【レビュー】システムアップ可能なコンパクトサウンドバー『HT-A3000』店頭実機レビュー詳細レポート
発売からやや時間が空いてしまいましたが9月10日発売の新型サウンドバー「HT-A3000」と完全ワイヤレスで使えるバッテリー内蔵リアスピーカー「SA-RS5」の実機レビューレポートをお届けします。
43~55型くらいのブラビアを組み合わせることで、超本格的な立体音響システムが楽しめる、コンパクトサイズのサウンドバーです。ドルビーアトモスをしっかりと鳴らそうとすると約25万円コースくらいになっていたサラウンドシステムが、これなら半額近いくらいの価格で、しかもリアスピーカーは「完全ワイヤレス」で組めます。
ソニーのサラウンドシステムの中でももっとも小型コンパクトにリアスピーカー込みでセットを組める、狭い我が家では最強のサラウンドシステムになるんですが、ちょっと注意点もあるので、それらを合わせてチェックしながら製品の紹介をしたいと思います。
なお、11月11日~12日は当店店頭で特別試聴会を開催しますのでご検討中の方は是非お越しになってください。当店で店頭展示ができるのは今週末だけです♪
こんにちは、店員佐藤です。
サウンドバー「HT-A3000」という型番を聞いてもどんな製品になるのかご存じない方の方が多いと思うのですが、このサウンドバー、すごい製品なんです。なにがすごいって、このモデルが登場するまで、ソニーのサウンドバー製品は高いのと安いのと両極端になってしまっていて、中間層がなかったというか、コンパクトでリアスピーカーまで含んでシステムが組める製品がなかったんです。
その穴を埋めるというか、内容的にはその「超高い」システムが廉価版になって登場したイメージなんですが、ザッと表にするとこんな感じになります。
製品 (横幅サイズ) |
ソニーストア価格 | システム構成 | システムアップ製品 | Sセンター 端子搭載 |
HT-A9 | 253,000円 | 4スピーカー | サブウーファー | ○ |
HT-A7000 (1300mm) |
176,000円 | サウンドバー ウーファー内蔵 |
サブウーファー リアスピーカー |
○ |
HT-A5000 (1210mm) |
121,000円 | サウンドバー ウーファー内蔵 |
サブウーファー リアスピーカー |
○ |
HT-A3000 (950mm) |
88,000円 | サウンドバー ウーファー内蔵 |
サブウーファー リアスピーカー |
○ |
HT-G700 (980mm) |
74,800円 | サウンドバー+ 外付けサブウーファー |
× | × |
HT-X8500 (890mm) |
47,300円 | サウンドバー ウーファー内蔵 |
× | × |
HT-S400 (900mm) |
41,800円 | サウンドバー +外付けウーファー |
× | × |
.
現在のソニーのサウンドバー製品のラインナップは上記の通りとなっていて、55型以上の大型モデルであればHT-A7000かHT-A9というモデル選択が中心になります。逆に50型以下のモデルで横幅を合わせようとするとHT-G700以下の、システムアップができない製品しかありませんでした。価格が両極端になってしまっていたのですが、そこにこの夏から「HT-A5000」と「HT-A3000」が登場。
ミニHT-A7000的なモデルになっていて、内蔵されているスピーカーの数や機能はやや劣るモノの、あとからリアスピーカーやサブウーファーを加えることができる発展性のあるサウンドバー製品が登場しました。価格もHT-A7000にリアスピーカーを足すと25万円コースになるところが、かなりリーズナブルに揃えられます。
ちなみに我が家のダイニングでは43型のブラビアを使っていて、サウンドバーには「HT-X8500」を使っています。ドルビーアトモスに対応した最初のモデルで、MPEG4-AACなどのBS4Kのサラウンドフォーマットにも対応したモデルになり、満足して使ってはいるんですが、リアスピーカーは装着出来ません。
あくまでバーチャルでのフロントサラウンドしか利用ができないのですが、これを「HT-A3000」に買い換えて、さらにその後にリアスピーカーを買い足せば、なんと、ダイニングで本格的な立体音響システムが組める、というわけです。
横幅890mmのHT-X8500は43型~50型くらいのブラビアとベストマッチするサイズなんですが横幅950mmの「HT-A3000」も良い感じで使えるはず。
今まで使っていたサウンドバー「HT-X8500」は実家にもっていってお下がりでプレゼントして、なんとか「HT-A3000」に入れ替えてみたいなー、でも、その前に実機の音をちゃんと確認してみたいなー。
