全部載せサイバーショット『DSC-HX50V』ショールーム展示レポート

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ゴールデンウイーク前の最後のレビューレポート記事になります。一昨日発表になった新型サイバーショット「DSC-HX50V」の展示が昨日から銀座ソニービルショールームで始まっています。

「リサとガスパール ソニービルへいく」イベントが見たくて今日になってしまったんですが、展示状況のレポートをお届けします。

 

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4月24日発表、5月17日発売予定の新型サイバーショットが「DSC-HX50V」です。

光学30倍ズーム搭載機としては世界最小最軽量。アルゴリズムの進化により手ぶれ補正効果は昨年モデルよりも約2倍の向上があり、オートフォーカスも高速化。広角24mmから720mmの撮影ができます。

注目は2013年モデルのサイバーショットで今のところ全機種搭載が見送られたGPS機能が唯一、DSC-HX50Vにだけ搭載されていること。Wi-Fi機能を内蔵しスマートフォンとの連携も可能。

そしてDSC-RX1に続き「マルチインターフェースシュー」を搭載。明るさをコントロールする露出補正ダイヤルを本体に装備している点などがあげられます。

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「マルチインターフェースシュー」の搭載と、露出補正ダイヤルの搭載はほかにサイバーショットDSC-RX1しかありません。

それと比肩することができるモデルというか、RX1、RX100などはGPSやWi-Fi機能の搭載もないので真の全部載せゴージャスモデルは、このDSC-HX50Vしかないわけです。

私も非常に興味があります。

早速、実機の様子をお伝えしていきます。

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ボディはDSC-HXシリーズのサイズそのまま。昨年モデルのDSC-HX30Vとか、その前だとDSC-HX9Vなどのサイズに相当すると思います。

DSC-RX100と並べて写真を撮ってくるのを忘れてしまったんですが、RX100よりもちょっとボディに厚みがあるかな? というサイズ感でした。

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メニュー構成はサイバーショットメニュー。RX1やRX100などの様にNEXシリーズ風のメニューではありません。

ざっとメニューを見てみると、フォーカスの欄に目新しい項目があります。「セミマニュアル」となっていてガイドには「あらかじめ設定した距離付近で自動ピント合わせをします」となっています。

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やってみたところ、なんとなくわかりました。セミマニュアルにすると画面下にマニュアルフォーカスのバーが表示されます。十時キーの左右でフォーカスを操作するんですが、それで距離合わせを「大体」しておき、それでシャッターを半押しにするとピピッと言ってAFで合わせてくれます。

で、その状態で思い切り手前のもの、もしくは奥のものにフォーカスを合わせようとしてもそっちにはAFは行かず、セットした距離付近のものでしかAFが働かない、というものでした。

なるほど、マニュアルフォーカスにしてピント合わせが甘くて、ちょっとピンボケになることがありますが、それを防ぐような確実にマニュアルフォーカスを使うための機能。まさに「セミマニュアル」というか「セミオート」みたいな感覚です。

望遠側で前ボケ、後ボケを作るときに便利そう。

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GPS機能もちゃんと装備されていて、単に場所を記録するだけではなく、移動した軌跡を記録するGPSログ機能も搭載されています。現在のサイバーショットのラインナップでは唯一のGPS搭載モデルになります。

こういう機能って一度なくなってしまうと次世代モデルからの復活はほとんどないので、こうしてつながってくれて本当に良かったです。

位置情報をそれほど必要としていない方にもGPSを使うとメリットってあるんです。それがこちら。

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自動時刻補正と自動エリア補正。

GPSって正確な時間信号を発しているので、それを受信することでカメラの内蔵時計を正確な時間にすることができるんです。また海外に行ったときも自動エリア補正があるので、自動で現地時間にカメラの時計を補正してくれたりもします。

これが意外と便利だったりすると思うんですよね。

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あとはWi-Fi機能。撮影時にスマートフォンでサイバーショットをコントロールすることができる、というのは昨年モデルでも実現しています。2013年モデルになってからの新機能として、スマートフォンの転送時に、転送する写真を事前にカメラ側で選んでおく、という機能が追加されています。

DSC-WX200からそれができるようになっていて、これが非常に便利。スマートフォンで写真を選択しようとすると大量の写真データをスマートフォンに送らないといけないんですが、サイバーショット側で送りたい写真を選べると接続時間が短くできます。

結果的に転送にかかる時間が節約できてサイバーショット、スマートフォン両方の電力消費を防げるわけです。この機能は私が持っている2012年製サイバーショットDSC-TX300Vや、デジタル一眼“α”NEX-5Rでも搭載してもらいたい機能です。

