Windows 8のマルチディスプレイに挑戦
さて2週間ほど前の話になるんですが、ようやく時間ができたのでレポートです。お仕事用のPCの引っ越しをしたんですが、その際に初めてWindows 8のマルティディスプレイに挑戦してみました。
今は問題なく利用できているんですが、Windows 8ならではの操作方法、設定方法などがあったので、それをレポートしたいと思います。
さて、当店ではソニーストアさんから店頭展示用にVAIOの各モデルをお借りしています。当店は店頭接客よりもWEB上でのレポート記事などで実機の様子をお伝えするスタイルをとっており、それら店頭展示機も自分で使わせてもらって、その様子を記事にしています。
記事作成には都度、一番速いマシンを使わせてもらっていて今までは史上最強のノートPC「VAIO Z」を使わせてもらっていました。
ただ、そのVAIO Zもついに個人向けモデルは販売が終了して、今は法人向けにこっそりと販売しているだけの状態。(モデルが終わるとお問い合わせが増えるんですが、今回は法人様でしたら法人VAIOの紹介ができるので助かっています。)
★ソニーストア 法人向けVAIO Windows 7搭載モデルのご案内はこちらから
☆当店blog 13.2.18「販売終了のVAIO Zシリーズは法人モデルでまだ買えます」
当店の主力だったVAIOが販売終了になり引き上げられるということで、ワーキングVAIOの入れ替えをすることになったんですが、さて、どのモデルにしましょう。というのも。。。
VAIO Zならではの機能を堪能すべく、最大4枚のディスプレイを使うことができるVAIO Zの威力を試すべき、3画面のマルチディスプレイ状態にしてVAIO Zを使っていました。VAIO Zは本体にHDMI端子を装備しているのと、メディアドックにもHDMI、アナログRGBを装備していて、これらと本体ディスプレイを全部使うことで4面マルチにすることができます。
VAIO Zのほかにそんなモデルはないんですが、一度味わってしまうともうやめられないマルチディスプレイ。。。これを実現すべく、次のモデルはこれにしてみました。
じゃーん、まさかの「VAIO L」です。
理由は3つ。
ひとつはこのモデルが大きすぎて、狭い当店のスペースでは展示する場所がないので、いっそワーキングVAIOにしてしまって展示を兼ねる、ということ。
ひとつはデスクトップモデルで仕事に使うPCで、果たしてWindows 8のタッチパネルは役に立つのか?を実体験してみたかったこと。
最後のひとつは、これで3面マルチをすると、24型サイズくらいのディスプレイが3面そろうので、これはこれで使いやすそう。という理由です。
早速、VAIO Lシリーズをセットアップします。VAIO Lシリーズにはワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスがついていますので、これも今までのVAIO Z利用のスタイルとあまり変更がない形なのが気に行っています。
まずは、VAIO Lに今まで使っていたVAIO Zのデータを引っ越します。
VAIO Lのセッティング方法もコツがあります。以前、VAIO Duo 11の開梱レビューの時にお伝えしましたがメーカー推奨のセッティングのコツがあります。
☆当店blog 13.2.9「VAIO Duo 11 シルバーの開梱&メーカー推奨セッティングレポート」
こちらでお伝えした完璧な引っ越し方法に挑戦しました。
まず、最初のコツはPC名もユーザー名も半角英数字でフォルダを作りたいので、最初に聞かれる「ワイヤレスネットワークに接続する」をキャンセルしてしまうこと。
ここでワイヤレスネットワークにつないでマイクロソフトアカウントを入れてしまうと、ユーザー名の全角文字でユーザーフォルダが作られてしまうため、あえてネットワークにつながずに、ローカルユーザーで最初はセッティングをするんです。
PCが起動したら何よりも先に「VAIOお引越しサポート」を使って以前のPCからデータを引っ越しします。これも理由があって、先にメールソフトなどの設定をしてしまうとメールの振り分けルールなどが反映されなくなってしまうそうで、先にお引越しツールで引っ越しをしてしまえば、メールソフトの引っ越しも楽になるんだとか。
先に引っ越し先のVAIOでVAIOお引越しツールを起動して指示に従って作業。続いて引っ越し元になるVAIO Zでも同様にWindows 転送ツールを使ってデータ書き出しを行います。
LAN経由で引っ越しすることもできるんですが、早いのはUSBとのこと。