ということで、今回の当店店頭体験会につながるわけです。
本当は昨日は朝から開梱して1日試聴して遊ぶつもりテストするつもりでいたんですが、そういう日に限って、お問い合わせ、ご来店をたくさんいただき、実際にセットアップできたのは夜になってからでした。(昨日は店頭がちらかっていてすみませんでした)
店頭展示している65型のブラビア「A95K」と組み合わせるとこんな感じです。壁寄せスタンドなどで壁に掛けて、その下にこぢんまりと置くのであれば、これくらいのサイズでも良いかも。実際にはテレビの横幅に近いサイズのサウンドバーの方が見栄えは良いんですけどね。
当店には65型モデルしか展示がないのですが、ソニーストアで「ブラビア実寸サイズ用紙」というのを販売しています。
★ソニーストア「ブラビア実寸サイズ用紙 送付サービス」はこちらから
販売と言っても、無料クーポンを配布しているので実質無料で手に入るのですが、ブラビアのサイズがプリントされた用紙の送付サービスを行っていて、それがありますので、それでサイズを合わせてみました。
わかりやすいように枠を付けましたが、これが43型モデルと合わせた時のサイズ感です。
サウンドバーの方がやや前に出ているので、これでサイズはぴったりくらいかも。
50型に合わせるとこれくらいのサイズ感です。これでもジャストフィット感があります。55型と組み合わせるとHT-A5000とどっちが合うかな?という感じですかね。
HT-X8500から買い換えるのには、かなり良い感じになりそうです。
さて、ここでちょっとややこしい話をします。
ここが今回のレビュー記事の肝でもあるんですが、HT-A3000にはHDMI入力端子がひとつしかありません。eARC対応端子になっていて、テレビがeARCに対応していれば、なんの問題もなく利用ができます。
ブラビアでeARC対応になっているのは2018年発売のBRAVIAのFシリーズで最上位モデルからとなります。我が家のダイニングで使っている43型ブラビアは2017年モデルのEシリーズになるため、ARC対応にはなっていますが、eARC対応にはなっていません。
2022年モデル | A95K A90K A80K X95K X90K X85K X80K X80WK |
eARC対応 |
2021年モデル | A90J A80J X95J X90J X85J X80J |
eARC対応 |
2020年モデル | A9S A8H Z9H X9500H X8550H X8500H |
eARC対応 |
X8000H | × | |
2019年モデル | A9G X9500G X8550G X8500G | eARC対応 |
A8G X8000G | × | |
2018年モデル | A9F Z9F | eARC対応 |
A8F X9000F X8500F X7500F | × | |
2017年モデル以前 | 全機種 | × |
.
わかりにくい表になってしまって申し訳ないのですが、上記がeARC対応のブラビアの一覧です。目安としてBS4Kのチューナーが内蔵されているモデルはほぼすべてeARC対応モデルです。(X8000Hだけ例外です)
すべて対応する端子は「HDMI 3」入力になります。※ここでお使いのテレビがeARC対応テレビということがわかれば、ここからしばらく読み飛ばしていただいても大丈夫です。
「ARC」というのはオーディオリターンチャンネルの略で、テレビからの音声をアンプ側にリターンさせることができる端子、という意味になります。これに「e」がつくと、ARC端子の上位規格となり、ARC端子ではカバー出来なかった音声フォーマットを伝送することができる、となります。
伝送できるフォーマットの違い、というのがこちらの表になります。
端子別対応フォーマット | ||||
名称 | 圧縮方式 | 光ケーブル | ARC | eARC |
Dolby Digital | 圧縮(劣化) | ● | ● | ● |
Dolby Digital plus | 圧縮(劣化) | ● | ● | |
Dolby Digital plus / ATOMOS | 圧縮(劣化) | ● | ● | |
Dolby TRUE HD | 可逆 | ● | ||
Dolby TRUE HD / ATOMOS | 可逆 | ● | ||
DTS | 圧縮(劣化) | ● | ● | ● |
DTS HD | 可逆 | ● | ||
DTS : X | 可逆 | ● | ||
リニアPCM 2ch | 非圧縮 | ● | ● | ● |
リニアPCM 5.1ch/7.1ch | 非圧縮 | ● |
.
