”α7s”で撮る『2泊3日 木曽駒ヶ岳の天の川テント泊』
7月28日~30日の2泊3日でプチ夏休みを堪能してきました。中央アルプスにある木曽駒ヶ岳という山へキャンプ泊をしてきました。目的は標高3000m近いところにテントで泊まっての天の川撮影でした。
Twitter、Facebookに旅のスナップを何度かアップロードしていて「あのときの写真を見せて♪」というお客様も10名様ほどご来店いただき、旅の様子と目的だった天の川や千畳敷カールの写真を店頭にて4Kブラビアでご覧いただいているのですが、その様子をblogにまとめてみました。
”α7s”の写真作例、というよりは木曽駒ヶ岳へのテント泊日記という感じでおつきあいください。
さて、出発は7月28日(月)の朝8時でした。WEBで予約をしていた京王高速バス乗り場のある新宿西口に7時半頃に到着して、受付カウンターで切符を購入。「駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ」というお得なセット券があるということで、1万円でそれを購入します。
これだけで高速バスの往復と路線バス、千畳敷カールのロープウェイ代まで全部セットになります。かかる交通費はこれだけになるんです。行きがてら計算してみるとお得になるのは2000円くらいのものなんですが、初めて行く場所で煩わしさを全部キャンセルできる感じが素敵。
帰りのバスの時間も指定をしないといけないのですが、駒ヶ根のバスセンターで早い時間のバスに切符を振り返ることができるということで2日後の夕方のバスを指定して切符を購入します。
これであとは10分おきに発車していく高速バスのどれかに乗車すればOK。
これが私の乗車した高速バスです。周りは富士山五合目に行く外人さんばかりのバスもあったり、海外の旅行者さんに人気があるみたいですね。
月曜日の朝にもかかわらず、この駒ヶ根IC経由の高速バスはほぼ満席でした。
中央高速・小仏トンネル付近で事故があったとのことで渋滞に1時間はまり、本来は4時間で到着予定だった駒ヶ根ICバス停ですが、きっかり5時間かかって到着。
高速のバス停から一般道に歩いて路線バスで駒ヶ岳ロープウェイを目指します。ここで乗り換えをしているのは私一人だけでした。
やってきた路線バスに乗ったのも私一人で、なんだここからはガラガラなのかな?と、思いきや。。。
駒ヶ岳ロープウェイは一般のクルマが入ることのできない規制区間にある駅になります。クルマできた方は「菅の台バスセンター」というところにクルマを駐車して、そこから路線バスに乗り込みます。ここにたっぷりと人がいて、一気にバスは満車になります。
そこからバスは30分ほど山道を走るんですが、これがすごいところなんです。なるほど一般車両は通行止めになるはずです。路線バスが走れる限界ギリギリくらいの幅の道をすごいスピードで走り回ります。バス同士ですれ違うことができる場所は数カ所しかなく、そこは無線でやりとりして通行しており、これはとても一般の車両が無線なしで入れるところではありませんでした。
バスは「しらび平」というところに到着。そこで「駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ」を渡してロープウェイと帰りのバスのチケットに替えるんですが、あと数分でロープウェイが出発するというのですぐに乗車。
写真は下りのロープウェイが到着したところですが、人でいっぱいになっています。時間は午後1時過ぎくらいなんですが、この時間は上から降りてくる人たちで大混雑するみたいですね。
登りのロープウェイもそれなりの混み具合。(なんせバス1台がほぼ満席でしたから)乗車定員61名、所要時間7分30秒、高低差950mという日本最高のロープウェイになるそうです。
到着したのがこちら。日本最高所の駅になるとのことです。気温は16度。下界は30度以上あったので一気に体が冷えました。
これがロープウェイの駅です。「生ビール」ののぼりも見えますが、いやいや、まだこんなところでビールを飲むわけにはいきません。
だいぶ霧が多いというか、これは完全に雲の中状態。本来ならここから千畳敷カールが見えるらしいんですが、このときはなにも見えません。
