2009年8月27日

GPS精度低下の恐れ、の話

さて、私にとっては昨日の朝の話になるんですが、出かける際にちょっと気になるニュースをテレビでやっていました。当店には全チャンネル、全時間録画の「バイオ Xビデオステーション」がありますので、それで先ほど再生してみたところ、ちょっとビックリするようなニュースをやっていました。

録画していたのはフジテレビさんの朝の情報番組「とくダネ」です。司会の小倉さんが持っているカーナビはロゴこそ消されているモノの、これはソニーのナブユー「NV-U3V」みたいですね。見慣れたカーナビだったもので、まずはそこで気になっていたんですが、本題はそこではありません。

こちら。

テレビの中でもおとといとか言っていますので(^_^;)さらに前の話になるんですが、どうやら8/24月曜日の夕刊の朝日新聞がソースになるようです。asahi.comで検索したら、すぐにニュースが見つかりました。

結論から言うと、まだこれは決定事項ではなく、アメリカの政府機関がこのままだとまずいよ、という報告書を出したということになるようです。

別に危機感を煽っているだけではないんでしょうけど、こういうニュースは取り扱いが難しいですね。

えーと、わかりやすく簡単に案内すると、GPSシステムというのはアメリカの軍が運営しているシステム。この衛星の電波を民間でも平和利用することができて、それでカーナビもそうですが、飛行機も船舶も携帯電話も位置を割り出すのにGPS衛星の信号を利用しています。

で、必要なのは24個で現在は予備も含めて30個回っているそうです。衛星には寿命があるので、この一世代目のGPS衛星をこれから順次入れ替えていかなくてはいけないんですが、その計画が現在、3年ほど遅れているんだそうです。

いろいろ理由があって、ロックウェル社の宇宙開発部門がロッキードに買収されたものの、その提携がうまくいっていなかったり、予算がとれていなかったりしているそうで、次世代衛星はさらに計画より2年は遅れるだろう、という想定のもと、今後の状況を試算してみたら。。。

なんと来年から精度が落ち始めて、2014年までは運用ができるものの、2017～2018年には10%程度の運用しかできない試算になってしまったそうです。

ということは、今買ったカーナビってあと5年しか使えないの！？という話になってしまうんですが、この話が本当だったらそういうことになってしまいます。

きちんとした民間ベースではなく、軍用ベースでの運営になってしまっていると、こういうときにどうにもならないんですかね！？　ヨーロッパでもガリレオシステムという別の衛星位置補足システムを開発しているそうですが、そちらはまだ衛星が1個打ち上がっただけで、予算がなく頓挫している模様。

日本でも「準天頂衛星」の打ち上げを予定しているそうですが、そもそもそれはGPSの精度をさらに上げようという目的のものなので、GPS自体がダメになったら意味がないみたいです。

私も楽しく作っているα写真路のGPS-CS3Kによる位置データがなくなってしまうのは非常に痛い。(>_<)　なんとかなって欲しいなぁ。

まだ、報告書の段階なので、これを見て、じゃ本腰入れて、衛星を打ち上げよう！という話になってくれることを願っています。

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