普通の方はあまりこうした音声フォーマットについては気にせずに使われていると思いますが、UHD BDで買ってきた映画ソフトをしっかりと「ドルビーアトモス」の立体音響で楽しみたい!という場合は、これが非常に重要になります。
ここでは「ドルビーアトモス」にだけ絞って話をしたいのですが、UHD BDソフトに記録されている「ドルビーアトモス」は「Dolby TRUE HD」という可逆圧縮された劣化無しの音声フォーマットです。これを「HT-A3000」で再生するにはテレビとhサウンドバーが「eARC対応」になっている必要があります。
テレビが「eARC」対応になっていない場合はテレビ側で音声フォーマットを「リニアPCM 2ch」に変換してしまうので、HT-A3000までドルビーアトモスの信号がいかないんです。サウンドバーに入力端子があれば、そこにUHD BDプレーヤーやBDレコーダーを直接接続することで「Dolby TRUE HD / ATOMOS」の信号を入れるコトができるんですが、eARC非対応のテレビだとそれができないことになります。
なかなか説明が難しいのですが流れとしては上記の通りです。入力端子をひとつしか持たない「HT-A3000」ならではの問題になるのですが、テレビがeARC対応でない場合は、こうして本来の性能が発揮できなくなる可能性があるので要注意です。
ちなみにUHD BDプレーヤーで「UBP-X800M2」という機種があります。こちらのモデルはHDMI出力を2系統持っているので映像はテレビへ、音声はHT-A3000に出力することができるので、これを使えばeARC非対応のテレビでもHT-A3000でドルビーアトモスの出力が可能です。(ただし、テレビの音声はでないので、いちいちつなぎ直しをしないといけなくなりますが)
上位モデルの「HT-A5000」であれば、こういう問題はありません。
しかし、eARC非対応のテレビでもドルビーアトモスを楽しむ方法はあります。それは動画配信サービスのドルビーアトモスを利用する方法です。
UHD BDソフトのドルビーアトモスは可逆圧縮フォーマットである「Dolby TRUE HD」しか観たことがないのですが、ネット配信サービスのドルビーアトモスは圧縮された「Dolby Digital plus」での配信になっています。
これらのネット配信サービスでのドルビーアトモスであればeARC対応になっていない、ARC対応だけのテレビでもHT-A3000にドルビーアトモスの音声フォーマットが伝送されます。
ドルビーアトモス音声での配信を行っているのは「U-NEXT」「NetFlix」「amazon prome video」などと聞いています。「Disney+」もこの秋からアプリが対応しているとのことで実際に試してみました。
まずは「amazon prime video」から。全部を調べてみたわけではないのですが、ドルビーアトモスでの配信タイトルは一部のみでそれほど多くはない、と聞いています。
ですが、こちらのドラマ「ジャックライアン」がドルビーアトモスで配信されているとのこと。こちらをブラビアのアプリで再生したところドルビーアトモスでの再生ができました。
ただし、HT-A3000での設定に条件があります。
こちらの「サウンドフィールド」機能をオンにしておく必要があります。UHD BDソフトの再生の際はサウンドフィールド機能がオフになっていてもドルビーアトモスになっているのですが、「Dolby Digital plus」の場合はこの機能をオンにしておく必要があるのかも。
なお、この「サウンドフィールド」機能を使うと2chステレオ音声でも音に包まれるような立体音響効果を擬似的に出してくれます。普段はオンにしっぱなしでも良いかもしれません。
2chステレオで聞きたい、とか、UHD BDの映画ソフトでオリジナルのドルビーアトモスの効果で楽しみたい、というときにはオフにすると良さそうです。
「Disney+」も試してみました。こちらの場合は英語音声に設定しているときだけ「ドルビーアトモス」の表示が出ます。日本語吹き替えの設定にしているとタイトルをみても「5.1」という表示にしかならないので要注意です。
「Disney+」のドルビーアトモス対応ソフトは猛烈に多くて、スターウォーズシリーズはおそらく全部ドルビーアトモスでの配信になっています。
ディズニーの映画作品でも最近の作品はドルビーアトモスになっています。UHD BDソフトが発売されていない「プーと大人になった僕」が4K ULTRA HDのドルビービジョンのドルビーアトモスでの配信になっているのも驚きです。ディスクで購入したソフトよりも「Disney+」の配信で見た方が高画質&高音質になってしまうという作品もあるんですね。
