【実機レビュー】『1000X THE COLLEXION』登場 1000Xシリーズ10周年を象徴する特別モデル
ソニーの1000Xシリーズに、10周年を象徴する特別なモデル「1000X THE COLLEXION」が登場しました。
金属と合皮を組み合わせた上質なデザインに加え、ヘッドホン初のDSEE Ultimate、3モード対応の360 Upmixなど、実機で試して感じた魅力をレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
またまたソニーさんからすごい製品が登場しました。
ソニーのワイヤレスヘッドホンのフラッグシップ「1000X」シリーズの10周年を象徴する特別モデルで10年間の音響技術を一つの結晶にした「1000X THE COLLEXION」が発表になりました。

音質設計などはもちろん1000Xシリーズの最上級の品質を保ちつつ、デザインや細部へのディテールにこだわり、素材や心地よさを重視したヘッドホンとなっています。
ハウジングがすべて合皮素材でおおわれているところは、かなりインパクトのあるデザインになっています。

ヘッドバンド、イヤーパッド、キャビネットの外装には同じ合皮素材を使用しており、質感についての一体感が演出されているのと、WH-1000XM6では樹脂を使ったパーツでまとめていたところが1000X THE COLLEXIONでは金属を用いており、皮と金属の素材感で、さらにデザイン性を高めています。
ステンレス製の金属素材は光沢感のあるパーツとマット素材でコントラストをつけています。この金属部分が無段階スライダーになっています。可動部のガタつきも抑制されており、こういうところからも高級感が伝わってきます。
ヘッドバンドの合皮素材も幅、厚みともに増やしており柔らかな感触にグレードアップ。
機能面では左ハウジングの上側に「リスニングモードボタン」を新設しています。後ほど紹介しますが、ここで「360 Upmix」による空間リスニングの切り替えを行います。
また搭載されたマイクについてですが、なんと加工が難しい合皮部分に配置されています。ふつうは加工しやすいハード素材に配置されているものになりますが、これもデザインへのこだわり。
合皮素材のおかげでハウジングに指紋の付着もしにくくなっています。
写真左が新型の1000X THE COLLEXIONで、写真右がWH-1000XM6になります。ハウジングの厚さが違っていて新型1000X THE COLLEXIONの方が薄く設計されています。数値にすると45.4mmから40.1mmに薄型化されています。
装着時に目立ちすぎず、ファッションに溶け込むデザインになっています。
またハウジング内にはRとLの文字があり、左右の装着を迷わずに行える工夫もありました。
こちらはプラチナカラーです。シルバーの金属質感と、白い合皮の素材感、無垢なシルバーと白のコントラストで、クールで先進的なイメージを与えてくれます。こちらも高級感満点です。
こちらもハウジング内にLRの記載があるので簡単に判別が可能になっています。
装着時に耳がヘッドホンの内側に接触しないように、イヤーパッド内の空間を意識した設計になっています。写真では見づらいかもしれませんが、ななめにオフセットしていて耳輪(耳の外側の外周部)がドライバー内側のメッシュに当たらないように設計されています。
イヤーパッドは器具を使わずに自分で外すことができる機構になっているので、イヤーパッドの劣化があったときも自分で簡単に交換することができます。
ここで拡大するとハウジング内のメッシュのオフセットの様子がわかりますね。薄型設計になったハウジングですが、これにより耳輪がネットに当たらず、広い空間を実現しているわけです。
専用キャリングケースもユニークなデザインのものが付属します。
なんと、持ち運びに便利そうな取っ手がデザインされたキャリングケースになっています。
写真左が1000X THE COLLEXIONのもの、写真右が1000XM5になります。写真でみると幅が広くなった感じに見えますが、実際には大差ないように感じます。
フラップのロック部はマグネット式で留まっておりXM5までのジッパーよりも簡単にワンアクションで開きます。
ケースを開いてみるとご覧の感じです。なるほど、取っ手に見える部分はハウジングとヘッドバンドの間の空間だったんですね。ここをケースで閉じないで穴にしてしまうことで、ちょうど持ちやすいハンドルになるというのは、コロンブスの卵みたいです。
