【レビュー】ヘッドホンアンプ『TA-ZH1ES』新製品開梱レポート

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10月29日発売にて、いよいよ登場するソニー初の据え置き型ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」が、ちょっとだけ早くソニーショップへ出荷が始まり本日から店頭展示が可能になりました。

早速、開梱レビューレポートをお届けしたいと思います。

 

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こちらがTA-ZH1ESのパッケージです。重量は約8kgあります。本体の単体質量は4.4kgで、総重量は6.8kgとなっています。かなりの重さ。

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製品を購入して、到着を首を長くしてお待ちの方もいらっしゃると思います。なので、おもてなしパッケージの詳細はここではご案内を控えて、さらっと箱から製品本体を取り出します。

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同梱品はこちら。

本体の他にリモコン、単4電池、電源ケーブル、PC接続用のUSBケーブル、ウォークマン接続用のケーブル、取説類、そしてクロスが入っていました。

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電源ケーブルはこの太さ、直径1cmくらいはありそう。このケーブルだけで重量をはかってみたら290gありました。ウォークマンWM1Aよりも重いんです。

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付属のウォークマン用ケーブルがこちら。PHA-1Aと同じ端子になっていて、ここにウォークマン用のケーブルを挿せるのと、スマートフォンの場合も別売りのマイクロUSBケーブルで信号入力することができます。

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こちらがウォークマンと接続したところです。TA-ZH1ESからウォークマンに電力供給されるので、ウォークマンを充電しながら利用することができます。

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こちらはスマートフォンの「Xperia J1 Compact」を挿したところです。Xperia J1 Compactはあいにくハイレゾ対応機種ではないのでCD音声までしか出力できないのですが、こうしてUSBケーブルで接続が可能です。

 

 

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USBアダプターケーブル

VMC-UAM1
ストア価格2,010 +税
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発売日:2016年10月29日
ソニーストア購入特典:
 提携カード決済で3%オフ 3年ベーシック無償
テックスタッフ店頭購入特典:
 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中

通常であればマイクロUSBケーブルと変換ケーブルを使って挿すことになるのですが、PHA-1Aのスマートフォン用接続ケーブルが流用できます。パーツ取り寄せにて2,000円(税別)で購入が可能です。

☆当店blog 16.5.26「ソニー製品のパーツ取り寄せのご案内」

変換アダプターを使うよりもケーブル長が短くなりますが、2本のケーブルをつないで使うよりも見た目にはすっきり出来ます。TA-ZH1ESユーザーさんにお勧めです。

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その他の入力端子は背面にあります。アナログのRCAピン入力とPC接続用のUSB-B端子、光デジタル、同軸デジタル端子があります。

アナログ端子にはやはり、レコードプレーヤーを接続してみたいですね。あとでやってみましょう。

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出力端子は背面にアナログプリ出力が1系統ある他、フロントに5系統の出力が用意されています。XLR端子と、アンバランスの標準ステレオ、ミニステレオ。そしてバランス出力の4.4mm標準と3.5mmステレオミニ×2が用意されています。

ソニーの民生用ヘッドホンについてはこれで全部カバーしてくれます。

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操作はアンプの天面にある操作ボタンと、もしくは付属のリモコンで行います。ケーブルを使って本体とヘッドホンがつながりますのでリモコンを使う方は少ないかな? ここにウォークマンのリモートコントロール機能とかあると良かったんですが、接続される機器はウォークマンに限るわけではないので、それは仕方がないですね。

本体の右手には「GAIN」というスイッチがあり「H」と「L」の切替が出来る様になっています。高いインピーダンスのヘッドホンを使う時に利用するものなのですが具体的に何Ωで切り替えるのが良いのか調べてみたところ特にそういう記載はありませんでした。

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聴感上、音量が小さく感じられる時に「H」を使い、通常は「L」利用でよいそうです。

