メモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」開梱レビュー

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さて、今日は気合いを入れて、新発売のメモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」の開梱レビューをお届けします。

昨日のエントリーでなんとなく、うまくいっている感じにはなっていますが、使い方だけちょっと工夫すれば、これはかなり使える製品だと思います。

例によって、このエントリーも40枚以上の写真を使ってエントリーしていますので「続きを読む」のリンクは気合いを込めてクリックしてください!(最近、こういう長文エントリーがお気に入りです。)

まず、最初はメモリースティックビデオレコーダーって何?的な話からしたいんですが、詳しい話はオフィシャルホームページでご覧いただくとして、早い話がPSP用に動画データを作ってくれる製品なんです。

従来であれば、VAIOにプレインストールされている「Image Converter 2 Plus」を使って、VAIOに取り込んだ動画をAVCフォーマットに変換してメモリースティックDuoに転送。それをPSPでみるって段取りだったわけですが。。。

☆詳しい解説は当店レビュー「Image Converter 2 Plus」店員の声にて

このメモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」を使えば、パソコン無しで動画ファイルの作成が可能。本体にテレビチューナーなどは内蔵されていないモノの、外部入力でビデオデッキ類から映像を流し込んであげれば、高画質なAVCフォーマットがサクサク作れてしまうわけです。

で、実は、スゴイのはそこではありません。

この「MSVR-A10」なんですが、デジタル放送のコピーワンス信号に対応しており、著作権保護を施した状態でメモリースティックPRO Duoに録画が可能なんです。

当然、ハイビジョン映像で記録することはできず、320×240ドットになるんですけど、デジタルハイビジョンの16:9のワイド画面をスクイーズをかけた状態で、しかもMPEG4ではなくて、AVCフォーマットで記録ができちゃうんですよ!!

AVCフォーマットの画質の良さについては当店レビュー記事をご覧いただくとして、手っ取り早くいうと、秒30コマが実現できるのはMPEG4の768kbps、AVCの384kbps、768kbpsの3つしかないわけで、それ以外は秒15コマのコマ落ちになってしまいます。AVC対応になっている点もかなりGood!!

そもそもPSPのワイド画面に16:9のワイド映像を映すと、それだけで気持ち良いんですよね。

春の新製品内覧会でひっそりとコレが展示されているのをみてから、買うぞ!買うぞ!買うぞぉ!モードになっていたんですが、そこでちょっと問題提起があったりしました。

わかりやすいエントリーがVirgoさんのところにあるんですが、要は「MSVR-A10」側ではなく、デジタルレコーダーの方に問題があるんです。

「シンクロ録画」という機能が搭載されているモノの、現在発売されているデジタルレコーダーでは「視聴予約」がついていなくて、デジレコの予約録画中は外部に信号を出してくれないから、実際の運用が難しいのでは!って話だったんですね。

確かに、昔、私が持っていたソニーのBSデジタルチューナー「DST-BX500」とかはi.LINKによる録画予約の他に、視聴予約というモードがついており、単に時間になったら電源を入れて映像・音声信号を出力してくれたりしていたんですよ。

おそらく「MSVR-A10」に搭載されているシンクロ録画機能は、それを狙ったものなんですよね。現行のハイビジョン・スゴ録とかでは対応できないんではないかって話だったわけです。

が、しかし! ちゃんと方法はあります。確証は実機がくるまで得られなかったんですが、もう、私は逃げ道を作りました。コレ、使えますよ!!

と、いうことで前置きが長くなりましたが、開梱してみましょう。

箱に入っているのはご覧の通りのシンプルセット。本体の他にACアダプター、リモコン、RCAのAVケーブルのみとなっています。ハイビジョンスゴ録と接続するならRCAピンケーブルっていうのはもったいないですね。別途S映像ケーブルを最低用意しなくてはなりません。

これが本体です。

真ん中にメモリースティックDuoのスロットがあります。ノーマルサイズのメモステは入れられず、Duo専用になっていること。それと、デジタル放送を録画するにはPRO Duoである必要があるので注意です。

なお、関係のない話ですが、ソニーマーケティングさんと話をするとメモリースティックスロットの事を、ほぼ全員が「メモリースティックスロットル」と呼びます。5年くらい前からそうで、いい加減、そろそろ直っただろ?と思っていたんですが、この春も「メモリースティックスロットル」って言っている人がいました。

慣れって怖いですねぇ。。。

本体向かって左に電源ボタン。

右にシンクロ録画のボタンがあり、これをセットすると映像信号の入力があった時点で自動で録画がスタートします。私はこのボタンは一切使いません。また、リモコンがありますので、これら本体のボタンは多分、最後まで一度も使わないで済むことでしょう。