私のVAIOも画像がかなり含まれているのでデータ量は多いんです。ここではあえてUSB3.0対応のHDDを用意してこれを介して引っ越しをしました。
一度、VAIO Zからの引っ越しデータをHDDに移してバックアップをとっておき、これをVAIO Lに再びデータ転送です。
結果、メールソフトは私が使っていたWindows Live Mailが対応していないようで手動でのメールソフトの引っ越しになってしまったんですが。。。今度からOutlookを使うようにしようと思います。
お引越しツールが終わったら、VAIO Updateを先に行って、そのあとにWindows Updateをして、さらに必要なソフトウェアをインストールしていき、ここでVAIO ZとVAIO Lの入れ替えを行います。
もう、この時点からVAIO Zでは新しい仕事はしないようにして、VAIO Lですべての作業をするようにします。
ちなみに私がVAIOの引っ越しに使える時間は2日間。最初の1日目はデータの引っ越しに全部使っていて、VAIO Zで仕事をしながらVAIO Lのセットアップをしていま
す。この時点で1日目の夕方になっています。
一時的に仕事を停止して、この時点でPCを入れ替えます。
そして、ここでHDMI出力が1系統しかなく、外部ディスプレイを1台しかつなげないはずのVAIO Lシリーズを3面マルチにするための秘密兵器を登場させます。
それがこちらです。
あいにくソニー製ではないんですが(株)バッファローさんのUSB接続アダプターで「GX-HDMI/U2」といものを用意しました。私が購入したときは7千円弱でした。
BUFFALO HDMIポート搭載 USB2.0用 ディスプレイ増設アダプター GX-HDMI/U2
- 出版社/メーカー: バッファロー
- メディア: Personal Computers
これは何をするためのアダプターかというと、USB接続した先にHDMI端子がついていて、PCの画面をテレビに映し出せるという変換アダプターなんです。
なんと、USB出力が今はモニター出力につかえるんですか!? そんなにディスプレイ出力って簡単なモノなんですか? という疑いをもちつつ購入しました。
同梱品はアダプター本体とUSBケーブル、ソフトウェアCD-ROMと取説だけです。
接続は本当にこれだけ。電源も必要とせず、PCのUSB接続と、ディスプレイのHDMI接続だけなんです。
ソフトウェアのインストールとか面倒そうだな。。。とか、思っていたんですがWindows 8ではソフトウェアのインストールもドライバのインストールも必要なく、接続しただけで自動でドライバーを探してきて使えるようにしてくれました。
VAIO Lに唯一ついているHDMI出力は2番のメインモニターへ。そしてUSB接続のアダプター変換ディスプレイは3番モニターにしました。
特になんの工夫もなく、簡単にマルチモニター環境が作れてしまいました。簡単です。
簡単とはいえ、WIndows 7と同様のディスプレイ表示設定はする必要があります。ディスプレイ表示の設定を呼び出して、見た目通りにディスプレイを並べて、解像度をそれぞれ合わせてあげる必要はあり。
特に難しい設定はありません。
これでほぼ、Windows 7搭載のVAIO Zからの環境移行はほぼ終了。VAIO Zの返却までにまだ1日のゆとりがあるんですが、あとは引っ越し忘れているデータがないか、確認するために普通の業務を1日続けます。
VAIO L本体は私の席から向かって一番右に配置。ここがタッチディスプレイになっていて、Windowsアプリを集中的に右手でタッチしながら使う予定。あとは通常のディスプレイとして利用をします。
で、新しいPCに引っ越したら、まず最初にやりたいことというのは万国共通だと思うんですが、壁紙変更だと思います。
Windows 8のマルチディスプレイ環境ではちょっと変わった特別な壁紙環境が作れる、というので、それに挑戦します。
ちょっと変わった特別な壁紙というのはこれです。ソニーのNEX-5で撮影したスイングパノラマの超ワイド写真を壁紙にするんです。
まずはパノラマ写真を1枚選んで、壁紙に設定します。
さらに壁紙の表示方法を変更します。「スパン」という項目があるので、これを選ぶわけです。
↑これはまだスパン設定をしていないところ。パノラマ写真を壁紙に選んでいるんですが、パノラマ写真の真ん中部分だけが切り抜かれてそれが3枚のディスプレイに共通して張り付いています。
これを「スパン」設定にすると。。。
じゃーん、パノラマ壁紙になりました。ちょっと解像度が甘くて、くっきりはっきりな感じではないんですが、これ、そういうモノなのかな?
