スマートフォンの画像をVAIOにバックアップ!『PlayMemories Home』
XperiaやiPhoneなどのスマートフォンで撮影した画像なんですがバックアップって取っていますか? メーカーさんの調査によると約7割の方がバックアップを取らずにスマートフォンで撮った画像はそのままにしているんだそうです。
万一、スマートフォンを紛失したり水没させたりしてしまうと、スマートフォン本体を失うのと同時に思い出までもなくしてしまう結果に。。。
ということで、今回はその予防対策というか、VAIOでそのバックアップをしてみませんか?という話です。ソニーのVAIOに標準搭載されている「PlayMemories Home」というソフトウェアの紹介をしたいと思います。
前身のPicture Motion Browserというソフトから始まってすでに6年以上も進化をしてきているソフトウェアなので多くの方が使いこなされていると思いますが、先日、改めてソニーさんのセミナーでお話を聞いてきたんですが、まだまだ知らないTIPSがいろいろあるんです。そういう使いこなしテクニックもレポートしていきたいと思います。
☆ソニーVAIO商品情報「PlayMemories Home for VAIO」紹介コンテンツ
PlayMemories Homeは昨年よりVAIOに搭載されはじめた画像管理編集ソフトウェアです。今やVAIOを使われる方の目的の多くの部分を占める写真、動画の管理のためのソフトウェアで、サイバーショット、ハンディカム、デジタル一眼“α”にもバンドルされています。
そうしたカメラ製品のバンドル版よりも機能を強化したモノがVAIOに搭載されています。基本的な機能はカメラ製品のバンドル版でも行えるようになっているんですが、手ぶれ補正を後から行ったり、ノイズを取り除いたりという画像編集の高機能部分がVAIO搭載ソフトにだけ実装されています。
今回はVAIO搭載のPlayMemories Homeでどんな事が出来るのか、一通りの操作をしてみたいと思います。
さて、まずは主役はスマートフォンです。私のXperia rayを例にとって試してみます。ちなみに私もスマートフォンの画像はバックアップをしていません。Xperia X10を購入したのが2010年4月でそれ以来、microSDカードはそのまま使い回していて撮った写真は撮りっぱなし。
スマートフォンで撮影した画像は正直、それほどきれいなものでもない(デジタル一眼カメラと比較してという意味)し、それとXperiaで撮影する場合はそのままtwitterなり、Facebookにアップロードしているので、それ自体がバックアップになっているというのもあります。
なので、あまり気にしていない、というのもあるんですが、これが一気に全部データを消去してなくしてしまう、というとちょっとそれはそれで気になります。
そんなわけでバックアップをしてみましょう。
スマートフォンからVAIOへの画像のバックアップですが、これは簡単。スマートフォンをVAIOにUSB接続して、スマートフォンを認識したらPlayMemories Homeから「画像取り込み」を行うだけ。
PlayMemories Homeが画像取り込みをできるのはソニーのカメラだけ、という風に思い込んでしまいそうですが、スマートフォンの画像取り込みもできるんです。ドライブを選んであげれば、それで通常のカメラ製品と同じように取り込みを使用とするんですが、ここで注意。
Androidスマートフォンの場合、カメラ写真以外の画像ファイルもこうして読み込んでしまうんです。PlayMemories Homeの場合、取り込み時に「すべて取り込む」おいうのと、自分で選択して取り込むというのと、方法を選べるんですが、さすがに1400枚モノ画像ファイルから写真画像を毎回選択するというのは考えられません。
ということで、ここでは取り込みの詳細設定を開いて、取り込み先のフォルダーを「撮影日」から「取り込み日」に変更します。通常は私も撮影日ごとに設定しておいて、それでイベントごとにフォルダーを分けているんですが、それをやってしまうとスマートフォンの過去4年くらいの画像が一気にフォルダを作るので大変なことになります。
スマートフォンだけのフォルダを作るように設定変更をします。
これが取り込み終わったところ。ここからカメラ写真だけを選ぶの、大変そうに思えますが技があります。
今はサムネイル表示になっていて画像だけが並んでいますが、これを詳細表示にします。
するとこうしてファイル名などのリスト表示になるので、ファイル名で並べ直します。そうするとファイル名で分かれて並ぶので、写真画像だけ選びやすくなります。「DSC」で始まっているファイルを探せばそれがたいていはカメラ画像。別のフォルダーにこれを移動するか、もしくは他のファイルを全部削除してしまえば一気に写真画像ファイルだけを残してVAIOにバックアップができます。
ちなみに、こうしたバックアップをできるのはAndroid端末だけではありません。iPhoneでも利用が可能。
iPhoneの場合はtwitterなどのサムネール画像などは出てこなくて、写真画像だけの取り込みが出来るようです。
これでスマートフォンの画像バックアップができて一安心。ですが、PlayMemories Homeの威力は実はここから発揮されます。
先に「VAIOクリエーション」というVAIOにだけ搭載されている特殊加工機能を紹介。「ショートムービー作成」「ノイズを消去する」「白飛び黒つぶれを補正する」などの機能が並んでいますが「手ぶれを補正する」というのもあります。
動画での手ぶれ補正ならわかりますが、静止画でも手ぶれ補正ってできるの?