「Dsiney+」もHTR-A3000の「サウンドフィールド」機能をオンにしているときだけ「ドルビーアトモス」での再生になります。
配信系の「Dolby Digital plus」での音声ならeARC対応テレビでなくてもARC対応テレビで出力されるので「HT-A3000」でドルビーアトモスを楽しむなら、この方法がラクで良いですね。
長々とした説明になりましたが、ネット配信のドルビーアトモスであればARC対応のテレビでHT-A3000のドルビーアトモスは楽しめる、という結論になります。
なお、ARC対応端子はソニーのブラビアは2012年発売の初号機からすべて対応しているとのことです。
さて、前置きがかなり長くなってしまいました。ここからは「HT-A3000」の実機レビューです。いろいろ面倒な話を先にしてしまいましたが、今回のレビューで使うテレビはソニーの2022年モデルの最新型QD-OLED採用の有機ELパネル搭載ブラビア「A95K」です。eARC対応端子とHT-A3000を接続し、BDレコーダーがブラビアにつながっています。
ブラビアとHDMI接続をしたら、まずはホーム画面を呼び出してHT-A3000の初期設定をしていきます。こちらがホーム画面になるのですが、HT-X8500と違って、こうしてホーム画面がUIで表示されているので設定が非常に楽&確実です。HT-X8500は5つのランプの点滅だけで設定確認をしなくてはいけないので、ヘルプガイドを見ながら設定しないと、ちゃんとしたセッティングができませんでした。
360 Reality Audioというソニーの立体音響システムにも対応しています。まずはサウンドバー単体でそれのデモ音源を鳴らしてみるのですが。。。
これ、ウソだろ!? というくらい、リアルな立体音響が楽しめます。大げさではなく、これはすごい。真正面のストライクゾーンで聞いてはいるんですが、本当に天井からの音にしか聞こえないバーチャルサラウンドで聞こえます。
さすがに背面からも聞こえる感じ、というのはないのですが私の体の前半分が全部ドーム状になって、そこからの音にしか聞こえない音がします。
これ、本当にサウンドバーだけで鳴らしている音なの!?という感じで、これは明日からの当店店頭のデモでも使おっと♪ HT-X85000もドルビーアトモス対応ではありましたが、やっぱアレなんですよね。後継モデルの「HT-G700」の音を聴いたときにも思ったんですが、HT-X8500で2スピーカーじゃないですか? HT-G700もHT-A3000も3スピーカーになっていて、たったひとつセンタースピーカーが増えただけでも、こうして人間の耳をだます音響にはすごい効果があるんですよね。
HT-A3000のその技術はさらに昇華されたというか、なんだ、これだったらリアスピーカーがなくてもいいや、という気にさえさせてくれます。というか、この時点でもうHT-X8500からHT-A3000に買い換え決定だな。
セッティングメニューの中にはこうしてサウンドバーの位置などを自分でセットする画面もあります。テレビよりもちょっと前に出しているか、テレビとくっついているか、それともテレビの後ろに隠して置いているか、などが選べます。
内蔵サブウーファーも良く効きます。バスレフポートが横についているのですが、ここに手をかざすと、映画再生をしているときなどはボフボフと風を感じるくらいです。
サブウーファーの強度は「MIN」「MID」「MAX」の3段階で調整可能。リモコンにはサブウーファーの独立ボリュームあるので、これで調整ができます。
ちなみにリア音量は、リアスピーカーをつけたときに個別調整ができて、こちらは12段階になっています。ボイスというボタンがありますが、これは音声だけを強調してくれるボタン。ナイトモードは大きな音声を自動で頭打ちさせて小さくしてくれるモードで、これらを使ってサラウンドを楽しむこともできます。
2021年モデルのブラビアXR搭載機種からは、HDMI経由でサウンドバーのコントロールもできるようになっていて、これを使うとテレビのリモコンからクイックアクセスで、HT-A3000の詳細設定をテレビ画面上で行うことができます。これがあると、初期設定以外ではアンプのリモコンを使う必要はたぶんないはずです。
良く出来ています。
そして、2021年モデル、2022年モデルのブラビア上位モデルの一部でだけ対応する「s-センタースピーカー入力」にもHT-A3000は対応しています。
以前はセンタースピーカー入力というAVアンプからのセンターチャンネル音声をセンタースピーカーの代わりにブラビアのパネルから音を出す、という機能が最上位モデルにだけ搭載されていましたが、今は有機ELモデルと液晶の最上位シリーズにステレオミニ端子で「s-センタースピーカー入力」として機能が搭載されています。