ここまで半袖でやってきたんですが、長袖シャツに着替えて、それとさらに冷えることに備えてフリースを出しておきます。歩いているウチは良いけど止まったらすぐに体が冷えそうな感じがします。
お、雲が一瞬だけ晴れました。これが千畳敷カールです。大昔の氷河が削ってできた地形で、真ん中に雪渓が見えますがここを経由して左上の谷になっている部分をこれから登っていきます。
これが1日目の行程になります。今いるのが左下のロープウェイのところで、ここから千畳敷カールをぐるっと回るだけだったら約40分。千畳敷カールの写真も撮りたいんですが晴れているときにシャッターを切りたいので今日はあきらめて素通りし、そのまま「乗越浄土」~「中岳」~「駒ヶ岳山頂山荘キャンプ場」まで歩きます。大体、普通の足で2時間くらいの道のりになります。そんなに遠くはないんです。
行程で一番きついのが千畳敷カールから乗越浄土まで上がる「八丁坂」というところになります。急な岩場を登っていくのですが、手を使わないといけないところとかはないので危険ではありません。ただ、テントやシェラフ、家財道具一式を背負っての登り坂はつらい。
あと、この時点で2700mほどの高さがあるので空気が薄いんです。別に走っているわけでもなく普通に歩いているだけでも息が切れてしまい、空気の薄さを実感。そうそう、富士山を登ったときもこんな感じでした。
ゆっくり時間をかけて登っていきます。
乗越浄土に到着。雲が相変わらず多いんですが、この時期はこういうものみたです。午前中はすかっと晴れているんだけど午後は雲が増える、という感じで私が行っていた3日間も正確にその繰り返しでした。
ここから次は中岳を目指して歩き始めます。中岳までは40分程度。
振り返って宝剣山荘と伊那前岳です。今回はあの山には行きません。
乗越浄土まで上がるとあとは丘みたいな山しかありません。これが中岳ですが、ここまで来たらあとは10分くらいです。
中岳制覇。今回の旅ではこの中岳に5回ほど登ることになります。向こうに見えるのが先ほどの宝剣山荘で、その向こうのとがった山が宝剣岳です。
宝剣岳だけは中級者コースになっていて初心者は行かないように注意書きがありました。でも、アニメ「ヤマノススメ」のアオイちゃん(高校1年生の女の子)でも制覇できたくらいなので、明日、挑戦してみましょう。荷物はもたないで。
中岳から反対側を見るとこれが木曽駒ヶ岳です。そして右下の麓にあるのが駒ヶ岳頂上山荘で、そこに今日泊まるキャンプ場があります。
これは私の後ろ姿。10秒タイマーにしたつもりが2秒タイマーになってしまい後ろ姿だけが入っていますが、これくらいのリュックを背負って歩いてきました。90リットルというかなり大きめのリュックで、モンベルで購入するときは「1週間くらいの縦走でもするんですか?」と、聞かれてしまったんですが、カメラ機材があるのでそれで大きめのものを購入しています。
これで正解。今回は荷物がこれにパンパンでした。重量はちゃんとは計っていませんが18~19kgくらいになっていると思います。
お世話になった駒ヶ岳頂上山荘です。建物の向かって左が山小屋で宿泊施設があるところ。右のグレーの建物がトイレになっていて、ここで飲料水をもらうこともできます。
キャンプ場利用は1泊800円。最初に小屋に挨拶をして手続き終了。
テントサイトは好きなところを利用できるみたいです。(この日は10組も利用者はいませんでした。)それぞれ風よけの石が積んであって砂地が整地されています。広さの大小はあるみたいですが、私の1~2人用テントはそんなに場所を取らないので、小さくて隅っこの方のサイトを利用。
テント設営完了。ここが3日間のマイホームになります。後から気がついたんですが、ここはキャンプ場の本当に一番の隅っこで、ここからだとトイレがすごく遠いんです。トイレばかりではなく水くみなどもしに行くわけで、それを考えるともっと水場に近いところの方が楽だったかな。
水を汲みに行ってきました。トイレの利用ですが、一般の方は1回につき200円の協力費を払ってください、ということになっています。小屋の宿泊者、テント利用者は利用は自由とのこと。1日のうちに4回以上はトイレの利用はしますので、それだけで元が取れてしまう感じ。テントの宿泊費は無料みたいなものですね。
