ポタアン『PHA-1A』ショールーム展示レポート
昨日から銀座ソニービルショールームにて展示がスタートしている29,500円のポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1A」を早速試聴させてもらってまいりました。
写真で見ての通り、すごいダウンサイジングをしています。短時間ですが音も鳴らさせてもらってきましたので、いつもながら少ないボキャブラリーでレポートさせていただこうと思います。
さてさて、こちらがPHA-1Aの展示場所です。持ち込みのウォークマンやスマートフォン、持ち込みのヘッドホンでも視聴できるようになっていますが、ウォークマン「NW-A10」シリーズと、ハイレゾ対応のヘッドホン「MDR-1A」も用意されています。
これらで試聴することが可能。
ちなみに今、話題になっている高音質モデルのmicroSDメモリーカードも試聴ができるようになっています。アテンダントさんに声をかけるとカードを用意してくださるそうです。
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☆当店blog 15.2.23「本体メモリーとSDカードで音って変わるの!?」
メモリーを替えただけで音が変わるの?と、半信半疑の方は是非、こちらで聞き比べてみてはいかがでしょう? 私も試したかったんですが、この日はちょっと時間がなかったのでまたの機会にしたいと思います。
入力端子はPHA-2と同様ですが、切替スイッチがなくなっています。PHA-2ではマイクロUSB端子なのか、USB端子なのか接続した線のところに自分でスイッチを入れてあげないと音が出なかったんですが、自動での切り替えになっているんですかね?
マイクロUSB端子は左右にひとつずつありますが、向かって右のモノは電源供給用となっており、音声信号の入力は左側のマイクロUSB端子を使います。信号入力用のマイクロUSB端子のすぐ右隣にも穴がありますが、これは間違ってウォークマンケーブルを電源端子に挿さないように突起がついているから。
ウォークマンとXperiaについては専用のデジタルケーブル(付属)を使うことになります。
USB端子はiPhone、iPad、iPod用の端子なっていて、こことマイクロUSBが同時にケーブル挿入されるとマイクロUSB端子が優先されます。
パソコンと接続してDACとして使うこともできるのですが、USB接続の際は接続する端子に注意。電源用の端子につなぐとPCからの給電になるし、音を鳴らすときは音声入力用のマイクロUSB端子につなぐことになります。Windows用のドライバーソフト「Sony USB Deveice Driver」とハイレゾ音源を再生するための「Hi-Res Audio Player」をダウンロードしてインストールして使うとのこと。
操作に関しての案内はこれくらいです。
あとは気になるサイズ感なんですが、持っていったPHA-2との比較でこんな感じです。
PHA-1もPHA-2もそれほど大きくはサイズは変わりません。機能的にはPHA-1はウォークマン、Xperiaのデジタル再生には使えなかったので、PHA-1Aの本当の比較検討機種はPHA-2になるんですよね。
ということで写真左がPHA-1Aと写真右がPHA-2です。並べるまでもなく、二回り以上サイズが違って感じられます。しかも軽いし。
起爆装置風の無骨なデザインも良かったPHA-2ですが、PHA-1Aになってデザインは思い切りすっきりしました。これも小さく感じられる理由のひとつでしょうね。
PHA-1Aと、PHA-2、PHA-1と仕様を比較したモノがこちらになります。
PHA-1A | PHA-2 | PHA-1 | |
発売当初価格(税別) | 29,500円 | 52,190円 | 37,904円 |
発売日 | 2015.3.18 | 2013.10.15 | 2012.10.10 |
対応機器 | PC、WM、Xperia、 iPhone、iPad、iPod |
PC、WM iPhone、iPad、iPod |
PC iPhone、iPad、iPod |
周波数特性 | 10-100kHz | 10-100kHz | 10-100kHz |
対応サンプリング周波数 ビット数 |
192kHz/24bit | 192kHz/24bit DSD2.8MHz、5.6MHz |
96KHz/24bit |
最大出力 | 約148mW+148mW (8Ω、10%ひずみ) 約80mW+80mW (32Ω、1%ひずみ) 約16.4mW+16.4mW (300Ω、10%ひずみ) |
約165mW+165mW (8Ω、10%ひずみ) 約90mW+90mW (32Ω、1%ひずみ) 約25mW+25mW (300Ω、10%ひずみ) |
約175 mW+175 mW (8 Ω、10%歪) 約26 mW+26 mW (300 Ω、10%歪) |
音声入力端子 | マイクロUSB端子 (タイプB) iPod/iPhone/iPad用端子 |
ステレオミニ音声端子 マイクロUSB端子 (タイプB) iPod/iPhone/iPad用端子 |
ステレオミニ音声端子 マイクロUSB端子 (タイプB) iPod/iPhone/iPad用端子 |
電池持続時間 | 約6時間 | アナログ接続: 約17時間 デジタル接続: 約6.5時間 |
アナログ接続: 約10時間 デジタル接続: 約5時間 |
充電時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 | 約4.5時間 |
外形寸法 | 62×18.5×109mm | 68×29×140mm | 67×26×130mm |
質量 | 約145g | 約220g | 約220g |
この表をみて、何が違うって価格がこれだけ下がっているところが一番嬉しいかも。
PHA-1の37,904円と比較するよりも、今まではウォークマンで利用できるデジタル接続のポータブルヘッドホンアンプはPHA-2が最も安いモデルになっていたわけで、それと比較したら2万円以上も値下がりした感じになります。
PHA-1Aはデジタル接続のみでアナログ音声入力ができませんが、ウォークマンもスマートフォンもデジタルで接続しますからね。その分、小型軽量化されている方がメリットは大きいですよ。
さて、聞いてみた感想ですが、ウォークマンA10本体の音と聞き比べて見ると、それはもうだいぶ違うのがわかります。ショールームに来るまでPHA-2の音を聴きながら移動していたんですが、音の傾向はPHA-2とほぼ同等に聞こえます。
音に関するボキャブラリーが少ないので、私のイメ
ージを写真で伝えるとこんなイメージ。
これはウォークマンA10の音。メリハリがはっきりしていてハイレゾの音をわかりやすく表現してくれているし、一見、低域の音もしっかりと鳴らしてくれているように思えるんですが、PHA-1Aと比較するとやや痩せて聞こえるというか、音の情報量(大きさではない)が少なく感じます。
ポータブルヘッドホンアンプを使うと、そんなにメリハリがはっきりするわけではないんですが、全体の音の情報量は増えてくる感じで特に中域から低域の音がすごく豊かになります。
今回は「バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー」という映画のサントラのハイレゾ音源で試してきたんですが、こうしたオーケーストラの音を聞くのなら断然ポータブルヘッドホンアンプを使った方が臨場感が出ます。
なるほど、これで29,500円ですか。コストパフォーマンス高いですね。
ウォークマンA10を「アナ雪」モデルで購入してハイレゾデビューした方とか、昨年末にソニーストアのキャンペーンでお得にXperia Z3 Tablet Compactを手に入れてついでにハイレゾデビューして「あれ? 音の違い、わかっちゃうぞ」という方などは、あと一歩、ハイレゾ対応のヘッドホンとポータブルヘッドホンアンプを付け足してしまうと、かなり本格的な音で音楽を楽しめるようになってしまいます。
今までPHA-2(52,190円)出さなければ聞くことが出来なかった音が29,500円。ハイレゾ音源の普及がなかったらレコーディングスタジオに入らないと聞けなかった音が、通勤通学中に楽しめる様になります。
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