背面には2系統の入出力端子がついています。本体電源を切っている時でもスルーで信号がそれぞれ出てくれるので、デジレコとテレビの間とかに挟み込むことが可能です。

ウチはD端子でテレビに映像信号を出力しているので、わざわざメモリースティックビデオレコーダーにS映像信号を取り出してあげることになります。で、スループットで出てくる端子はテレビの空いている外部入力に接続。

時刻設定などがあるので、メモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」はテレビに接続する必要が絶対にあります。

ちなみに本体サイズはこんな感じ。かなり小さめです。幅は430mmのビデオデッキレギュラーサイズのちょうど半分くらいみたいですね。

ルームリンクと横に並べてみたらちょうど、ビデオデッキと同じ幅になりました。横に降ろすもよし、こうして並べておくのもよしですね。

電源を入れると、まずはこうして時刻設定を行います。LANもアンテナもつながないので、時刻あわせをする手段をこの製品は持っていません。たまに時刻あわせをしてあげる必要がありそうです。

それと、これも要注意点。初期設定で映像入力がRCAピンになっているので、私の様にS映像端子を使う場合は映像入力端子を「S映像」に選び直す必要があります。

セッティングはそんなもので、あとはメニューにも特に難しいモノもありません。そりゃそうです。この製品はチューナーも内蔵していなくて、ただ録画するだけですからね。

 

そんなわけで、セッティングが終わったらソース元になるハイビジョン・スゴ録「RDZ-D5」をスイッチオン。SDTVにダウンコンバートされた映像が映し出されません。ダウンコンバートされているとはいえ、デジタル放送なのでノイズ、ゴーストは一切無し、これはこれで見る価値あるんですよね。

で、一応試しに子供の日に放送してて、ハイビジョン録画しておいたニモを再生してみると。。。

あ、映った。コピーガード信号が入っているため、映像が出たらすぐに映らなくなるのかな?と思っていたんですけど、なんかそのまま映ってますね。

で、いそいそと、1GBのメモリースティックPRO Duoを入れて。。。

録画ボタンをプッシュ!! もしかしてなんかの不備で、これメモリースティックPRO Duoに録画ができちゃったりしたら嬉しいんだけどなぁ。。。などと夢をみつつ。。。

なんかアクセスランプもチカチカ点滅しているし、録画できちゃってるんじゃないの!? もし、これで録画できちゃったりしたら、それこそ便利なこと、この上ありません。

5分くらい録画してから、おもむろにPSPへメモリースティックPRO Duoを移し替えてみます。映れ!

映るわけがありません。

あとからわかったのですが、アクセスランプがチカチカしている時は録画できない信号ですよってことを知らせているみたいで、ちゃんと録画が出来ているときはアクセスランプは赤く点りっぱなしになります。

なんかレビューっていうよりは動作検証をしているみたいになってきました。

で、今度はハイビジョン・スゴ録でBSデジタル放送を受信させておき、それをそのままクイック録画します。

ちょうどこのときは私も大好きな「渡辺篤志の建物探訪」 をやっていました。この番組もオモシロイですよねぇ。とても私には一軒家を建てる甲斐性なんてないんですが、ビフォーアフターよりも現実的な話が多く、しかも今はこれハイビジョンで収録していることを考えると人気の高さがうかがえます。

で、これも録画したらすぐにメモステPRO DuoをPSPに入れて再生テスト。うん、今度はうまく録画できています。

つまり、ハイビジョンスゴ録から出力される映像信号には3種類あって、ひとつはアナログ放送のコピー防止信号が全然、入っていないもの。ひとつはデジタル放送をHDD録画したものに混ざるコピーをしてはいけない完全コピー防止信号。それと、もうひとつはこうしてデジタル放送を生で録画、受信しているときに出力されている録画してもよい、コピー防止信号の3種類が存在するってわけです。

なので「MSVR-A10」でデジタル放送を録画するなら、放送中のデジタル放送を録画させるしかないってことになります。

さぁ、ここからは本番ですよ。まずはハイビジョン・スゴ録「RDZ-D5」の方で夜の20時から放送される「亡国のイージス」の録画予約を普通に入れます。

「MSVR-A10」はこういう操作画面もスループットしてくれるので、こういう予約操作時も「MSVR-A10」の信号入力にテレビをセットしておけば良いってのは助かりますね。操作がラクです。