2022年モデルからは「アコースティックセンターシンク」という名称になって機能搭載されていて、サラウンド音声を鳴らしているときはセンターチャンネルの音声をブラビアのスピーカーも使ってならしてくれます。音質が劇的に向上する、というものではありませんが、音声の定位がより安定して画面に定位します。
画面が大きければ大きいほど、映像と音源の場所が離れてしまうんですが、それを解消してくれる技術。これもHT-A3000本体の設定で機能の有無を選べます。
ホーム画面のUIがついたのも嬉しい「HT-A3000」ですが、フロントディスプレイが搭載されたのも超嬉しいポイント。HT-X85000ではランプの配列を暗記してドルビーアトモスフォーマットでちゃんと鳴っているのか確認しなくてはいけなかったものが、たった4文字しか表示はされないんですが、横スクロールして「DOLBY ATOMOS」という文字が表示されていると、それだけで設定があっているかどうか確認ができます。ありがたいです。
一通り、サウンドバー「HT-A3000」の設定&試聴が済んだところで、続いては別売りのリアスピーカー「SA-RS5」の紹介です。
HT-A3000と組み合わせられるリアスピーカーは「SA-RS5」と「SA-RS3S」の2モデルがあります。出力や価格が違うというのもありますが、上位モデルの「SA-RS5」はなんとバッテリーを内蔵しているので完全ワイヤレスで駆動させることができるのと「イネーブルドスピーカー」という上向きのスピーカーが搭載されていて、天井反射の音を直接天井に向かって出すことができます。
ちゃんとした立体音響システムと、超手軽な配線なし環境を手に入れるには「SA-RS5」一択です。
SA-RS5の付属品には壁掛け金具とACアダプターが2個セットになっています。気になるバッテリーのもちですが、最大で10時間の利用が可能。満タン充電にはこのACアダプターを使って4時間かかるとなっています。ですが、10分の充電で90分使える急速充電に対応しているので「うわ!充電するの忘れてた!」という場合も、準備とオープニングをちょっと我慢するだけで最後まで使えるくらいの急速充電ができます。
こちらはサラウンドシステム「HT-A9」のリアスピーカーで、音声伝送はワイヤレスではあるものの、コンセントは常時つないでおく必要があります。それでもフロント側に配線をしないで済むので、かなり設置は楽になるんですが、リアスピーカーの置き場所はどこか固定して用意する必要があります。
ワイヤレスリアスピーカー「SA-RS5」では、極端ですが、こうしてテーブルの上に置いて使うことも可能。普段は押し入れにしまってあるんだけど、映画ソフトを楽しむときだけ、ライブビデオを観るときだけ出してきて、電源を入れて置いてしまえば、すぐにサラウンド環境、というのが出来上がります。
接続は簡単で、テレビ側の電源を入れてサウンドバーが起動したら、リアスピーカーの電源を入れればすぐにつながります。もちろん初期設定でペアリングする必要がありますが、それは最初だけ。2回目以降は、まるで有線接続されているパワードスピーカーの電源をいれるだけ、みたいな使い方ができます。
ちょっと不安定な場所になりますが、おそらくご家庭でリビングシアターを作るときに、スピーカースタンドをわざわざ用意することはなく、本棚だったりダイニングテーブルだったり、イスの上だったりを利用することになるケースが多いと思います。左右対称の置き方ができなくても大丈夫です。
音場測定機能というのが搭載されていて、それでテスト音源を鳴らすと、スピーカーに内蔵されたマイクで、それぞれのスピーカーの位置、部屋の反響などを測定。最適なバランスになるようにバランスをとってくれます。
しかも、その測定方法も超楽ちん。リアスピーカーに「OPTIMIZE」というボタンがあるんですが、これを押すと即座に音響測定が始まります。
テレビを観ていてもBDレコーダーで再生番組を観ていても、UHD BDソフトを再生していても、「OPTIMIZE」ボタンを押すと、再生ソフトの音声を止めて、すぐにテスト音源を鳴らします。30秒ほどで測定は終わって、それで音場バランスを設定し直してくれます。
なので「ちょっとスピーカーがこの位置だと邪魔だな」と、動かしたときもすぐに再調整ができるし、リアスピーカーを決まった場所に置かなくても、使うたびに違う場所に置いて利用する場合、というのも、全然、神経質にならずに使うコトができます。
便利すぎです。
ということで、当店でのベストポジションはこんな感じかな?というところにスピーカーを置いてみました。(体験会ではスピーカースタンドも用意しています)
イネーブルドスピーカーの設置のコツは「HT-A9」のときの取説によると、床置きは推奨しないと聞いています。リスナーの耳の高さよりも高いところにあると効果が高いと聞いているので、できるだけ高いところに置けるのがベストかな。
