帰ってきた最強の相棒『VAIO P』でハイレゾ再生に挑戦!

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私のお気に入りのモデル「VAIO Pシリーズ」。販売終了になる際に思い切ってフルスイング仕様にして購入したモバイルPCです。今から5年も前のPCになるしAtomプロセッサーという非力なマシンではあるんですが、これを現役に復活させるプロジェクトをやってみました。

VAIO Pでハイレゾ再生に挑戦です。

 

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話の始まりは1月15日にMy Sony Clubから配信されたVAIOオーナー限定メルマガにあった「あなたのVAIOが最新の音楽プレーヤーに。」という記事。

まんまなんですが6年前のVAIO type P(2009年6月発売モデル)をハイレゾオーディオの再生マシンとして使ってみては?「帰ってきた最強の相棒」ということで記事紹介されていたんです。

なるほど。さすがにいくらお気に入りでもさすがに出番がほとんど無くなっているVAIO Pなんですが、ハイレゾオーディオプレーヤーとして復活するのは面白そう。

なんせ、このユニークなボディスタイル。このまま本棚に置いておくだけではもったいないなぁ、とは思っていたんです。どこかで何かに使えないかなぁと。

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当店店頭ではUSB DACの「UDA-1」に最新のVAIO(株)製「VAIO Fit 15E」をつないでデモをしています。これはこれでオールインワンPCでCDのリッピングまでできるミュージックマシン環境になるんですけど、これ、横にこうして展開すると横幅が100cmにもなるんです。

UDA-1の音は個人的に大好きで「箱庭」的にPCを中心に広がる小さくてもはっきりとわかる音場が魅力。これをVAIO Pみたいなポップで可愛いマシンで再生したら、なんか部屋のインテリアとしてもすごく良い感じになりそう。

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ということで、自宅からVAIO Pを持ってきて早速接続します。

ハイレゾファイルの再生には「Media Go」を使うのが一番簡単。最初から入れていたので最新版にアップデートしておきました。

そしてソニーのホームページから「UDA-1」のドライバーソフトをインストールして指示に従ってUSB接続でUDA-1をつなぎます。

「Media Go」のユーザー設定を開いて「オーディオ出力」の項目にあるオーディオファイル用の再生機器を「Windowsサウンド」から「ASIO機器」に変更すれば、これで準備万端。

早速、再生させるんですが。。。

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うわ、これはひどいですね。再生させると数十秒で再生が止まるし、音もブツブツと切れます。とてもこれはハイレゾ再生ができる、というレベルではありません。

タスクマネージャーを開いてみると、再生中はプロセッサーがほぼ100%に張りついたままになるし、再生が止まっているところをみても、なにか解析しているのかプロセッサーが40%ほどなにかに使われています。

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ネットワークスイッチを切って、さらに電源もACアダプターを切ると、なんとなく改善される様な気はするものの、それでも音がブツブツ切れるのはだめです。全然余裕が無い感じです。

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ただ、UDA-1の表示をみるときちんとFLACでもDSDでも信号は間違いなく送出しているし、FLACもDSDも音は鳴ります。

VAIO Pの能力の問題で、規格自体は問題なく信号を送り出している模様。

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うーん、こんなに可愛いオーディオセットなのに、このままでは残念。解析系のソフトが走っているのはVAIO Pに入っていたアプリケーションはほぼそのまま残してあって、それをWindows 7からWindows 8.1にアップデートしただけで使っているからとも言えます。

クリーンインストールでまっさらなVAIO Pにすればもうちょっと上手くいきそうですが、せっかくのソニー製VAIOだし、このまま使いたいんですよね。

 

というところで思い出したのが「Hi-Res Audio Player」です。ソニーが無償で配布しているハイレゾオーディオのPC用再生ソフトウェアで見栄えはあまり凝っていないんですが、動作は軽そうな印象があります。

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必要スペックを見てみると。。。うーん、私のVAIO PはCore 2 Duoではないものの、AtomのZ560なのでクロックは2.13GHzと条件をクリアしています。(VAIO Pに搭載できる最上位プロセッサーです。)

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メインメモリーも2GBあるわけだし「Hi-Res Audio Player」で再度挑戦です。

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こちらは「Hi-Res Audio Player」での演奏中のプロセッサーの様子。みてください。ほとんど負荷がかからない状態で演奏ができています。これはすごい劇的効果。

音がブツブツ切れることもなくなりました。

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それでも再生しているウチに、途中で止まってしまうというのがたまに起こります。これもどうにかならないか。。。ということで、いろいろ試してみたところ「Hi-Res Audio Player」の環境設定で再生モードを「RAM展開モード」にすることで解決。

これは楽曲再生時にSSDからデータを再生しながら取り込むのではなくあらかじめメインメモリーに1曲全部のデータを展開してから再生を始めるモード。

これでSSDへのアクセス頻度が減り、再生が安定するようです。

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非力なVAIO Pでもこれでほぼ問題なくハイレゾ再生ができます。(Wi-Fiオフにして、バックグランドで動いているソフトはほとんど切っています。)

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私のガチャピン仕様のVAIO Pだと、こんなに可愛いハイレゾシステムになりますが、初期のゴールドモデルのVAIO type Pとか使ったら良い感じで使えそう。Vista搭載のVAIO type Pはメタリックなモデルデザインになってましたし、UDA-1とマッチしそうですよね。

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ポップな後期型のVAIO PシリーズはどちらかというとSRS-X9と合わせた方が楽しいかも。VAIO Pは底面に熱を持つので、
こうしてオーディオ機器に載せてしまうのは良くないんですが、絵的にはこうして使いたいなぁ。

VAIO Pは空冷ファンの搭載がなくボディ全体で放熱をしているというのもメリット。ファンレス環境でハイレゾが鳴らせるので、静かなプライベートルームで小さな音でハイレゾを楽しむのに良いかも。

 

昔の最強の相棒を再び活躍させよう、という話でした。このセットでしばらく店頭展示します。

是非、試聴しにお越しください。

 

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