単焦点レンズ『SAL50F18』開梱レポート
α新アクセサリーの開梱レポート第3弾は、単焦点レンズの「SAL50F18」です。
実はこの夏の新型α旋風ですが、αのニューボディよりも、アクセサリーよりもなによりも一番オーダーが多かったのが、この新型単焦点レンズだったんです。当店経由でのお買い上げ、ありがとうございました。
早速ですが、開梱しつつ、試し撮りの様子をお伝えしたいと思います。
まずは箱から取り出したら、最初に確認すること。それはソニースタイルの購入明細書と3年保証の案内、それと箱に入っているメーカー保証書の3つがそろっているかどうかの確認です。
ソニースタイルで購入するαボディ、αレンズには無償で3年修理保証<ワイド>がついてきます。通常のメーカー保証が1年なのですが、それを3年に延長してくれていること。それとベーシックではなくてワイド保証にグレードアップされていて、これは通常の使用状態での故障に加えて、水濡れ、落下などにも対応してくれる保険がついてくるんです。
製品によりますが、本体価格の10%くらいに設定されるケースもあるので、それを考えると、ソニースタイルのαレンズはもともと希望小売価格の10%オフで、さらに10%お得になっていて最初から2割引感覚で購入ができるんです。
販売店の独自保証とは違い、ソニースタイルの3年修理保証ワイドは普通にメーカー保証と同じように利用ができます。買った店舗に持って行かなくてもメーカー直で連絡して保証を使うことが可能。販売店の店員からみても、最強に使いやすい保証になっています。
ただ、その3年修理保証ワイドを利用するために、最初の3点が必要なわけで、これは箱に一緒に入れて置くなり、ファイリングして保存しておくなりして、万一のときに備えましょう。
では箱から取り出して、新型レンズとご対面です。ズームレンズと違って小さいですねぇ。このレンズにはフードなどはついていませんでした。レンズ本体以外にあるのはレンズキャップの前と後の2個だけです。
ズーム倍率をいろいろ操作できるズームレンズと違って、単焦点レンズは画角は固定に鳴っている代わりにレンズ構成が単純になっていて軽量、コンパクトな作りになっています。
ズームできないんじゃ不便!ってところですが、いやいや、ズームして被写体によりたければ自分の足で寄ったり、離れたりすることで工夫すればちゃんと使えるレンズになります。それに単焦点レンズならではの味もあるんです。
で、今度の新型50mm単焦点レンズですが、以前も50mmの単焦点レンズとして「SAL50F14」というモデルがありました。どういう違いがあるのかちょっと比べてみましょう。
左が従来モデルのSAL50F14。右が新型のSAL50F18です。見た目にレンズのガラス部分の直径が違っていて、迫力があるのは従来型のSAL50F14なんですが、それはそうです。販売価格は2倍以上しますから。
主な違いを表にまとめてみました。
SAL50F14 | SAL50F18 | |
ソニスタ価格 | 42,000円 | 18,480円 |
サイズ | 65.5mm×43mm | 70mm×45mm |
質量 | 約220g | 約170g |
フルサイズ機対応 | ○ | × |
APS-C機対応 | ○ | ○ |
最短撮影距離 | 0.45m | 0.34m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 | 0.2倍 |
従来の「SAL50F14」はフルサイズセンサーに対応したレンズなのでα900でも利用ができます。新型の「SAL50F18」はDTレンズと言ってセンサーがやや小さめのAPS-Cサイズ機専用のレンズになっています。
そのため、レンズ自体を小型化することができたのと、DT専用ということでAPS-Cサイズ用に設計されているため、APS-C機でより使いやすいレンズになるよう、工夫されています。
背面をみるとマウントの部分が金属ではなくなってしまっているため、耐久性が?とも思えますが、逆にこれのおかげで軽量化されている、という見方もできます。
α900にステップアップする夢をお持ちならSAL50F14の方が無駄にはならないんですが、まずはAPS-Cサイズのα380、α330、α230で攻めていくぞ!ということであれば、この軽量50mm切り取りレンズの方が手が出しやすいことは間違いありません。
今まで、αレンズの最軽量モデルと言えば「SAL28F28」という185gのレンズがあり、私も気に入ってそればかり使っていたんですけど、ここで最軽量レンズにバトンタッチかなぁ。(写真左がSAL28F28で、右がSAL50F18です。)