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電源を入れて「INPUT」ボタンで入力端子を選択。ここではウォークマンを選択し、ウォークマン端子にNW-WM1Zを接続します。「OUTPUT」ボタンを数回押してバランス出力の3.5mmステレオミニ×2を選びます。キンバーケーブル経由でMDR-Z1Rをつなぎました。

これでボリュームを開けて行けば音がふわっと聞こえてきます。

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ディスプレイの脇には「MUNU」ボタンと「ENTER」ボタン、その上下にカーソルボタンがあり、この4つのボタンですべての操作をすることになります。それほどたくさんの機能があるわけではないので、これで必要にして充分。

ディスプレイ表示は「スタンダード」と「フォーマット」が選べます。表示を「フォーマット」にすると入力されている信号のフォーマット表示と、実際に出力されているフォーマットの表示が上下2列で表示されます。最初のウチはこれがおすすめです。

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各出力端子にはLEDランプがあり、これで出力先のチェックができます。

「DSEE HX」は圧縮音源をハイレゾ相当の音質にアップスケーリングする機能ですが、TA-HZ1ESでは384kHz/32bitへアップスケールします。

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従来機種ではオンとオフしか選べませんでしたが、2016年モデルのウォークマンWM1シリーズ、A30シリーズからは5種類の効果を選べる様にパワーアップしていてTA-ZH1ESでも同様に、女性ボーカル、男性ボーカル、パーカッション、ストリングスなどの特徴のある補完ができるようになっています。

「DSEE HX」は特定のアルゴリズムを持っていて圧縮音楽のデータが入力されると、データベースを参照して、こういう音の時はこういうハイレゾの音になるはず、という変換を内部でしています。そのデータベースを作るところというのがアナログな作り方をしていて、特定のプログラムに任意の楽曲を読み込ませてデータベースを作っているそうなんです。

簡単にいうとプログラマーさんが「こういうハイレゾ楽曲は良いぞ」という楽曲を読み込ませて、それがハイレゾからCD、MP3などの圧縮音源になったときの波形を分析。逆のプロセスができるようにするアルゴリズムを作ります。元になる楽曲というのがどういう曲なのかは教えていただいていませんが、そうした理想のハイレゾ楽曲→圧縮音源のパターンを使ったハイレゾデータの復元をしているというわけです。

女性ボーカル曲の優れた楽曲で作ったデータベース、男性ボーカル曲やストリングス楽曲などでそれぞれアルゴリズムを最適な曲を探して作ったものが搭載されているというわけです。

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さらにその後、PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換して出力します。DSDはSACDにも採用された音声のデジタル方式で量子化せずにベクトルで音圧を表現するものになります。

以前、VAIOに「SonicStage Mastering Studio」というソフトウェアが搭載され「ハイレゾ」という言葉が普及するずっと前に音楽CDのPCM信号をDSD信号に変換して出力をする、ということをしていましたが、それがハイレゾ化してまたやってきました。

VAIOでは再生時間の数倍の時間をかけて2.8MHzのDSDにレンダリングさせていましたが、TA-ZH1ESでは11.2MHz相当にリアルタイムで変換ができます。

「DSEE HX」も「DSD リマスタリング」も本体のメニュー操作から、それぞれオンオフをすることが可能。好みで使い分けができます。

その後、デジタルアンプ「S-Master HX」でドライブするわけですが、デジタルアンプには強力にドライブ仕様とすると波形が歪んでしまう弱点があるそうです。

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MDR-Z1Rなどの重い負荷のヘッドホンを鳴らしきるパワーを備えたものに設計されているのですが、その歪みを解消するために搭載したのが「デジタル・アナログ・ハイブリッドアンプ」になります。

イメージとして上記の様な波形のときに大出力時に理想の波形にならず赤い線の波形になってしまうとします。そこでデジタルアンプで生成した歪んでしまっている波形と、アナログ回路を使って通ってきた本来の波形を比較。