テントの中をシステマチックに整理。ごちゃごちゃに見えますが私なりにちゃんと整理をしてあります。奥の方には着るモノなどの衣服類。真ん中にカメラ機材。一番手前に食料と炊事グッズとなっています。
狭いながらも楽しく快適な我が家です。
カメラは”α7s”の他に”α7R”も持ってきてしまいました。そしてAマウントレンズの「SAL1635Z」+マウントアダプター「LA-EA3」もしっかりと持ってきました。星空撮影にどうしても広角のレンズが欲しかったんですが「SEL1018」ではAPS-Cサイズになってしまうし、重量級になってしまいますがカールツァイス「SAL1635Z」しか選択の余地無し。
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Eマウントレンズのロードマップを見るとフルサイズEマウントの「SEL1635Z」がすでに掲載されているので、これがもうちょっと早く発表&発売になっていればなぁ。
これらのカメラ、レンズ機材に三脚や縦位置グリップ(タイムラプス撮影用)、バッテリーなどを背負ってきているので、全部でどれくらいの重量になっているでしょうね?
そして3日間の電力ですが、持ってきましたよ。大容量ポータブルUSB電源の「CP-B20」を。一緒にCP-F10も持って行っているんですが、CP-B20の威力はすごいですね。まるで旅館に泊まってコンセントを利用しているかの如く、湯水のように電力が使える感じでした。
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事前に、どれくらいの出力が得られるモノか目処をつけておいたからというのもありましたが、スマートフォン、カメラなどで使った端からバッテリーを充電して使っていて2日目までずーっと使い放題でした。
おかげで、今回は遠慮無くXperiaからの写真ツイート、Facebookが利用できた感じです。そうそう、ドコモのFOMA回線は木曽駒ヶ岳山頂まで普通に使えます。2日目にちょっと遠出するんですが、濃ヶ池の周り以外はずーっと使えました。
落ち着いたところで夕飯です。時間はまだ17時すぎなんですが、キャンプ場の夜は早いんです。夕飯は豪華にラーメンと牛飯。キャンプ場で飲料水が不自由なく手に入ることがわかっているのでお湯をジャンジャン作って簡単にいただきます。
スイートコーンがたっぷり入ったサッポロ一番味噌ラーメンと牛飯。アウトドアで食べるインスタントラーメンってなんでこんなに美味しいんでしょうね。
一生、これだけ食べ続けても飽きないんじゃないか?と、このときだけは思えます。
食事が終わってからも外は晴れません。というか、霧はドンドン濃くなっていくんですが、今回、旅のサポートを出発前からしてくださっていたk-tuneさんからの連絡で夜の21時過ぎには晴れそう、とのこと。
α7sを用意してタイムラプス撮影をしてみると、おお、だんだん雲が晴れてきました。
SAL1635Zの画角があまりにも広くて、私は写っていないつもりでいたんですが、思わぬ映り込みをタイムラプス撮影でやってしまいました。失敗、失敗。
これが私のテントからの景色です。向きは東を向いていて上の方に見えるのは天の川ですね。雲の下は伊那市の明かりだと思います。
天の川は肉眼でも見えます。うっすらと白いにじんだ感じの帯が見えて、それをデジタル一眼”α”で撮影するとご覧の通りくっきり鮮やかに。ISO6400で絞り開放、シャッター速度20秒くらいで良い感じになるようです。
ホワイトバランスは電球色を選択。フォーカスはα7sのファインダーを使ってマニュアルで合わせます。ピント拡大機能を使って最大倍率までアップして星でフォーカスを合わせました。
これがα7sの最大のウリというか、星がちゃんとEVFで視認できるんです。ピント拡大とか光学ファインダーではできないし、まさにα7sで楽をさせてもらっている感、全開です。
右下の山は中岳です。先ほど登ってきた山ですが、これがなければもっと下まで天の川が見えるのになぁ。。。明日の夜は木曽駒ヶ岳に登って、山頂から撮影することでもっと下から見えるようになるかな?
