デジタル一眼“α”でお花見『隅田公園』
α77+SAL1118 F10.0 30秒 ISO100 焦点距離15mm WB:オート M5 クリエイティブスタイル:ビビッド コントラスト+2
連日続くαで巡る都内の桜名所シリーズですが昨日は夜桜撮影に挑戦。東京スカイツリーを入れるのを目指してα写真練習をしてきました。
しかも、今回は当店の担当支店の製品担当さん、担当セールスさんに稽古をつけてもらえるということで、鍛えていただいてきました。おかげで今回はかなり大きな一皮がむけた気がします。
今回も作例をいくつか並べて、教わってきたことをレポートしたいと思います。
さて、場所は「隅田公園」というところ。浅草のある台東区側とスカイツリーのある墨田区側に分かれてあるそうですが、今回は台東区側からスカイツリーを入れながらの撮影に挑戦。
公園はお花見の方達でいっぱいでした。そんな中に混じって、三脚を立てての撮影に挑戦。
待ち合わせは17時半で、いつも当店のお世話をしてくださっている担当セールスのHさんと合流。彼も今年の1月にα77を購入してデジタル一眼デビュー。α製品担当さんと撮影旅行にすぐに行って、そのときに撮ってきた写真を社内のフォトコンクールに応募したら、いきなり優勝してしまったという腕の持ち主なんです。
そういう人っているんですよね。。。そのまま、波に乗ってドンドン腕を上げてしまうという人。そんな方が当店の担当を今はしてくださっています。心強い!
心強いといえば、製品担当のNさんも。ソニーさんの社内で二人だけフォトマスター検定でエキスパート資格をお持ちの方がいて、そのうちのお一人なんです。その方が今回は一緒にミニ撮影会をしてみよう、ということでおつきあいいただいきました。
製品担当のNさんは会議のため遅れてやってくるとのことで、先に担当セールスのHさんとウォーミングアップ開始。
隅田公園の下見をしながら東京スカイツリーと桜をどうやってフレーミングするか明るいウチに検討。
スカイツリーを見に来るのは実は久しぶりなんですが、5月22日の開業に向けてすっかり完成しているんですね。タワーにいろいろなアンテナ類もついていて、ゴテゴテした感じがします。
東武線の特急スペーシアもスカイツリーに合わせて特殊なカラーリングをした車両が走っているとのことでしたが、初めてみました。天気が良ければこれも桜をバックに映えるんでしょうね。
ということで、暗くなってきます。
現在、東京スカイツリーは試験点灯でライトアップを繰り返しているそうです。4月下旬までに9回ほどを予定しているらしく前日の9日には19時からライトアップがあったそうです。
この日ももしかしたらライトアップがあるかも!?と、期待していたんですけど残念ながらこの日のライトアップはありません。
でも、それもかえって良かったかも。
というのも、一度開業してしまったら夜はいつでもライトアップされるわけで、ライトアップされていない東京スカイツリーと夜桜の写真は今年しか撮れませんから!
α77+SAL1118 F5.0 1/5秒 ISO1600 焦点距離11mm WB:太陽光
ということで、撮影開始。とりあえずはこの画角で撮ってみるんですが、いつもだと露出をちょっと変えて撮影してそれで終わり。もっとなにか変化を付けたいのになぁ。。。というと、ホワイトバランスをいじると良いですよ、という話にはなるんですが。。。
α77+SAL1118 F5.0 1/4秒 ISO1600 露出補正+0.3EV 焦点距離11mm WB:電球
じゃ、ホワイトバランスを電球色にしてみると、ま、こんな感じと。いうだけで終わってしまうんです。
ところが社内フォトコン優勝の担当セールスHさんのカメラを見るとすごい色の写真が撮れているんですね。なに!? こ、これはどうやって撮影しているんですか!? と、教えていただくと、直接ホワイトバランスの数値をいじって、自分で好きな色にドンドン変えてしまっているんです。
うわ、そんなことやって良いの!?
α77+SAL1118 F5.0 1/3秒 ISO1600 露出補正+0.3EV 焦点距離11mm WB:4600K M5
良いも悪いもなく、写真は自分で好きな様に撮ってよいものだし、頭が固いのは私の方なんですよね。こういうところの数値をいじってしまうと変な写真になっちゃうんじゃないかと、用心してしまっているのと、あと数値をいじりたくても何をどういじれば良いのかわからなくて手を付けられないでいたんですが、担当セールスHさんいわく「ちょっといじるのではなく、いじるときは大胆に!」ということで、大きくいじって変化をつければ、設定値の変更によりどういう反応がおこるのかわかりやすい、ということみたいです。
なるほど、これは楽しいぞ。くすんだ色にしか見えなかった夜空がすっかりマジックアワーな色になります。青から紫にかわる色でこれは綺麗!
