VAIO Zのディスプレイの話

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先週土曜日に新型VAIO Zの初回出荷分が無事到着しているようで、開梱の声、お便りをいただくようになりました。初回出荷分をゲットできた皆さん、おめでとうございます。それと、当店経由でのお買い上げ、本当にありがとうございました。m(_ _)m

遅ればせながら、ではありますが、今日は2番目にご質問の多かったVAIO ZのフルHD解像度、Adobe RGB 96%カバー率のディスプレイについてのお話をしたいと思います。

 

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まずはこちらの写真なんですが、パッと見でどちらが新型VAIO ZのフルHDディスプレイだと思いますか?本体をよく見るとわかっちゃいますが、ディスプレイだけ観てお答えください。

おそらくやや大きめにページのレイアウトが表示されている右のモデルが1600×900ドットの従来型VAIO Zで、左が高解像度のフルHD搭載新型VAIO Zだと思われるはず。

ですが、実際のところは逆です。左が従来型、右が新型VAIO ZのフルHDディスプレイになります。

 

新型VAIO ZのフルHDディスプレイの方が解像度が高い分、同じページを表示したら、当然小さく見えるはずなんですが。。。

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既報の通り、今回の新型VAIO Zでは文字の表示サイズを125%に大きく設定して出荷をしています。

 

 モデル  画面横幅÷横解像度  ドットピッチ
 新型VAIO Zシリーズ  289mm÷1920ドット  0.150mm
 従来型VAIO Zシリーズ  289mm÷1600ドット  0.180mm
 VAIO Tシリーズ、Xシリーズ  245mm÷1366ドット  0.179mm
 VAIO Pシリーズ  182mm÷1600ドット  0.113mm

単純にドットピッチを計算してみると上記の通りになるんですが、文字サイズと同じ1.25倍にしてみると0.150mm→0.187mmなるため見かけ上の文字サイズですが、実は新型VAIO ZのフルHDディスプレイの方が1600×900ドットディスプレイの100%文字表示よりも大きく見えることになります。

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↑こちらはおそらくホームユースで使われるときにVAIO Zと比較検討をすることになるであろう、VAIO F クリエイティブエディションの16.4型フルHDディスプレイとの比較です。16.4型での100%文字表示と13.1型での125%文字表示。これもやや新型VAIO Zの方が文字サイズが大きくみえるくらい。

13.1型フルHDディスプレイで、文字が読みにくくないか?という不安はとりあえず、これで払拭できましたでしょうか?

 

ただ、この125%表示による、ちょっとした不具合というか使いにくい点もいくつかあります。特殊な場面で必要な知識になると思うんですが、ブラウザの2枚表示のときにそれが起こります。

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フルHDディスプレイでのブラウザ2枚同時使い。これ、便利なんですよね。現在、ほとんどのWEBサイトで横方向が800ドット前後で収まるようにレイアウトされているため、こうしてブラウザを2列にして使うとちょうど良い具合に収まるんです。

写真右のVAIO Eを見ると良い感じにMy VAIOページが表示されているんですが。。。あれ?写真左のVAIO Zではページの右の方がかなり切れてしまっています。

文字表示が大きくなっている分、その分、画像やレイアウトも大きくなり、横幅800ドットでは収まり切らなくなってしまっています。こういう時は文字サイズを100%表示に戻してあげればよいんですが、ご存じの通り、文字の表示サイズを直すにはOSの再起動が必要になります。

そんなの面倒だしなぁ。。。というときはブラウザの表示倍率だけを変えることができます。

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これはIE8の機能になりますが、ブラウザの右下に虫眼鏡と%表示があります。ここで拡大レベルが125%に固定されているので、クリックして100%表示にしてしまうわけです。

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これは新型VAIO Zの画面をキャプチャーしたものですが、画面左は100%、画面右は125%表示にしているところです。ブラウザの文字表示の変更だけなら再起動は必要ないので、すぐに表示サイズが変更可能です。

なお、ブラウザの拡大倍率は文字だけではなく、レイアウト、画像もすべて同じ倍率で大きくします。なので弊害として画像ファイルがややジャギーっぽくなるんですが、それよりは文字サイズが自由に変えられる方がメリットは大きいと思います。