夏の大三角形を入れて天頂部分を撮影。フィッシュアイレンズも持ってくればよかった。。。
隣のテントを入れて、これが撮ってみたかった写真です。あとからRAW現像をしたものになります。テント泊で天の川を見に来た感じがこれで伝わりますかね?
☆当店blog 14.7.22「デジタル一眼カメラ『α cafe 体験会』参加レポート」
銀座ソニービルショールームでのα cafe 体験セミナーで教わったことをそのまま実践しただけのことなんですが、いやぁ、上手く撮れたなぁ。もう大満足。
さ、寝よ。
ということで2日目の朝です。ご来光はテントの中から拝ませてもらいました。ちょうどこのキャンプ場からだと南アルプス越しに陽が上がってきてくれて、しかも手前には雲海です。
さすが3,000mの高地です。
ちなみに夜はかなり寒くて、モンベルの#3のシェラフではちょっとつらかったです。気温は6度くらいと聞いていたんですがテントを開いたときにバリバリ音がしてカランカランと塊が落ちてきたのでなんか凍っていたみたいなんですよ。
夏場とはいえ3000mくらいになるとかなり冷え込むみたいです。上ってきた日差しが温かく感じられること。
ということで、朝の水くみ&トイレ遠足をしてきて、朝ご飯です。朝はナポリタンをするするっといただいて、すぐに出発準備です。
リュックの中にはミニリュックも入れてあって、これが今日の行動用のリュックサックになります。
2日目はキャンプ場を出発して一路木曽駒ヶ岳山頂へ向かいます。そしてそのまま濃ヶ池という中央アルプス唯一の氷河湖を目指し、それを見学してから宝剣山荘を目指し、再度中岳を経由してキャンプ場に戻ってくる、という遠足をします。予定では3時間くらいの行程になります。
なお、このガイドブックはReader Storeで買いました。
木曽駒ヶ岳が乗っているガイドブックはいくつもあるというか、持っている本で3冊くらいに載っていたんですが1泊2日でのコースが載っているのはこれだけ。
スマートフォンやタブレットの電子書籍に地図を頼るなんて。。。というところですが、今のスマートフォン、タブレットは完全防水だしバッテリーもたっぷり持ってきているし、いざとなればスマートフォン、タブレット1台ずつ持ってきているのでバックアップもできるし。
電子書籍なので重さも気にならないし重宝させてもらっています。
ということで出発。木曽駒ヶ岳山頂はすぐそこ。15分ほどで登れます。
「↑頂上」なんて大きく書かれていて、そんなの見なくてもわかるよ、というところですが霧が辺り一面を隠してしまっているときはこれがないと行き先がわからないことになるんでしょう。
あっという間に山頂に到着。木曽駒ヶ岳、標高2956mです。
それほど高低差はありませんが見下ろすとキャンプ場が見えます。よし、今夜はここに登ってきて、ここから星空を見てみましょう。キャンプ場の明かりと天の川を入れた写真を撮りたいところ。
南側のこちらに天の川が出るはずです。
こちらは西側を見たところ。向こうにも山小屋が見えます。山の向こうに見えるのは御嶽山とのこと。
午前中はやはり雲も少ないみたいですね。では、ここから濃ヶ池に向かって尾根をたどっていきます。
7月の下旬ですがこの頃は高山植物の花も最盛期。これはチングルマ。
こっちはイワカガミでしたっけ? 一緒に歩いてくださった年配の山ガールさん達に教わりながら歩いていました。
これもチングルマですが、花がもう終わったモノ。こんな花を探しながらテクテクと歩いて行きます。
これは北側の景観です。ずーっと向こうに二つ山が見えますが左が乗鞍岳、右が穂高連峰だそうです。
遠くまでよく見えます。
珍しいと言われたダケカンバの花。マクロレンズも持ってきたかったです。
馬の背をずーっと歩いて下ってきて、いよいよ濃ヶ池が見えてきました。あの白い雪渓の先にある池が目的地です。
ここからまだだいぶ下ります。下ると言うことは。。。あとでまた登るんだよなぁ、とか愚痴りながらテクテク。
分岐点に出ました。ここは森林限界ギリギリのところみたいで、ここからはやや低めの木が茂っているところを歩きます。ここまでしばらく草しか見ていないので、ちょっと新鮮。
分岐から15分ほどで濃ヶ池に到着。お、ここもなんかすごく綺麗そう。
これはまた涼しそうな場所です。暑中見舞い写真候補第1号!
