4K HDR録画が可能な新型ハンディカム『FDR-AX700』が海外発表
ソニーから新型ハンディカム「FDR-AX700」が海外にて発表になりました。英語資料でしかわからないのですが、ハイブリッドログガンマを使った4K HDRでの記録撮影が可能となっています。
ついに「4K HDR」が一般家庭で普通に使える様になる機種が登場するのかもしれません。
こんにちは、店員佐藤です。
昨日のウチにソニーのニュースリリースとして発表があり、オランダ・アムステルダムで開催されている国際放送機器展「IBC 2017」に出展をしているそうです。
8K 3板式のカメラシステム「UHC-8300」がメイン展示みたいですが、同時に像面位相差AF搭載の1インチセンサー搭載のカムコーダー3機種が発表になっており、ハンディカムブランドで「FDR-AX700」も登場しています。
FDR-AX100というモデルが民生用のハンディカムでは4Kハンディカムのトップモデルとして発売されていますが、どうやらその後継モデル、もしくは上位機種という扱いになるんだと思います。
FDR-AX100は1インチセンサーを搭載し、大口径レンズを使った高画質モデル。好評の空間光学手ぶれ補正こそ搭載していませんが、三脚を使っての撮影であれば画質的には一眼カメラ”α”に迫る画質を誇るモデルです。
像面位相差AFはRX100M5や今度発売されるRX10M4でも採用されていますが、それらとほぼ同等性能のAFを搭載するみたいで、デモ映像をみるとかなりのAF性能を発揮するハンディカムになりそうです。
すでにソニーUSAには商品ページもあるみたいで価格は1899ドルとなっています。日本円に直すと21万円ほどになります。
商品の特徴について最初に説明があるのが「4K HDR(HLG) movie quality」という記述です。
たどだとしい英語力で正確な意味はわからないのですが、これを読む限りは、今までのS-Log撮影ができるとかいう説明では無く、4K HDRでの記録を行い、そのフォーマットは「HLG(ハイブリッドログガンマ)」によるもの、ということになるようです。
こちらはSDRとHDRの比較映像になりますが、窓の外に見える向かいのビルの色が違っているのがわかります。SDRと比べてダイナミックレンジが広いHDRでは輝度が高くSDRでは白く飛んでいた部分にも映像データがあり色が乗って見えたりするメリットがあります。
これを実現するには従来だとS-Log撮影という特殊なモードで動画撮影を行い、あとからカラーグレーディングという作業を行いHDR映像やSDR映像に変換する必要がありました。
これを新型FDR-AX700では、直接HDR映像として記録し、USB接続した対応のソニーテレビにて簡単にHDR映像を楽しむことができる、と、なってます。
HDR映像には主に2つの種類がありHDR10を使ったPQ方式(NetflixやUltra HD BDなどで採用)と、放送局で採用されるHLG(ハイブリッドログガンマ)があるのですが、ここではHLG方式を使って記録を行うようです。
これ以上の詳細については私の英語力ではわからないのですが、USB接続をして見る、というのが肝ですね。HDMI接続ではない方法で再生をするようです。
まだ日本向けの商品発売についてのプレスリリースがありませんが、間もなく日本向けにも発表があるでしょうし、そこで詳細がわかると、今後の”α”、サイバーショットを含む映像機器の4K HDR対応の方式が判明するかもしれません。
今はS-Logからのカラーグレーディング、編集書き出しに苦労していますが、民生向けにはこれらのカラーグレーディングを必要としない、簡単な4K HDR映像のフォーマットが提供されるのかも。
すごいニュースが週末になってから入ってきました。続々と発表されるソニーの新製品ですが、来週もこれは楽しみですね。
モデルの詳細は日本発表がありましたら、すぐに当店でもお伝えいたします。
☆ソニー(株)ニュースリリース「IBC 2017 出展について 4K HDR、8K、IPなど最新の映像制作ソリューションを提案」
☆ソニーUSA「FDR-AX700」商品情報ページはこちらから