モバイル機器との連携の話『Giga Pocket Digital』レビューその6

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先週から連載状態になっている新型VAIO「TP1」のレビューレポートですが、実機の方は今日で引き上げられます。11日間の評価機貸し出し期間は本日で終了。で、最後のミニレポートになる今回ですが、今日はGiga Poclet Digitalのモバイル機器への書き出し機能を試してみようと思います。

これまた、ちょっと変わったことをしているみたいなんですよ。

 

まずは「Giga Pocket Digital」のビデオ一覧画面です。左上に「再生」「削除」「テレビ」「番組表」「おまかせ・まる録」に並んで「書き出し」のボタンがあり、これを使って書き出しメニューに入ります。

書き出しをしたい番組を選択の上、書き出すメディアの種類を選択します。昨日はBru-rayディスクへの書き出しをしましたが、今日はモバイル機器ということで、メモリースティックとSDカードへの書き出しに挑戦します。

まずはメモリースティック!

TP1の前面にあるスライドカバーを右に追いやると、そこにUSB端子やメモリースロットが登場。ここにメモリースティックを挿しましょう。

で、あとは書き出し種類をメモリースティックにして「書き出し開始」ボタンを押すだけです。右上にバーグラフが見えますが、黒いところは他のファイルで占有しているデータ。水色がGiga Pocket Digitalからすでに書き出したデータ。そしてオレンジが、今回、新たに書き出すデータということになります。

視覚的にメモリースティックの中身がわかる仕組みになっています。こういうところの親切さはVAIOらしいところです。

そして、続いては。。。なんでも携帯電話へのモバイル書き出しもできるそうなので、それに挑戦してみます。私の使っているドコモさんのSO903iTVというワンセグ機能の搭載されたBRAVIA携帯なんですが、これでOKでしょうか?

こうしてSDカードを使うのって私は2度目くらいかもしれません。

さて、書き出しメディアを「SDカード」にすると、なにやらこのようなメッセージが出ます。Giga Pocket DigitalのSDカード書き出しプラグインソフトが必要なんだそうです。

下記のサイトで販売されています、とのことなので、そちらにジャンプしてみると。。。

販売価格500円で用意されていました。ソフトウェアの販売開始は7月18日を予定しているということで、実はまだ用意ができていないんです。

製品概要が案内されており、VAIOに録画したテレビ番組をケータイに持ち出せると。「Giga Pocket Digital」で録画したテレビ番組をSDメモリーカードに書き出せるようになると。。。

★VAIOソフトウェアセレクション「Giga Pocket Digital SDカード書き出しプラグイン」

 

うーん、それ、試してみたいんですけど!!

と、お願いしたらソニースタイルさんがまたまた貸し出してくださいました。ただし、これもベータ版です。しかも注意書きがいろいろあって、動作が不安定だし遅いし、画質もまだチューニング途中とのこと。そもそもお借りしているTP1もベータ版で、レポートには書いていませんが、見るからにベータ版な不具合とかもあるんです。(^_^;) なので、そこら辺の「明らかに不具合」と思える部分は今回は紹介を割愛させていただきます。製品版とは仕様が異なる可能性がかなりありますので、ご了承ください。

プラグインソフトの書き出しですが、ここでSDカードを選択。するとSDカードの時だけWindows VistaのUACが働きます。こんな小さなドロップダウンメニューにまでUACって仕掛けることができるものなんですね。ちょっと面倒ですが、これでSDカード書き出しがプラグインで用意されなければいけないような理由がちょっとわかった気がします。

で、これは初回だけの作業になりますが、SDカードプラグインのCPRMキーという認証をWEB経由で一度とります。特に自分でパスワードとかを入れる必要はなく、WEB回線にTP1がつながっていれば大丈夫です。

あとは使い勝手はメモリースティックの時と同様です。ちなみに、画面右下にはお気に入り区間の書き出し、とか、ダイジェスト書き出しとかが、ブルーレイ書き出しのときにはチェックボックスとして並んでいたんですが、それは全部なくなってしまっています。

そう、ディスク書き出しの時は、お気に入りのところだけ(要はCMカットしたもの)を抜き出したプレイリストを作ってくれていましたが、モバイルメディアへの書き出しの際にはそれができません。番組をそのまま書き出すだけになります。

なぜかって。。。それは、今すぐ、理由がわかります。

とりあえず、書き出し終わったSDメモリーカードを携帯電話に戻しました。メモリーカードの中のワンセグフォルダをのぞくと、あったあった、書き出した「世界の車窓から」がファイルとしてあります。

これを選択すると、いつものおなじみのテーマソングに乗って番組再生がはじまりましたよ。で、しばらく再生すると。。。

おっと!字幕まで表示されています!! そう、私のワンセグケータイなんですが普段は音声は出ないようにしてあって、電車の中でもわざわざヘッドホンをつなぐよりは字幕で台詞を読んでしまっているんですけど、それが可能ですか!?

このヒト番組しか事情によりテストができなかったんですが、データ放送がついてこないものの、それ以外はまるっきりワンセグ放送と一緒ですよ!

と、思って調べてみたところ、どうやらTP1はフルセグの地上デジタル放送と一緒にワンセグ放送も同時に録画しているそうで、こうしたモバイル機器への書き出しの際はワンセグ録画したデータを利用しているんだそうです。

通りで、画質もワンセグそのものなわけです。PSPで再生してみたときにちょっとカクカクするなぁ、と思っていたのはワンセグ放送だったからなんです。

 

なお、これは大人の事情で本来だったら書かない話なんですが、これはベータ版の本体にベータ版のソフトウェアです。一度書き出しをしたら、もう二度と書き出しができなくなってしまいました。(^_^;) 当然、製品版ではこんなことはないはずなので、あえて書きますが、他のテストがこの時点でできなくなってしまいました。

書き出し速度とかも検証したいんですが、やけに早かったり遅かったりするので、これもちょっとノーコメントということで。(ソフトウェアの説明にあったとおり、ベータ版で動作が安定していないんです)

 

その他、Giga Pocket Digitalには「かんたんモバイル書き出し」という機能もあります。上記の通り、ベータ版のため動作が不安定になりモバイル書き出しができなくなってしまい、テストができなかったんですが、説明を読むと、どうやらこの「かんたんモバイル書き出し」に番組を入れておくと、自動でメモリースティックなりSDカードを挿すと番組書き出しをしてくれるそうです。

帰宅してVAIOの電源を入れて、地上デジタル放送を視聴しつつ「そうだ、PSPに昨日の番組を書き出しておこっと!」という時はPSPのメモリースティックをスカッとさして、これで自動書き出しをスタートさせれば番組を選ぶ必要なく、書き出しをしてくれると。

書き出しフォルダに入れるビデオには条件設定をできるようになっていて、この場合はジャンルが「バラエティ」で「新しいモノから5件」を自動抽出してメモリースティックへ書き出してくれることになります。

 

以上、Giga Pocket Digitalのモバイル書き出し機能の紹介でした。正直言ってワンセグと同じ画質での書き出しになるので、PSPでの視聴だとちょっと厳しいモノがあります。なんせPSPの場合はもっと高いビットレートで書き出すことができますから。

でも、携帯電話へのデジタル放送番組の書き出しができるのって、これが初めてじゃないですか? ソニーのブルーレイディスクレコーダー「BDZ-A70」ですら、携帯電話対応と言いながらアナログ放送限定になっているくらいです。

しかもワンセグ放送の字幕データが付いてくるところにかなり感動しました。これならヘッドホン無しに電車の中で目だけで楽しむことができます。うーん、ますます最強具合が強まってくる新型TP1の話でした。

 

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