近づいて見ることができました。まだドンドン氷が溶けているので、ここから水がジャブジャブ流れてきています。せっかくなのでここで水をすくって水分補給させてもらいました。
ちょうど水筒が空になったところでした。助かりました。
ここからは山腹を歩いて戻っていくんですが、むむ、雪渓があちこちに残っていました。あらら、まずいですよ。なんの用意もしていません。カチカチではないんですが、滑ったら下まで相当落ちそう。アイゼンもストックもないので滑ったら最後です。
雪渓は5カ所ほどあったんですが、なんとか慎重に横断してきました。後ろから人が来ていたので、いざ、滑落したら連絡はしてもらえたかな。
遙か彼方に宝剣山荘の赤い屋根が見えます。キャンプ場を出発したのが6時半で今は10時半。すでに4時間も歩き通しで、そこからのこの登りはきついなぁ。
でも、下から上がってくる霧が冷気を含んでいて涼しい風を運んでくれるんです。疲れているんですが、なんか気持ちいい。
なんだかんだと良いながら宝剣山荘まで登り切りました。30分かかりました。
今回の旅、2度目の中岳。
戻ってみるとテントはもう4張りしかありませんでした。みんなもう撤収してしまったみたいです。キャンプ場の一番右に見える青いのが我が家です。
5時間ぶりの我が家です。3時間行程の予定が思い切り時間を押してしまいました。
うわー、もうくたくたです。歩きたくないし午後はずーっとテントで寝て過ごしますか。
まずはお昼ご飯ということで、お昼はチャーハンとビーフシチューをチョイス。エネルギー取り過ぎに見えますが良いんです。食べられるだけ食べて。
ご飯を食べて1時間ほど昼寝をしたら体力が回復。よし、せっかくここまで来ているんですから宝剣岳にも登ってみましょう。
3度目の中岳越えをして、宝剣岳へ。
これが宝剣岳です。切り立った岩場でちょっと大変そうに見えますが、本当に大変なんです。
時間にして25分くらいで登れるそうですが、遠目に見てもこの急斜面。ロッククライミングしているようにしか見えません。
当然、このときはデジタル一眼”α”はテントに置いてきて空荷でやってきています。
こうなると怖くてクサリは手放せません。3点支持をしながら慎重に登ります。クサリだけ手放さなければ落っこちることはないので、慎重に、慎重に。。。
ここが山頂です。この岩の一番上に登るのはかなり危険。断念してすぐ帰ってくることに。
霧で見えませんがこの下は断崖絶壁です。私は高所恐怖症とかではないと自分で思っていますが、これは足がすくみました。終わった後もしばらく足が震えていました。
でも、よかった。これで宝剣岳も制覇です。
4回目の中岳制覇。とにかくここを通過しないとキャンプ場に戻れないんです。
ベースキャンプに戻って、2日目の夕飯です。夕飯は毎食豪華にラーメン。最後の夜なのでここは一番のごちそうです。ハムを焼いて、それを沖縄そばにしていただきます。
しかもウイスキー「余市」付きです。
沖縄そば、うまーい! 標高3000mで食べるラーメン、これで思い残すことはありません。
お酒も入って、このまま、また1時間くらい昼寝をしてしまいます。起きたら19時でした。急いで木曽駒ヶ岳山頂へ出発。
日の入りにはちょっと間に合わなかったんですが夕暮れが一番綺麗な時間には間に合いました。またまた雲海が見られます。
うーん、望遠レンズもやっぱり持ってきたかったなぁ。
夜の駒ヶ岳です。ヘッドランプや懐中電灯も持ってきています。あと防寒装備もしっかりと持ってきているんですが、1日目とはうって変わって2日目は気温も下がらないし風もありません。
まさに星景写真撮影日和です。
これは木曽駒ヶ岳からキャンプ場を見下ろしているところ。真ん中にとんがった山が見えますが、あれが宝剣岳です。さっき登ってきた山です。自分が登ってきた山だと、なんか友達みたいに見えて親近感がわきます。登ってきて良かった。