いいなぁ。DSC-HX50Vってそれが搭載されているんだ。。。

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そして、これも2013年サイバーショットならではで撮影後の再生時にあとからピクチャーエフェクトをかけることが可能。水彩画調にするエフェクトを普通の写真を撮ったあとに行って、別ファイルを作ることができるんです。

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水彩画風にしたお菓子の写真です。うーん、楽しいなぁ。このカメラ。

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光学30倍ズームについてもAF速いし、画角の自由度が高く、とても撮影がしやすい印象。

高倍率ズームレンズの宿命なんですが望遠ズームをかけると最短撮影距離が長くなってしまうのはこのモデルも一緒。ちゃんと正確に測っているわけではありませんがDSC-HX300同様に10倍ズームになるあたりから最短撮影距離がぐっと伸びるみたいで近いものが撮れなくなります。

小物を撮るときは10倍ズームくらいまでにしておく、というのが使い方のコツかも。(10倍もズームにできればそれはそれで十分な感じではありま
すね。)

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そして、一番気になる「マルチインターフェースシュー」。昨年からソニーのデジタル一眼“α”、ハンディカムで共通のシューにしてきていて、全部が新しい「マルチインターフェースシュー」に切り替えています。

それをサイバーショットDSC-HX50Vも搭載。ここにαやハンディカムのアクセサリーが装着できるようになります。すごく画期的です。マイクやフラッシュなども装着できるんですが、気になるのはそういうものではないですよね。

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そう、一番気になるのはサイバーショットDSC-RX1に用意されている有機ELビューファインダー「FDA-EV1MK」です。

さすが銀座ソニービルショールームのアテンダントさん。これを眺めているなり、自然と「これも試してみますか?」と聞いてきてくださいました。さすがです。

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DSC-HX50Vに装着したのがこちらの姿です。ボディがもっと大振りだったDSC-RX1では特に思わなかったんですが、よりボディの小さなDSC-HX50Vに装着するとちょっと頭でっかち風になってしまいます。重量は大したことはないので、これでバランスが崩れることもないんですが、見た目はご覧の通りです。

有機ELファインダーの威力はやはりすさまじく、これをのぞいてしまうとすっかり気分はデジタル一眼“α”風。解像感の高い有機ELでの被写体のチェックができます。

これは一度使ったらもう手放せないでしょうね。

DSC-HX300と違って、ファインダーにセンサーが内蔵されているため、ファインダーを覗き込むと自動で背面モニターからファインダーへ映像が切り替わり、ファインダーから目を離すと背面モニターに映像が表示されます。

いいんですよ、こういうのが。当たり前に搭載されていますが、これがなくなるとすごく戸惑うのをDSC-HX300で体験したばかりです。

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あとほかのメリットとしては、背面モニターがチルトしないので、上から覗き込むようなアングルの時はこうしてファインダーを上にあげて見下ろすような体制で撮影ができます。

花の撮影はもちろん、ローアングルなどは普通の人の目線と違っていて面白い写真が撮れる宝庫みたいなゾーンなんです。

ファインダーを使うと、撮影する写真が変わってきますよ、きっと。

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なお、この光学ファインダーですが価格が39,800円します。カメラ本体が42,980円ですから値段がほとんど一緒じゃないか!?となってしまいますね。

ですが、ファインダーは最初に申しあげたとおり、ほかのカメラとも適合性が高い「マルチインターフェースシュー」になっています。今後のカメラはこのシューを採用するモデルばかりになるわけで、HX50Vに使ってそれっきりにはならないと思います。

次に購入するサイバーショット、もしくはデジタル一眼“α”でも使えるようになるかもしれません。それを考えると数世代使えるアクセサリーになるわけで、それほど損ではないかと思います。ちなみに生産数が少ないアクセサリーの様で今月中旬くらいまでずーっと「FDA-EV1MK」は入荷未定でした。

DSC-HX50Vの出荷が始まると、またまた市場から在庫が一斉になくなる可能性があります。使ってみたい、という方は早めにオーダーをしておいた方が良いかもしれません。

 

まだ当店では発売の案内をしただけで、カメラの内容などを全然レポートしていないにも関わらず、このモデルはすでに多数のオーダーをいただいています。

サイバーショットの上位機種の登場を今年お待ちになっていた方には期待に応えるモデルがラインナップされていなかったかもしれませんが、ようやく待望の全部載せハイクラスモデルが登場した感じです。

ようやくこれでオーダーができる、という感じなのかも。

あいにくゴールデンウイーク前には到着せず、発売日が5月17日となっています。夏の旅行シーズンに間に合うようにご購入になってみてはいかがでしょうか? 電子ビューファインダーキットの併用もおすすめです!

 

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★ソニーストア サイバーショット「DSC-HX50V」のご案内はこちらから

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★ソニーストア 電子ビューファインダーキット「FDA-EV1MK」のご案内はこちらから

 

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