その差分の灰色の部分を、ノイズキャンセリングヘッドホンの様に補正する波形を作って歪んだ波形から歪みをとってしまう、ということをしています。

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そんなことができるんですね。これによりデジタルアンプでの大出力を可能にしているそうです。この開発に3年かかったという話が開発者インタビューでは紹介されていました。

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★ソニー製品情報「オーディオ評論家・角田郁雄が開発者に訊く」

ウォークマン「WM1Z」+ヘッドホン「MDR-Z1R」に加えて「TA-ZH1ES」を接続するとかなりのダイナミックレンジでの音楽再生が可能。Signatureシリーズで狙った最高音質がこれで再生出来るわけです。

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当店店頭のウォークマンにはDSDとFLAC 192kHz/24bit、MP3、音楽CDの各フォーマットで記録した同じ楽曲を比較試聴することができるようにプレイリストを作っています。

これを連続で再生すると。。。やはりMP3の音がDSDと同じに聞こえることはないのですが、DSEE HXのおかげで「似た音」に持ち上げてくれて、DSD リマスタリングのおかげで「似た耳障り」にしてくれる様子がわかります。

ハイレゾ楽曲で聞くのがベスト!というのではなく、MP3でも音楽CDでも音源を選ばずに、どんな楽曲でも最高の再生方法で聞かせてくれる感じになります。

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TA-ZH1ESの隣にはアナログレコードプレーヤーの「PS-HX500」もセットアップ。レコードの音をTA-ZH1ESに入力してDSDにデジタル変換して聞くことができます。

アナログレコードの音を100%引き出して聞くことができます。この音を作るのに普通のコンポだったらいくらお金がかかるんでしょうね。

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さらにVAIO ZをUSB-B端子で接続し、PCからのハイレゾ楽曲再生もできます。ソニーのサイトから専用のドライバーをインストールしてMedia Goなどの対応ソフトで再生する必要があります。

Windows 10のinside builderでは、ハイレゾ再生機器接続用のドライバーが内包されるようになっています。間もなくWindows 10の正式バージョンにも組み込まれるでしょうからそうしたらドライバーソフトは必要なくなるかと思います。

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ちなみに、PS-HX500からアナログでTA-ZH1ESに信号が入り、それをUSB接続したPCでDSD録音ができないものかやってみたんですが、PS-HX500用の録音ソフトでは対応はしていませんでした。アップデートでこういうことができるようになると面白いんですけどね。

以上、当店の店頭展示開梱レポートでした。

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店頭ウォークマンには試聴用のサンプル楽曲が用意されているんですが、そちらの聴き所ポイントをまとめたシートを店員よねっちが作ってくれました。

普段、自分の聞き慣れた曲で試聴するのが一番なんですが、ソニーのエンジニアさんがオススメする楽曲の聴き所を探して、聞き比べをして感動することもあります。店頭に用意していますので、こちらと一緒に是非、聞き比べてみてください。

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試聴用ヘッドホンとしてMDR-Z1Rの他、MDR-Z7、「MDR-1A Limited Edition」も並んでいますし、お持ちのインナーイヤーヘッドホンの接続もできます。

落ち着いた静かな店内でじっくりとご試聴ください。384kHz/32bitのDSEE HXと、11.2MHz DSD変換の未体験の音をソニーショップにて!

 

 

TA-ZH1ES.jpg ヘッドホンアンプ
TA-ZH1ES
ストア価格250,000 +税
  ソニーストア長期保証選択
 ・5年ワイド:25,000円+税
 ・3年ワイド:13,000円+税
・5年ベーシック:13,000円+税
・3年ベーシック:無償
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発売日:2016年10月29日
ソニーストア購入特典:
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オータムフェア店頭購入特典
開店3周年記念品プレゼント

 

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☆当店blog 16.9.1.15「何でもDSDハイレゾ! ヘッドホンアンプ『TA-ZH1ES』展示レポート」

 

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☆当店blog 16.9.14「新型ウォークマン『WM1』シリーズ展示機レビューレポート」
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