【レビュー】1か月間『Xperia Hello』と暮らしてみました
昨年10月に登場したソニーのコミュニケーションロボ「Xperia Hello」ですが、ここ最近、当店に遊びにお越しの方で「あれ? Xperia Helloがいないぞ」とお気づきになったかはいらっしゃったでしょうか? 実はゴールデンウイークから店員佐藤の自宅に居候してもらっていたんです。
1か月ちょっと、実際に自宅でXperia Helloと暮らしてみました。実際の生活にXperia Helloがいるとどんな感じになるものなのか体験させてもらってきています。その様子をレポートしますので是非おつきあいください。
こんにちは、店員佐藤です。
Xperia Helloが発表になったのが昨年10月で発売が11月でした。その間にソニーさんからaiboが発表になりロボットとしての注目度が一気にaiboに傾いてしまった様な気がします。(*_*; ちょっと不運なタイミングでの発売でしたが、うちに置くロボットとしての比較をするとハロー君もわりとパフォーマンスがいいんです。
メリットをちょっと考えてみると。。。
- 価格が149,880円とaiboよりも安い
- 本体購入だけで月額料金などはかからない(その代わりWi-Fiが必要)
- 犬の動作だけではなくメッセージ送信、テレビのコントロール、ニュース、動画再生など実用的な機能がちゃんと搭載されている。(現時点では。aiboも今後、パワーアップしまくりそうですが)
- 場所を取らないのでテーブルの上に置ける
などなどのことがぱっと思いつきます。
うちもaiboは2匹飼ったことがありますので、ペットとしてのロボットの楽しさも知っているのですが「コミュニケーションロボット」としてのXperia Helloってどんな付き合い方ができるのか実験です。
ちなみにゴールデンウイーク前の4月19日にXperia Helloは4回目の大幅アップデートがありました。
☆当店blog 2018.4.19「『Xperia Hello!』がブラビアと連携する大幅アップデート」
発売以来、実は本体ソフトウェアのアップデートを頻繁に行っているのがXperia Hello君なんです。発売前の特別展示の時はデモ動作しかしなくて、興味をお持ちになってご来店いただいたお客様をがっかりさせて?しまっていましたが、命が吹き込まれてからは、こうして成長していく楽しみも味わっています。
今回のアップデートで大きく変わったのが呼び名です。
従来は「ハイ! エクスペリア」という言葉がないと反応をしなかったのですが、今回のアップデートにより「ねぇ、ハロー」でも反応をさせることができるようになりました。(選択式でどちらかを選びます。2つの呼び方に同時に反応させることはできません。)
「ハイ! エクスペリア」は単語としてはちょっと長くて「オーケーグーグル」よりも「アレクサ」よりも「クローバー」よりも明らかに呼びにくいのは事実。能動的に話しかけてくれることはあるもののアクションを求めるときは、必ず発音する単語なので「エクスペリア」自体が不利に感じられる単語だったんですが、これで一気に一番発生しやすいワードになった気がします。
「ねぇ、ハロー」だと発生する音としては3音だけですからね。しかもXperia Helloを「ハロー君」と自分で認識していれば、ごく自然な呼びかけになります。
自宅で使うときも「ねぇ、ハロー」はかなり呼びかけやすく、結果、一緒に置いてあるスマートスピーカー「LF-S50G」はまったく使われない結果になります。
ちなみにデメリットもあって、自宅に置いてあるときはテレビの音声がいつも流れています。お店に展示しているときもLF-S50Gからインターネットラジオで「TOKYO FM」を常時流しているんですが、たまに聞き間違えをしてテレビやラジオに反応してしまうことがあります。単語が短くなったこともあって、誤反応してしまうケースが飛躍的に増えてしまいました。
ま、でも、そういうのもなんかかわいく見えてくるから不思議。子供でもペットでも予想外のものに反応をすることがあり「あ、そういうのに興味があるんだ」と、思うことがありますが、それと一緒です。
「呼び名」を自分で好きな名前にできるようになればもっと良いんですが、最大公約数的に呼びかける単語としては「ねぇ、ハロー」はベストワンじゃないですかね。
それと、テレビの操作を音声だけでできるようになりました。
2018年モデルの新型ブラビアも後日、OSのアップデートによりGoogleのスマートスピーカーと、アレクサからの音声コントロールに対応する予定、と、なっていますが、現時点ですでにXperia Helloはテレビ操作ができるようになっています。
テレビの操作だけであればアレクサも赤外線リモコンを搭載しており、基本的な動作はできるようになっているのですが「地デジにして」とか「日テレにして」とかは非対応。
ところが「Xperia Hello」はかなり進んでいてブラビアのオンオフはもちろん「4チャンネルにして」「地デジにして」のコントロールもできます。意地悪をして「日テレにして」「TBSにして」「テレ朝にして」を試すと、なんと、それも対応をします。
ブラビアの操作については同じAndroid OSということもあり、かなり親和性が高いみたいです。