実は私もこれは試したことがありませんでした。なんせ写真の場合、手ぶれをしたら失敗写真です。補正しないでぶれている写真ファイルは捨てていたんですが、どうしても大事にしたい写真ってありますよね。
私の場合、昨年5月の金環日食のときにすごいビデオを撮っています。
☆当店blog 12.5.21「ソニーデジタル一眼“α”で撮影した金環日食」
偶然だったんですが、動画撮影をしていたカメラの前をヘリコプターが通り過ぎるということがあって、ちょっとした奇跡を味わっています。
ビデオ画像から書き
出した静止画だとやはりちょっとぶれているんですが、これ、もしかして直せたりするの?と、試してみたところがこちら。
すげー。こんなにブレを取ることができるんだ。動画専用の補正機能だと思っていたんですが、静止画でもどういう理屈で直しているのかわかりませんが、かなり効果があります。
これすごいなぁ。
実は10年くらい前の写真を整理していて、その頃の写真だとまだ高感度センサーを搭載しているカメラとかではないので手ぶれ写真とか多いんです。これで試して見るとビシッとした写真に戻らないまでも、それほど写りの悪くない写真にまでは補正ができるんです。
スマートフォンとかもカメラ自体が軽いので微妙な手ぶれをしている写真は多いと思いますが、これである程度よみがえらせることはできるかも。
他に「VAIO Movie Creator」というショートムービー作成をする機能もついています。Windows 8 VAIOから搭載の始まったソフトウェアで2012年秋モデルでは後日ダウンロードインストール。2013年春モデルではプレインストールになってます。
以前、VAIO Movie Storyと呼ばれていたソフトウェアの進化版で、なにが変わったかというとタッチ操作対応になっている点が以前と違っています。
これも非常に感動の大きなソフトなんですがWEBで紹介するときはちょっと問題があります。
自分の好きな音楽に写真や動画を付けてプロモーションビデオを作る事ができて、音楽は自分の好きなモノをなんでもつけられるんです。有名な曲や、自分の好きなアーティストの曲でムービーを作るとまさに感動作が作れるんですが、WEBで公開する場合はそういう曲が使えないので、ソフトについている耳慣れない曲で編集することになるんです。
これをWEBで公開しても効果半減。。。こちらの「VAIO Movie Creator」はお店の中でデモをすることにしたいと思います。(^_^;)
そして、こちらはVAIO版ではなく、カメラ製品バンドル版にも搭載されているんですが、画像の編集機能もついています。
赤目補正、トリミング、自動補正、明るさ、彩度、シャープネス。さらにトーンカーブまで操作が可能。
自動補正をして明るくし、トリミングして、さらにやや彩度をあげて、最後にトーンカーブでコントラストを付けてあげたのがこちら。
なんとカメラのバンドル版の画像管理ソフトでここまで編集ができてしまうんです。
さらに。。。
「編集」>「変換」>「リサイズして保存」を複数枚の写真選択をした上で行えば、一気にblog用の画像作成も出来てしまうんです。
私は自宅や職場でのデスクトップ環境では使い慣れたフォトショップを利用していますが、モバイルでのblog作成などの時は、このPlayMemories Homeだけで画像編集をしてしまうことがほとんどです。
実はすごい使えるんです。「PlayMemories Home」って。
ちょっとスマートフォンの話からはそれてしまいますが、PlayMemories Homeではデジタル一眼カメラ“α”のRAW画像も管理ができます。RAW現像まではさすがにできないんですが、外部の「プログラムから開く」という機能を使う事で、RAW現像ソフトを利用することが可能。
ソニーのImage Data Converterをインストールしておけば、こうしてPlayMemories Home上で写真画像を選んで現像処理に渡す写真を選択するのに使えます。
一気に写真を渡してImage Data ConverterでRAW現像。その後にフォトショップへ渡してTIFからJPEG変換とかをすると、一連の流れを作れるんです。