壁紙をチェンジ。これは羽田空港の新国際ターミナルができる前に特別イベントでお邪魔したときの写真です。
こちらは冬に雲取山へ登ったときのパノラマ写真。よし、これにしようかな。画面右手のVAIO Lには富士山も見えています。
さて、これで最初に一番困ったのがこちらでした。Windowsボタンを押すとアプリスタート画面が表示されるんですが、これがタッチパネルになっていない真ん中のメインディスプレイに表示されてしまうんです。
画面右手のVAIO Lのディスプレイにアプリスタート画面が表示されないとタッチパネルになっていないので意味がないじゃないですか。
うわ、これは失敗したかな? と、思いきや。
画面左下にマウスを持って行きスタート画面を出してあげると、これで最後にスタ
ート画面を表示したディスプレイに、Windowsボタンを押したときのスタート表示が移ります。
なので、一度VAIO Lのディスプレイでスタート画面をマウスで表示してあげればOK。
これで、Windows ボタンを押すと画面右のVAIO Lのディスプレイにスタート画面表示があり、これをタッチで操作可能。
やりました、これで完璧です。
これで1日仕事をして、問題がないことを確認してからVAIO Zをリカバリーしてソニーストアさんに返却しました。これでもう当店にはWindows 8搭載のVAIOしかなくなりました。
この翌週になって、環境が安定したのを確認してからローカルアカウントをマイクロソフトアカウントにアップグレードして引っ越しは完了です。
さて、マルチディスプレイの実験ですが、もうひとつやってみました。
今度はウルトラブックのVAIO Duo 11です。このモデルで4面マルチに挑戦してみます。
これが4面マルチにした状態です。
VAIO Duo 11にはHDMI端子の他にアナログRGBがついていますので、これをフルに使うと3面マルチが可能。
さらにそれに加えてUSB変換アダプターを使ってみたんですが、これで4面目のディスプレイを作ることができました。
これがVAIO Duo 11の4面マルチディスプレイの設定画面。
すごーい。VAIO Zでやっていたことを変換アダプターを使うことで、VAIO Duo 11でも行うことができました。VAIO Zがなくなったらどうしよう? 仕事ができなくなっちゃう、とか思っていたんですけど、なんとかこれで大丈夫そうです。
ちなみに4枚目のディスプレイにはVAIO Lを使っています。見かけはVAIO Lを使っているように見えますが、VAIO LのHDMI入力機能を使っているので、画面の内容はVAIO Duo 11のものになっているんです。
ちなみにこの状態でVAIO Lの画面をタッチしてもタッチディスプレイとしては動作しません。マウス操作オンリーです。
こういう使い方ができるのもVAIO Lの特長の一つです。PCとして使うこともできるし、HDMI接続のフルHDディスプレイとして使うこともできます。これはなかなか良い選択だったかな!?