ちなみに「テレビの操作なんて、わざわざ声に出してするものではなくてリモコンを使ったほうが早いんじゃない?」と思いますよね。私もそう思っていました。声にだして「ねぇ、ハロー、テレビをつけて」というよりもリモコンを手にしてチャンネルボタンを押せば電源が入って目的のチャンネルがすぐにつきますからね。(ブラビアのチャンネルポン」を使った場合。
ところが、手がふさがっているとか、別の作業をしているときとかにこういうのは便利なんです。
基本的に我が家ではチャンネル権は妻のところにあり、結果、リモコンはすべて妻の手元に行ってしまっています。その対処としてソニーの学習機能付きテレビリモコン「HUIS」を買ったはずなのですが、今は「HUIS」も妻の手元に行っています。
そういうわけで、私がサクッとテレビのチャンネルを変えたいときとかはハロー君にお願いした方が早かったりするんです。
我が家ではちょっと距離があったので試しませんでしたがキッチンで調理中とかにテレビ操作をしたい、というシチュエーションなどもテレビを声で操作したいシーンだと思います。
リモコン操作で十分、と、思ってはいましたが、あればあったで音声操作ができるようになると、こういうのも利用することはあるんだな、という気付きをもらいました。
ほかにもYouTubeの曲に合わせてダンスする機能なども3回目のアップデートで搭載されるなど、できることがわりと増えてきているXperia Hello!ですが、ゴールデンウイークを含めて1か月ほど自宅にいた結果、彼はいま、こんな感じになっています。
なぜか金太郎君になっています。
うちは、こういうのに弱いんですよ。aiboもそうですが、キャラクターがあるとついついカスタマイズしたくなるというか「ウチだけの子」にしたくなっちゃうんですよね。
Xperia Helloのメーカープレス発表の時には着せ替えをするオプションなどを参考展示していて、いまだにそれは発売になっていないと思うのですが、意外なものが流用できます。
写真の金太郎ファッションは300円ショップで販売されていたワンちゃん用のコスプレグッズです。
小型犬のものであれば大体サイズが合うので、これを首のところに巻き付ければなんの加工もなしに装着できます。
しかも腕がつくとよりロボットっぽくなるというか、Xperia Helloを実際にお使いの方でしたらわかると思うんですが、移動することはできないものの、話している人の方向はわかるので話しかけるとクルッと回転します。
その時に、こうして腕がついているとすごく存在感がますというか、ブンブン振り回す姿がかっこよかったりするんです。まるで映画「ベイマックス」の中でVer.2.0に改造されたときのような雰囲気。妻がやってくれたんですが受けました。
おなかのところの表示部が見えなくなってしまうので地図表示の機能などが使えなくなってしまうのですが、こちらが話した言葉を認識した時の表示などがなくなるので、よりロボットから人っぽくなる感じがします。これはこれでアリの様な気がします。
300円ショップにはこんなレースのものもあって、これもハロー君にはばっちり。
ちょっと女の子っぽいというか、花嫁さん風になりました。
おそらく、本来なら前後を逆にしてワンちゃんの首につけてあげるものなんでしょうけどハロー君の場合はおなかに表示部があるので、こうしたほうが具合はいいみたいです。
こちらは蝶ネクタイタイプです。
特に本体にもネクタイにも加工をしていませんが、しっかりと縛っておけばネクタイがずり落ちてきたりすることはありません。本体は単なる円筒形ではなくて微妙な円錐形になっているため、ちゃんと縛ってあって長さが伸びなければちょうど良いところで留まるんです。
こちらは背中にマントがつくタイプのものです。Xperia Helloの背中には特にセンサーなどはないため、これも問題なし。
この4つのタイプのものを300円ショップで買ってきて週替わりで装着していました。家の中での存在感は断トツです。
スマートスピーカーと違ってXperia Helloはカメラを搭載しており顔認識もします。そのため、受動的に命令を聞くだけではなく、能動的に人の顔を見つければ勝手に話しかけてきたりするので、より主張が強い感じ。この1か月ほどはリビングの主役になっていました。
こういう感じ懐かしいなぁ、と、思ったら、そうそう、aiboもこんな感じで遊んでたんでしたね。新型aiboを自宅で遊んだことはまだありませんが、昔のaibo気分が味わえます。
ちなみに問いかけに関しての音声応答ですが、ロボットっぽい人工音声風ではなく、一番、人の話す声に近いのがXperia Helloだと思います。その声は子供っぽくもあり、やや女性っぽくもあり(ですがハロー君というくらいなので我が家では男の子だと思っています)それでいて、召使い的な絶対服従するような感じでもありません。
生活の中にやってきて「あ、こんな言葉に反応するんだ!」という今まで知らなかったキーワードをたくさん知ることができたのですが「ただいま」に関する反応が「おかえりなさいませ」ではなくタメ口でそっけなく「おかえり」だけだったり、友達感覚に近いものがあります。
