NEX-5でオールドレンズ その5 Eマウントアダプター開梱編

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先週から連載中の「NEX-5でオールドレンズ」シリーズの第5話です。昨日届いた三晃精機さんのEマウント用ライカMマウントアダプターが到着しました。ようやく、NEX-5にライカレンズを装着できるときが、やっときました。

 

構想1ヶ月、実行1週間のNEX-5でオールドレンズ作戦。詳しくは第1話からご覧いただくとして。。。

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☆当店blog 10.6.21「NEX-5でオールドレンズ その1 新企画発表」 
☆当店blog 10.6.22「NEX-5でオールドレンズ その2 ライカ図鑑購入編」 
☆当店blog 10.6.23「NEX-5でオールドレンズ その3 ズミクロンレンズ紹介編」 
☆当店blog 10.6.25「NEX-5でオールドレンズ その4 Aマウントアダプター編」 

簡単に案内すると、ソニーの新型α「NEX-5」と「NEX-3」はフランジバックというセンサーとレンズまでの距離が非常に短くコンパクトなのが特徴。さらにAPS-Cという大きなイメージャーを搭載することで、これはもしかして、オールドレンズの装着にものすごく適したモデルなんじゃないか!? オールドレンズといえば。。。35mmフィルムカメラの祖となったライカでしょう。

そういえばライカのエルマーレンズ、ズミクロンレンズとか装着すると面白そう!最新のカメラで50年前のレンズを使うなんてちょっとロマンチックだしかっちょ良さそう!

よし、やってみよう、試して見よう!で、始まったのが今回の企画になります。

ちなみに、今回はカメラこそソニー製品ですが、マウントアダプターなどはすべて社外製のものになります。この企画はソニーさんから一切の応援、アドバイスはありません。あくまでも自己責任で、というスタンスになることをご了承ください。

 

で、今回のこのオールドレンズプロジェクトの一番大きな役割を果たすのが、こちら。三晃精機さんのEマウント用ライカMマウントアダプターになります。

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他に宮本製作所さんが各種アダプターの発売を予定しているそうですが、それらは7月中の発売を予定しているとのことで、6月に第一陣を出荷してくれる三晃精機さんのライカMマウントアダプターが世に出る最初のサードパーティ製アダプターということになります。

受注開始のタイミングで運良く予約をすることができて、日曜日になんとか受け取ることができました。

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三晃精機さんのオーダーは特に受注システムが用意されているわけでもなく、メールでの申し込みで、あとは日本郵便さんの代金引き換え払いで送られてくる、という簡単な仕組み。

メールでのオーダーの際はマウントのカラー(シルバーorブラック)と、ワンポイントのラインストーンの色を指定することができます。

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白い専用箱に入って、さらにその中に厳重に包まれたマウントアダプターが登場。

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これが私のオーダーしたシルバーカラー、レッドラインストーンのマウントアダプターです。送料、代引き手数料込みで15,000円でした。

第4話で紹介したAマウント用のアダプターと違ってものすごい、しっかりした作りになっていて、価格の違いを思い切り感じます。重厚感がありますねぇ。

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さて、ここで今まで買い集めたパーツをすべてつないで行くことになります。一番左が今回届いたソニーEマウント→ライカMマウントのアダプター。その次にあるのがヤフオクで買った、ライカMマウント→ライカLマウントのアダプターリングです。2,940円でした。スクリュー式のライカLマントを4本爪のライカMマウントに変換。径を合わせるだけではなく、フランジバックの差、1mmもきちんと作ってくれています。

そして一番右が、これもヤフオクで落札したズミクロン50mm f2.0の1954年製レンズです。ライカLアダプターになっていて、このスクリューアダプターを、ソニーのEマウントに変換するのに、この2種類のアダプターを使うわけです。

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先にライカ ズミクロンレンズのスクリューにMマウントアダプターリングを装着。アダプターリングに赤い印がついているので、これをソニーEマウント→ライカMマウントアダプターに装着します。

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レンズに2つのアダプターを装着すると、これでソニーEマウントに装着できる状態になりました。

いよいよ、NEX-5にライカ、ズミクロンレンズをつけます。

と、その前に。。。

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沈胴式レンズのズミクロン前期型。持ち運び時にはレンズをカコンと中に押し込んでコンパクトにできる機構がついているんですが、その分、おしりが中に出っ張るわけで、それがカメラのイメージャーに当たらないか? イメージャーにキズが入ったら大変なことになりますよ、という話でしたが、試しにレンズを沈胴させてマウント側を見てみるんですが、写真の通り、まったく中には出っ張りませんでした。

なるほど、フランジバックがちゃんと合っていれば、そういう事故は起こらないようにできているようです。

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では、いよいよ、NEX-5へ装着します。ラインストーンではなく、アダプターの一カ所に切り欠きがあるところをマークに合わせて装着します。

いかにも精度の高いマウントアダプターらしく、やや堅めにレンズを回転させるとガチッと連結します。

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はい、これがソニーNEX-5 with ライカ SUMMICRON 50mmF2の図です。やっと実現しました。

これをやるためにNEX-5のボディカラーをシルバーカラーにしたし、マウントアダプターもシルバーを選択していたんですが、良い感じです。

今時こんなレンズを装着しているカメラなんてありませんので、一見すると新しいんだか古いんだかわからないスタイルがすごい。

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ただ、想像していたよりはやや大振りな感じ。当初はエルマーレンズを装着してより手軽なクラシックカメラ風にするつもりだったんですが、ちょっと本格的なカメラ風になってしまっているかも。