α77+SAL1118 F5.0 1/3秒 ISO1600 露出補正+0.3EV 焦点距離11mm WB:8500K M5
色温度8500Kなんて設定したことはないんですが、こういうのも経験。こうやってどこをどういじればどうなるのかを、こういうときに徹底して試す
わけです。
α77+SAL1118 F5.6 1/2.5秒 ISO1600 焦点距離11mm WB:2500K M5
2500Kというのもやったことがありませんが、なるほど数値が小さいと青く、大きいと赤くなることをこれで理解。そこにカラーフィルターという、さらに色をどっち方向に持っていくかという設定を重ねることで、色のイメージを変えるわけです。
ちなみにホワイトバランス以外の設定値も見直して、風景撮影であれば通常はISO感度を落とすし絞りももっと絞り込みますよね。それをやってみると。。。
α77+SAL1118 F9.0 1.3秒 ISO1600 焦点距離11mm WB:2500K M5
こんな風に桜の枝が揺れてしまい、せっかくの桜の花がぶれてしまいます。これじゃ、いけないよなということで、また絞りを開いてシャッター速度を稼ごうとするのですが、これは後ほど製品担当のN師匠に注意されます。
こういう撮影シーンで絞りを開くと肝心のスカイツリーがにじむし、三脚とレリーズがあるならISO感度をいたずらに上げるものではない、となります。
α77+SAL1118 F4.5 2.5秒 ISO1600 露出補正+3.0EV 焦点距離11mm WB:4500K M7
ということで、担当セールスHさんと作り上げた写真がこちら。これが今回のファーストステージの最終作品ということで切り上げます。
ここで会議の終わった製品担当Nさんが合流。
で、作り上げたここまでの写真を見ていただいて「桜と言うよりは紅葉みたいになってないですか?」との事。これはカメラの設定もそうなんですが、それよりもここのエリアの街灯が白熱球色になっているので、もうちょっと蛍光灯を使っているような場所に変えようということで、場所のチェンジで解決。
それと絞りはF8.0よりも絞り、さらにISO感度も100に固定。これで、もう一度最初から撮り直してみよう、ということになります。
α77+SAL1118 F8.0 20秒 ISO100 露出補正+0.7EV 焦点距離18mm WB:3700K M5
早速取り始めて見るんですが、撮影データがずいぶん変わりました。長時間ノイズリダクションも普段は切っているんですが、それもON。撮影しているときにはわからないんですが、撮影したデータを自宅のPCで見ると、この写真から後は全部色の階調もなめらかになっています。
blogくらいならISO感度は3200くらいにしても常用出来てしまうんですが、こと、写真作品にするならやはりこうしてちゃんと撮らないといけないんですね。
α77+SAL1118 F8.0 15秒 ISO100 露出補正+0.7EV 焦点距離18mm WB:4500K M1
で、またホワイトバランスが問題なんですが、光源が変わってしまっているので、またさっきの色が出ません。それと紅葉っぽくならないように桜がピンク色に見えるようにしたいんですが、やはりでたらめに数値をいじっていただけで理屈がわかっていないので、思っている色にできないんです。
そこで製品担当N師匠からどうやれば良いのか聞き出してみると「オートホワイトバランスにマゼンタちょっと入れてみるといいと思いますよ」とのこと。
え? オートホワイトバランスで撮るんですか!? オートホワイトバランスって、オートなだけにそこに任意でカラーフィルターなんて入れられないですよね? と、思ったらそれができてしまうんです。
ホワイトバランスのメニューに入ってAWBのところまでカーソルを持っていって右側にレバーを入れるとオートホワイトバランスのままでカラーフィルターの設定モードに入るんです。
ええ、そんなことができるとは知りませんでした! で、フォトマスターEXをお持ちのN師匠に言われた通りに撮影してみると。。。
α77+SAL1118 F8.0 20秒 ISO100 露出補正+0.7EV 焦点距離18mm WB:オート M2
なんと、ちゃんと桜が薄いピンク色になっています。そうか、そうだったのか。。。オートのままでカラーフィルターって使えるんだ。。。機能の存在も知らないし、設定の仕方もわかりませんでしたが、これで、こうして任意の色を作るための入り口を教えていただいた感じです。
デジタル一眼“α77”は深いなぁ。
α77+SAL1118 F8.0 13秒 ISO100 焦点距離18mm WB:オート M4 クリエイティブスタイル:ビビッド コントラスト+2
さらにピンク色を強くするためにオートホワイトバランスにマゼンタをさらに足して、あとはクリエイティブスタイルでビビッドのコントラストを高めて撮ったものがこれ。
α77+SAL1118 F10.0 41秒 ISO100 焦点距離18mm WB:オート M4 クリエイティブスタイル:ビビッド コントラスト+2
さらに絞って、シャッターはバルブ撮影にするんですが、これで40秒の長時間露光にして撮影したのがこちら。
すごいんです。東京スカイツリーもバッチリ写っているんです。
大変貴重なライトアッ
プされていない東京スカイツリーと隅田公園の桜を一緒に撮ることがこれでできました!
担当セールスH巨匠と、製品担当N師匠のお二方から今回はたくさんのアイデア。。。というか、デジタル一眼“α”の使い方を教わってきました。
今回の桜撮影練習会の、もっと前に話を聞けたら撮り方が変わっていただろうなぁ。(^^;) 本当は昼間どこかで撮影練習してみよう、という話だったんですが、この場合はホワイトバランスの調整の仕方とか夜桜撮影だったのでかえってわかりやすかったと思います。
ソニーさんの写真コミュニケーションサイト「α cafe」に投稿されている写真で、夕景、夜景の写真が思い切りビビッドな写真とかあって、こういうのってどうやって撮影されているんだろう、と、思っていたんですが、そのきっかけがこれで作れた気がします。
これもα写真撮影のテクニックの一つではあるんですが、ホワイトバランスをこの春は桜撮影で突き詰めたいと思います。
なお、今回作例で使っているレンズは超ワイドズームレンズの「SAL1118」です。20mm単焦点の「SAL20F28」も持って行っていたんですが、お花見の方の間を縫って三脚を立てるので、やはりこういうときはズームレンズの方が有利ですね。
さぁ、この春はまだまだがんばるぞ!
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Noir
2012年4月11日 @ PM 3:28
撮影時に風がそこまで強くなくてよかったですね~
風が強い時に長時間露光するとサクラがただのモコモコしたカタマリになります(笑)
店員佐藤
2012年4月11日 @ PM 10:16
♪Noirさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
やっぱり絞りはそれなりに絞るし感度も上げるものなんですね。
風の収まった時を狙ってシャッターを切るようにしていたんですが
なかなか難しいですね。