ソニー『IFA 2015出展』で新型ウォークマン、Xperia他が発表
こんにちは、店員佐藤です。
ドイツのベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA2015」の開催に先立ち、展示される新製品についてソニーから発表がありました。
日本国内向けの発売については予定やアナウンスはまだありませんが、IFA 2015の出展内容についてソニーからも日本国内向けにニュースリリースがあります。海外のニュースと合わせて紹介をいたします。
☆ソニーニュースリリース「IFA 2015出展について ハイレゾリューション・オーディオ、モバイルなどの新商品を紹介」
あいにく、当店には現地特派員がいるわけでもないので、ソニーさんのリリースとあとは各社ニュースサイトの情報を読むだけです。いつかこういう海外のエレクトロニクスショーに行ってみたいんですが、そのまえに語学力の壁をどうにかしないといけないですね。
発表になった年末に向けた新製品ですが、今回はウォークマン、スマートフォンXperiaなどの発表が中心になっています。
まずは、ウォークマンについてですがハイレゾ音源とノイズキャンセリング機能を両立したモデルとして「NW-ZX100」と「NW-A20」シリーズが発表になっています。従来モデルではノイズキャンセリング機能を利用するとハイレゾ非対応ヘッドホンを使うことになり、ハイレゾ対応ヘッドホンを使おうとするとノイズキャンセリング機能は利用することができないものになっていました。
これが同時に対応できるモデルが登場。ニュースサイトの記事によるとNW-ZX1の後継になるモデルとしてZX100が登場し、A10シリーズの後継としてA20シリーズが発売されます。
ウォークマンA10シリーズではハイレゾ再生時にはイコライザーなどの音響特性を変更する機能が使えませんでしたが、それもA20シリーズでは機能を利用することができるそうです。
☆ソニーヨーロッパ「Sony Offers More Options to Enjoy High-Resolution Audio on the Move」
ウォークマンZX100はAndroid OS、タッチパネルを廃しソニーのインターフェースに戻し、ボタン操作でのモデルに変更。ハイレゾ再生時間も従来16時間だったものを45時間連続再生を可能にするなど大幅にスタミナ性能を増やしています。
NW-ZX100HN | NW-ZX1 | NW-ZX2 | |
発売日 | 2015年10月(英国) | 2013年12月7日 | 2015年2月14日 |
ストア価格 | ヨーロッパにて 日本円で約9万円 |
70,380円+税 | 119,880円+税 |
内部記憶容量 | 128GB | 128GB | 128GB |
外部メモリー | microSD | 非対応 | microSD |
画面表示サイズ | 3.0型非タッチパネル | 4.0型タッチパネル | 4.0型タッチパネル |
ノイズキャンセリング | ハイレゾ対応 | 非搭載 | 非搭載 |
Bluetooth 対応コーデック |
LDAC/aptX/SBC | SBC | LDAC/SBC |
ハイレゾ音源 連続再生時間 |
45時間 | 13時間 | 33時間 |
サイズ | 53.8×119.5×14.8 | 60.7×122.8×15.3 | 65.1×131.2×18.5 |
重量 | 145g | 139g | 235g |
メモリースロットも装備しmicroSDカードによるメモリー増設にも対応し、Bluetooth通信もLDACに対応するなど、最新モデルのウォークマンとして模様替えしています。
ヨーロッパでは2015年10月から出荷が始まるとのことです。サイズも小さくなってさらなる高音質を目指したモデルということで、これは日本での発表が楽しみです。
☆【Phile-web】『<IFA>ソニー、“ウォークマン”ZX1の後継機「ZX100」』
☆【AV Watch】『ノイズキャンセルとハイレゾを両立した新ウォークマン』
☆【Phile-web】『高音質化した新“ウォークマン”入門機「NW-A20」シリーズ』
☆【ITmedia】『ZX2が小さくなった? ソニーが新型ウォークマン「NW-ZX100HN」などハイレゾ製品群を展示』←9/5追記
☆ソニーヨーロッパ「Style your Music with Sony’s Hi-Res Personal Audio Range」
新ヘッドホンシリーズとしてハイレゾ対応のカラーバリエーションモデル「h.ear(ヒアー)」も登場。ある意味、こちらが今回のウォークマンの新機能の中軸をになうことになるんですが、インナーイヤータイプのノイズキャンセリングモデルとして「h.ear in NC」というシリーズが登場し、これにハイレゾ対応のノイズキャンセリング機能が搭載されるそうです。
ノイズキャンセリングヘッドホン単品と、ウォークマンA20シリーズ付属のものがあるとのこと。そういえばウォークマンA10もノイズキャンセリング機能自体は搭載しています。アップデートなどでA20相当の機能にアップグレードできたりするのかなぁ?
