『UBP-X800』アップデートで50P作品の再生が可能に
9月26日(火)にソフトウェアアップデートがあったソニーのUltra HD BDプレーヤー「UBP-X800」ですが、アップデート内容にあった「再生互換性向上」に、なんとヨーロッパで採用されている50pや25pの再生に対応をしたそうです。
お客様で検証をしにお越しになったお客様がいらしたので、一緒に店頭で試させてただきました。その様子を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
ブラウン管時代からそうなのですが、日本、アメリカではNTSCという規格で1秒間に30フレーム60フィールドの「60i」と表記される規格でテレビ放送もビデオテープも記録をしていますが、ヨーロッパではPALという1秒間25フレーム50フィールドの映像が使われていました。
現在も日本やアメリカと、ヨーロッパでは1秒間のフレーム数が違っていてBDソフトでもヨーロッパのものでは50Pや25Pというソフトがあるそうです。
日本ではこれらのソフトの再生はできなかったのですが、Android OSを搭載したX9300C世代以降の4Kブラビアでは仕様上は全世界共通になっている部分があり、実はテレビ側は25Pも50Pも再生ができるんだそうです。
日本仕様のプレーヤーがこれらの出力ができるようになると、4Kブラビア(2015年モデルのC型番モデル以降)でヨーロッパ向けのソフトの再生ができるようになります。今回のアップデートでUBP-X800が25P、50Pソフトの再生に対応をしているとのこと。早速、試してみました。
HiViなどのAV機器専門誌で高い評価を得ている「フィガロの結婚」の4K Ultra HDソフトなんですが、こちらを再生。日本では販売されていないため海外で購入したソフトなんだそうですが、メニューには「日本語」があり、日本語字幕でソフトを見ることができます。
再生するとBDプレーヤー側の画面表示ボタンで情報表示ができます。左上に「4K/50P」という表示があります。アップデート後のUBP-X800では普通に再生ができてしまうので、ふーん、それで?と、なってしまいますが、アップデート前のプレーヤーでは、この映像が出画されなかったそうです。
ちなみに、このソフト。4K HDRではなく4K SDRなのですが露出が絶妙というか、一見HDRなのかと思うほど階調がよく、さらに舞台収録なのでフィックスのカットばかりで静止しているからなのか解像感もかなり高く感じられます。
なるほど、AV機器のリファレンスとして使われる様な質の高い映像が楽しめます。
こちらも海外のソフトですが、24P、25P、50P、60Pというフォーマットが混在しているソフト。
ライムラプス映像が主体の4K映像集で、タイムラプス撮影大好き人間としてはかなり燃えてくる内容でした。
動作検証で、チャプターを飛ばしながら見ていると、確かにいろいろなフォーマットに代わる代わる表示されます。
ふむふむ、25Pも24Pも30Pもそれほど見え方に違いはないですかねー。
こちらの映像は50P映像になります。これもいつも見慣れているはずの60Pと違って見える感じはなくスムーズに見られます。
映像がタイムラプスのものなので画面全体が素早くパンしたりすることがないので、わかりにくいというのもあります。
こういうシーンはHDRで見たいところなんですが、まだ今はSDRからHDRへの過渡期です。
2018年12月から日本でBSでの4K本放送が始まりますが、そこを境に4K HDRのソフトが増えることに期待。
こちらはヨーロッパのBDソフトです。4Kではありません。DVDの時もありましたがBDソフトにも国によって「リージョン」の設定があり他地域のソフトを再生出来ないような仕組みが用意されています。
DVDソフトではアメリカが「1」番、日本とヨーロッパは「2」番でした。BDソフトではアメリカ、日本が「A」で、ヨーロッパが「B」になってます。
こちらのビートルズのBDソフトはリージョンが「B」になっています。これを再生して見ると。。。
さすがにリージョンが違っていると再生はできません。ワーニング表示だけでリージョンBのビートルズBDソフトは日本のUBP-X800では再生ができませんでした。
ただ、音楽ソフトは比較的リージョン設定が緩いそうでリージョンフリーのものも多いそうです。ジョージ・マイケルのライブはリージョンフリーでしたので、50Pに対応したアップデート後の「UBP-X800」なら再生が可能です。
こちらはDVDソフトです。日本とヨーロッパはリージョンが同じ「2」番だったのですが、NTSCとPALという規格の違いがあったため、実質、リージョンが分けられている状態でした。
UBP-X800で50p解禁になると。。。
こちらのヨーロッパDVDの再生も普通にできました。
ということで、UBP-X800ですがアップデートにより確かに再生互換性が大幅に向上しています。再生機器が非常に少ないため日本では発売されていることは極端に少ないヨーロッパの映像ソフトなのですが、海外のamazonなどで海外発送をしてくれれば、これらのソフトウェアを手に入れて、ソニーブラビア(C型番以降モデル)とUBP-X800で今まで見られかなかった映像ソフトの再生が楽しめます。
再生保証はメーカーも当店もできませんが、ご興味ある方は是非チャレンジしてみてください。
☆ソニーサポート ブルーレイディスクプレーヤー本体アップデート情報はこちらから
Ultra HD BDプレーヤー UBP-X800 |
ソニーストア価格: 44,880円+税 |
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発売日 | 2017年6月24日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:5,000円 3年ワイド/5年ベーシック:3,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
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