高尾山のサル園
予想の100倍くらい面白いです。
ちなみに、高尾山のさる園ですが、入場料は400円。セットで野草園にも入れるようになります。私の場合、今回は野草園がお目当てだったんですけど、せっかくセットになっているので、先にサル園におじゃましてみました。
これがサル山。とくに劇場になっていて芸をさせるというのではなく、動物園の状態でニホンザルが思い思いの場所で遊んでいるんですが。。。
1時間に1度くらいの割合で(すみません、ちゃんとしたタイムスケジュールを見ていません。)飼育係の方が出てきて、さるの習性について話をしつつ、ちょっとした芸を見せてくれたりします。
で、楽しかったのは、その芸の話ではありません。サルの世界の序列の話。
この写真の真ん中あたりでゴロゴロしているのがボスで、そこから35匹の猿、すべてに序列があって、ある時はこちらが上、ある時はこちらが下というのもなく、完全に不動の順位があります。
どうやって、その順番がわかるかというと、けんかの時だそうで、2匹がけんかになったときに、他の猿がどちらを味方するかで位がわかるです。10匹vs20匹ということはなく、上位の猿の方に他の猿、全員がつくそうで、そこの明暗ははっきりしているそうです。
なので、ボスは一番味方が多い猿ってことになります。味方が多くなるためには、けんかに強いとか、体が大きいという能力はそれほど必要もなく、信頼を一番勝ち得た猿になります。
猿の信頼ってどうやって勝ち得るの?って感じですが、写真ではのんべんだらりとしているボス猿ですが、実はいろいろ働き者だそうで、メスが出産をすると言えばずっとつきあってあげるし、イノシシが柵の外まで来たら、威嚇して追い返すのもボスの役割。
けんかがあったときに仲裁するのもボスの役目なんだそうです。その仲裁の時にボスと一緒に仲裁しようとするような猿は出世の芽があるそうで、そういう時に我関せず、としているのは、まず出世がない猿なんだとか。。。なるほど、人間社会と一緒ですね。この世界には世襲制もないようです。完全な民主主義ですね。
人の上に立ちたい、とかは思いませんが、信頼を得る方法というのは、人間でも猿でも「誠実さ」ってことになるのかなぁ。。。参考になります。
ちなみに、その35匹の猿の中で、もっとも位の低い、35番目の猿というのが彼。
ボスとは同期の猿なんだそうですが、6年ほど前に、赤ちゃん猿をいじめて、先代のボスに制裁を加えられたんだそうです。その制裁で彼は右足が不自由になっていて、それですぐにわかりました。
弱いモノに手を挙げるというのは、どこの世界でももっとも軽蔑される行為ということになります。
もう、この時期になると、暑さがこたえるらしく、比較的上位の猿は日陰を独占していて、日向にいるのは位の低い猿になるという話も教えてもらえます。
このサル山のお話、すごく楽しい!! 入場料はたったの400円だし、どうせ、植物園にはこれから毎回行くことになるだろうし、また遊びに来ますね!!
5月の中旬頃になると、いっせいに赤ちゃん猿が生まれるそうなので、その頃にまた行かなくちゃ!