Image Data Converterはさすがに操作ボタンが小さいので指でのタップでの作業には向いていませんが、VAIO Duo 11だとデジタイザ・スタイラスペンがあるじゃないですか。
もしくはマウスを使っての操作になるんですが、これでなんと、タブレットでRAW現像、というのが行えます。
AndroidタブレットではさすがにRAW現像は厳しいと思うんですけど、VAIO Duo 11ならではの使い方になるかも。
さて、話を戻してXperiaスマートフォンの話に戻します。2010円4月に購入したXperia X10から使い始めているので、2010年4月からの写真ファイルが残っていました。PlayMemoires Homeの「カレンダービュー」を使うと撮影日のデータを読み取って、こうしてカレンダー表示の中に写真ファイルを置いてくれます。
カレンダー表示はこうした年間表示と月間表示、それとタイムラインの3種類があり、Picture Motion Browserの時からこうした使い方をしているので、これがすっかり当たり前だと思っていたんですが、他社PCの付属ソフトとかだと、こういう表示はできないんだそうです。最大表示でも4ヶ月分しか表示できなかったり制約も多いんだとか。
ソニーVAIOを使っていて良かったです。
で、2010年4月頃、どんな写真をXperiaで撮っていたのか見てみると。。。
これ、買ったお店で撮ったんですかね? Xperia X10が大人気で品薄になっていたのを記録していたみたいです。
桜とスカイツリー。
2010年はまだ展望デッキも出来ていなかったみたいです。
キャベツが不作だったのか値段がすごい上がっていたことがありましたね。1個380円ですって。そうか、
こういう「記録」みたいなのはわざわざカメラを使わなくて、スマートフォンで撮りがちですよね。
こういう世相を映したスナップ写真。今はたいした話ではなくても、時間が経つと価値を持つことがあるんです。大事にバックアップしておきます。
そして、PlayMemries Homeですが、実はこういうこともできます。写真画像を取り込むだけではなく、VAIOに取り込んだ画像ファイルをスマートフォンやサイバーショットに書き戻す機能もついているんです。
よくいらっしゃいますよね、サイバーショットに過去の写真ファイルを消さないで残しておいて、アルバム代わりに使われている方。自分のカメラで撮った写真だけではなく、人に撮ってもらった写真などもこうしてPlayMemories Homeから書き写してあげると、アルバムに加えることが可能。
サイバーショットだけではなく、スマートフォンにも行うことができます。
しかも画像の出力サイズも変更が可能。「VGA(640×480)」と「HDTV(1920×1080)」の2サイズに変更ができます。それ以外のサイズにしたい場合は、別途、リサイズをしておいてそれを転送することになります。
先週末の長瀞・宝登山の時の写真をXperiaに移してみました。これでロウバイの写真のサンプルというか、どんな撮り方が出来るのかをお客様に説明するときに利用したいと思います。
なるほど、ソニーさんのセミナーでうかがってきたスマートフォンとPlayMemories Homeとの連携プレイ、楽ですね。管理が。
そして、ここからはちょっとしたTIPSです。
PlayMemories Onlineって使われていますか? これはソニーさんがユーザーに提供している5GBのファイル共有スペースを利用させてくれるサービスです。
毎度おなじみのMy Sony IDではなく、Sony Entertainment Networkのアカウントで利用をします。My Sony IDでこのサービスも利用ができるとわかりやすいんですが、サービスをしている主体がプレイステーション側みたいなので、しょうがないみたいです。
無料で会員になれますので、アカウントを作ってサインインをします。一人で使う分にはあまり意味のないサービスで、私もサービス開始時に使ってみてもなにも利用価値がなかったんですが、これがソニーファンの方とつながってくると話が違ってきます。
