ソニーフェアのフォトコンテーマご案内&【レビュー】『SEL55F18Z』で撮る「あらかわ遊園と都電荒川線」
11月30日~12月2日に大崎で開催される「ソニーフェア」にてフォトギャラリー&フォトコンテストが開催されます。ソニーフェアでのフォトコンテストもなんと今回で10周年! 10周年を記念して初のテーマ変更が行われます。
今回のフォトコンのテーマは「昭和」部門と「自由」部門になります。こうして撮影テーマを決めてご応募いただくというのは初めての試みになります。詳しくご案内をしたいと思います。
■ソニーフェアフォトコンテストのテーマは「昭和」です
こんにちは、店員佐藤です。
次回の「ソニーフェア」は2018年11月30日(金)~12月2日(日)に開催されます。
ソニーフェアは首都圏のソニーショップが集まって開催する合同販売会で、ソニーシティ大崎というソニーさんのオフィシャル施設の開催されるソニーファンのためのお祭りです。
ブラビア全モデルが展示になっていたり、デジタル一眼“α”体験コーナーではモデルさんで瞳AF撮影を試したり、プロカメラマンのトークでソニー”α”を解説してもらったり、ハイレゾオーディオのセミナーを聴いたり、いつもはWEB経由でソニー製品の紹介をしている当店ですが、ソニーフェアではすべて実機をお試しいただけます。
会場ではお客様が撮影された“α”&サイバーショットの写真を展示して、ご来場になったお客様が投票を行う「“α”フォトギャラリー&フォトコンテスト」のコーナーもあります。前回までは「ポートレート&ペット」「風景」「Other」という3つのテーマで作品募集をしていましたが、今回はフォトギャラリー10周年ということもあり、テーマをチェンジ。
今回のソニーフェアが平成最後の開催になりますのでテーマは「平成」としたかったところなのですが、テーマが「平成」だと「今」というぼんやりしたテーマになってしまうのであえて、一つ前の時代で「昭和」をテーマに決定した、という経緯があります。
昭和がテーマの写真ってどんなものになるでしょうね。今、30歳を迎えている方にとっては生まれる前の時代になりますし、30代後半以降の方でしたら、子供の頃の思い出が昭和になるんじゃないかと思います。世代によって「昭和」のイメージは違ってきます。
先日から店頭で一部のお客様にご案内をしていて「昭和がテーマの写真だったら何をイメージしますか?」というのをインタビューしているんですが、多いのは「遊園地」「デパートの屋上」「銭湯」などなどでした。子供の頃の楽しいイメージを「昭和」で連想されるケースもあるし、平成の今はあまり見かけなくなっているモノを探してみる、というのも良いですね。
昭和の終わりはまさにバブルのまっただ中で、平成になってからバブルがはじけているので全体的には昭和後半は明るい時代、平成は暗い時代という言い方をされる方もいらっしゃいました。「楽しい」「古い」「懐かしい」「子供時代」などがキーワードになりそうです。
ご応募いただく作品要項は下記の通りです。
- 応募いただけるのは11月30日~12月2日のソニーフェアへご来場いただける方
(作品応募いただければ特別招待状を手配いたします) - ご応募は「昭和部門」か「自由部門」いずれかお一人様1点のみです
- 応募いただいた写真作品プリントはソニーフェア終了後にプレゼントします
- 応募は電子メールにて行います。ソニーフェア事務局にてA4サイズにプリントいたします
- 写真データの他「タイトル」と「30文字までのキャプション」が付けられます
※今回は写真のどこで「昭和」を表現しているか解説することができます。 - 締め切りは11月13日(火)12時を予定しています。
- 応募は先着順にて受け付けます。当店で受け付けられる上限点数が決まっていますので上限に達したところで締め切らせていただきます。先にご応募いただいて締め切り前でしたら作品の差し替えをしていただくことも可能です。
ソニーフェアへご来場いただくためには特別招待状が必要になります。ご来場を希望されるお客様には別途、申し込み受付を行いますが、ソニーフェアフォトコンにご応募いただいた方は優先的に特別招待状をご用意します。
まだ応募受付は始まっていませんが10月中旬~下旬頃に受付のお知らせをいたします。それまでに作品作りを是非、お願いします。
すでに、当店ホームページ下部にあるInstagram「#tecstaff」を見ると、たくさんの昭和テーマフォトがアップロードされていて、ロケ場所探しをされている方が何人もいらっしゃる様子がわかります。
ソニーフェアへご来場予定の方、是非、チャレンジしてみてください。
■「SEL55F18Z」で撮る昭和「あらかわ遊園と都電荒川線」
さて、そんなわけで当店のお客様に「昭和」探しをお願いしているのですが、ご意見をいただいた代表的なところには私もロケ地調査ということで休日に写真遠足に出かけてします。
今回はたびたびテーマにあがる「遊園地」と「都電荒川線 三ノ輪駅」に行ってきました。初めてお邪魔する遊園地なんですが、なるほど、確かに懐かしさのある小規模な遊園地です。
都電荒川線の「荒川遊園地前」駅から徒歩5分ほどの場所になります。私の定期の使えるJR山手線・大塚駅から都電荒川線に乗車するのですが、ここでコツがありました。
都電荒川線もPasmo対応になっていて普通に乗ると大人一人170円になります。どこまで乗っても一乗車170円です。大塚駅からあらかわ遊園前まで行って、三ノ輪駅まで行って大塚まで戻ってくると3乗車で510円になります。これを1日乗車券にしておくと400円で済むので110円オトク。3回乗ることがわかっていたら1日乗車券なんです。
