【レビュー】シリーズ最大画面16型モデル登場『VAIO F16』実機レポート
VAIOに新シリーズが登場。ホームユース向けのシリーズとして「VAIO Fシリーズ」が発表になりましたが、画面サイズ16型というVAIO(株)製のPCとしては最大サイズのディスプレイを搭載したモデルが発表になりました。
実機の様子をレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
デジタル一眼カメラ”α”ユーザーさんが多い当店では画像編集とデータの保存整理のために使うPCが必要でパワーがあり、ストレージをデュアル搭載できる「VAIO S15」の人気が高く、多くの方にご利用をいただいています。
新シリーズとして登場した「VAIO F16」も気にされている方は多いのでは?
ということで、早速ですが、2019年モデルの「VAIO S15」との比較をしていきたいと思います。
まずはディスプレイの違いですが、VAIO F16では従来の16:9よりも縦長になる16:10のディスプレイを搭載しています。1920×1200ドットの解像度となっており、VAIO S15の解像度を1920×1080にしたものと並べて同じエクセルシートを開くと、10%ほど表示出来る行が増えることになります。
面積にして11.4%拡大することになり、Webサイトの閲覧や写真データの確認などでも一度に表示出来るデータが増えて快適な操作ができそう。
解像度を4Kに上げられたら、もっと情報量はふえそうなものですが、そうした機能はハイスペックモデルのS15に任せて、F16ではFHD解像度での展開を考えているようです。
ちなみに、私のVAIO S15 の4Kディスプレイですが、文字表示の大きさは175%に設定しています。FHDの場合は100%表示にするんですが、それだと表示される文字の大きさはほぼ同じになるみたいですね。
現行モデルのVAIO S15と主なスペックを比較すると下記のようになります。
VAIO F16 | VAIO S15 | |
CPU | 第13世代インテルCore Uシリーズプロセッサー |
第12世代インテルCore Hシリーズプロセッサー |
ストレージ | SSD | SSD(+HDD) |
ディスプレイ | 16型ワイド 1920×1200 | 15.6型ワイド FHD/4K |
駆動時間 | 約16時間 | 約5.3~7.4時間 |
質量 | 約1.65kg | 約2.25kg |
厚さ | 16.6-19.9mm | 22.0-26.0mm |
サイズ | 358.3×255.6mm | 361.4×254.3mm |
無線LAN | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
カードスロット | microSD | SD |
光学ドライブ | なし | あり |
顔認証 | 対応 シャッターあり | 対応 |
指紋認証 | 対応 電源ボタン一体 | 対応可能 |
その他 | LCD180度開き |
.
大きく違うのが駆動時間のところで、これは仕方が無いというかVAIO S15はHプロセッサーという標準電圧版のデスクトップPCに搭載するプロセッサーを使っています。大して、VAIO FシリーズではUプロセッサーという超低電圧版のモバイル向けのプロセッサーになっています。
超低電圧版のプロセッサーでは動作が遅そうなイメージがありますが、第12世代インテルCoreプロセッサーで大幅な進化を遂げていて第13世代プロセッサーはそこからさらにパワーアップしています。
当店でベンチマークをしてみても第8世代インテルCoreのHプロセッサーよりも高いパフォーマンスを示していて、わずか4年前に発売されたVAIO S15フルスペックモデルよりも高性能になっています。
その他、指紋認証や顔認証もVAIO Fシリーズでは標準装備になっていて、指紋認証は選択搭載になっているVAIO S15よりも世代的に親切になっていると言えるかも。
キーボードも進化していて、VAIO Fシリーズではベースに文字色を塗装し、その上にキートップの塗装。そこでレーザー刻印で文字を印字してトップコーティングをする、という作り方をしています。なので、文字はプリントではなく彫り込まれていることになります。
こちらは4年間使われたVAIO S15のキートップです。よく使われるキートップ跛行してプリントされた文字が剥げてきてしまいます。
まだ発売前のVAIO Fシリーズのキートップです。さすがにこれから4年後を想像するのは難しいのですが、トップコートされたさらにその下の塗装面が剥げてくるまではかなりの時間がかかるかと思います。
よく見るとキートップはお皿のように真ん中がわずかにくぼんでいるのですが、これはVAIO Zで開発されたデザインのキートップになっています。
タイプミスを減らす工夫として、ひとつひとつのキーの上面をわずかにくぼませて指先のフィット感を向上させるということをしています。これがあるとタイピングしているときに指の位置がずれていかず、打ちやすくなります。
塗装と言えば、環境配慮設計として、塗装削減もされています。製品体裁面の50%を無塗装化していて、ボトムケースについては再生材を使用した上に、無塗装仕上げになっているとのこと。言われなければわからないのですが、綺麗なしあがりになっています。
VAIO S15と端子類を比較しています。こちらは本体左側面で上がVAIO S15、下がVAIO F16です。
電源端子、排気口、LAN端子、D-Sub15ピン端子、HDMI端子、USB type A、type C、ヘッドホンとズラッと並ぶのがVAIO S15
電源端子、排気口、USB type A、ヘッドホン、micro SDスロットとスッキリにされているのがVAIO F16です。
右側面を見るとVAIO S15では高額ドライブとUSB type A端子2口のみ。
VAIO F16はLAN端子、USB type C端子、HDMI端子、USB type Aが2端子となっています。
ACアダプターは専用ジャックになっているものを使用しますが、USB type CがPower Deliveryに対応しているため、65WのACアダプターを使えば、それで駆動することもできます。
光学ドライブがない代わりに端子類がボディの奥の方にあるのは使い勝手がよさそうです。VAIO S15だと、光学ドライブのために端子類がパームレスト側に寄った配置になるのは仕方がないのですが、接続機器が多いときはやや煩雑になります。
VAIO F16のUSB type C端子はDP Alt Mode機能も搭載しているので、モバイルモニターをUSB type Cケーブル1本で接続してデュアルモニターとして使うことができます。
