雨の多摩動物公園で撮る『SEL100400GM』+『SEL14TC』
先週末はソニーフェアのご来場、ありがとうございました。働き方改革のおかげでソニーフェアの開催時間もやや短めになってしまったのですが、おかげで元気がありまくる月曜定休日を迎えています。ソニーフェアではたくさんの方とデジタル一眼カメラ“α”と写真について語る機会があり、ソニーフェアが終わるといつもそうなんですが、無性にシャッターを切りたくなります。
ということで、大雨の中、多摩動物公園へ行ってまいりました。小雨になってくれたらいいなー、と思いつつ行ってきたのですが、ものすごい雨で午前中だけでへこたれてしまったのですが、あまり皆さん行くことがないであろう「雨の動物園」をレポートしたいと思います。
持って行ったのは“α7Ⅲ”とSEL100400GM+SEL14TCで仮想SEL200600Gレンズ使いです。560mmの焦点距離で撮影する雨の多摩動物公園レポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
わりと当店の撮影イベントは天候が予想よりも良い方に転ぶことが多く、たくさんの奇跡を今までも起こしてきています。今回も晴れるんじゃないかなー、という期待をしていったのですが、今日はだめでした。小雨になることもなく断続的に大雨。
雨でもディズニーランドとかはそれなりに人がいるし、動物園もそれなりに盛り上がっているかな?と、思ったらそんなことは全然なく、すごい人がいませんでした。感覚的にはお客さんが10人くらいしかいないんじゃないか?というくらいの人出です。
こんなに人がいないことってあるんですねー。
ちなみに私の雨装備ですが3段階で持ってきています。傘撮影にするか、薄いウインドブレーカーにするか、最悪ポンチョ使うか、です。ポンチョの際はバッグなどを全部ポンチョに入れて持ち歩くことにするわけですが、最初から今回はポンチョ撮影になりました。
これをやるとレンズが曇るんですよねー。カメラはタオルでガードしながらの撮影です。(カメラ用レインコートもあるんですが、お店に忘れてきていました)
さて、今回の目的はいくつかあります。その一つがチーターの親子展示、昨年12月に赤ちゃんが生まれているそうで、その親子をみたいんですが午前中だけの展示になっているそうなんです。
これを目当てに行ってきたのですが。。。
あら、そうですか。雨だと展示しないんですか。それは超がっかりです。
ちなみに多摩動物公園は広い敷地を利用して、自然に見える展示が多く、私の知る限り、関東圏で写真映えする動物園ってここか、富士サファリパークかどちらかになるんじゃないかと思っています。
600mmでチーターの親子とか狙うと最高に思えたんですけど残念。
その隣の「サーバル」にも双子の赤ちゃんがいるそうで、こちらも午前中だけの展示になっているとありました。
えー、残念ながらこちらも展示中止みたいです。雨だと軒並み公開中止になるみたいです。開園してすぐにう回路を回って急いでやってきたのに本当に残念。
雨の動物園ってこういうことになるんですね。その後も放送で次々とイベントが中止になったという案内が流れるんですが、それは納得。だってお客さんもほとんどいないですからね。
なお、サーバルは大人になったアポロ君が1匹だけ展示されていて、檻の中を歩いています。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO10000 焦点距離560mm
“α7Ⅲ”の動物瞳AFはサーバルもビシビシ来まくります。さっさと歩いているサーバルなんですが、連写で撮ってもどれもフォーカスはばっちり目に来ています。
その中でも最もビシッと来た感じなのか上の写真でした。たくさん撮ってみてわかりましたが目にキャッチライトが入って、そこにフォーカスがしっかり来ているのが一番いい感じ。
いつも瞳のところに枠がきているかどうかばかり気にしていましたが、今度からキャッチライトが入っているかどうかを気にしよっと。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO5000 焦点距離560mm
600mmある(正確には560mm)と、どこにいてもフルショットでの撮影に持っていける感じ。サーバルは瞳を見つけやすいみたいで、このサイズでも目にフォーカスが来ます。
すごい楽しー!
