東海道53次ソニーの旅シリーズ03 川崎~神奈川編

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当店10周年記念企画「東海道53次ソニーの旅」の3回目の連載です。今回は川崎宿を出発して、神奈川宿までの旅です。


今回、かなり長いエントリーになっています。しかも画像ファイルも40枚ほど使った長文エントリーになっています。モバイル環境の方はご注意の上、続きをご覧ください。




「東海道53次ソニーの旅」は毎回、ソニーさんの新製品のレビューを兼ねた旅にするつもりだったんですが、毎回、新製品が用意できるわけもなく、またそれを待っているとなかなか先に進まないため、今回はほとんど私の個人的な遊びのための旅。


とはいえ、メルマガのネタにすべく!? 1月に発売されたばかりの「VAIO type T」を旅のお供に選んでいます。VAIO type Tをお供に、α100をバッグに忍ばせて、首からはサイバーショット「DSC-T100」をぶら下げて、行きました。


毎回、旅に連れてきている、位置記録のためのGPSユニットキット「GSP-CS1K」を今回は忘れてしまったため(T_T)、今回は地図情報無しでの旅記録です。


★「東海道53次ソニーの旅シリーズ02 品川~川崎編」はこちら


★「東海道53次ソニーの旅シリーズ01 日本橋~品川編」はこちら


 


 9:35


さて、これは行きの東海道線の中。前回は品川から川崎までの約10kmの旅でした。こうして電車で移動すると、その距離の長さに驚かされます。今回は川崎を出発して、横浜の手前、JR東神奈川駅付近までの旅。うわぁ。。。この路線図で見ても3駅もあります。東海道線って一駅の間隔が大きいんですよね。がんばりましょう。


 9:43


ということで、JR川崎駅に到着。首からサイバーショットのDSC-T100をぶら下げていますが、同時にデジタル一眼「α100」もカールツァイスレンズの「SAL85F14Z」を装着してぶら下げています。デジタル一眼では、すてきな「色の風景」があるところでシャッターを切りつつ、blog用のメモ撮影にはT100を使うという二刀流で歩いていきます。


写真は画角が違います。ワイドになっている写真がα100。4:3になっているものがT100で区別ができると思います。


 9:57


川崎の駅についたら、ちょっと東海道を品川に向かって戻ります。前回、多摩川を渡った六郷橋で、53次の写真を撮っているのですが、なんか納得がいかなくて、写真を撮り直しに行きます。


 10:08


これが、広重の描いた東海道53次の版画。本当は東京側から見ているはずで、版画には富士山も描かれているんですが、画的に川崎側から見た方がそれっぽいので、撮影場所はここに決めます。


 10:09


前回は持ってこなかったんですが、ここの風景用に11-18mmの広角ズームレンズ「SAL1118」も持ってきました。これで私なりの東海道53次の風景をα100に収めます。


 【川崎の図】


うーん、なんか収まりが悪いんですが、手前の六郷橋も風景に入れたかったんですよね。昔はあまりにも洪水が多く、橋が流されることが多いため、船渡しをしていたそうですが、今はこうして大きな橋が架けられています、みたいにしたいんです。



土手に降りて、いろんな画角で試してみるんですが、やっぱり最初に撮った、普通に俯瞰しているところの方が良さそうですね。(^_^;)


ちなみに、この近くには万年屋という有名なお店があって「奈良茶飯」というものが有名で、江戸時代には名物だったという記述があるそうです。あまりにも有名で本来、大名は本陣という由緒正しい宿に休まなければいけないのに、こちらの万年屋を利用したりしたそうです。


現在、それを引き継いでいるお店とかはないようです。ググってみるとどこかのホテルに「奈良茶飯」をメニューで出しているところがあるらしいのですが、予約制のところみたいなので、あきらめました。


 10:28


ということで、川崎宿の風景写真を急いで撮影したら、また来た道を戻ります。ここから今日の旅の出発です。


 10:34


出発して早々ではありますが、川崎駅近くの「宗三寺」で、最初のコーヒー休憩です。先ほど撮影した六郷橋の風景写真を一旦、ここでVAIO type Tに取り込んで、今撮った写真を見直したり、モブログでとりあえず、出発した旨のエントリーをここでアップロード。


デジタルカメラの良いところは、撮った写真をすぐにその場で再生できることなんですが、VAIOノートがあればより、しっかりと写真のチェックをすることができます。ここで、さっき撮影した写真を見て、自分のイメージとの違いをチェック、チェック。


