新型PCMレコーダー『PCM-M10』店員の声
本日13時に新型のPCMレコーダー「PCM-M10」がソニーさんから発表になりました。早速ではありますが、ちょっと実機を触らせていただく機会がありましたので、いつものように簡単にではありますが、実機を見ながら新製品の特長をレポートしてみたいと思います。
ソニーのPCMレコーダーシリーズの3世代目モデルになります。PCM-D1、PCM-D50とちょっとずつ身近な価格のモデルになってきて、今回は本体価格29,800円となりICレコーダー並の価格を実現。より手頃なモデルになって登場してきました。
機能面の特長もさることながら、この小型ボディは今回のニューモデルの最大の特徴ではないでしょうか? なんせ。。。
サイバーショットと比較してもこんな感じなんです。まさにミニPCMレコーダーです。96kHz、24ビットリニアPCMの録音が可能と言うことで、CDやDAT以上の音質でのデジタル録音がこのサイズで実現してしまうんです。まさに音のハイビジョンハンディカム。
4GBメモリーを内蔵しているほか、外部メモリーとしてマイクロSDと、ちょっとめずらしいメモリースティック・マイクロ「M2」を採用しています。PSP goに続き、このメモリースティック・マイクロってこれから流行るんでしょうか?
スロットはダブルではなく共用になっているようですので、マイクロSDかM2かどちらが一方を使うのみ。内蔵メモリと併用することで長時間の連続録音もできるそうです。
電源は乾電池とAC電源の2電源方式とのこと。ボディいっぱいに単3電池が横たわっているので、これで大体のサイズ感が伝わると思います。
メニュー設定をいじると中にはこうしてアルカリ乾電池とニッケル水素充電池の切り替え項目もありました。ACアダプターが付属するそうですが、もしかして、ここの切り替えでニッケル水素充電池の充電をしてくれたりするんですかね? なんせ、お借りしているのが試作品モデルで取扱説明書もついてきていないので、詳細はわからないんです。m(_ _)m
で、今回のPCMレコーダー「PCM-M10」で一番感激したのがこれ。録音レベルをオートで設定してくれるんだそうです。
以前使ったPCM-D50も操作方法自体はそんなに難しいモノではなかったものの、この録音レベルだけは普段利用することのない機能でかなりとまどうんですよね。ある程度使ってみて、これくらいの雑踏だったらこれくらいのレベルに調整、とか経験値で利用することになり、そこが初めて利用する人のネックになっていたと思います。
ですが、マニュアルの他にオートでの録音レベル設定ができると非常に楽。。。とりあえずオートにして録音してしまえば、失敗録音はなくなりますから。
その他の操作方法は非常に簡単。基本的に録音してそれを再生するだけです。録音ボタンを押すと一時停止状態になるので、タイミングを見て、一時停止ボタンを押して、録音スタート! あとは停止ボタンを押すだけ。
フォルダ変更で10個のフォルダに録音ファイルを置けるのと、あとはメニューボタンを押せばなんとなくすべての設定項目を見渡すことができるので、特に難しい扱いをするものではないんです。
5秒間のプリレック機能も搭載。これは一時停止ボタンを押すことで常に録音をしており、一時停止ボタンを押すと5秒間前からの音をファイルに記録する、という機能。
汽笛が鳴ってからボタンを押しても5秒前の音から収録してくれるので、録り逃しをしにくくしてくれているわけです。
そして、今回はオプションにもユニークな製品が登場しました。これ、本体と同梱にしてセット販売にしても良いんじゃないの?と思えるんですが、キャリングケーススピーカーの「CKS-M10」というものが同時発表になっています。
一見、ソフトキャリングケースに見えますが、ジッパーを開くと。。。
ご覧の通り、PCM-M10本体をすっぽり囲むようにスピーカードックが現れます。
使い方1、としてはまず底面のプレートを持ち上げて、そこにPCM-M10をセットして。。。
やや持ち上げたところにマイクを持って行けるマイクスタンドになります。
テーブル類を台にする場合はテーブルの振動がそのままPCMレコーダーに伝わってしまうため、ゴン!とかギギギという振動音が録音されてしまうことが多いんですが、このキャリングケースを使うと、直接ひびく音を拾わなくなるのですっきりした音の収録ができるようになると思います。
使い方その2としては、こうしてスピーカードックを立てて、再生スピーカーにして、今録音した音を聞いてみよう、という使い方をすること。
これらはおそらくバンドでもグループ演奏会でも、ソロでも楽器演奏をするプレーヤー向けの機能なんでしょう。演奏収録はマイクスタンドモード。演奏が終わったらスピーカードック状態にして、今演奏したばかりの音をみんなでチェックするという使い方ができます。
ボリュームはPCM-M10本体側にあるので、そこで調節。結構大きな音で鳴らせます。
本体マイク録音のその他の方法としては、背面に、このモデルもきちんと三脚ねじ穴を用意してくれているので、カメラ三脚を利用することができます。
楽器演奏でも生録でも、自由に録音場所を作ることができる三脚利用はやはり機能として必須でしょう。
ということで、たいした録音テストをする機会がなかったもので、日曜日にいつものバードサンクチュアリに行き、生録テストもしてみました。
オートモードではややレベルが低かったので、こういう静かな場所では感度を上げる必要があるみたいですね。VAIOに搭載されているSonicStage Mastering Studioでややレベルを持ち上げて、それをMP3にダウンコンバートしてしまっているんですが、こんな感じで音が録れました。
カワセミさんがやってきた瞬間の興奮が伝わっているでしょうか?(^_^;) 鳥によって鳴き声が違うので、この鳴き声を覚えるとどんな鳥を探せばよいのか、わかるんですが、私が今覚えているのはハトと、カワセミと、オオタカさんの声だけです。(あと、ウグイスもわかるか)
こんな風に野鳥撮影のパートナーに持って行って、野鳥をみつけた瞬間に一時停止解除で、撮影中に鳥の名前を良いながら鳥の声を録音したら、野鳥の声ライブラリーとか作れそうです。
写真も想像力をかき立ててくれますが、音もそうなんですよね。
PCM-M10の音ですが、普通にインナーイヤーヘッドホンで聴いても、普通の環境音にしか聞こえなかったんですが、密閉型のオーバーヘッドタイプのヘッドホンで鳴らしてみたら、ものすごい臨場感で録音ができていたことにビックリしました。
PCMレコーダー「PCM-M10」本体は10月21日発売。ソフトキャリングケースは11月21日発売予定です。
通常のブラック・レッドモデルの他に、ソニースタイル限定モデルとしてホワイトカラーモデルも登場しました。リニアPCMレコーダーでソニスタ限定モデルってちょっと来ていませんか?
サイズがサイズだけに、デジタル一眼レフのバッグに忍ばせておき、シャッターチャンスにその場の音も一緒に高音質録音とか、楽しそうです!
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