続けるために、またソフトウェアをインストールしようと思います。
ということで、転送が終わった画面がこちら。壁紙も引っ越し前に使っていたものが設定されているし、ぐちゃぐちゃに見えるデスクトップアイコンもほぼそのまま。Windows 7になってタスクバーにIE8が入るようになってしまったりしている関係でいくつかショートカットがなくなっているみたいですが、データ類はそのまま残ってくれています。
並べてみてみるとほら。PCのクローンができました。作業時間ですが、昨日、1時間半ほどかけてソフトウェアインストールをしていて、今日は11時くらいから1時間ちょっとかけてデータ転送をしています。いいとこ、3時間くらいでお引越作業ができた感じ。
昔、手動でデータを移していたときはまさにPCの引っ越しと言うと1日作業だったんですが、Vistaになってからは数時間の作業で乗り換えることができる、という感覚になっています。
ただ、完全な引っ越しにはなっていなくて、一部、手動でやらないといけない設定も残っています。ドッキングステーションにつないでのデュアルディスプレイの設定は引き継いでいないので、ドッキングステーションに乗せたところで、ディスプレイ設定はやり直しています。
また、Bluetoothマウスなどもペアリングする必要があります。これはセキュリティの問題もあるし、引っ越しは永遠にできないかな?
そのほか、デスクトップアイコンの並びも微妙に違っているので整理したり、社内ネットワークへの接続(当社は固定IPが振られています。)設定、Picture Motion Browserの閲覧フォルダ設定など、細かいところの設定を実際に作業しながら行っていく感じ。
しかし、ひとたび気になるところの設定を終えると、あれ?こんなところまで引き継いでくれているの?とい
うくらい、親切に引き継ぎをしてくれています。IEの場合はブックマークなどはもちろん、オートコンプリート機能でユーザー名、パスワードなどを自動で入れてくれるシーンではほとんど今までと同じ状態で使えます。
Firefoxについても同様で、これなんてマイクロソフト製のソフトでもないのに、ほぼ完璧な引き継ぎをしてくれているかも。Vistaマシンで最後に開いたページがWindows 7マシンで最初に開いてくれたときは、まさにつながっている感満載。
ネットワークドライブの設定も引き継いでくれているし、そうそう、Windows Live メールもまんま引き継ぎをしてくれているので、午後からはほぼ普通に仕事をすることができています。
ちなみに、Microsoft Officeについては今まで会社ではかなり古いOffice 2000を使っていたんですが、このVAIOにはOffice 2007が入っていました。自宅でOffice 2007を使えるようにはしていたのですが、本格的に使うのはこれが初めて。新しいOfficeを本当に仕事に使ってみるのも楽しみだったりします。
さて、いつまで借りていられるかわかりませんが、これからしばらくの間、お仕事PCもWindows 7です。どんな使い勝手になるのか、ちょこちょことレポートしてみたいと思います。
今回はWindows Vista→Windows 7のお引越レポート第一弾でした。
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※VAIO Zはついに1月納期になってしまいましたが、まだ買えます。(>_<)