 11:23


30分ほどチェックしたりして、遊んでから、また再出発。先は急ぎません。ゆっくり、楽しんで歩く旅にしたいと思います。写真は歩き始めてすぐ、クラブチッタ川崎のあたり。こんな繁華街を旧東海道が通っているなんて、知らない人も多いんでしょうね。


 11:27


道をちょっとジグザグに歩いています。わざとではなくて、道に迷っています。実は。


川崎駅の手前まではあちこちに「旧東海道」の看板が出ているんですが、途中からそれが全然、表示されなくなってしまい、左右の道をジグザグに歩いて、看板探しをしています。結局、そんなことせずにまっすぐ歩いていれば、その道が正解だったことが後でわかるんですけど。。。


 11:40


で、ようやく、道が合っていることがわかったのがここ。松尾芭蕉の句碑を見つけました。1694年5月に江戸をたった芭蕉が門弟たちと分かれたのがこのあたりで、別れの句を詠んだんだそうです。



「麦の穂をたよりにつかむ別れかな」


出発前にググったり、手持ちの資料を調べたりしたんですが、意味がついにわかりませんでした。この現地でそれを解説している案内看板がないか、さがしたんですが、それもやはりなく、結局意味がわからないまま。


この句を詠んだ5ヶ月後に芭蕉は他界しており、これが関東で詠まれた最後に句になるそうです。



案内看板によると、このあたりは麦畑が続いていたようで、それで句に麦が詠まれていたのでしょう。この句碑の前には麦が植えられていました。


 11:46


場所は八丁畷(はっちょうなわて)駅のすぐ近く。ここで線路を越えます。


 11:50


踏切を渡って駅の裏にいくと「八丁畷の由来と人骨」という案内看板があります。このあたりは田畑の中をまっすぐに道が延びていて、そこから八丁畷という呼び名が来たとか。。。意味がよくわかりませんが。


それと、このあたりからは多くの人骨が発見されているそうです。江戸時代には震災や大火、洪水、飢饉、疫病などの災害にたびたび川崎宿はあっており、多くの方が落命されているんだそうです。それを川崎宿のはずれに埋葬されているようで、それの慰霊塔をここにたてているんだそうです。


まわりは住宅街なんですが、歴史をひもとくと、いろんなことがあるんですね。


 12:01


先を進みます。京浜急行でいうところの川崎から2駅目、鶴見市場駅近くです。昔からの街道だからなのか、こうして商店街を進むことが多いですね。旧東海道。


 12:10


市場の一里塚跡を発見。一里塚ってなにをもって一里塚なのかと思っていたんですが、9mの塚を1里(4km)ごとに作っているそうで、江戸自体にはこれをみて距離感覚をつかみ、休憩したり、馬に水を飲ませていたりしていたそうです。



ここで江戸から5里。約20km。うーん、あちこち寄り道しまくっているからなのか、全然距離的にはまだ歩けていませんね。>自分。


 12:18


一里塚を過ぎると、すぐ、鶴見川橋に到着。ここは1601年頃に架けられたとされており、東海道とほぼ同じ歴史をもっている橋なんだそうです。(って、言っても写真のアーチ橋ではなくて、当時は木の橋だったことは間違いありません。)



ここも見所のひとつ、ということで、α100に広角ズームレンズ「SAL1118」を付け替えて、ダイナミックに橋の風景写真撮影に挑戦! どうだ!!



せっかくなので、近くの公園にある桜も入れて。。。どうだ!! と、シャッターを切りまくり。


デジタル一眼αの撮影を楽しんだら、ここでほんのちょっとだけ小休止です。


 12:33


橋を渡ると「鶴見橋関門旧蹟の碑」というのがありました。1859年6月に横浜が開港すると、外国人に危害を加えることを防ぐため、要所に関門や番所を設けて、横浜に入るモノを厳しく取り締まったんだそうです。


20カ所の見張り番所が設けられていて、ここはその5番目。6番目は今の鶴見駅前にあったそうです。


 12:50


その6番目の見張り番所があったという、鶴見駅まで来ました。このあたりも旧東海道の札がなく、道に自信が持てなくなっていたんですが、駅前に案内看板があり、これに沿って駅を越えていきます。


こうして道が消える部分が何カ所かあるので、本当に、もうちょっと細かい地図が欲しいですね。


 13:06


鶴見駅を越えて、また自信がないながらも道を信じて、旧東海道を進みます。(結局合っています。この道も)


 13:08


今は1/3くらいに減っているそうですが、このあたりは魚問屋が多かったらしく、確かに、昔ながらの魚屋さんだらけ。魚のにおいがいっぱいしました。



それと、今回の川崎を超えてから、こうした空き缶を運ぶ人をたびたび見かけます。とても無理な積み方をしているんですが、どれくらいの重量になっているんでしょうか?


