【レビュー】ベース音まで美しい リアルなサウンド グラスサウンドスピーカー『LSPX-S2』実機レポート
3月16日発売予定で昨日プレスリリースになった新型グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」の実機レポートをお届けします。
安定したデザインになり、やや小ぶりになったように見えるグラスサウンドスピーカーですが、その音質は大きく変わっています。機能面でも大幅なパワーアップがあり、これは後継機種というよりは上位機種的なニューモデルになっています。
従来型モデルとの比較もしつつ、実際の実機体験レビューをレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
10年前の2008年に登場した希望小売価格105万円だった「サウンティーナ/NSA-PF1」で開発された振動板の端面を叩くことで振動を起こす「バーティカルドライブ」を継承する新製品が登場しました。
直近では有機ELパネル搭載の4Kブラビア「KJ-65A9F」などでその技術は使われていて、有機ELパネルそのものをスピーカーとして使うアクチュエーターも同様の機構になっていると聞いています。非常に高価なパーツを使っており、有機ELテレビクラスにならないと価格が吸収できないという事情があったようですが「LSPX-S2」はかなり安価な製品として登場しました。
先代の「LSPX-S1」がソニーストア価格で73,880円(税別)と設定されていたのに対し「LSPX-S2」は44,880円と、約4割引きもの価格設定になっています。
このLEDイルミネーションを使ったキャンドルライト的なデザインはファンの方も多く、LSPX-S1の購入を迷われていた方も、今回はこれでかなりフックしてしまうのではないでしょうか?
実機の様子を早速お届けします。
試用版ですので開梱レポートは飛ばしますが、同梱されるものは取説類とACアダプター、充電用のマイクロUSBケーブル、クロスとなっています。
様々なところがLSPX-S1からS2へ進化しているのですが、目を引くのはLEDイルミネーション部分です。従来モデルではラダーを組んで、そこにLEDを複数配置していましたが、LSPX-S2では特殊形状のレンズリフレクターで周りに光を拡散させて照らすことが可能になっています。
LSPX-S1は直接光だったため、光を見つめないように注意書きがあったのですが、LSPX-S2では間接光になることで光源が直接目に入らないようになっています。まぶしさを軽減させています。
LEDの明るさは32段階で調整ができるのと、ろうそくの光のように揺らぐ「キャンドルライトモード」を搭載。ふわふわと不安定な明るさで揺らいだ光が楽しめます。
電源が入っている状態で電源ボタンを2秒間長押しするとキャンドルの様に光に強弱がつくようになります。
音楽を聴きながらぼーっと眺めていたくなるライトになっています。直接、光を見ないようにと注意書きがあっても、このデザインです。見つめちゃいますよね。
このガラス管の部分が高域を再生するトゥイーターの役割を果たします。360度に音が拡散するため指向性がなくどこから聞いても高域の音が耳に届きます。
ボディ部分にスリットがあり、この中に35mmウーファーが内蔵されています。上向きに配置され、それを下向きのディフューザーで360度に拡散しています。
底部に低域を再生するパッシブラジエーターを内蔵しています。
デザインは従来モデルの「LSPX-S1」とほぼ同じ様に見えますが、底面の操作部の周りはメッシュ構造で空気が抜けるようになっています。
こうしたスピーカー構造が変わっているというのもありますが、内部の音響サスペンションやガラス面を震わせる加振器も新開発の機構を採用。
制御システムについても保護抵抗を外してダイレクトにアンプの出力で加振器を駆動することにより、高域の明瞭感を向上させているとなっています。
スマートフォンやウォークマンとのワイヤレス接続では、従来から情報量の多いLDACコーデックを採用していましたが、LSPX-S2ではアンプ部、スピーカー部もハイレゾ対応になっています。
全方位での音質向上が施されています。
実際に鳴らしてみてもLSPX-S1からの音質向上度合いはかなりのもの。LSPX-S1はデザイン重視で柔らかい音が好きな方にはオススメだったのですが、音の情報量という面ではやはり1本だと物足りない感じがして、どうしてもステレオ再生させて足りない情報量を補う感じでした。
ところがLSPX-S2では、そうした情報不足感はなく1本だけでのモノラル再生でも充分な音の情報量が得られるため、ステレオ再生にしなくても音質面で充分な満足感が得られる感じ。
特に音量を上げたときの歪みが少なくなっていて、音量を上げても(屋外などで使う際に)高音質が楽しめるかと思います。
なるほど、音質面での進化はかなりのものです。
さらにWi-Fiを内蔵しました。これによりSpotifyやホームネットワークの音源再生ができるようになるのですが、さらに大きいのがソニーのWi-Fi対応のワイヤレススピーカーと同時に利用ができること。
グループ設定が可能になるのでSRS-HG1などのWi-Fi対応ワイヤレススピーカーと接続して同じ音をグループ設定して鳴らすことができます。
LSPX-S2にもバスブースト機能などがありますが、それでも低域の音はやはりスピーカー面の面積に比例して迫力が出ますので、こうして他のスピーカーで低域を補ってあげるとさらに全体のバランスがよくなる感じ。
当店の店頭で設置している製品でいくとAVマルチアンプ「STR-DN1080」もWi-Fiによるグループ再生に対応をしています。スマートフォンにインストールしたMusic Centerアプリからグループ設定をすると、部屋にある5.1chサラウンドシステムとLSPX-S2をシンクロさせて音楽再生をすることができます。