しばらく待っていると、だんだん星が見えてきます。
見えました。今夜も天の川登場。あちこちに線が見えますが、これは飛行機の光です。飛行機は点滅をしながら飛行するので線をよく見ると破線みたいになっていまう。破線にならずにすーっとした線になっているものがあったら、それは人工衛星だそうです。
それにしても山の向こうの雲が明るいこと。これは南側を見ているのでおそらく駒ヶ根市の明かりだと思うんですが、街の光ってこんなに明るいモノなんですね。
そういう飛行機の動きは目でも追えるので、なんとか天の川にかからないところでシャッターを押すようにします。うーん、これはちょっと隅っこにはいっちゃいました。
これは北側を撮影したものです。肉眼では北斗七星がど真ん中に見えるように撮っているんですが星が多すぎてどれがどの星だか区別が付かなくなってしまいます。
星だけ撮ると天体写真。デジタル一眼”α”で楽しむなら風景、景色を入れての星景写真にしましょう、ということで山頂でほこらなどを入れていろいろ工夫して撮影しました。
さすが3000mからの星空です。肉眼でも天の川は見えるのでどういう位置にすれば良いのかイメージがつかみやすくバッチリと撮れます。
2時間くらい撮影を楽しんで21時すぎに下山。撮ってきた写真を見ながらうとうとしつつ、テントの中で眠りにつきました。
α7s+SEL2470Z F11.0 1/250 ISO100
3日目。最終日の朝です。やや寝坊してしまい日の出の瞬間は見逃してしまいましたが、南アルプスの山々を拝むことはできました。
朝5時に起きて30分くらいはしばらくコーヒーを飲んでうろうろ。6時前に朝食を済ませます。最後の食事はペペロンチーノとクリームシチューです。これで非常食以外の食料は予定通りほぼ全部消費しました。
荷物も無駄はなく、今回持ってきて使わなかった物と言えばエマージェンシーキットくらいのものでした。足りないモノがなにか無かったかと言えば爪切り。左足の小指の爪が伸びていて、これをカットしたくて仕方がありませんでした。次回、爪切りは忘れずに持ってきたいところです。
20分ほどでテントも撤収。雨の中の撤収はつらいんですが、こうして晴れてくれていると楽ちんです。
帰りのバスは夕方予約なのでもっとゆっくりしても良かったんですが、なんせ雲がないのは午前11時までというのがわかったので、なるべく早くここを出発して、雲が無いウチに千畳敷カールまで行き、山の写真を撮りたいんです。
中岳に登りはじめたところで挨拶に来てくれたイワヒバリ。
今回の旅の途中に野鳥を見つけるたび「この鳥はなんて鳥?」とツイートして調べてもらいまくっていたんですが、全部イワヒバリでした。学習しない自分。。。
5回目の中岳です。振り返って木曽駒ヶ岳とキャンプ場にお別れです。とても良いところでした。また来て天の川をたっぷりと見たいです。
アイデアがこのときはなかったんですが、ISO感度をもっとあげて手持ちで天の川撮影、とかやりたかったなぁ。
乗越浄土までやってきました。来るときと同じく20kg近い荷物をしょっているんですが、帰り道は早いんです。
ここから八丁坂を下っていきます。まだ朝早いので続々と登ってくる登山者さんがいます。
来るときはこんなところを登っていたんですね。いやぁ、よく荷物を担ぎ上げられたなぁ、自分。
八丁坂を休み休み下りて来て、もうちょっとで雪渓です。ロープウェイ駅を起点にしてこのエリアをぐるっと1周できるようにしてあるそうなので、帰りは雪渓を通るコースを歩いてみます。
うおー、雪渓の上はやっぱり涼しいですよ。
α7R+SAL1635Z F5.6 1/160秒 ISO100
やったー。雲もほとんどないし、これも涼しげ。暑中お見舞い写真の候補ナンバー2をゲットです。
この雪の道自体が遊歩道のルートになっていて、そのまま案内の通りに歩きます。
α7R+SAL1635Z F8.0 1/100秒 ISO100
