LDAC対応『MDR-1ABT』展示&試聴レポート

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2月9日(月)に発表になったLDAC対応のBluetoothヘッドホン「MDR-1ABT」が銀座ソニービルショールームに翌日から先行展示になりました。

今まではLDAC対応機器というとウォークマンのNW-ZX2と、SRS-X55という組み合わせでの試聴が最高音質ということになっていましたが、SRS-X55はハイレゾ対応ではないんですよね。

ついに今日からNW-ZX2とMDR-1ABTによるハイレゾ対応機器同士でのLDAC再生ができるようになったわけです。そんな歴史的な試聴を今回はさせていただいてきました。展示の様子と合わせてレポートです。

 

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新製品が発表されるたびに展示内容が変化していく銀座ソニービルショールーム4Fのオーディオフロア。NW-ZX2の展示スペースに今日からMDR-1ABTが加わりました。

NW-ZX2を中心になんでも試せますよ的な配置に工夫されています。SRS-X9もMDR-1Aの有線接続も、SRS-X55も、そしてMDR-1ABTも試聴が可能。

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まずは並んでいるMDR-1AとMDR-1ABTの比較から。MDR-1ABTのベースはMDR-1Aになっており、ほとんど兄弟機種みたいな感じになります。違いはBluetooth機能を搭載していることとハウジングがMDR-1Aはメタル製、MDR-1ABTは樹脂製という違い。

MDR-1ABTはNFCやBluetoothの電波などを送受信するため、そして今回からはタッチセンサーも搭載するため樹脂製にせざるを得ないところ。

ハウジングを叩いてみると音の違いがわかります。

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それ以外はほぼ共通仕様。エルゴノミック立体縫製イヤーパッドなどもMDR-1A譲りだし、黒く見える振動板もアルミニウムコートされた液晶ポリマー振動板となっています。

ヘッドホンっぽい音がしない液晶ポリマーフィルムは私もお気に入りだったんですが、これにアルミニウムコートされることで、さらにクリアな音にチューニングされた様子はMDR-1Aでたっぷりと味わっています。

MDR-1ABTも期待しちゃいます。

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MDR-1RBTではUSB端子と有線入力のステレオミニジャックがカバーで隠されていましたが、MDR-1ABTではカバーで隠されているのはUSB端子だけ。ステレオミニジャックはハウジングの下部にそのままありました。

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ちなみにこちらは付属のヘッドホンコードです。期待されていた方も多いと思いますが、MDR-1Aとは違いバランス入力を意識した4極端子ではなく通常の3極端子のケーブルとなっています。

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そして、誰しもが実験したがると思われる、MDR-1Aの4極端子を挿してみて、それで音が鳴るかどうかなんですが。。。一応、試してみたところ音はなりました。ただ、気のせいか左右のバランスがやや崩れる気がします。たまたま4極端子でもステレオで鳴っているだけで、4極ジャックになっているのか3極ジャックがたまたま4極プラグとうまく合ったのかは不明。

4極端子でも鳴ることは鳴る、ということで、いよいよ、本命のワイヤレス接続によるLDACの音を聞いてみます。

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もうじきウォークマンA10シリーズもアップデートによりLDAC対応になりますが現時点ではLDACでの再生ができるのはウォークマンNW-ZX2のみとなっています。

これをタッチしてLDACの音をチェック。

ふむふむ、ちょっと聞いただけでいつも使っているSBCとは段違いの音を味わうことができました。高域のしゃりしゃりした音が全然つぶれずにシャッキシャキと鳴ってくれます。LDAC、すごいぞ。さすが伝送データ量3倍!

