【レビュー】ソニーのスタンダード完全ワイヤレス『WF-C500』実機レポート
本日発表の新型完全ワイヤレスイヤホン『WF-C500』の実機レビューを早速ですがお届けしたいと思います。超コンパクトなボディにDSEE搭載で驚く様な高音質なモデルにも仕上がっています。
実機の様子をできるだけ丁寧にお伝えしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
今年の6月に「WF-1000XM4」というソニーの完全ワイヤレスのフラッグシップモデルが登場しており、そのオーダー数は大ヒットした前作「WF-1000XM3」の2倍くらいのセールスを当店では記録しています。こんなモンスター級のヘッドホンが登場してからまだ数ヶ月しか経っていないのに、新型モデルが登場しても。。。と、思っていたのですが、なるほど、これはまたまたヒットしそうなモデルが登場しました。
なんていうか、これは実機を触ってみるとすぐにわかると思うんですが、質感というかデザインなどが「WF-1000XM4」にそっくり!というと語弊があるかもしれませんがイメージをかなり寄せている製品になっていました。
WF-1000XM4のご案内を店頭でしていたときに「この音質がたったの33,000円!」なんて話をついうっかりしてしまうことがあるんですが「ヘッドホンで33,000円ってすごい高いんですけど」という反応をいただいて反省することがあります。
長年、ソニーのヘッドホンの進化を見てきたせいで価格的にマヒしてしまっている部分があるんですが、そういえばヘッドホンで1万円を超えるモノを買うなんて、ハイレゾ時代が始まる前まではかなりの高額製品だったんですよね。
そんなところに税込み価格が11,000円、WF-1000XM4の1/3の価格で「WF-1000XM4」にイメージの近い製品が出てきたというのはビッグニュースだと思います。
話が長くなってきたので、パッケージを開けて中を紹介していこうと思います。
パッケージはプラスチックを全廃した紙材の包装パッケージです。WF-1000XM4もそうでしたがサステナブルなパッケージにソニー全体で切り替わり始めていて、特にヘッドホン製品ではそれが徹底されている感じ。今回の「WF-C500」も同様に外装から内部のクッションまですべて紙で出来ています。
これらの話をご存じない方だとWF-1000XM4を開梱したときに「なんか安っぽい」とかいう感想をお持ちになってしまうんだと思いますが、逆で、こうした紙材パッケージの方がお金はかかっているように思えます。
世の中の大きな変革期を迎えていて、しばらく経つとこれが当たり前になってくるんでしょうね。
こちらが「WF-C500」の同梱品のすべてです。こんなところもWF-1000XM4に似ているというか開梱したときの地球に優しい感が1000XM4と同様に味わえます。
イヤーピースはMサイズが最初は装着されていて、SSサイズ、LLサイズの交換用イヤーピースが同梱されます。従来モデルだとこれらはビニール袋に収納されていたと思いますが、今回はこうして紙で出来た芯に刺さってまとめられています。
こうしてビニールの使用を控えると無駄なゴミも出ないし気持ちいいかも。
カラーバリエーションは「アイスグリーン」「コーラルオレンジ」「ホワイト」「ブラック」の4色です。ソニーのクリエイティブセンターがカラーを含めてデザインしており、これが今年の流行色、トレンドカラーというカラーバリエーションなんですが、そういえば、こういう色の組み合わせ、どこかで頻繁に見るよなー。。。
あ、そうだ! これだ! というのがこちら。
コロナウイルスの感染予防対策で毎日お世話になっていますがマスクです。私はユニクロさんのエアリズムのものを使わせてもらっていますが、そういえば、こうしたマスクのカラーイメージに近いかも。
ユニクロのマスクに「コーラルオレンジ」や「アイスグリーン」というカラー展開ではありませんが、見た目のイメージがベージュやブルー、グレーに近いものになっています。
そうか、このWF-C500ですがマスク装着をする機会が多いというか、移動時はずっと装着し続けているので、これらのマスクとの色合わせができると良いかも。
私が思いついたのではなくソニーの営業さんの思いつきで話されていたんですが、ちょっと感動してしまいました。
WF-C500のバリエーションモデル、それぞれのカラーも見ていきます。こちらはホワイトカラーです。付属するイヤーピースもちゃんとボディカラーに合わせてホワイトカラーになっていて、ボディもケースも真っ白です。