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こちらはお互いに文字表示サイズを100%にした新型VAIO ZとVAIO Fです。表示サイズを100%に揃えるとこれくらいの表示サイズの違いになるわけです。

新型VAIO Zの他、VAIO PシリーズもWindows 7搭載モデルから文字表示を125%にして出荷しています。詳しい方に話を聞いたところ、Windows 7だからこの機能が搭載されたわけではなく、ソニーさんの方でWindows 7の検証をした結果、動作に支障がなく操作できると判断して、出荷値を変更したのでは?との推測。

確かにWindows Vsita時代のVAIO type Pで、同じようにフォントサイズを大きくすると、ダイアログボックスによってはウインドウに表示が収まり切らなくなってしまい、OK、キャンセルのボタンが画面の外に消えてしまい、あてずっぽでTabキーを使って操作をする、なんてシーンがありました。

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今回もそれと似たようなことは起こっていて、VAIOリカバリーセンターを使おうとすると「OK」ボタンや「開始」ボタンがウインドウの外にはみ出てしまい、スクロールバーを使って表示させないといけない、というシーンが一部見受けられるようです。

Vista時代と違って、どうやっても出てこないとかではないので、これはギリギリセーフという扱いなのかな?

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それ以外の125%表示でのデメリットは思いつきません。Adobe Premiere Elements 8などの編集ソフトも起動してみましたが、特に文字解像度が高いから使いにくくなる、というデメリットも見えません。むしろ映像、写真についてはドットピッチが詰まって表示されるので鮮明さが違うというか解像感が思い切りあがっ
て、映像が柔らかく見える気がします。

やっぱり、新型VAIO Zですが、たった+5,000円ならフルHD選択しないともったいないかも。

 

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それと蛇足ながら、今回のVAIO Zには色モードで不自然さを感じないようにsRGBモードも搭載しているという話でした。

カラーマネージメントの話をここで行うとまた大変なことになってしまうので、割愛しますが、一昨年、VAIO type Aのフォトエディションが登場したときにあまりにも色の再現域が広すぎて、色が派手になってしまい「このディスプレイは壊れている!」と、クレームを出されるお客さんが少なからずいらしたという噂を聞いています。

それはそうなんです。普通のリンゴの赤でもカラーマネージメントされていないソフトウェアで表示すると蛍光色のど派手な赤になってしまい、どぎつくなりすぎるケースがあるんです。カラーマネージメントされているソフトウェアでちゃんと表示すれば、そういうことは防げるんですが、カラーマネージメントの話は難しいですからね。

で、今回はsRGBによる、そういう広色域を利用しないで表示する方法が用意されているとのことだったんですが、どれをどうすれば良いんだろう?とか、思っていたんです。

このあたりの解説はどこにも用意されていないので、私もよくわかっていなかったんですが、Windows 7にはデフォルトで色調整の機能がついているんです。これを起動して色調整をしようとすると、広色域モードの時は調整対応がしていない、というエラーメッセージがでることを発見。

VAIO Zに搭載されている色モードを全部はじから適用していって、色調整を行おうとしてみたら・・・

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この色モードを適用しない、という選択のときにだけ広色域のエラーがでませんでした。どうやら色モードを適用しない、を選択するとやや色域の狭いsRGBでの表示になるようです。

VAIO Zを使っていて、色表示がどうも派手すぎる、と思われる方は、IE8ではなくFirefoxというカラーマネージメント対応しているブラウザを使うとか、この色モード適用をしないことで回避することができると思います。

ちなみに私の目から見ると、VAIO Zはそれほど派手に広い色域は使っていないみたいです。VAIO type Rもそうでしたが、Adobe RGB 96%カバーとtype A、VAIO Fで搭載されている100%カバー液晶ではちょっと違いがあるみたいですね。

 

ちなみにこの土日はVAIO Zを自宅に持ち帰って、これでblogなどを書いていました。キー入力もやや柔らかめになっているみたいで使いやすくなりましたねぇ。VAIO Sシリーズのキーボードがお気に入りだったんですが、これからはVAIO Zもお気に入りになりそうです。

 

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