Olasonic『TW-S7』開発者の声

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先日、ソニースタイルで取り扱いの始まった東和電子さんの「Olasonic『TW-S7』」というUSBパワードスピーカーなんですが、なんと今日は開発者さんの声を当店blogでお届けすることができる運びになりました。

ちょっと長い話になりますが、音楽の好きな方、ちょっとおつきあいください。

 

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東和電子さんと言っても多くの方は聞き覚えはないでしょうし、Olasonic『TW-S7』という製品も初耳の方の方が多いはず。ほとんどの方が「なんですか?それ?」となってしまうのも無理はないんですが、突然、ソニースタイルで取り扱いが始まり、当店でもいきなり店頭展示をスタートさせています。

6月に有楽町で開催されてたソニーフェスタの時にVAIOコーナーで展示されていて、音の試聴もできるようになっていました。ソニースタイルの社長の畑井氏がたまたまいらしていて、お話をしていたところ「これ、いいでしょ?」と音を聞かせてもらったのが私も初めての出会いでした。

話を聞けばソニーのオーディオ営業を担当していた川崎氏が移籍された会社で作ったスピーカーだそうでソニーさんのOBの方もいらっしゃる会社らしい、というお話までは前回させていただいていました

当店の担当営業所や、関係筋の方と話をすると「あの川崎さんが!」というところなんですが、お客様に「あの川崎さんが携わったPC用のスピーカーらしい!」なんて言ったところで、なにもすごさが伝わらないのが悔しい。(>_<)

開梱レポートも先日、お届けさせていただきましたが、もうちょっと、ちゃんと説明できるようになりなさい!という意味も込めてか!? なんと、川崎さんが当店にやってきてくださいました。

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しかも電話がかかってきてから、いきなりその1時間後に! 思い立ったらすぐ実行されてしまう方なんですね。m(_ _)m 

新入社員さんの研修などもされていたそうですので、ソニーさんの社内でもお世話になった方は多いのではないでしょうか? 私も社外門下生として覚えてくださっていて嬉しい限り。

いつもと同じ優しい口調でわかりやすく製品についてご案内くださったので、お話をそのまま、ここでお伝えしたいと思います。

 

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まずは東和電子さんなんですが、会社は設計技術者の集団なんだそうです。ソニーさんもそうですが、他にも大手メーカーさんの下請けでいろいろな製品の設計を委託されているんですが、自社製品があるわけではないので、コンシューマー製品としては名前が知られている会社ではありません。

そんな中、自社の技術者から「スーパーチャージ・ドライブシステム」というものが発案されて、それをPCスピーカーメーカーさんに売り込んだそうなんですが、どこも相手にしてくれなかったそうなんです。いろいろな事情があるんだとは思いますが、こうしたUSBスピーカーシステムではデザインなどを優先して、コストパフォーマンスの良いもの、価格の安い買いやすいものに注力する傾向にあり、本来の音質重視になる製品が世に出ないのはもったいない。。。

それと、設計の委託ばかりで世の中に東和電子ブランドのものがなにも無いのも寂しいし、よし、ここで自社ブランドの製品をつくってみないか!! ということで開発されたのが「Olasonic『TW-S7』」なんだそうです。

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「Olasonic」というのは、「おら、ソニーッ子」ということではなく、スペイン語で「波と音」という意味だそうです。

さて、このスピーカーの技術のキモとなる「スーパーチャージ・ドライブシステム」の話なんですが、これはUSBからの小さな電力を貯め込んで大出力が必要な時に使う、というシステムとのこと。

音楽というのは常時大出力を必要としているわけではなく、通常は最大時の1/10くらいのレベルで鳴っているそうです。ま、それはそうですよね。弦をはじいたときは「ビン」って大きな出力が必要ですが、そのあとの響きや余韻は段々小さな音になっていき出力も弱くなっていきます。

普通のアンプの場合は信号が小さいときに電力を熱として逃がしてしまうんですが、その逃がすはずの電力をコンデンサーに貯めて、それを必要な時に使うというのが「スーパーチャージ・ドライブシステム」ということになります。

これ、使ってみるとわかるんですが、そんな説明が不要なほど音量はでかいんです。これは能率の高いスピーカーユニットを開発して使っていることも要因。一般的なスピーカーユニットは音質をよくしようとした結果能率が低いものがほとんどですが、このスピーカーでは音質と能率の両立を追求しこれだけの音量を実現しました。

 

ここでいやらしい質問を私もしてしまうんですが、「スーパーチャージ・ドライブシステム」の弱点はなんですか?と、聞いたところ、一番苦手なのが正弦波を大音量でずーっと鳴らされてしまうことだそうです。なるほど、同じ大出力をずーっとさせると電力を貯め込む時間がないので、そうするとチャージすることができず、ここ一発を鳴らすことができません。

では「ロックや、クラシックでもフォルテがずーっと続く場合」はどうでしょう?