写真左が1000X THE COLLEXIONで写真右が1000XM6です。1000XM6の時もヘッドホンに折り畳み機構を加えることで省スペースのケースに入れられるというメリットがあったのですが、1000X THE COLLEXIONの場合は取り出したときに、変形させてくみ上げる手間なく、そのまま装着できる、というメリットがあります。
1000X THE COLLEXIONもソニーのヘッドホンアプリ「Sound Connect」に対応しており、各種コントロール、設定をアプリから行うことができます。
試用時点ではまだアプリが製品版対応になっていないため、アプリの表示が最終のものにはなっていない可能性があるのですが、一部を紹介します。
こちらはチュートリアル部分になります。試用時点のアプリ画面のため、表示内容は製品版と異なる可能性があります。

さて、ソニーのワイヤレスヘッドホンで初搭載の「統合プロセッサーV3」があります。演算スピードは約2倍になるということで「DSEE Ultimate」がヘッドホンで利用できるようになりました。
「DSEE Ultimate」はウォークマンやXperiaには搭載されていますが、ヘッドホンで利用できるものとしては、これが初めてになります。
最新モデルの「WF-1000XM6」でも搭載されているのは「DSEE Extreme」です。画面右はXperiaの再生音質の設定画面ですが、こちらには「DSEE Ultimate」の搭載があります。
DSEE ExtremeとDSEE Ultimateの働きは、MP3やAAC、ストリーミング音源みたいな“圧縮で削られた音”を補完して、ハイレゾっぽい情報量感に近づける技術です。
- ボーカルの息づかいが滑らかになる
→ サ行のカサつきや、声のザラつき感が減って、少し生っぽく聞こえる - シンバルやストリングスの伸びが自然になる
→ 圧縮音源だと「シャリッ」と途切れがちな高音が、スーッと余韻を伴って伸びる感じ - 音場が少し広く感じる
→ 平面的だった音が、奥行きや空間感を持って聞こえることがある
DSEE Ultimateの方が世代的には新しくて、リアルタイムAI解析の精度が上がっていることもあり、“いかにも補完しました感”が減って自然寄りに聞こえるようになります。
LDACでの接続の場合はXperiaやウォークマン側で音が作れるんですが、接続性を重視してAACで接続したり、電波状況があまりよくなくて低ビットレートでのLDAC接続になっているときは、ヘッドホン側で処理できる方が有利です。
そして、これも1000X THE COLLEXIONならではの新機能ですが「360 Upmix」のモードが3つに増えました。1000XM6では「360 Upmix for Cinema」のみの搭載だったのですが、それに加えて「for Music」と「For Game」が追加されています。
しかも、左ハウジング上部に新規で配置された切り替えボタンのおかげで、ヘッドホン操作で直接、これらのモード切替ができます。
「360 Upmix for Cinema」の効果については以前、船旅でずっと暇な時間に映画を観まくって効果のほどをたっぷり堪能したことがあります。
いやー、こういう違いだったのかー。というのを私なりにまとめてみたものがこちら。360 UpmixはXperia 1 VIIにも搭載されていますが、接続するヘッドホンは汎用のものを想定していて平均的な効果の高さを狙ったチューニングになっています。WH-1000XM6のものはヘッドホンに合わせた専用チューニングになっています。質がかなり違います。
| Xperia 1 VII搭載 | 360 Upmix | 音楽向けの立体音響エフェクト 音に距離感が生まれ音源に広がりがでる 音質は基本に忠実 映画再生だとセリフが聞きにくい |
| Dolby Sound | 映画向けの音響エフェクト 低域やセリフ音声が強調される感じ 環境音が聞きやすくなる 立体感はなく音は平面的 |
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| WH-1000XM6搭載 | 360 Upmix For Cinema | 映画向けの立体音響エフェクト セリフが聞き取りやすく方向性がわかりやすい 環境音もより聞きやすく立体的に感じる ハッキリ言って映画見るならこれが一番 |
.