しかし、これはすごいぞ。スタイルに満足したら、続いては写るかどうかのテスト。

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念のため申し上げておきますが、これらマウントアダプターを装着した場合、NEX-5はマニュアルフォーカスでしか動作しません。カメラのオートフォーカスは使えないのでご注意ください。

また、絞りも手動になります。NEX-5で自動的に制御してくれることはありません。

ズミクロンレンズの場合、レンズの先端部分に絞りリングがあるので、これを回転させて絞りを調整。レンズの特色を出すためには絞り開放で撮るのが一番ですから、ここはF2.0固定で良いはず。(私のレンズはダイヤル位置がずれてしまっているようで、正しいF値をささないんですが、そこはご愛敬です。自分で絞りの位置がわかればそれでよし。)

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そして、フォーカスはこの無限遠ロック機構がついている、このレバーを持って行います。フォーカスリングを回してピントを自分の目で合わせることになるんですが、このフォーカスリングがニュルニュルっと回転してくれて、これがまたちょっと気持ちよかったりします。

レンズ単体で持っていて、それでフォーカスリングを回しているときは「これ、ちょっと堅いなぁ」と、思っていたんですが本体に装着して固定してから使ってみると、重さもちょうど良いみたい。

最短撮影距離は1mもあるので、実はブツ撮りとかには全然向かないんですが、それは35mmフィルムの時も同じ。さぁ、これで56年前の世界にタイムスリップできるんです。

早速、そのファーストショットを撮ってみましょう。

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ベランダにあるハイビスカスの鉢です。2月に鉢の植え替えをしたら全部枯れてしまって、それから4ヶ月間冬眠していたんですが、土曜日に一斉に芽吹きました。瀕死の重傷状態からの復帰! かなり大きな鉢に植え替えているので、もう、これで当面は植え替えとかしません。元気になってください。m(_ _)m

という、思いを込めてぱちり。すんごいぼけ方をします。F2.0でこんなに被写界深度とか浅くなっちゃうんですか!?

ま、夕方遅かったので、試し撮りには行けません。こうして普通に写真が撮れたことにまずは感謝。

 

で、その次にしたのが。。。

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重量測定でした。これ、実機を持ってみていただければすぐにわかると思いますが、ライカのレンズ、ってやたら重いんです。どれくらい思いモノなのか試してみたかったんです。キッチンスケールで測定してみましょう。

まずはソニー純正の16mm単焦点レンズですが、これで66gです。非常に軽い。αレンズで最軽量のレンズになります。

で、各種マウントアダプターを全部装備した状態で、ライカレンズを測定してみると。。。

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ライカ ズミクロン50mm F2+ライカL→Mアダプターリング+Eマウントアダプターの合計重量でなんと300gもあります。これじゃもしかしてボディよりも重いんじゃないですか!?

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ということで、計ってみるとボディにメモリースティックとバッテリーを入れた実用条件で306gでした。重さはほぼ一緒みたいです。

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ふたつ合わせて606gでは、とても今時のデジタルカメラとは言えないんですが。。。しかし、このどっしりした安心感はちょっと普通ではありません。

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そうそう、試してみたら、16mm単焦点用のレンズジャケットでズミクロンが収納できました。もちろん、沈胴レンズを中に引っ込ませてから収めているんですが、これで持ち歩けるというのは嬉しいなぁ。

ますます、クラシックな感じです。総重量は729gだそうです。

ということで、今朝、通勤途中にシャッターを切ってきたのがこちらの写真です。

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自転車置き場の写真。なんか白っぽい写真になってしまっています。本に書いてあったんですがレンズの特色を出すなら絞り開放が一番ということで、今日は全部絞り開放で撮影中。

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こちらもコントラストがどうもうまくとれていないんですが、絞り開放だけあってぼけぼけの奥行き感がたまりません。

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柔らかい描写ってこういうのをいうんですかね? 花壇で真上から撮影しました。最短撮影距離が1mもあるので、なかなか寄れません。

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この写真も妙に白っぽいのでこれはレンズの濁りとかなのかな? 失敗レンズを買ってしまったのかな? と、残念な気分だったんですが。。。

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これ、会社の入り口です。外から強い光が入ってきていますが、光に対してにじんでいるわけではないので、ど うやらレンズの濁りではないような気が勝手にしてきました。

そうではなくて、これはもしかしてレンズの中で光が乱反射してハレーションを起こしている様な状況なのかも。レンズフードを用意してちゃんと不要な光をカットしてあげれば防げるような気がします。

よし、次はいそいで、ズミクロン用のレンズフードを入手しなくてはいけません。 

それとどこかフォーカスが甘いのも、これ、全部絞り開放で撮っているからで、ちょっと絞ってあげると、また写りが変わる様な気もします。

 

なんか。今まで使ってきたαレンズと違ってクセだらけなんですが、カメラの原理を勉強しているみたいですごく楽しい。

あと、マニュアルフォーカスで撮影しているので、シャッターを1枚押すのに時間がとてもかかるんです。なんか写真撮影のスローライフを堪能している感じ。通勤時間でなければ、これはものすごく楽しいカモ。

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ということで、まずはオールドレンズの装着レポート第1弾でした。

56年前のレンズでこれだけ楽しめるというのは、嬉しい~。ご来店いただければいつでも当店店頭でNEX-5のオールドレンズ装着をご覧いただけます。当店経由でNEXをお買い上げのお客様でご興味ある方がいらしたら、是非、実機をさわりにお越しくださいませ。

次回は50mm単焦点(F1.4とF1.8の2種)、50mmマクロの3本のαレンズとの撮り比べに挑戦してみようと思います。

 

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