スマートフォンの本体カラーと合わせるのに良いかも。
こちらはブラックカラーです。
なんだかんだ言っても、こうしたカラーバリエーションでいろいろ多数用意されても一番人気になるのはブラックが多いと聞いています。髪の色と合いますからね。
コーラルオレンジです。
数年前からショッキングピンク系からこうしたちょっと人肌に近いカラーが好まれるようになっているみたいですね。
マスクもそうですが、こうしたカラーのヘッドホンが耳にアクセントで入ると血色がよく見えそうです。
そして、今回のイチオシカラーがこちらのアイスグリーンです。
「ヒーローカラー」というそうですが、今回のWF-C500の広告で一番イメージとして前面に出すのがこのカラーになります。
確かに今までにちょっと無かった色で目新しさもあるし、爽やかな色で持ち物として持っていたい色です。うちのお店でも1台だけ展示するならこのカラーかな。
ウォークマンとカラーを合わせるなら、WM-2のケースと合わせるなら「コーラルオレンジ」ですかねー。40年前に発売されたWM-2の付属ヘッドホンがオレンジカラーだったので、この組み合わせで使うのはかなりの通に思えます。
同様に初代ウォークマン「TPS-L2」ケースと合わせるならアイスグリーンが良さそう。
お持ちのスマートフォン、ウォークマンなどとのカラーマッチングも気になります。
さて、他モデルとのサイズ比較もしてみます。写真はWF-C500(写真左)とWF-XB700(写真右)との比較です。価格的に14,300円だったWF-XB700より一回り以上小さくなっています。
それでいてWF-C500が本体とケースで10時間+10時間という驚異的なスタミナ性能です。WF-XB700の9時間+9時間を凌駕しています。
イヤホン本体のサイズもかなり小さくなっています。
WF-C500は全体的にマットな外装仕上げになっていて写真で見てもWF-C500の方が高価な製品に見えます。
続いてはフラッグシップモデル「WF-1000XM4」(写真右)との比較です。横幅はWF-C500の方が広いんですが高さがないので容積的にはほぼ同じくらいかも。
イヤホン本体はWF-C500の方が小さな作りになっています。
ちなみに誤解の無いようにお伝えしておきますがWF-C500にはノイズキャンセリング機能も外音取り込み機能も搭載はありません。LDAC対応にもなっていないのと「ハイレゾ級」の音質モデルでもありません。
それなりに価格差分の機能差はあります。ただ、見た目の質感とかそっくりなんですよね。WF-C500にはXB700で感じるチープさがなく、これで価格が1/3というのは見た目には感じられません。
これは人にプレゼントするのに良いかも。
イヤホン本体で10時間、ケース充電で10時間分のスタミナとなっています。ケース自体が充電ケースを兼ねていて、使用が終わったらケースに戻してイヤホンを充電します。
ケースとイヤホンに磁石が仕込まれていて、上記の写真くらいの位置までイヤホンを近づけると、吸い付くようにケースに収納されます。パタンと中に入っていくので充電端子がしっかり当たっていなくて充電が出来ていなかった、ということもありません。安心して利用できます。
取り出すときも本体をちゃんとつまめる高さになっていて、ケースの蓋の開度が広いため「WF-1000XM4」よりも取り出しやすいかも。
ただ、イヤホンをコロッと落っことす可能性が一番高いのがこの取り出すシーンです。駅ホームの近くで脱着するのは避けることをオススメします。
タッチ接続で使える「NFC」はヘッドホンに搭載されてはいないのですが「Fast Pair」という近づけたときに自動で接続設定が始まる機能を搭載しています。
スマートフォンと初めて接続するときも写真の様にスマートフォンに思い切り近づけてあげれば、それでスマートフォン側がペアリング設定を初めてくれるので、あとは「接続」ボタンをタップするだけで設定ができます。
細かい設定をするためにはソニー製アプリ「Headphones Connect」のインストールが必要になるのですが、それも案内に従ってインストールすればOKです。
Windows 10にも同様の機能が搭載されており「Swift Pair」にも対応。こちらもWF-C500がペアリング状態になっているときにWindows 10搭載PCに近づけると自動で接続モードにはいるというもの。
ヘッドホン機能だけではなくマイク機能を使ったヘッドセットとして利用することができます。