フロントスピーカーと、リアスピーカーのどこにベストポジションを持ってくるか、というのは、あらかじめHT-A3000の設定画面で入力をしておきます。サラウンド環境構築の基本はリアスピーカーの方がリスナーに近い方が良い、というのを以前は聞いているのでそれで設定してみました。
環境によってはフロントに近い、とかも選べるので、もう昔ほどそんなにセッティング場所に気を使わなくても良いんですかね。
ワイヤレスのサブウーファーも別売りで用意されていて接続する事ができるんですが、そもそも「HT-X85000」を購入したのはサブウーファーのボックスを置きたくない、ということでウーファー内蔵モデルにしたんでした。なので、我が家では追加するつもりはない、というか、そもそもマンションなので大きな音は出せないですからね。
と、いうことで、サウンドバー「HT-A3000」とワイヤレスリアスピーカー「SA-RS5」の設置&設定の紹介でした。これでいくつかのドルビーアトモスのソフトを再生してみましたが、いやー、良いですね。
いつも使っているHT-A9ほどの音質というか大音量は出せないんですが、普通にマンションで出せる音量でドルビーアトモスを楽しむのであれば、あまり音質に差が出ないような気がします。小音量でもナイトモードを使うと、それなりに立体的な音は聞こえてくるし、なによりも音の方向だけではなく、天井からの音、高さのある「面」で音が聞こえてくるあたりはドルビーアトモスならではです。
ショールームで聞いたときも、むむ、これはなかなか!と、思っていましたが、うちのお店みたいな狭い空間で天井反射の音がしっかりと効いてくると、HT-A3000+SA-RS5の評価はさらに上がる感じがします。これはもう購入確定だな。すごい欲しくなりました。
サウンドバー HT-A3000 |
ソニーストア価格: 88,000 円税込 |
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発売日 | 2022年9月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:8,800円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
サウンドバー SA-RS5 |
ソニーストア価格: 74,800円税込 |
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発売日 | 2022年5月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証サービス | 5年ワイド:7,700円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭購入特典 |
3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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店頭ではお持ち込みいただいたUHD BDソフトがお試しいただける他、BDレコーダーに録画してあるBS4Kの5.1chサラウンドの番組(ドルビーアトモスではありません)などでもお試しいただけます。
いくつかデモ用のディスクもあるので、そちらでお試しいただくこともできます。
展示は11月11日(金)および11月12日(土)の2日間のみ行っています。常設展示ではありませんので、試聴をご希望の方は今週末のお越しを是非!
一緒に最新のソニーのQD-OLEDパネル搭載の4Kブラビア「A95K」の画質もお楽しみいただけます。
新橋にある当店ソニーショップテックスタッフでは12月末まで店頭にて「オータムフェア」を開催しています。店頭ではいつもよりちょっとお得になる特典をご用意しています。
初めてソニーストアをご利用になる方には5年ベーシック保証などの延長保証を半額にできるクーポンなどもプレゼントしています。AV商品1万円以上のお買い物でガラガラ抽選会の参加もできます。
ご試聴の上、購入いただく際も最大限お得になるガイドができますので、お気軽にご相談ください。ご来店をお待ちしています。
☆当店店舗のご案内はこちらから
☆ソニーストア・直営店をご利用のお客様へのお願い
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当店店舗「ソニーショップ テックスタッフ」の住所はこちら |
東京都港区新橋5-12-6 ヴェルディ新橋1F 営業日時:日月祝休 火~土曜日 11~19時営業 |
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