が、雨がすごいので、東屋でちょっと休憩して、次に移動します。
雨の多摩動物公園ですが、ここはいくつか屋内展示ですごいところがあるので、雨でもそれなりに撮影は楽しめます。雨天時の望遠撮影でもっとも楽しいのがこちらの昆虫館です。
蝶の展示があり、大きなドームの中を小さな女の子の頭の中みたいにチョウチョがひらひら飛びまくっています。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO1600 焦点距離560mm
チョウチョが蜜を吸えるように、たくさんの花が栽培されていて、お花畑も楽しめます。外はザーザー降りなのに、ここだけは万年常夏気分です。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO3200 焦点距離560mm
冬場にここにきて入るとムッとした熱気を感じるのですが、今の時期だと気温の差も感じず、レンズも曇ったりしませんでした。普通に中に入っていけます。
ずーっと、ここにいたいんですが、せっかくの空いている雨の動物園です。一周してみましょう。
ニホンザルです。ここも周りがすべて山に囲まれているので背景が作りやすく、写真向きの展示になっています。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO12800 焦点距離560mm
シャッタースピードを思い切り早めているので雨粒がたくさん写りました。濡れた体の様子もわかるし、まさに雨の動物園に来た感じがする1枚になりました。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/800 ISO10000 焦点距離560mm
背景の山に一か所だけツツジが咲いているところがあったので、そこが背景になるようにグルグル回りながら撮影。こんなに自由に場所取りができるのも、他に誰もいないからです。
雨の動物園、最高です。
ちなみに560mmの超望遠で撮影すれば、サルでも瞳AFが効くかと思いきや、やっぱり全然だめでした。試しに動物瞳AFではなく人間の瞳AFにしてもだめ。人に近い顔をしているのにかえってダメみたいですね。顔認識まではたまにするんですが瞳AFの効きは×です。
前回はこのルートは歩いていなかったのかな? 雨にも関わらず、ツキノワグマのソウ君が元気に歩き回っていました。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F7.1 1/160 ISO12800 焦点距離232mm
体が黒い動物は動物瞳AFの効きが悪いという話なんですが、割と追ってくれます。人間の瞳AFほどの爆裂的な追従は見せてくれませんが、被写体としてファインダーに収め続けていると、ちょっと時間が経ったところから瞳にAFポイントがつきはじめます。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F8.0 1/320 ISO12800 焦点距離560mm
誰もほかにお客さんがいないのでツキノワグマ君もこちらにロックオンしている感じですね。
動物園での600mm超望遠撮影、動物瞳AFと合わせて使うとかなり良いかもしれません。
ここも屋内展示になるか「モルモットとのふれあい」広場なんですが、こちらも天候が不安定なためイベント実施はありませんでした。
看板を見ていたら、私へのサービスなのかモルモットに餌を与えてくれて、目の前でみんなが一生懸命ご飯を食べているシーンを見せてくれました。
こちらは先日、α cafeで「今日の一枚」に選出していただいた「ヒマラヤタール」を撮影した場所です。昼間くるとこんなところなんです。
真ん中にお立ち台があるのですが、ここに立っているときに西日を背中から受けるとシルエット写真が撮れるわけです。
“α7Ⅲ”+SEL70200G F4.0 1/800 ISO160 焦点距離144mm 露出補正:-3.0EV
とてもここで撮った写真にはみえませんね。奇跡の1枚でした。
ここから階段を登ると「タスマニアデビル」がいます。前回は寝ている姿しか見られませんでしたが、その後、この動物は多摩動物公園でしか見られないということ。お土産屋さんにあったぬいぐるみがやたらかわいかったのをきっかけに、ちゃんと動いているところを見てみたいなー、ということでやってきました。
来てみたら、残念なことにガラスに雨がついていて、しかも曇っているし写真的には最悪の状況。ガラスまでも柵があるので距離があるため、天気が良いときも映り込みができてしまうんです。
それでも、今日は活発に動いてくれているみたいです。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F7.1 1/250 ISO6400 焦点距離221mm
見えた見えた! タスマニアデビル君です。
絶滅危惧種で、昔はオーストラリア全体にいたそうですが、犬が入植した時に個体が減ってしまったそうで、いまはタスマニア島にしか生息していないんだそうです。
“α7Ⅲ”+SEL100400GM+SEL14TC F7.1 1/250 ISO6400 焦点距離221mm
その支援活動のために多摩動物公園では2016年から展示をしているとのこと。手足が短くて頭が大きい動物ってなんか愛らしくてかわいいんですよね。他人ではない気がします。
ガラス越しではないところで撮影する機会とかないですかねー。
雨天時の避難場所としてコアラ館というのもあります。
ここも屋内展示でぬれずに動物を見ることができます。
ただし、餌の時間以外はほとんど寝ているのがコアラ。その寝顔が可愛いんじゃない、という話もありますが、顔をこっちに見せてくれていれば、という話ですね。向こうを向いてこっちにお尻を向けて寝ているコアラはなかなか長時間見ていられませんでした。せめてこっちを向いて寝てテーですね。
飼育員さんの熱心なお掃除風景を目に焼き付けて次に移動です。
園内はシャトルバスが走っていて、通常は10分間隔でやってくるのですが、この日は20分間隔に切り替えられていました。しかも時刻表がないのでいつやってくるのかわかりません。
なかなか使いにくい。
そして雨天時の注目ポイントパート3です。「もぐらのいえ」です。バードケージの向こう側にポツンと見える一軒家がそれです。
久々にやってきました。前回お邪魔したのは5~6年くらい前のときだったかな?