こちらはソニー製アプリ「Headphones Connect」を開いているところです。
最近のソニーのヘッドホンは接続したヘッドホンのカラーも合わせて表示してくれます。アイスグリーンの色がアプリ画面でも楽しめます。
「DSEE」という圧縮音源で失われた音を補完してくれる機能が搭載されているのでMP3やAACなどの圧縮音源の音楽もCD音質並のより高音質な音で聴かせてくれるのと、好きなバランスで音楽を鳴らしてくれるイコライザーも利用ができます。
また無線接続時に接続性を優先するか、音質を優先するかの選択も可能です。試してみたところ、今のところ空いていることもありますが山手線で試すと音質優先でも途切れることはありませんでした。安定性も高くなっています。
それと肝心の音質なんですが、かなり良い感じです。ボキャブラリーが少なくて申し訳ないのですが「WF-1000XM4」の音のバランスにかなり近いと思います。最初は低域がやっぱり出てないよな、とか思うんですがイコライザーで持ち上げてみるとちゃんと重低音も鳴るし、イヤホン特有の安っぽい音の鳴り方がありません。
ノイズキャンセリング機能がないので電車の中で使うと、ややボリュームを上げたくなりがちなんですが、そこだけ気をつけて使う分にはWF-1000XM4に近い音質が味わえるかと思います。
これで税込み11,000円ってスゴくないですか?(っていうとヘッドホンで1万円ってかなり高額ですよ、という声もいただくんですが、それなりの音がします。これ)
カラーバリエーションが揃っているのでこんなことも試してみたのですが、アイスグリーン、ホワイト、ブラックの3色をそれぞれペアリングして、それぞれ別の設定にして使ってみたんですが、3つのモデルの設定をそれぞれ記憶してくれます。
例えばアイスグリーンは通勤時の音楽専用で音質優先でイコライザーもメリハリのある音に。DSEEももちろんONにして使う。
ホワイトは長時間利用のためのモデルでDSEEとイコライザーもオフ。ブラックはテレワーク会議用でイコライザーはスピーチモードにして接続優先にしておく。
なんて使い分けができます。同じモデルでこんな3セッティングなんてすることはないと思いますが(^_-)、WF-1000XM4をお持ちの方がテレワーク会議用にWF-C500を買い足して、会議のときだけ入れ替えて使う、なんていうのはいかがでしょうか?
あとはこのクラスの価格なのに、このモデルは左右同時伝送を行っています。Bluetoothの遅延も少なめでアプリによっては遅延をほとんど感じません。音ゲーにはさすがに不向きですが普通にRPGとかする分には快適なプレイができると思います。
それとボタン操作について。これ一見タッチセンサーに見えますが、この大きな丸い部分がボタンになっていて、これを押すと「カチッ」という感触が得られます。
左耳の長押しでボリュームダウン、タッチでボリュームアップ。右耳は音楽の再生停止ができるんですが、ちゃんとしたボタンの感触があるので確実な操作ができます。タッチ式のWF-1000XM4よりもこの点では使いやすさが上かもしれません。
以上「WF-C500」の実機レビューでした。
左右完全独立ヘッドホンは初代の「WF-1000」だけが第1世代で、それ以降はずっと第2世代が続いていた感がありますが、WF-1000XM4で一皮剥けた第3世代にはいり、今回の「WF-C500」もそれに準じたモデルになっていると思います。
今、左右完全独立ヘッドホンを買うなら「WF-1000XM4」か「WF-C500」の二択でオススメしたい!という新製品のご案内でした。
電車通勤などでノイズのある中で使うなら「WF-1000XM4」。自分の部屋で使うのが中心、というのであれば「WF-C500」を強くオススメです。
これは使われる方の満足度が高そうなイヤホンになるかと思います。
【2022年10月6日 値下げになりました】
ワイヤレスステレオヘッドホン WF-C500 |
ソニーストア価格: 10,450 円 税込 |
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発売日 | 2021年10月8日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:1,100円 3年ワイド/5年ベーシック:550円 3年ベーシック:無償 |
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