私の素人な耳での感想なので、あまりアテにはならないかと思いますが、映画を1本、こうしたエフェクトを切替ながら観ると、おそらくブラインドテストでも100発100中で当てられるくらい、わかりやすく違いがあります。
これに加えて、ミュージックとゲームモードが追加されました。
切り替えはホーム画面でも行えるし、設定画面からでも切り替えが可能。ヘッドホン本体の切り替えも「リスニングモード」ボタンで入れ替えられます。
リスニングモードボタンでの切り替えの場合は、ボタンを押したときの切り替えで使われるモードを限定することができます。デフォルトではスタンダード→ミュージック→シネマという入れ替えができるようになっていて、ボタンでゲームを呼び出す際は自分で設定を変更する必要があります。
360 Upmixを使っているときは一部機能に制限が出て、これらは自動的にキャンセルされるので、特に煩わしい操作は必要ありません。
さて、実際に試聴してみて驚いたのは「360 Upmix for Music」でした。これすごすぎです。
YouTubeで「THE FIRST TAKE」を聞いてみると、スタンダードだといかにもマットな音でまさにモニターライクできっちりとアーティストの音を聴く、という感じなんですが「360 Upmix for Music」にすると、スタジオに入って、目の前で演奏しているのを聞いてる感じになります。
単にワンワンと響きが加わってライブ感、とかいうのと違って、なんていうか、拡大鏡を使って音を大きく広げて、それを近寄って聴くような感じ。エフェクトでリバーブを効かせてエコーで音の広がりを作るのとは全然違います。
これははまるというか「THE FIRST TAKE」専用モードみたいな感じが私はしました。
「360 Upmix for Cinema」も相変わらずの効果です。映画ではセリフが聞き取りやすくなり、これを「THE FIRST TAKE」で試してもボーカルが浮き立つので、これはこれでいい感じなんですが、低域が強めに感じるので、やはりこれは映画向き。
スタンダードだと左右からの音、としか聞き取れないものが立体的に距離をもって聞こえてきます。
この効果を知ってしまうと、スマートフォンで映画を観るなら、これしかないです。
「360 Upmix for Game」はそうした音響効果はなくなり方向性を重視しているんでしょうね。
方向感を重視した印象で、私のゲーム経験では効果の説明が少し難しいのですが、FPS向けのモードとして用意されています。
「Call of Duty: Mobile」「PUBG Mobile」「Arena Breakout」などを楽しまれている方は、ぜひ、お試しになってみてください。
| WH-1000XM6 | 1000X THE COLLEXION | |
| ソニーストア価格 (税込) |
59,000円 | 89,100円 |
| 発売日 | 2025年5月30日 | 2026年6月5日 |
| デザイン | 樹脂+合皮素材 | 金属+合皮素材 |
| 音質 | 高音質ノイズキャンセリング プロセッサーQN3 統合プロセッサーV2 マイク12個 専用設計ドライバーユニット |
高音質ノイズキャンセリング プロセッサーQN3 統合プロセッサーV3 マイク12個 専用設計ドライバーユニット |
| ノイキャン | 世界最高クラスノイキャン | 高性能ノイキャン |
| バッテリー (ノイキャンON) |
最大30時間 | 最大24時間 |
| ハウジング厚み | 45.4mm | 40.1mm |
| ヘッドバンド(幅×厚) | 26mm×18mm | 28mm×26mm |
| アップスケーリング技術 | DSEE Extreme | DSEE Ultimate |
| ドライバユニット | 新設計30mmユニット | |
| 360 Upmix | Cinema | Cinema、Music、Game |
| いたわり充電機能 | - | 〇 |
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以上、1000X THE COLLEXIONの実機レポートでした。最後にWH-1000XM6との比較表を作ってみました。こうしたスペック表には現れませんが、ハウジング全体が合皮素材でおおわれているなど、ものすごい高級感があります。
実物を見比べたら「うわ、これ高そう!」と思われることと思います。1000Xシリーズの10周年を象徴する、特別感のあるモデルとして見られそうです。
1000X THE COLLEXIONですが、ソニーストアではいつもご利用いただいているAV商品10%オフクーポンや株主優待クーポンなどは利用できない販売形態になります。
3年ワイド保証の無料クーポンなどは利用できるのと、お手持ちの買い物券などの利用は可能となっています。送料無料クーポンについても利用ができました。同じソニー製品ではありますが、社外製品扱いになっているPlayStation製品と同じ扱いになっている感じですね。
ご購入の際はメーカー直販のソニーストアでのオーダーをぜひ、ご検討ください。
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| ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン 1000X THE COLLEXION WH-1000XX |
ソニーストア価格: 89,100円 税込 |
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| 発売日 | 2026年6月5日 |
商品情報ページはこちら | ||
| 延長保証 | 5年ワイド:7,700円 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
24回払いまで分割払手数料【0%】 送料無料 |
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| テックスタッフ 店頭購入特典 |
詳細は店頭にてご案内しています |
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【比較用のWH-1000XM6のレビュー記事はこちら】
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| ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WH-1000XM6 |
ソニーストア価格: 59,400円 税込 |
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| 発売日 | 2025年5月30日 |
メーカー商品情報ページこちら | ||
| 延長保証 | 5年ワイド:5,500円 3年ワイド/5年ベーシック:3,300円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
24回払いまで分割払手数料【0%】 送料無料 |
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| テックスタッフ 店頭購入特典 |
詳細は店頭にてご案内しています | |||
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