ソニーのデジタル一眼“α”、サイバーショットをお持ちの方、そしてVAIOをお使いの方だと、ほとんどの方はPlayMemories Homeを使ってらっしゃるわけで、そういう方同士で写真ファイルをやりとりするときは、このPlayMemories Onlineを使うと楽に写真ファイルが受け渡しできるんです。
自分でオンラインにアルバムを作って、そのアルバムを右クリックして、相手のメールアドレス(Sony Entertainment NetworkのID)を入力するだけ。それで、相手のPlayMemories Onlineに「シェアされたアルバム」としてぴょこっとアルバムが増えて、そのファイルは自由にダウンロードができるようになります。
当店ミニイベントを1月から開催していますが、このPlayMemories Onlineのアルバム共有機能を使って写真の受け渡しとかやっているんです。
ソニーファン、もしくはVAIOユーザー同士だとファイルのやりとりがすごく楽になります。これもおすすめです。
そして、これもPlayMemories Homeの裏技みたいなものなんですが、写真撮影に行ったら、時計の写真を撮っておくんです。できれば電波時計などの正確な時計のもの。
複数台のカメラを使って撮影したときによく起こるんですが、カメラごとに時間が微妙にずれていると、あとで時系列に写真を並べたときに時間の前後がずれてしまっていることとかあるじゃないですか? それを防ぐ事ができます。
写真遠足に行ってきて、PlayMemories Homeに写真データを取り込んだら、その日に撮ってきた写真をカメラごとに全部選択している状態で「編集」>「撮影日時の一括変更」というのを選びます。
そして選択した写真の中から時計が映っている写真を選んで、ここに「選択中の画像を基点に全ての画像の日時をずらす」というのを選んで、時計に映っている時間を入力するんです。
これでたとえば時計の映っている写真と時間が1分半ずれていたら、この時に選択した写真データを全部1分半ずらしてくれます。正確な時間に撮影データを一気に直してしまうことが可能。
特に海外旅行に行ったときに現地の時間にカメラを合わせなくても、現地時間にあとからこれで一気に補正することとかもできます。知っておくと便利な技だと思います。
「PlayMemories Home」はVAIO Duo 11に限らず、ソニーのVAIO全機種に搭載しています。実際に使ってみたい、という方は当店店頭へお越しいただくことでWindows 8のVAIO10分ミニセミナーでご体験いただけます。
ご興味ある方は東京・九段の当店まで!
★ソニーストア「体験してわかるVAIOの魅力 思わずタッチ。感じて選べるVAIO」
☆当店blog 13.2.13「当店にてVAIOオーナーメードフェア開催中です」
★ソニーストア スライダーハイブリッドPC「VAIO Duo 11」のご案内はこちらから
※Windows 8搭載VAIOでダントツの人気ナンバーワン! 新色シルバーモデルも登場!
★ソニーストア タッチパネル搭載15.5型ウルトラブック「VAIO Tシリーズ 15型」
※2013年春シーズンに登場した新型モデル ノートスタイルでは最大サイズのタッチパネル機
★ソニーストア 光学ドライブ内蔵のプレミアムモデル「VAIO Sシリーズ13P型」
とりすが
2013年2月14日 @ AM 11:10
SDカード破損→復元を幾度と繰り返すうちに、PMBならぬPMHを使っての同期を使わずに、フリーの同期ソフトを使うようになってしまいました。
PMHだと復元するたびにすべての画像を取り込もうとするんです。
店員佐藤
2013年2月14日 @ PM 5:31
♪とりすがさん、こんにちは。
SDカードの破損とは、また大変ですね。
PMHからスマートフォンの取り込み時に
取り込み先のフォルダーを指定できると
いいんですけどね。
あと、最近気がついたんですが、NEX-5Rから無線LAN経由で
写真を飛ばして、その後メモリースティックを挿すと、
ワイヤレスで取り込んだ写真は再度取り込まないように
してくれたりします。
Eye-Fiカードだと2度取り込んでしまうので、そういう点は
さすがPMHだと思いました。