久々にやってきたのですが、すごいシステマチックになっていて、天井を通るトンネルには鈴がつくようになっていて、モグラが移動すると「チリンチリン」と音がなるので見つけやすくなっています。
あ、きたきた。やってくるとそのまま通り抜けていくわけでもなく、行ったり来たりしているので、何回も見ることができます。
現在11匹いるそうですが6匹くらい見つけられました。
写真的には面白いものはなにも撮れないんですが、モグラ探しはかなり面白いです。30分くらいは時間がつぶせるかも。
その後、バードケージに入ってみるのですが、ここは網で囲われているだけで雨はそのまま落ちてきます。鳥たちも雨でみんな濡れまくりです。体が冷えないのかなー?
と、思っていたら孔雀が雨宿りで屋根のある所で寝ています。そこはバードケージの出口のところで、引き戸になっているんですが。。。全然動いてくれなそうなので、仕方なく入り口まで戻って出てきました。
ということで、雨も全然収まらないので、お昼過ぎに帰ってきたのですが。。。
うちにつくとこんな天気なわけです。まだ、南の方には厚い雲があるので多摩動物園は雨が降っているかな?
以上、休日の「雨の多摩動物公園」レポートでした。仮想600mmズームレンズと動物瞳AFのテストでしたが、今までにない動物撮影ができそうです。
7月27日(土)に、当店にて撮影会を開催予定です。動物瞳AFを試してみたい!という方は是非、ご参加くださいませ。また、対象モデルをお持ちの方でまだ動物園で試したことがない、という方もお気軽にご参加ください。
近日中に参加申し込みのお知らせをいたします。
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL200600G |
ソニーストア価格: 252,500 円+税 |
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発売日 | 2019年7月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:26,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:13,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
gigo
2019年6月25日 @ AM 11:30
動物瞳テストで、横浜近郊の動物園を回ったのでご参考まで。
・野毛山動物園 檻、狭いなど旧式。桜木町駅から少し坂を登る。無料なのに充実している。高台で横浜中心ぶの眺望に優れる。
・ズーラシア 多摩動物公園より設計が格段に新しく水中を含む色々な角度から見せる工夫がある。広い。基本的に檻はない。夏は夜間営業もある。公共交通機関でのアクセスが不便、それでも混雑するのが難。
・金沢動物園 規模、設計とも野毛山とズーラシアの中間。高速から直接出入りする駐車場があって車で行くにはとても便利。基本的に檻はない。カンガルーなど中に入れるところも。コアラは餌やりの時は動き回るなどお薦めの展示時間表示あり。
・多摩動物公園。昆虫生態園で飛んでいる蝶を撮る練習が出来る。設計が古くさくズーラシアと比べると見劣りする。アップダウンが多く何もない荒れ地が広がるなど動線の考えがない。本数は少ないが駅前なのは便利。
撮影を考えるとズーラシア>多摩動物公園>金沢動物園>>野毛山動物園でしょうか。
あと、多摩動物公園の類人猿は顔が真っ黒な種類ばかりで駄目でしたが他の園の猿、類人猿は成績良いです。
tecstaffŔ
2019年6月27日 @ AM 7:42
情報ありがとうございます。
ズーラシアは私もお邪魔したことがあります。設備がきれいで豪華でしたが動物の数がちょっと少ない印象でした。
多摩動物公園は現在ライオンエリアとアジア園で大規模な改修工事をしています。アジア園の一番奥のモウコノウマのゾーンなどは改修が終わってとてもきれいになっています。ライオンバスは令和2年度の復活を予定しているとなっていますので、来年になると生まれ変わった多摩動物公園が楽しめると思います。