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続いては96KHz/24bitまで伝送可能と言うことで、非可逆圧縮ながらハイレゾ帯域の音も伝送できてしまうというその実力というか「ハイレゾ相当」の音がちゃんと鳴るかどうかなんですが、都合の良いことに、聞き慣れたノラ・ジョーンズのアルバムでハイレゾ音源とCD音源が同時に入れられている楽曲があったので、これで交互に聞き比べてみます。

ギターの響きとか聞いているとこれはしっかりと差が出ます。私の耳ではしっかりとハイレゾはLDACで伝送されていると思います。ソニーさんでは言っていませんが、LDACでのハイレゾ伝送はちゃんとハイレゾ相当の音で鳴っているじゃないですか。

なるほどー。これは良いなぁ。

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ちなみにBluetoothによる伝送コーデックですが、これは自分で指定ができます。デフォルトでは660kbpsでの伝送になっているらしいので、自分で最高音質の990kbpsに設定する必要があります。

どうやって設定をするのかというと、まずはBluetooth接続を切ってから設定をしなおすことになります。再生をしながらビットレートやコーデック変更はできないとのこと。

接続を切った状態で右下のメニュー画面を開きます。ここに「ワイヤレス再生モード」というのがあるので選択。

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ここにLDACかSBCかの選択があります。よほどの理由がなければ(って、どういう理由でしょうね?)LDAC有線にしておいた方が音質向上が期待できます。

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LDACを選択した上で「ワイヤレス再生品質」を選ぶのですが、これがそのまんま、上から990kbps、660kbps、330kbpsという指定になるとのこと。ここもブツブツ切れることがなければ「音質優先」で990kbpsを選択です。

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これで聞くとワイヤレス伝送とは思えない、ハイレゾの音をしっかりと楽しむことができます。いやぁ、これはすごい。

ただ、この後に有線接続を鳴らしてみると、やっぱり有線による音の方がNW-ZX2でドライブされていることもありしっくりきます。

さらにいうと隣にあるMDR-1Aの方がもっと安定した音が鳴るような。。。ハウジングがメタルと樹脂製という違いも結構ありますね。

 

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さて、操作性の話ですがMDR-1ABTではタッチセンサーを使った曲送り、ボリューム操作ができるとなっています。

右のハウジングがタッチセンサー仕様になっており、操作方法はヘッドホンの内側に記載されています。

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当初、試してみたところではなかなか上手くできなかったんですが、アテンダントさんにコツを教わり、それを聞くとすんなりと操作ができます。

ちょっと触れただけでも動作してしまうとまずいので、長押し。。。というほどの長押しではないんですが、意思を持ってハウジングに触っているとわからせるくらいの長さで指をタッチしてあげると動作する、という感じ。

慣れると絶妙の操作感覚になります。

言葉で言うのが難しいんですが、私の感覚では「トーン、ツー」という感じでやや長めにタッチしてから指をフリックすると動作する感じがします。「トーン」だけだと再生停止の切替になるんですが、この感覚をまずはつかんで、それをやった後に上にスライドするとボリュームアップ、左右で曲送り、戻し、と練習すれば、大体思い通りに使える様になると思います。

最初に感覚をつかむのが難しいかもしれませんが、一度わかれば大丈夫。表面のこのサラサラした手触りもきっとタッチセンサーを気持ち良く操作するための工夫なんでしょうね。

 

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さて、本日時点での展示状況です。NW-ZX2と一緒に展示されているのが1台。

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その近くの壁のところに2台。

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半フロア下りたところのバーカウンターのところにも1台で、合計4台のMDR-1ABTが展示されていました。

自分で持ち込んだウォークマン、スマートフォンの再生もすることができるんですが、やはりLDACでの試聴がオススメ。NW-ZX2と組み合わせてのLDAC体験を是非堪能してみてください。

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MDR-1RBTも発売当初は大のお気に入りで、こればかり使っていた覚えがあります。なんせ便利なんですよね。Bluetoothは一度使ってしまうとやめられません。

それとハイレゾ音源も一度味わってしまうともうだめで、まさに禁断の音。良い音を聞いてしまうと後に戻ることはやはりできないんです。

二つの中毒症状をいっぺんにかなえてくれるモデルって今のところはこのMDR-1ABTだけなんですよね。

ウォークマンA10シリーズをお使いの方で中毒症状が出ている方は是非ご一考を!

 

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☆ソニープレスリリース「Bluetooth対応モデルで最高音質を実現したヘッドホン『MDR‐1ABT』発売 新開発の高音質コーデックLDAC対応により、従来比最大約3倍の情報量を伝送可能」

☆当店blog 15.2.9「LDACも対応したハイレゾ対応ヘッドホン『MDR-1ABT』発表」

 

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