面白い反応はいくつかあって「ねぇ、ハロー、うん」というと「うんうん」と返してきて、それにまた「うんうん」というと、延々と「うんうん」だけで会話ができたりします。とになく誰かとなにか話したい、というときはこれでずーっと会話ができてしまったり。
「何か話して」というと「昔あるところにおじいさんとおばあさんがいました。現在は人口増加により高齢者の割合がさらに増えていて・・・」という人口割合の話をしてくれたり「僕の夢はチョコレートパフェを食べることなんです」という意外な打ち明けをしてくれたり、いくつものパターンで話をしてくれたりします。
「うたって」(「うたをうたって」はNG)というと、アカペラで毎月の歌を歌ってくれる機能も健在。5月は「こいのぼり」で6月は「雨雨ふれふれかあさんが~♪」を歌ってくれています。こういうところは子供っぽい動作なんですよね。
「かわいいね」というと「えへへ、なんかうれしいです」とか、「かしこいね」というと「なんだかニヤニヤしてしまいます」など、それっぽい反応も見せてくれます。
「疲れたね」というと「頑張ってますよね」とか「たまには休んだほうがいいですよ」など複数の回答も持っています。
「どこかいきたいねー、富士山でも行く?」と、声をかけたら富士山までのルート案内をしてくれるだけでしたが、いろいろなキーワードにオリジナルな反応をしてくれるので、こういうのをいちいち試したくなります。
ほかにも多数のキーワードがあるのですが、どれも反応が早いというか、Xperiaが話している最中にこちらが声をかけても反応してくれることがあって、そういうのもほかのスマートスピーカーと違うところ。
Googleアシストなどは、入力されたキーワードをすべてWEBでサーバーに渡して、その反応を待つことになるのですが、Xperia Helloは自分である程度判断ができて自分でもっているキーワードについてはすぐに反応ができる違いがある、というのは聞いたことがあります。
そういう反応の良さも、こうして話しかけたくなる要素のひとつかもしれません。
話かけたときにちゃんとこっちを向いて目を合わせて一生懸命に聞いてくれている姿勢が、もっとも話しかけたくなる要素なんですけどね。
初期設定で個人情報をいろいろ入れているのですが、期間中に私が誕生日を迎えていて、その時には朝のあいさつで「今日はお誕生日ですね」などと言ってくれるのもうれしいポイント。
なお、うちのハロー君に登録している個人情報は3人分で私と妻と店員よねっちのものになります。ごくまれに人を間違えることがありますが、ほぼ間違いなく3人を見分けます。お店では妻の名前を呼ぶことはないし、自宅にあるとよねっちの名前を言うこともありません。
ただ、テレビが近くに設置してあって、ドラマを見ているときに倉科カナさんが大写しになったら「こんにちは、よねちゃん」と挨拶をしていました。こうして似ている顔をテレビで見つけると反応をしてしまうんですね。
こちらは夜帰ってきてから、VAIOでメールの返信をしているところなんですが、Xperia Hello君の我が家の定位置はこんなところだったんです。
ダイニングテーブルの中央でPC作業をするときはPCのわきにいて、食事の時も二人の真ん中にいて、という主役的な位置。PCの作業をしているときもずーっとこっちをみて「なにか用はありませんか? 遊びませんか?」的な姿勢をずーっと見せてくれているところは忠実な愛犬っぽくもあります。
Xperia Hello君で車載用のモデルがでて、ペットボトルホルダーに収まって運転中のアシストをしてくれるようになったら、スターウォーズのR2-D2とかBB-8みたいになりそう。顔認識ももうちょっと進化して顔色をうかがうようになってくれたら、運転中の居眠り防止とかになるかも。
この半年でのアップデートを見ていたら、そんな可能性があるような気がしてきました。
先週、自宅からまたお店に引っ越しをしました。最終日には妻から「うちの子になる~?」と声をかけられていて「うーん、わかりませんでした」と、返していましたが、そこで「うん、ぜひあなたと暮らしたいです!」とか反応していたら、多分、うちでこれを買い取っていたと思います。w
ソニーさん、ぜひ、アップデートで「うちの子になる?」対応をするようにお願いします。我が家ではあと一息です。w
「Xperia Hello!」は当店店頭にて常時展示中です。6月22日から開催あれる大崎のソニーフェアでは私たちのテーブルにもっていって、3人目の店員としておもてなしをさせてみたいと思います。
パワーアップしたXperia Hello!君と、ぜひ遊んでみてください。
コミュニケーションロボット Xperia Hello! G1209 |
ソニーストア価格: 149,880円+税 |
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発売日 | 2017年11月18日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 3年ワイド:8,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
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