APM搭載のマルチチャンネルアンプ『TA-DA5500ES』発表
ソニーさんから新型AVアンプ「TA-DA5500ES」が発表になりました。バイオノート505以来、5のたくさんついている型番をみるとドキッとしてしまうんですが、これもちょっとドキッとするモデルになっているようです。
従来から音場自動補正機能が搭載されており、これでスピーカーの距離、音圧(音量)を調整することはしてくれていました。5.1chサラウンド、7.1chサラウンドと言ってもサラウンドシステムを購入、設置するだけではサラウンド効果をきちんと味わうことはできず、セッティングしたスピーカーのリスニングポイントからの距離、また音量を調整してベストのバランスにしないと、ただうるさいだけのスピーカーシステムになってしまうのがサラウンド。
その代わりしっかり調整すれば音が立体的になり、映像以外のフィールドも楽しめるようになるのがサラウンドの魅力です。
距離はメジャーで測って、音圧は自分の耳である程度揃えることもできるので、今までの音場自動補正機能は便利にしてくれるもの、という受け止め方でいたのですが、今回、世界初搭載になるという「オートマティック・フェーズ・マッチング(APM)」はちょっと別。フロントスピーカー、センタースピーカー、リアスピーカーがそれぞれ違うものを使っていても位相特性まで揃えた理想的な再生環境を作るんだそうです。
音圧の周波数特性となると、それだけで自分の耳では合わせる自信はないですし、位相特性なんて言われても、それはなんの話なのかもわかりません。(^_^;) 壁からの反射音、床からの距離などによる周波数特性の違いまでもこれで補正できるそうで、これはもう人間の耳では補正できないような世界の話に思えます。
また、ネットワーク機能を搭載することでDLNAクライアントになり、VAIOなどをサーバーにして音楽データをもらってきて再生することや、インターネットラジオの再生にも対応。ついにAVアンプまでホームネットワークにつながる時代になってしまいました。LAN経由でファームウェアのアップデートもすることができるし、PCからのアクセスで各種パラメーターの設定変更も可能。
いきなりすごいことになってきました。全部ネットワークでつながる時代が本当にやってきた感じ。
さすがにこんなAVアンプの中級機には手が出ないよ、なんていう、リビングシアターユーザーさんも、こういう先端技術は数年経つとエントリーモデルや、お手軽なシアターセットにも落ちてきます。今は手が出なくても、こういう情報を見ているのは楽しいですね。
「TA-DA5500ES」は10月25日発売、希望小売価格:273,000円となっています。
☆ソニープレスリリース「世界初、フロントスピーカーに位相特性を合わせる自動位相マッチング技術“APM”を搭載したマルチチャンネルインテグレートアンプ『TA-DA5500ES』登場」
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