☆ソニーUSA「Sony Electronics’ New Headphones Deliver Stylish High-Resolution Audio in Vibrant Colors」
オーバーヘッドタイプの「h.ear on」もキャビネット、ヘッドパッド、ケーブル、端子類など異素材のものをすべて同じカラーリングにするなど、よく見るとかなり凝った作りにしているとのことです。
☆【Phile-web】『デザインコンシャスなハイレゾ対応ヘッドホン「h.ear」』
☆【ASCII】『ハイレゾを若者に! ソニーがカジュアル高音質なヘッドフォン「h.ear」公開』 ←9/7追記
☆ソニーヨーロッパ「Fill Your Room with Exquisite Musical Excellence with Sony’s New Compact Audio System」
そして、ひときわ目を引くのがこちらのハイレゾ対応コンパクトコンポ「CAS-1」です。一見、USB-DACとスピーカーのセットになりますが、これがLDACに対応しているとのこと。S-Masterのデジタルアンプを内蔵しているのですが、スピーカー出力とヘッドホン出力を別々の回路にしていたり、スピーカーもよく見るとインシュレーター風の脚を使っているなど今までにない作りのモデルになってます。
ニュースサイト記事によると日本では8万円ほどの価格での販売になるという見込みらしいですが、これはかなりお買い得なハイレゾ対応オーディオセットになりそうです。
☆【AV Watch】『IFA 2015に見るハイレゾソニー新展開。必聴の「CAS-1」』
☆【AV Watch】『ソニーが作る本気のコンパクトオーディオ「CAS-1」』
☆【Phile-web】『ソニー、デジタル専用で“ES”技術継承の高級コンパクトオーディオ「CAS-1」』
☆【マイナビニュース】『ソニー、ハイレゾ対応コンパクトオーディオ「CAS-1」を海外発表』←9/5追記
☆ソニーヨーロッパ「Sony showcases in-car audio excellence at IFA 2015」
先日、ハイレゾ製品のアンケートで一部の方に紹介(というか打診?)されていたハイレゾ対応のカーコンポも製品として発表になったようです。
☆当店blog 15.8.4「ソニーカーオーディオが日本復活!?」
ヘッドユニット「RSX-GS9」をはじめ、ハイレゾ対応のアンプ、スーパーツイーターなども一挙にラインナップ。ヨーロッパで来年2015年1月からの発売を予定しているとなっています。
日本でもソニーストアでの販売に期待がかかりますが、一体、いくらくらいでの発売になるんでしょう。
☆【Response】『[IFA 2015]ソニー、DSD対応のハイレゾカーオーディオシステムを発表』←9/5追記
そしてスマートフォンの「Xperia」についてもZ5のラインナップが発表になりました。
5.5型のZ5 Premium、5.2型のZ5、4.8型のZ5 Compactという3機種が発表。電源ボタンに指紋認証が採用されていたり、カメラ性能の向上などが盛り込まれています。
こちらのXperia Z5シリーズもハイレゾ&デジタルノイズキャンセリングに対応するようになっており別売りの「MDR-NC750」を使うことでハイレゾ音源のデジタルノイズキャンセリング機能利用ができるとなっています。
またカメラも積層型CMOSを搭載し、なんと位相差とコントラストによるハイブリッドAFを実現しているとのこと。LDAC搭載もあるし、まさにソニーデジタル一眼αとハイレゾウォークマンの最新技術を搭載したスマートフォンになっています。
☆【Phile-web】『ソニーモバイル、世界初の4K液晶スマホ「Xperia Z5 Premium」。2300万画素CMOSや世界最速AFも』
☆【ITmedia】『ソニーモバイル、「Xperia Z5」シリーズ3機種を発表 世界初「4K」液晶搭載のプレミアムモデルも』
☆【ケータイ Watch】『世界初4Kディスプレイ搭載「Xperia Z5 Premium」など3機種発表』