 13:18


もう、道を間違ってても戻れないぞ!とか思いつつ、歩いていると、やっと旧東海道の看板を発見。魚問屋街を抜けると普通の住宅街なので、観光コースって感じでもないですし、仕方がないですね。


 13:27


しばらく歩くと、やたらと大きな建物を発見。キリンの横浜ビール工場だそうです。一般入り口はこの先600mと案内されており、そこにレストランもあるそうです。


そういえば、まだお昼ご飯を食べていませんでした。せっかくですので、そのキリンのビール工場のレストランでお昼にしましょう!!


 13:34


そのキリンビール工場の入り口の前に、今回のコース、最後の立ち寄りどころです。川崎に入ってからずーっと旧道を歩いてきたんですが、ここでまた国道15号線と合流。



その合流地点に「生麦(なまむぎ)事件の碑」があります。1862年に島津久光の大名行列をイギリス人3人が横切ってしまい、藩士に殺傷され、それが元で、薩英戦争へ発展してしまったとか。。。大名行列を横切ると、それだけで斬られてしまう時代って本当にあったんですね。



その碑があり、そばには碑の老朽化のため、線香をあげるのはご遠慮ください、と案内されているんですが、ここの隣が焼き肉屋さんなんです。焼き肉屋さんの煙は大丈夫なんでしょうか(^_^;)


 13:37


そして、お待たせしました。ついに、今回のコースの最大の目玉!? キリン横浜ビアビレッジに到着です。



知っての通り、私はサントリー・モルツの大ファンなんですが、別にキリンさんが嫌いというわけではありません。遠慮なく、おじゃまさせていただきます。


ちなみにビール工場に来るのは初めて。ウイスキーの蒸留所は去年、2回ほどおじゃましていますが、さすが、ビールは消費量が桁違いというか、タンクのサイズもすごいモノがありますね。


 13:59


で、ここでお昼休憩。頼んだのはビール漬けピクルス(左、350円)、グリルドソーセージ(奥、800円)、ネギ塩焼きそば(右、650円)と、スプリングバレービール(450円)でした。ビール工場だからと、特に安い設定になっているわけでもなく、それなりなんですが、さすがビール工場だけあって、ビールはおいしい。


特にブラウマイスターという、ビールをおかわりしているんですが、なにかビール以外に果実系のエキスを入れているみたいで、なんか赤い果物系の味がしました。


ここでもVAIO type Tを開いて、ここまでの撮影写真をチェック。うーん、なんか今回の旅は今までで一番楽しいぞ!


 


 15:03


ゆっくりしすぎました。朝イチで出発しているのに、もうこんな時間です。酔っぱらっている場合ではありません。先を急ぎましょう。


 15:29


ちなみに距離的にはビール工場のところで2/3くらいは来ているはず。残り1/3で、しかもこの先は神奈川宿まで、特に見所もなく、単に歩くだけの行程になっています。


ひたすら国道15号を歩きます。


 15:42


ということで、40分ほど歩いたところで、だいたい、このあたりが神奈川宿というところまでやってきました。が、旧道ではなく、国道そのままなので、はっきり言って、このあたりにはなにも跡がないんです。


本当は「神奈川台場跡」とか「青木本陣跡」があるらしいんですが、見つけられません。


さらに、神奈川宿の風景、ってことで、広重版画の神奈川宿を見つけないといけないんですが、周りは完全にビルだらけで、それらしい風景とかないんですよ。


 16:09


そんなわけで、仕方なく海側に歩いていき、海までは距離があって出られませんが、似たような景色を探します。うーん、今回はここかな?


 【神奈川の図】


ということで、遠くに横浜のビル群を望みつつ、ここが私の見た「神奈川宿」の風景でした。


 


で、今回はここがゴールではありません。もうひとつ先の「保土ヶ谷宿」まで行きたいんです。


まだ旅は続きます。


 



デジタル一眼「α100」の最新情報はこちらから


 


今回、使用したレンズはこちら。



Planner T* 単焦点レンズ(Planar T* 85mm F1.4 ZA)「SAL85F14Z」販売価格170,100円


 
ワイドズームレンズ(DT 11-18mm F4.5-5.6)「SAL1118販売価格71,400円


 


★この続き、第4話の神奈川~保土ヶ谷の旅はこちらから


 

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