すると旅行パンフレットでよく見かけるこの風景を発見。なるほど、ここでおなじみの「千畳敷カール」の写真って撮られているんですね。
撮影場所はこんなところでした。たくさんのカメラマンさんがカメラを構えているのですぐにわかります。私も順番待ちをしてシャッターを切らせてもらってきたんですが、周りの様子がこれでよくわかったので、これから千畳敷カールの写真を見ればどんなところで撮っているのかが大体わかりそう。
遊歩道はそのままロープウェイ駅まで続きます。こんな記念写真の撮りどころもあります。手前の低い木立が他の観光客の姿を消してくれる、自然の目隠しつき。
α7R+SAL1635Z F6.3 1/160秒 ISO100
池越しの千畳敷カールもどこかで見たことがあるかも。
出発前にNoirさんからPLフィルターを持って行かないと後悔するよ、と言われて直前に買って持って行ったんですが、PLフィルター、持って行って良かったです。
最高の天気で撮影ができました。
まだ、朝の10時ですがロープウェイ駅についてしまいました。これからロープウェイで登ってくる人もいるというのに、いくらなんでも帰りが早すぎるかな。。。でも、これから新宿まで帰って、そこから通勤電車での移動になります。大きな荷物があるので帰り通勤の人たちに迷惑にならないように早めに帰りましょう。
ということで、降りることが決まったら自販機で炭酸飲料をゲット。500mlのペットボトルは200円でした。自販機を見ると温かい飲み物を中心に売り切れ続出。やっぱり上に来て寒さを感じる人が多いみたいですね。
それよりも水とコーヒーしか飲んでいなかったので、コーラ、コーラ。
下りのロープウェイはまだこの時間ならガラガラ。ちなみに1日目に来たときは行列があって30分待ちとかになっていました。最盛期にはロープウェイ待ちが数時間待ちになることもあるらしく、高尾山みたいに「じゃ、歩いて下るか」をやると5~6時間かかるんだとか。
空いているウチにロープウェイで千畳敷を後にします。お世話になりました。
そのままロープウェイが路線バスにうまいこと時間が合っていて、すぐに乗り換えできました。ここから駒ヶ根市駅まで50分のバスの旅です。
駒ヶ根駅からも高速バスが出ているので、そこで乗り換えるんですが1時間ほどここで時間ができました。駅前でお昼ご飯を食べていこうと思って散策するんですが、駅前にファーストフードがなく飲食できるお店は1軒しかありませんでした。
駒ヶ根名物「ソースかつ丼」。。。良いじゃないですか。
で、お店に入ると「駒ヶ岳セット」というソースカツ丼のセットメニューがあるわけです。そうなると、もう駒ヶ岳セットを頼むしかありません。
うひゃー、久々に「料理」したものをいただきました。駒ヶ根名物のソースかつ丼最高です!
この後、高速バスに乗って新宿には16時に到着。帰り通勤の波にのまれる前に自宅へ到着できました。
ということで、α7sとα7Rの旅でした。どっちか1台で良かったんじゃない?と言われてしまうとα7sを持って行くことになるんですが、欲張ってしまって夜はα7s、昼はα7Rを使わせてもらってきました。
フルサイズEマウントのレンズがもうちょっとラインナップを増やしてくれると荷物を減らせるんですが、ま、それも時間の問題です。この秋~年末にどういうタイミングで出してくれるでしょうね。次のEマウントレンズ♪
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【追記】
今回の旅を4K動画のスライドショーにして店頭で紹介しています。写真からでも4Kスライドショーにすることでいつまでも旅の想い出が迫力ある映像で残せます。お近くにお越しの際は当店店頭までどうぞ!
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