で、それをモバイルSuicaやPasmoに設定してもらうことができて、そうすればお金がひかれずにタッチだけで乗り降りができるんですが、それをせず、カードの乗車券にしてもらうと、なんとあらかわ遊園の入場料が無料になるんです。入場料と言っても200円だけなんですが、それでもこれでかなりお得になるというか、大の大人が1日400円だけで遊ばせてもらって良いのかな?と、罪悪感すら感じてしまいます。
罪悪感を感じつつ、今回はカードの1日乗車券で行ってきました。(購入する際は最初の乗車のときに乗務員の方へ申し出れば大丈夫です。)
今回は単焦点レンズのベストセラーレンズ「SEL55F18Z」だけで写真散歩です。
■昭和の風景を探して『あらかわ遊園』
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/6400 ISO100
あらかわ遊園は幼児向けの小さな遊具が多い遊園地です。古くてボロボロなイメージですが、あまりボロボロな感じはなく、とても綺麗に整備されているので安心して遊べるところです。
昭和を感じさせる古い乗り物を探すんですが。。。平成になって30年です。さすがに30年前の遊具はなさそうです。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/3200 ISO100
どれも懐かしい感じがしますが、キャラクターがどれもみんな洗練されていて可愛いんですよね。昭和のキャラクターはもっとまがい物感がたっぷりあったような気がします。w
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/800 ISO100
昭和の頃にはこんな立派な豆汽車もなかったですよね。
今の子供たちが大きくなって「昔は平成だったんだ。その頃の遊具はこんな感じだったんだよ」という話をするとして、平成の次の未来の遊具ってどんな風になっているでしょうね。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/5000 ISO100
ソニーの”α”にはクリエイティブスタイルの「セピア」の他に、ピクチャーエフェクトの「レトロフォト」というエフェクトもあります。セピアはモノクロにした上にフィルターをかけてセピア調にしているだけですが、こちらの「レトロフォト」を使うと色情報を残しながらセピア調にしてくれます。こっちの方が昭和のイメージに近いかも。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/2000 ISO100
「ソフトハイキー」というエフェクトもあります。女子カメラなイメージになりますが、こうしてちょっと色情報を減らしてあげると昔っぽい感じになるかも。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/500 ISO100
これが今回、一番「昭和」なイメージに近いかも。
単焦点レンズの「SEL55F18Z」を使ってAモード(絞り優先)にして、絞り値を一番小さな値にします。被写界深度というピントが合って見える範囲が一番小さくなる撮影方法になりますが、こうすると被写体はくっきり、背景は大きくぼけるという写真が撮れます。
これにより「自分が人に見せたい物」=主題がはっきりして、見る人がわかりやすい写真になります。
写真の基本は(ビデオ動画もそうですが)人に見せるために撮ります。単焦点レンズを使うとこうして被写体を浮かび上がらせることができるので、主題が間違って伝わることがありません。この木馬のどこか昭和っぽい雰囲気を見せたかったのですが、SEL55F18Zを使えばクッキリです。
■昭和の風景を探して『三ノ輪橋停留所』
あらかわ遊園を後にして、次は都電荒川線の終着駅、三ノ輪橋停留所へやってきました。ここもお客様と昭和フォトのテーマのネタ出しの時によくあがるスポットです。
ここに来ると何があるって、このホーローの看板です。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/1600 ISO100
もう、これはいかにも昭和です。私の子供の頃には商店があればその壁にオロナミンCやボンカレー、あとは蚊取り線香の看板などが必ずありました。昭和のノスタルジー満点です。
と、この看板だけ撮影しても昭和フォトにはならないのでちょっと一工夫必要ですね。
こうして、ちょっと引いたところからシャッタースピードを遅くして人が行き交うスピードとかを演出すると昭和からの時間の流れを表現できるかなー、とかやってみました。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/320 ISO100
新橋にもありますが細い路地にある飲み屋街なども昭和の面影を感じる、という話があがります。ここ、三ノ輪橋駅周辺の商店街にもそうした雰囲気のお店が多数あります。こういうところを狙っても良いかも。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/800 ISO100
「ドロボー」という言葉に昭和を感じます。ドロボーさんがこうした看板を見て引き返すとも思えませんが、この地区はこうした防犯意識が高いんだぞ、というアピールにはなるんでしょうね。
「押し売りお断り」という札も昔はよく見かけたんですが、それは見つけられませんでした。
α7R3+SEL55F18Z F1.8 1/1600 ISO100
都電荒川線の線路沿いには人が一人しか通れないような細い道が並走しているんですが、こんな自転車も通れないような細い道にも昭和を感じます。
こうして探してみたら近所でも昭和を感じる風景はあちこちで見つけられるかもしれません。
さて、一回りしたのでこれで帰ろうかと思ったら三ノ輪橋駅でこんな看板を発見!