で、録画予約の画面で放送時間を再度確認します。今日の8:00PM – 10:10PMってなっていますね。

続いて、MSVR-A10の「予約リスト」というボタンを押します。当然、なんの予約も入っていないのですが新規予約をクリック。

ここで時間入力の画面になるので、先ほどメモった今日の8:00PM – 10:10PMを入力します。これで予約操作は完了です。

で、肝心なのはここから。ここでいつもならハイビジョンスゴ録「RDZ-D5」の電源を切ってしまうんですが、電源を切ってはいけません。

電源を切ってしまうと、録画スタート時間が来てもそのままサイレントに録画をしてしまいますので、電源を切らずにこのまま予約時間が来るのを待たせるわけです。

あ、ちなみにメモリースティックPRO Duoを挿しておかないと、当然録画ができませんので、挿しておくのも忘れずに。。。(これが一番不安なんですよね。失敗録画の一番の原因になりそう。。。)

録画待ちのハイビジョンスゴ録「RDZ-D5」ですが、映っているのはどのチャンネルでも大丈夫です。ただ、録画番組の再生をさせてしまうと、時間になっても番組再生をしてしまっている可能性があるので、できれば適当なチャンネル視聴に切り替えておいた方がよいでしょうね。

で、時間になると、自動的にワンチューナーしか搭載していない「RDZ-D5」はデジタルWOWOWにチャンネルを合わせてハイビジョン録画をスタートします。同時に「MSVR-A10」も信号入力1を録画開始。

夜の10時過ぎにチェックをしてみると。。。

 

はい、ちゃんと映っていました。バッチリです。

EPGの登場のおかげで、猛烈な便利さになってしまっている昨今のテレビ録画環境を考えるとちょっと面倒な感じに思えるかもしれませんが、メモリースティックに録画したい番組があるときだけ、その日の朝にハイビジョン・スゴ録の電源オンにしっぱなしにするだけで使えてしまうんですよね。

で、もっとラクに録画したい!ってことであれば今月発売になる新型ハイビジョンスゴ録「RDZ-D97A」を使うって手もあるし、そっちの方が破壊力満点な使い方ができたりもするんですが、唯一、この「MSVR-A10」を使った方が便利な事があって。。。

そう、新型ハイビジョン・スゴ録「RDZ-D97A」なんですが、PSPへの映像転送についてもムーブになってしまうんですよ。

ムーブというんは、HDDに録画したデジタル放送をDVDに移せる代わりに、HDDのデータが消えてしまう、アレ。たかがPSPに転送するだけでも、このムーブ扱いになってしまい、元のハイビジョン映像が消えてしまうんです。

デジタル放送のコピーワンスの策定については、放送局はおかしいですって!! 厳しすぎです。

が、これがメモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」を使うことで、録画方法はちょっと面倒なことになるものの、同時録画をしている形になるので、HDDにハイビジョン映像は残した状態で、PSPにも記録ができるって寸法になるわけです。

おかげで、今朝、PSPで「亡国のイージス」を見ながら通勤してきたんですが。。。ヤバイですって、この映画、PSPなんかで観る映画じゃないですよ。こんな迫力あるイージス艦の本物の映像を使っているなら、ハイビジョンで観なくっちゃ!!

もう、帰りの電車の中では観ないようにして、家へ帰ってハイビジョン画質でテレビで観ますよ!! そのあと、ライブラリー用にCPRM対応DVD-Rに録画して保存しておかなければ!! なんてことができちゃうんです。

で、こんな便利なレコーダーが、ソニースタイル価格でたったの24,800円です。私もずるいので、この方法で録画ができるのかどうかを試してから、とか言って店頭展示用に購入していたのですが、これは自腹で購入することにしました。

コピーワンスがヒステリーみたいなうるささで規制がかかっているウチは、この「MSVR-A10」はかなり使えますよ。

ちなみに録画ビットレートですが768kbpsはほぼ完璧。これ以上ビットレートを上げても意味がないな、って思える画質で、384kbpsだと若干ブロックノイズが出るのと、動きの激しいシーンで残像感が出てくる感じ。

1GBメモリースティックで、384kbpsなら4時間ちょっと、768kbpsなら2時間ちょっとという録画時間になります。持ち歩き用と録画用ってことで2枚メモステPRO Duoが必要になると思います。私は従来持っていた1GBメモステに加えて、2GBメモステを購入しましたので、これで運用したいと思います。

 映画を録画するときは2GBで768kbps、ドラマの時は1GBで768kbpsを目処に使っていき、大量に録画する必要が出たときだけ384kbpsに下げるって感じでしょうね。

よし! これで通勤時間がまた楽しくなるぞ!!

 

★メモリースティックビデオレコーダー「MSVR-A10」のご案内はこちら

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