なお、このVAIO Lなんですが3Dパネルです。裸眼3Dを実現したVAIO Lのディスプレイを2Dで使うとややハスの目が見える様な感じで格子が気になる、という方もいらっしゃるんですが、いざ、こうして実際にデスクトップで使ってみると全く気になりません。
目が慣れてしまうと言うか、正面からみると格子が目立たなくなるみたいです。
肝心のタッチパネルが役に立つかどうかなんですが。。。まだ仕事で使うアプリがないので、なんとも。電源を切るときだけ画面右からスワイプでメニューを出してシャットダウンしています。(^_^;)
もうちょっと仕事に使えるアプリを加えてから、また後日、レポートしたいと思います。
★ソニーストア 24型ボードPC「VAIO Lシリーズ」のご案内はこちらから
☆当店blog 12.8.7「Giga Pocket Digital 録画耐久テスト続行中です」
☆当店blog 12.7.30「VAIO Lシリーズでオリンピック放送を録画しています!」
☆当店blog 12.7.27「VAIO Lシリーズでオリンピック放送を録画するぞ!」
☆当店blog 12.7.6「ついに裸眼3Dを実現!『VAIO Lシリーズ』開梱&試用レポート」
☆当店blog 12.7.4「新型VAIO Lシリーズが値下げに! 84,800円~!」
☆当店blog 12.6.9「2012年夏モデル『VAIO Lシリーズ』企画・開発者トークショー」
☆当店blog 12.6.4「Powered by BRAVIA『VAIO Lシリーズ』発表」
☆当店blog 13.2.23「VAIO Duo 11でFeliCaソフトウェアを使ってみました」
☆当店blog 13.2.21「『VAIOの里』での『VAIOオーナーメード体験』訪問レポート」
☆当店blog 13.2.13「スマートフォンをバックアップ!『PlayMemories Home』」
☆当店blog 13.2.12「VAIOをメモ帳にしてみよう!『Note Anytime for VAIO』」
☆当店blog 13.2.9「VAIO Duo 11を自分の好きな写真で飾ってみました」
※Windows 8は壁紙だけではないんです。写真が飾
れるところがあちこちにあります
☆当店blog 13.2.9「VAIO Duo 11の開梱&メーカー推奨セッティングレポート」
※当店推奨blogエントリー Windows 8の初期設定なんですが知らないと損をする重要なコツがあります
☆当店blog 13.1.30「VAIO Duo 11の新色シルバー実機ショールームレポート」
☆当店blog 13.1.29「3分でわかる春モデル『VAIO Duo 11』オーナーメードレポート」
☆当店blog 12.10.23「製品版実機『VAIO Duo 11』開梱&セッティングレポート」
☆当店blog 12.10.19「『VAIO Duo 11』オーナーメードレポート秋モデル版」
☆当店blog 12.10.15「Winodws 8とnasneを使った自動バックアップ機能の話」
☆当店blog 12.10.12「+5%オフクーポンが復活!ホームネットワークアシストプラン」
☆当店blog 12.10.11「5分くらいでわかるWindows 8搭載『VAIO』店員レポート」
★ソニーストア「体験してわかるVAIOの魅力 思わずタッチ。感じて選べるVAIO」
☆当店blog 13.2.13「当店にてVAIOオーナーメードフェア開催中です」
torisuga
2013年3月6日 @ AM 9:02
マルチモニタ環境でギガポケットやVAIO Media plusに影響はありませんか?
HDMI接続の無かった頃のモデルで、USBで画面増設すると少しおかしな事になるんです。
店員佐藤
2013年3月6日 @ PM 8:21
♪torisugaさん、こんにちは。
USB変換アダプターは著作権保護には非対応になっています。
また使っているメインディスプレイもディスプレイ側が非対応の
ものを使っているため、私の環境ではVAIO Lシリーズ本体の
ディスプレイでないと著作権保護された番組の表示はできません。
アンテナをつないでいないんですが、VAIO TV for nasneと
VAIOホームネットワークビデオプレーヤーではVAIO本体の
ディスプレイでしか利用ができていません。
買換え時期PCV-B21N
2013年9月1日 @ PM 7:10
初めまして こんにちは
PC買換えの時期になりPCを探しているところです。
2面マルチに憧れつつメーカー品ではマルチは出来ないと聞いていたので
諦めていましたが、憧れの2面マルチに光が見えました(笑)
しかも、VAIO Lの3Dにも興味ありましたが2D時の評判悪かったので
悩んでいたところです。
2面マルチにすれば、3D対応でないモニターで気にせず図面書きや
office使っての作業が気にせず出来るというこですよね?
以前3D検証していた記事も読ませてもらいましたが、写真の編集も
問題なくなるという風に捉えたのですが…間違っているでしょうか?
ちなみに、2つ目のモニターは他社製の液晶TVなのですが…可能ですよね?ご教授して頂ければ幸いです。
お店行こうかと思ったのですが、まだ本オープンではない様子ですので
コメントさせていただきました。長文になり申し訳ありません。
店員佐藤
2013年9月5日 @ PM 9:18
♪買換え時期PCV-B21Nさん、こんにちは。
返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
記事の通りで使っていましたが、今は三菱製の
ディスプレイでVAIO Lをマルチディスプレイにして
利用しています。
裸眼3Dは便利ですよ。眼鏡の必要がないですからね。
ハチの巣上の偏光ラインが気になるのはモニターを
斜めから見ているときで正面からみていると全く
私は気になりません。
気にされるようでしたらおっしゃる通り、別途、2Dの
ディスプレイを用意されるとよいと思います。