DTR-DN1080の再生画面には「SongPalアプリ」と表示されていますが、現在は「Music Center」というアプリ名になっています。
この機能を使うと音の全体のバランスは5.1chサラウンドシステムを利用するため本格的な音声が楽しめる上に、トゥイーターを搭載したLSPX-S2から音が鳴っているように錯覚します。
5.1chサラウンドシステムの真ん中にLSPX-S2を置くことで、さも、この不思議なランプから包み込むような音が聞こえてくる感覚に陥ります。
LSPX-S2本体にバッテリーを内蔵しており約8時間の駆動が可能。充電にはマイクロUSBケーブルを利用します。
新型のLSPX-S2(写真左)と先代のLSPX-S1(写真右)の比較がこちらです。本体サイズはかなり小型化されています。それでもトゥイーターの面積を考えると通常の構造のスピーカーのトゥイーターと比べるとかなりの面積増です。
25mm径のトゥイーターと比較すると面積は36倍になるそうです。
LSPX-S1を既にお持ちの方でLSPX-S2の購入をお考えになる方も多いと思います。この2機種がワイヤレスでグループ設定をすることができれば、ペア接続ができれば、というところですが、残念ながらLSPX-S1とLSPX-S2をワイヤレスで接続する事はできません。
2系統の音楽システムになります。
それと、見るからに本体の安定性がLSPX-S1からLSPX-S2になり向上しているように見えます。かなり低重心になっているので、倒れにくそう。
アンケートによると、やはりガラス部があるので倒して割ってしまう恐れがあるのが怖い、という声もあるそうです。それで安定性を高めたデザインになっている、という面もありそう。
実際にどれくらい倒れにくくなっているのか試してみました。
プラスチックボードにタブレットを貼って、タブレットに傾斜を測定するアプリをインストールして、クッションを引いたテーブルの上でプラスチックボードを傾斜させています。
これで倒れてしまうギリギリのところまでの角度を測定。
こちらはLSPX-S2が耐えられる最大角度です。
当店での手動計測になりますので、あくまで参考程度ですがLSPX-S1が16.2度、LSPX-S2では25.3度まで耐えられました。かなりの低重心化になっています。
こうして小型軽量化され、安定性もあがっているのでアウトドアでの利用もできそうです。耐水性はないし、ガラス部があるので運搬にも気をつけなければいけませんが、バッテリー駆動で8時間(従来モデルは約4時間)ありますので、暗い誰もいないキャンプ場でひっそりと音楽を楽しむのには雰囲気が良さそうです。
また、ダイニングに置いて、音楽と朝食とコーヒーを楽しむ、というのも楽しそう。スピーカー自体が明かりを出してくれるのがユニークです。
Bluetooth接続でVAIOなどからの音楽再生もできます。バックライトキーボードを装備しているVAIOですが、手元が真っ暗では操作しにくいので、こうして音と光を手元に置いておくと、クリエイティブな気持ちになれるかも。
ワイヤレスマルチスピーカー機能を使って、家中にLSPX-S2を配置して、家のどこに行っても同じ音楽が楽しめる、とかいう環境も作れます。
海外でのホームパーティーの際はお招きしたお客様はその家のどこの部屋に行っても許されるらしい、という話を聞いたことがあって、とても我が家ではそんなことできないし、ワイヤレスマルチスピーカーの環境が欲しいとは思ったことがないのですが、ランプを使ったデザインで統一されるとなると、やってみたいかも。
「LSPX-S2」のストア価格は44,880円+税となっており、初代モデル「LSPX-S1」が73,880円+税だったことを考えるとかなり手に入れやすい価格帯になっています。ステレオ再生のために14万円!?という感じでしたが、14万円の予算で3本から頑張れば4本まで買えるかも。部屋の明かりをLSPX-S2で飾って、すべてから同じ音楽が聞こえる、という環境が作れます。
なお、今なら4月15日までの期間限定で24回払いまで分割払手数料が【0%】になるキャンペーンも行われています。この機会をお見逃しなく!
ソニーストア各直営店舗では2月27日より展示予定とのことですので、ぜひその洗練された音とデザインをご体感ください。
グラスサウンドスピーカー LSPX-S2 |
ソニーストア価格: 44,880 円+税 |
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発売日 | 2019年3月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:5,000円 3年ワイド/5年ベーシック:3,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア入特典 | ソニー提携カード決済で3%オフ 3年ベーシック無償 24回まで分割手数料0% |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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haru
2019年3月8日 @ AM 6:12
お疲れ様です
ところでこの機種も有線ステレオで再生させようとすると
御社が以前やっていた下記の様になるんですかね?
https://tecstaff.blog.so-net.ne.jp/2016-06-03-2
tecstaffŔ
2019年3月8日 @ AM 7:24
haruさん、こんにちは。
あいにく今回は1台のみの試用だったので実際に試すことはできませんでした。
今回はLDACでの接続もできますし有線接続にこだわらずワイヤレスで利用しても
十分高音質が楽しめると思います。