私も自宅でVAIO S15につないで使っていますがDP Alt Modeに対応していないVAIO S15の場合は、HDMI出力でつないだ上にUSB type A端子から電力供給をして使うことになり、ケーブル2本でつながっています。USB端子が埋まっているときはモバイルバッテリーを使ったりもするんですが、これがケーブル1本で使えるのは良いですね。
カードスロットがフルサイズのSDカードではなく、microSDカードのスロットになっているのは時代の流れですかね。
カメラのSDカードよりもスマートフォンで使えるmicroSDカードの方が需要は多いのかも。
デジタル一眼カメラαもCFexpress type Aカードを採用し始めているし、専用のカードリーダーライターをUSB type C経由で使った方が転送速度が速い、というのもあるかも。
VAIO S15と共通でテンキーが搭載されます。
たまにやるんですが、文字を消すためにバックスペースキーを押したつもりが、ナンバーロックキーを押してしまい、次に数字を入力したらカーソルがあっちこっちに飛んでしまうということ。
その都度、インジケーターを確認してナンバーロックキーを解除していたのかー、と、うっかりしたなー、を繰り返すんですが、このインジケーターはVAIO F16には搭載されていませんでした。
ナンバーロックの他、Capsロックのインジケーターもなく、ついでに言うとバッテリーチャージランプもストレージのアクセスランプもみんなありません。
バッテリーチャージについては電源アダプターの端子のところにあるので、問題ありませんが、そういえば、今はもうSSDを使っているのでメモリーが足りなくてディスクスワップし続けているとか確認することもないですしね。
しかし、Capsロックと、ナンバーロックは入り切りが分かった方が良いなー、と、思っていたら。。。
よく見ると画面右下にこうしてロック機能をオンにしたりオフにしたりするたびに表示が出ていました。この方がインジケーターランプを確認するよりも早いかも。
タッチパッドは大型のモノが装備されていて、解像度も高いモノが採用されていて思い通りの操作ができます。
カメラはプライバシーシャッターが搭載されたモノで、アプリでの設定ではなくハードウェアで物理的にシャッターでカメラを遮ることができるます。下半身パジャマでもこれで目隠しすれば立ち上がることができます。
マイクも同様でファンクションキー+tabキーでマイクミュートができます。
Teams、Zoom、Skype、LINEなど、どのアプリを使っていても同じ操作でミュートにできるのでいざと言うときに慌てることはありません。(私はあまりテレビ会議の機会が多くないので、毎回、あわてていますが)
VAIO S15にはなくて、VAIO F16にある機能としては画面を180度開いて対面の人にディスプレイを見てもらうことができる機能があります。
画面の向きもファンクションキー+[2]で表示が回転します。
仕事でのプレゼンテーションだけではなく、自宅での家族とのコミュニケーションの場でもこういうのが便利な時はありますからね。今までだと隣に座ってもらって見せていたモノが、これならダイニングテーブルで対面の時にも見せられます。
第13世代インテルCoreプロセッサーは超低電圧版のUプロセッサーでも高効率な演算処理をしてくれて、第8世代のHプロセッサーよりもベンチマークで上回ってしまうのは驚きでした。(若干ですけどね)
実際に編集作業をしたわけではありませんがAdobe Premiere Proの8分あまりの映像のレンダリング作業をさせてみたところ、VAIO Fシリーズの方が30%以上高速に書き出しをしてくれました。
しかも、VAIO S15って全開で演算をしているときって排熱がものすごいことになっていて、とてもスマートフォンとかPCの左側面に置いておくことなんてできないくらいなんですが、VAIO F16は全開で回っていてもそんなに熱い風はでてこなくて、ほんのり温風程度。
ちゃんと計測していませんが、電力消費も少なそうに思えます。
VAIO F16シリーズは同程度のチューニングにしたときにおおよそVAIO S15よりも3~4万円ほど安い価格設定になっているかと思います。
VAIO F14シリーズについてはSX14と比較すると6~7万円の価格の違いで設定されていると思います。
ソニーVAIOからVAIO(株)に変わってモバイルのスペシャルモデルだけになってしまっていたなー、ということで、今もソニーVAIOをご利用になっている方に、かなりオススメができるモデルになっています。
VAIO Fit 14EとかVAIO FIt15Eなどのシンプルスタンダードモデルをお使いだった方にはちょうど良いかも。
ソニーがVAIOの生産を終えてから9年になりますが、ついにVAIO(株)からスタンダードモデルのラインナップが登場です。
VAIO S15シリーズとの価格差ですがプロセッサーが標準電圧版と超低電圧版で大幅にクラスが違うため、直接比較はできないのですがVAIO F16がCore i3/8GB/SSD256GBで136,800円~となっています。同程度の仕様はVAIO S15にはないのですがCore i5スタートのVAIO S15が179,800円~なので4万円ほど安価な価格設定になるようです。
令和時代の新たな定番PCとして「VAIO Fシリーズ」がやってきますね。
■VAIO F16
パーソナルコンピューター VAIO F16 VJF161シリーズ |
ソニーストア価格: 136,800 円税込~ |
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発売日 | 2023年6月2日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
3年ワイド:7,700円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
■VAIO F14
パーソナルコンピューター VAIO F14 VJF141シリーズ |
ソニーストア価格: 131,800 円税込~ |
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発売日 | 20223年6月2日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
3年ワイド:7,700円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ワイヤレスマウス VJ8MS1A |
ソニーストア価格: 3,850 円税込 |
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発売日 | 2023年5月20日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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