VAIOのリカバリーメディアにポケットビット
aquaさんから、VAIO Lシリーズの2012夏モデルはリカバリーメディア16GBで間に合うでしょうか?というお問い合わせをいただきました。
せっかくなので当店には実機がそろっていますし、何台か調べてみたのでレポートしたいと思います。
はて? リカバリーメディアにUSBメモリーってなんのこと?という方もいらっしゃるかもしれませんが、私の知る限り、昨年の夏モデルあたりからリカバリーメディアとして従来のDVDやBD以外に、USBメモリーを利用することができるようになり、当店でもやたらとリカバリーをする機会があるもので(特にWindows 8のプレビュー版とかインストールするときは、かならずリカバリーメディアを作っています。)、重宝しています。
リカバリーメディアというのはVAIOを購入時の初期状態に戻すためのプログラムです。通常は内蔵HDD、SSDにパーティションを切って収納されており、なにも異常がなければ、そこからお買い求めいただいた初期状態に戻せるんですけど、肝心のHDD、SSDが故障して交換するとき。もしくはディスクブートができなくなってしまうときに外部メディアに記録しておくメディアが必要。
で、今時はVAIO Z本体もそうですし、VAIO Tなどもそうですが、光学ドライブを内蔵していないモデルがあるため、そういうモデルの救済措置というか外付けドライブを用意しなくても、リカバリーメディアが作れるようにしてくれているんだと思います。
リカバリーメディアの作成の時にはこうして、現在は「ディスク」と「USBフラッシュメモリー」というのが表示されます。
当然、光学ディスクに書き出すよりもUSBフラッシュメモリーの方が速いし、それに安全。光学ディスクメディアが割れやすいとは言いませんが、ディスク面に傷がついたりして使えなくなる可能性はUSBメモリーよりも多いと言えます。
で、問題はメモリー量です。ディスクと違ってUSBメディアは一発で書き出す必要があり二つのディスクというか2つのメディアに書き出すことができないんです。
今までは16GBのポケットビットがあれば書き出しできていたので、16GBあれば大丈夫ですよ、と、言いたいところだったですが、一応念のために新型VAIO Lシリーズで試してみたところ。。。
あらら、16GBメモリーでは駄目なんですって。ディスク容量不足とか出てしまいました。
当店にあるVAIO LシリーズはWindows 7 Ultimateがインストールされたおそらく容量的には一番大きなモデル。GigaPocketも3Dソフトも入っているし、たぶん、これが一番大きなリカバリーデータ容量になるとは思うんですが、これで22GBを消費するそうです。
なんと16GBのポケットビットでは駄目でした。
ちなみに今日は4台のVAIOで試してみたんですが、一番容量が小さいと思える、VAIO TのHome Premium Editionでこんな感じ。
なんと、VAIO Tでも16GBメディアに書き込めません。メモリー容量は表記では16GBになっていますが実際には15.8GBなので、ギリギリで書き込みができないんです。
そのほか、手元にあるVAIO Z(Ultimate)で約24GB。そしてVAIO Eシリーズ14型プレミアム(Home Puremium)で約21GBになっていました。
どちらにせよ16GBメディアでは書き出せないそうです。
ということで、VAIOのリカバリーデータの収納用にポケットビットの利用をお考えの際は32GBのメディアのお買い上げをおすすめします。ちょうど昨日から記録メディア割引クーポンが発行されていますので、この夏、VAIOを購入された方は是非!
【追記】
コメント欄にてご指摘をいただきましたが、現時点ではVAIOリカバリーメディアとしてUSB 3.0規格のメモリースティックを対応規格にしていないことが判明しました。
☆ソニーVAIOサポート「USBフラッシュメモリーでリカバリーデータを作成する方法」
また、64GBのUSBメモリーも対応しないそうです。
当店で利用している際にUSB 3.0規格のポケットビットでのリカバリーを複数回行っていますが、不具合が起こる可能性があります。
当初USB 3.0規格のUSBメモリー「ポケットビット」を紹介していましたがお詫びして訂正をいたします。
★ソニーストア USBメモリーPシリーズ「USM32GP」のご案内はこちらから
※全長58.6mmの小型のノックスライドモデル。
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※最大31MB/s転送が可能なモデル。まもなく販売終了。最後の値下げになっていてオトクなモデル。
sss
2012年7月10日 @ AM 11:52
リカバリーメディアにUSBメモリーが使えるんですね。知りませんでした。
次回PCを買う時には、一緒にUSBメモリーも購入ですね。
店員佐藤
2012年7月10日 @ PM 12:12
♪sssさん、こんにちは。
いつもお世話になります。
私の知る限り、昨年の夏に発売になったVAIO Zで
これができるようになっていました。当時は16GBの
ポケットビットで使えていたんですが、いつの間にか
容量がだいぶ増えているようです。
ひらめ
2012年7月10日 @ PM 4:49
いつの間にかUSBメモリーでもリカバリーできるようになってたんですね。
ソニーがやってくれるかは分かりませんが、過去のVAIOにも適用できるようにアップデートしてくれないかと期待しちゃいそうです。
店員佐藤
2012年7月10日 @ PM 5:17
♪ひらめさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
認知度がかなり低いみたいですね。
私が知っているのは昨年の夏モデルの
VAIO Zからなんですが、リカバリー
ディスクの作成ってあまりする機会が
ないですからね。(一度作ってしまうと)
私もそういえばVAIO Pのリカバリーディスクを
作っていないので、どうにかしなくちゃ!
たけだ
2012年7月11日 @ AM 10:41
これって、さすがにMSやSDカード単体では無理ですよね?
#USBアダプタ使えばいいのかもですが。
オーナーメイドの中に、リカバリデータが格納されたUSBメモリってオプションもあったらいいのにって思いました・・・。
SMELL
2012年8月15日 @ AM 7:48
はじめまして!
sony 製品の購入の参考にさせてもらったり、いつも 楽しく 興味深く読ませていただいてます。
VAIO SVL2411AJ をストアで購入して、リカバリデータを USBメモリに書き出しておこうとしたら、「互換性がないよ」 と表示が出ました。
32Gの容量で、充分スペースはあったのですが、USB3.0対応のメモリに対しては、リカバリ作成の保証がないみたいです。 説明書にも、「USB3.0対応のUSBメモリは使えませんよ」 とありましたし。
タイプLに関しては、リカバリに USBメモリを使う際、ちょと 注意が必要なようでした。
店員佐藤
2012年8月15日 @ AM 8:11
♪たけださん、こんにちは。
すみません。メモリースティックやSDカードは
その後すぐに試してみたんですが、やはり
リカバリーメディアには使えないとのことで
リカバリーデータを移すことができませんでした。
リカバリーデータをあらかじめ用意してくれるオプションも
こういうご時世ですし、あるとありがたいですね。
店員佐藤
2012年8月15日 @ AM 8:37
♪SMELLさん、こんにちは。
それは気がつきませんでした。
ご指摘ありがとうございます。
http://qa.support.sony.jp/solution/S1111100033480/
こちらに確かにUSB 3.0についてのリカバリーメディアでの
利用について対応していない旨の記述をこちらでも確認しました。
すぐに記事訂正をさせていただきます。
当店でもUSB 3.0のUSBメモリーを使ったリカバリーは
何度か行っているのですが、なにかしら不具合がある
可能性があるということになりますね。
ご指摘、重ね重ねありがとうございました。