これはパーソナルコンピューター向けのUSBスピーカーなんです。

大人数で聞くために大音量で鳴らしたり、正弦波を長時間鳴らすシーンというのは実際にはあまり考えられないシーン。それよりもたった2.5Wの電力でどこまでしっかりと音を鳴らすことができるか、ということに真剣に取り組んだところが評価されるモデルでしょう。

なるほど、使われ方を考えれば実質弱点無しじゃないですか? なお、このスーパーチャージド・ドライブシステムですが、似たような方法はUSB接続のHDDドライブもやっているそうですよ。一度起動してしまうと電力消費は少ないそうですが、ディスクアクセスが集中的に行われる際はチャージした電力を使うことでUSBからの2.5Wという小電力給電でも動作するようにしているそうです。

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この卵の形もやはりこだわりがあって、プラスチック素材を使うことになったときに、四角くするとプラスチック独特の共鳴があって音が安っぽくなってしまうため、それをなんとか抑えるために強度を求めた結果、この形に行き着いたそうです。

これが大きなメーカーさんの製品だと、特別な試聴
室で音質のチェックをしていくところなんでしょうけど、この製品は設計スペースや事務所などで音を鳴らして、それで煮詰めていったとのこと。測定値だけに頼らず、人間の耳でチューニングしていった結果、この形になっているそうです。

内部に部品を入れるため、筐体はどこかで分割にしないといけないんですが、それも強度を保つためにあえてこの場所に仕切り板を使っているとかで、ビスを使わずにはめ込み式で強度をあげているんだそうです。一度はめ込むともうあとからは外せないそうで、中の部品を取り出すときは壊すしかないんだそうです。

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このデューフューザー形状も試聴検討の結果だそうです。USBスピーカーということで利用されるシーンでは、リスナーとの距離が非常に近い関係になることが避けられず、それをフルレンジスピーカーで鳴らしたときに指向性を広げるのにはかなり役に立つそうで、これがあるのとないのでは、かなり音質は違ってくるとのこと。

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で、ここでデモンストレーションで音を鳴らしてくださったんですが、当店のPCを使わずに持ち込んだPCでデモをされます。で、取り出したPCは最新型の「VAIO Z」です。

なんでも、東和電子さんに移られたのは今年の1月。そのときには試作品だったTW-S7の開発にも携わっていたとかで、これをちゃんと鳴らすために、音の良いパソコンを使いたい、いろいろ試した結果(ソニービルのパーソナルコンシェルジュサービスに申し込んでVAIOノートを多数用意してもらって、自分で聞き比べてきたそうです。)、このVAIO Zに落ち着いたんだそうです。

しかもカラーはグロッシープレミアムカーボン。

USBから出てくる音楽信号はデジタル信号です。なのでOlasonic TW-S7にはD/Aコンバーターも内蔵しているし、そもそもデジタルで伝送されているなら音質なんて変わらなさそうに思えるんですが、いや、音は違うそうです。

同じVAIO ZでもHDDとSSDでは鳴りが違うし、ソフトウェアによっても音質は変わります。とのこと。

そうですよね、今やビデオも音楽もみんなデジタル化されているのに、それでも機器によって音質は違ってくるし、オーディオ製品はなにをどういじっても音が変わりますからね。。。て、そのソフトウェアで音質が違ってくるって、面白いですね!? な、なにがおすすめなんですか?

「ソフトウェアで一番気に入っているのは『x-アプリ』です。」とのこと。Windows Media playerとはかなり違っていて音の表現力には差があるそうです。

そうですか、そうですか。こうやって私はそういえば、今までも洗脳されていたんだなぁ。(^o^)

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最後に、このOlasonic「TW-S7」のおすすめの使い方とかってあるか聞いてみたところ、おすすめというよりは、普通にピュアオーディオ風にいろいろいじって楽しめると思いますよ。たとえばスピーカーを横にしてみるとか、シリコンゴムとは別の素材を用意して載せてみるとか、背面に壁があるときはその距離を変えて楽しんでみるとか。。。

そういうピュアオーディオの基本的な楽しみ方を思い出してやってみてください、とのことです。

 

いろいろ試聴させてもらったんですが、最後に落語を聞かせてもらったのがすごく印象的でした。なるほど、落語を直接見に行ったことって1回しかないんですが、この臨場感って試し聞きにはもってこいですね。

店頭の試聴用に今度利用してみようと思います。

しばらくの間、当店店頭に展示していますのでご興味ある方は是非、実際の音を聞きにお越しになってみてください。

そうそう、川崎氏いわく、購入された方のほとんどの方が「期待以上の音だった」とほめていただけているとのこと。確かにこれで9,980円は激安ですよねぇ。

 

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★ソニースタイル 東和電子製 USBパワードスピーカー「TW-S7」のご案内はこちらから

☆当店blog 10.7.16「USBパワードスピーカー『TW-S7』開梱レポート」 
☆当店blog 10.7.13「東和電子 USBパワードスピーカー『TW-S7』発売開始」
 

 

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