そうか、貸し借りできるのか!『SeeQVault』製品レポート

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今日のCEATEC JAPAN 2013訪問で実は一番面白かったのがこちら。SeeQVaultのブースでした。

SeeQVaultというのはソニー、パナソニック、東芝、サムスンで共同開発したライセンスらしいんですが、なにをどうするものなのか、よくわからなかったんですが、それを丁寧にいろいろ教わってきました。

そうか、こういうことをするためにこの規格はあったのか。ということで、私なりに理解して来たこと、体験してきたことをレポートしたいと思います。

 

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プレスリリースがあったのは9月30日でした。同時にポータブルワイヤレスサーバーの「WG-C20」と専用のマイクロSDカードが登場。

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SeeQVault対応のメモリーカードを利用することで、nasneの映像をHDのままで持ち歩くことができるようになるらしいんですが、それで何ができるのか、私もよくわかっていませんでした。

nasneは私も使っているし、それをXperia Aにおでかけ転送して番組も見ています。今はNHK BSで放送している「龍馬伝」に夢中で、録りためた番組をXperia Aに入れた64GB microSDカードに転送して、通勤時間に楽しんでいます。

SeeQVault対応のメモリーカードとか必要ないし、これで十分じゃないですか、とか思っていたんですけど、いやいや、そういえばそういう問題が残っていましたね。というのを気づかせてもらってきました。

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とりあえず、まずは新型のポータブルワイヤレスサーバー「WG-C20」とSeeQVault対応のメモリーカードがあるとどんなことができるのかをデモで見せてもらいます。

こういう展示会で無線LANを使った製品のデモをすると、電波の混信でたいていうまくいかないんですが、この時はすごいスムーズに動作をしていました。

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まずは、Xperiaのホーム画面を見ると専用アプリが二つみつかります。「おでかけ転送」と「File Manager」の2つ。これはXperiaの限定アプリではなく、Androidの対象OSであればソニー製以外でも利用ができるものになります。

File Managerの方はWG-C20のSDカードスロットをスマートフォンで読み書きするためのアプリ。外部メモリーとして、これでファイルのやり取りをするときに使います。初代WG-C10も同様のアプリを使っているので、ここでは説明は割愛します。(試していませんし。)

SeeQVault対応になって新機能になるのが「おでかけ転送」になります。

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「おでかけ転送」アプリをnasneがあるホームネットワーク環境で開くと、こうしてnasneの中にある録画した番組を見ることが可能。

デモ用にここでは3つの番組が用意されていて、それぞれ残り転送回数が5回程度になっているので、何度か転送デモをしているみたいですね。

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PS3を使ってnasneの中をのぞいても同じ番組が入っていることが確認できます。

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これを転送させて、WG-C20の中に入っているSeeQVault対応SDカードに入れたものがこちら。同じ番組タイトルなのであまり面白くありませんが、これがWG-C20に入っている番組になり、これで再生をすると。。。

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Xperia Zに入っているムービーアプリを使って番組再生をすることができる、というわけです。

流れとしてはXperiaにあるムービーアプリを使ってお出かけ転送をしているのと同じことなんですが、それはその通りです。同じことができるだけなんです。

ただ、違いはXperiaの内蔵したカードやメモリーに書きだしているのではなく、外部機器になるWG-C20に書き出している点です。

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これがSeeQVault対応の新発売のmicroSDカードになります。この中に番組データが書き出せているというのが重要。

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ちなみにWG-C20のスロットはmicroSDスロットではなくレギュラーのSDカードスロットサイズになっています。こうして付属のSDカードアダプターを使って挿すことになります。

これで外部機器に番組データを書き出すことができるわけですが、これ、再生するときは転送したXperiaでなくても良いんです。

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WG-C20は複数のスマートフォンと接続することができて、どこででもファイルサーバーとしてネットワークの中心になることができるんですが、その際に、著作権保護技術を使って転送した番組データの共有もできるんです。

早い話が、人に貸すことができる、んです。

例えば今までだと私の家のnasneで録画した番組を人に見せてあげることができませんでした。半沢直樹のドラマを1話からずーっとnasneに録っているんですが、人にそれを見せてもらいたい、って言われても、VAIOを使ってBDに書き出すくらいしか方法がなかったんです。

もしくはXperiaユーザーさんだったらスマートフォンをそのまま借りて自宅へ持ち帰って自宅で番組データだけ転送してあげるとか。。。人にスマートフォンを貸すってことはあまりできないので、これは現実的ではありません。

そういう感じでnasneで録画した番組を人にコピーしてあげる、というのが難しい世界だったんですが、それをWG-C20とSeeQVault対応のmicroSDカードだったら解決してくれます。

SeeQVault対応のmicroSDカードだけ借りて、それに入れてあげるとか、自分で転送させたSeeQVault対応のmicroSDカードをそのまま貸してあげて、見終わったら返してもらえばよいだけの話。

著作権保護されたデジタル放送番組の貸し借りや共有をできる技術にしてくれているんです。

WG-C20ごと貸し借りしてもOKだし、相手がWG-C20を持っているならメモリーカードだけ貸し借りしてもOKなんだそうです。なるほど、これでデジタル放送のコンテンツの持ち運びがまた楽になりそう。

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ちなみに対応アプリはAndroid OSだけではなく、iOSのものも準備をしているそうで、そう遠くない将来にはアプリが公開にな
る予定とのこと。

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さらに、こちらはまだどこからどういう配布手段になるのかも決まっていないそうですが、PCを経由して番組データを書き出すプログラムも用意しているそうです。

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これはDLNAの仕組みを使ってBDレコーダーや、テレビの内蔵HDDからの番組をPCに転送させて、それをさらにWG-C20に書き出す、というデモ。

CEATEC JAPANは本来、こういう技術展示の場所でもあって、製品化されるものだけが展示される場所ではありません。

著作権保護の仕組みのおかげで非常に扱いにくい日本のデジタル放送ですが、こうやって家電メーカーの努力があって、ちょっとずつ障害が減ってきている感じがします。

 

なるほど、そういうことができる機器になるんですね。WG-C20って。

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WG-C20のデザインですが、それがこちら。Xperia Zとほぼ同じデザイン。NFC搭載になっているのでWi-Fi接続もワンタッチです。

ちなみにNFCワンタッチ接続で自動起動するアプリはどちらなのか聞いたらFile Managerになるとのことでした。

3,000mAhの容量を持ったポータブル電源としての利用も可能。ポータブル電源として利用する際にWi-Fi機能を切る、という設定もできるようになっているそうです。経った半年でモデルチェンジをするWG-C20ですが、すごい機能アップをしてきましたね。

本来のファイルサーバー的使い方もおすすめですが、nasneユーザーさん、これは注目のアイテムかもしれませんよ。

 

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★ソニーストア SeeQvoult対応 microSDカード「SR-SA」のご案内はこちらから

☆当店blog 13.9.30「nasneの番組転送にも対応するポータブルワイヤレスサーバー発表」

 

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☆当店blog 13.4.30「『WG-C10』をいろいろ使ってみました」
☆当店blog 13.4.23「出荷開始!『WG-C10』開梱&セッティングレポート」 
☆当店blog 13.3.29「ポータブルワイヤレスサーバー『WG-C10』ってどこで使おう!?」

 

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