あれれ? こんなところにあの鉄道写真家の中井精也氏のギャラリーがあるんだそうです。ソニーのα Universeでの連載「威風鉄道」を毎月楽しませていただいていますが、中井氏のギャラリーとかあるならそれはお邪魔してみたいですね。
三ノ輪橋駅から徒歩2分だそうです。
こちらが中井精也氏のギャラリー&ショップ「ゆる鉄画廊」です。
中井精也氏の写真はかなり高額だという話を聞いていたのですが、ここの画廊で販売している写真作品は額装付きで1万円。ポストカードなどは200円という激安価格です。
中に入るとスタッフの方が気さくに声をかけてくださり、中は写真撮影自由なのでいっぱい写真を撮ってSNSに投稿してください、という普通の画廊ではありえないようなサービスぶりです。聞けば5月くらいにここがオープンしたそうですが、期間限定で営業しているのではなく中井氏の個人事務所として開設しているので、今のところ引越をする予定もないとのことです。中井氏が事務所に居るときはこちらの画廊にも出てきてお話しをしてくださるとのこと。この日はあいにくいらっしゃらなかったのですが、また来なくては!
「昭和」をテーマにネタ探しをしているという話をしたら、スタッフの方が三ノ輪橋はそういう被写体が多いですよね、ということで色々ヒントを教えてくださいました。訪問させてもらった記念に書籍を買わせてもらってきて、今、それを通勤中に読ませてもらっています。
以上、先週の「昭和」探しの旅でした。
今回撮影に利用したレンズは「SEL55F18Z」という2013年にフルサイズセンサー搭載”α7”シリーズが発売されたときにボディと一緒に発表された4本のローンチレンズの1本です。単焦点レンズは「SEL35F28Z」と2種類登場したのですが、コントラストが高く解像感の高い、カールツァイスらしさが味わえる人気レンズでした。
小型軽量なレンズでこうしてスナップ撮影をする写真遠足には持って来いのレンズです。ズームレンズしか使った事がない方が単焦点レンズを初めて使うとズームができないので撮りたいカットが撮れないんじゃないか?という不安を持つと思うのですがAモード(絞り優先)にして、絞り値をf1.8という数値が一番小さい状態にして写真を撮りまくってみると、被写体がくっきりと浮かび上がってくる、いかにもデジタル一眼カメラ!という写真が撮れて、自分の腕があがったんじゃないかと錯覚をしてしまうくらいの感動を味わえます。
今回の写真はほぼ全てそういう撮り方をしています。マルチセレクターを搭載しているα7IIIやα7R3とセットで使うならフレキシブルスポットAFを使うと、思い通りの写真が撮れます。超オススメです。当店店頭でも展示していますので、ご興味ある方は是非、当店店頭でお試しになってみてください。
フォトコンテストについてですが、ソニーフェアへご来場いただいたことのある方でしたら様子はおわかりになるかと思います。10月27日にフォトコン対策用の撮影会を予定していますが、その前に作品作りを是非始めてみてくださいませ。
また、ソニーフェアへご参加になったことがない、という方も一度、お店の方へ遊びにお越しいただければフェアの内容を紹介するのと、フォトコンテストの参加要項を店頭でご案内します。お気軽にご相談ください。
当店は10月2日より開店5周年の記念フェアを予定しています。店頭ではお得なレンズ購入をアシストいたします。αレンズ選びのお手伝いをさせてください。ご来店をお待ちしています。
フルサイズEマウント 単焦点レンズ SEL55F18Z |
ソニーストア価格: 89,330 円+税 |
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発売日 | 2013年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:9,524円 3年ワイド/5年ベーシック:5,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
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