SAL28F28も販売価格が29,400円とかなりお手頃な単焦点レンズだったんですが、うーん、単焦点デビューにはSAL50F18の方がオススメなんですよねぇ。。。絞りもSAL50F18なら円形絞りになっているし。
ちなみにレンズのサイズ、どれくらい小さいモノなのか他のズームレンズと比較していませんでした。↑これが高倍率ズームレンズのSAL18200というレンズです。
こんなに単焦点レンズって小さいんです。
ボディが小さくなったα380、α330、α230に装着してさらに小型軽量カメラにして、単焦点風景切り取りレンズとかにすると、これは今までのコンパクトデジタルカメラとは全然違う世界が広がるはず。
ということで、ちょっとその一例を紹介してみましょう。
< p>まずは路地裏で見つけたこんなお花。綺麗ですね。おそらくコンパクトデジカメなどで写真を撮ると↑こんな風になるはず。これではちょっと記録写真風です。もうちょっと寄ってみましょう。
もうちょっと寄ってみたところでこんな感じです。ま、わざと広角側を使って撮影しているので、きっとこのblogをご覧になっている方なら、もっと綺麗に撮れるよ!とか言ってくださるとは思うですが、ま、私なんかが何も考えないで撮影するとこんな風になります。
ですが、ここで単焦点レンズをつけて、さらにライブビュー機能を使ってちょっと下から見上げるような構図にしてみると。。。
はい、こんなに生き生きした写真になってしまいます。絞り開放と言って、レンズの絞り値を一番小さい値にして、もっとも背景がぼけやすい状態にして撮影しているんですが、これをやると何を撮りたかったのか、主題を強制的に指定してしまうことができるんです。
これぞ、デジタル一眼!って感じの撮影ができます。
こちらも近所を歩いていて見かけたアサガオ系のお花です。普通に撮影するとこんな写真になってしまうんですが。。。
単焦点レンズを使ってライブビューでカメラを下に降ろしてシャッターを切ることで、こんな、お花だけの世界にすることができます。
魔法のレンズです。
どうやら四谷界隈でお花畑運動が展開されているみたいで、このプランターがあちこちにあります。今度は陽の当たる場所で撮影です。
ほら、四谷の歩道なのにお花畑みたいにできました。α最高!
というか、これ、使ってみてわかりましたが、SAL50F14よりも10cmも最短撮影距離が短くなっているので「あれ?ピントが合わない?」というのがほとんどありません。マクロレンズにはかないませんが、常識的に寄って撮影したい、というものであれば守備範囲はかなり広いかも!
私も最初はそうだったんですが、街を歩きながら「今日は絞り開放だけで写真を撮るんだ!」と、この状態だけであちこち切り取って歩くと、もうこの楽しさがたまらなくなるんです。
なんでも背景がぼけて、被写体だけはくっきり。
こうして縦構図にするとあとでポストカード風にすることができます。コツはどこかに文章を書き込めるような空きを作ることを意識する点。↑この写真では左上に空間を作ったのでそこにメッセージを書き込めます。
こういう構図をつくると、自然と安定したフレーミングができるようになるんです。また縦位置だと奥行きの表現がうまくなります。普段見ている3次元の世界が2次元に記録されるということがどんなことなのか、うまく距離感を出すには?というものも、ここで学習できます。
あとは部屋の中で使うときなんですが。。。こうして思い切り背景をにじませることができるので、部屋を片付けなくても室内撮影ができる、という利点もあります。(^_^;)
私もよくやります。背景には室内干ししている洗濯物があるんだけど、ま、ぼかしちゃえば良いか。。。って撮り方。
やり過ぎると何が映っているんだか分からなくなってしまいますので、一度、ぼけを作ることに慣れたら、今度は適正な絞りを探す練習に移ります。ここからが写真技術の勉強が楽しくなるところ。
まずはボケって何だろう? 頭の中で理屈は分かっているんだけど。。。と言う方は、このSAL50F18をとりあえず使って、絞り優先モードにして絞りの数値をF1.8にして、街で写真を50枚くらい撮ってきてみてください。
きっと、そこから写真遊びが突然楽しくなると思います。
私はそうでした。
以前は42,000円のSAL50F14が無いと、この楽しさが理解できなかったんですが、今は18,480円でOKなんです。これは大幅に手軽になりましたよ。これでαユーザーさんのα写真路がみんな一気に進んでしまいそうです。
私も、この新しいDT50mm単焦点レンズを持って、この週末は写真散歩に行ってきます。
★ソニースタイル 単焦点レンズ「SAL50F18」のご案内はこちらから
☆ソニー製品情報 αレンズ特集「DT 50mm F1.8 SAM」はこちらから