☆【IT pro】『ソニーが世界初の4Kスマホ「Xperia Z5 Premium」など新製品を発表』 ←9/5追記
☆【ITmedia】『世界初の4Kスマホはピカピカでプレミアム――写真で解説する「Xperia Z5 Premium」』 ←9/5追記
☆【ITmedia】『過去機種とスペックで比較――「Xperia Z5」シリーズはココが進化した ←9/5追記
☆【AV Watch】『One Sonyの集大成。Xperia Z5の進化と秘密とは?』 ←9/7追記
4Kブラビアでは海外では既発表のモデルの案内となっていますが、超薄型モデルのX90Cシリーズも湾曲型のX80Cシリーズも日本では発売になっていま
せん。日本では王道モデルのみでラインナップされているのですが、このあたりのモデルは日本では発表にならないですかね。
☆ソニーヨーロッパ『Sony BRAVIA TV is Ultra-slim, ultra-smart and now ultra-sized: meet the new X91C』
解像度の進化である4Kだけではなく、色の進化であるHDR技術についても注目度が上がってきていますし、日本でも年末商戦に向けてラインナップが増えてこないですかね?
☆【Phile-web】『ソニー平井CEOが語る「4KとHDR」の戦略 - 次世代BD関連は発表なし』
☆【AV Watch】『4K BRAVIA拡大、ハイレゾウォークマンやXperia Z5など平井社長が新製品披露』
☆ 【AV Watch】『加速するソニーのHDRテレビ戦略。配信とUHD BDの関係は? ハイレゾ拡大へモバイルとホームを繋ぐ』 ←9/5追記
☆【Phile-web】『ソニー、超薄型/HDR対応の最新機「X90C」や湾曲ディスプレイ機など“4K BRAVIA”をアピール』 ←9/5追記
☆【Phile-web】『ソニー、HDR対応4Kプロジェクター「VPL-VW515」を10月に国内発売』 ←9/5追記
☆【Phile-web】『“次のブラビア”戦略をソニーVPに直撃。HDR対応+有機EL採用は?』 ←9/7追記
そのほか、デジタルカメラに関しての展示もあるようですがα7R2やRX10II、RX100M4などの日本ではすでに発売されているモデルの紹介だったり、PlayStationでもProject Morpheusなどの開発中が発表されているものなどになっています。
壁寄せして使う超短焦点プロジェクターにポータブルタイプのものが登場したり、新コンセプトの製品の展示などがあるようです。
日本での製品発売についてはどれもまだ未定となっています。例年であれば9月中旬に販売店向けに開催していた「ソニーディーラーコンベンション」があるため、その前に一気に全部をプレスリリースしているはずのところなんですが、今年もディーラーコンベンションは開催されません。(代わりの小規模な内覧会はあります)
デジタル一眼”α”なども、もう今後はイベントなどにローンチせず、ソニーのタイミングで発表をしていくということみたいなので、今年の年末商戦向けの新製品もこれ以外に出てくるでしょうからね。
また、新しい情報がありましたらご案内していきたいと思います。
☆ソニーニュースリリース「IFA 2015出展について ハイレゾリューション・オーディオ、モバイルなどの新商品を紹介」
☆【Response】『IFA 2015 世界最大級の家電見本市が開幕…ソニー、パナソニックなど1645社』 ←9/5追記
☆【IT PRO】『ベルリンでIFA 2015が開幕、モバイルやIoT、PCの最新情報に期待』←9/5追記
☆【engadger】『ソニー IFA 2015プレスカンファレンス』 ←9/5追記
☆【cnetjapan】『イノベーションがある製品を出し続けるのがソニーのDNA–平井社長語る』 ←9/5追記
☆【AV Watch】『ウォークマンZX100/A20、ハイレゾ配信コンポ、4K/HDRプロジェクタなどソニー新製品 』 ←9/5追記
☆【東洋経済】『ソニーの「最新Xperia」は何が進化したのか 強化するべき製品分野は明確に』 ←9/7追記