3D映像の話
インプレスさんのAV Watch記事にソニーの3D映像関連の記事が掲載されました。えー!?そうかぁ!?と思う部分もありつつ、なるほど!と思う部分もありつつ、ちょっと楽しかったのでお話を発展させてみたいんですが。。。
まずは3Dの話。ソニーディーラーコンベンションで初体験して、CEATEC JAPAN 2009でも体験してきて、ソニーが来年から販売を始めるであろう、3D立体ブラビアの足音が大きく聞こえてきています。
映画館にも急速に3D上映館が増えて来ていて、この夏にはディズニー映画の「ボルト」も体験。この夏から急に立体映像に目覚めてきています。
で、幸いにもソニーショップ店員として、こうして早めに体験させてもらっているので、店頭や知人などに、この3D映像の話をするわけですが、ものすごい否定のされ方をしています。お話をするお客様で「3D映像って楽しそうだね!」という方は皆無。
私の話し方にも問題があるのかもしれませんが、10人に話をすると10人否定的な意見で返ってくるんです。否定の仕方も決まっていて、専用メガネをかけるのがいや、というものばかり。
そうかぁ、私は普段から近視なのでメガネを使っていますから抵抗感がないだけで、裸眼で過ごしている人にはそんなに大きなデメリットになるのか。。。立体テレビと言ってもソフトがまずは間に合わないはずで、立体映像を楽しめるのは当面は映画ソフトだけ。通常は普通のテレビとして使って、気合いを入れて映画を見るときだけ3Dメガネを使うって感じになり、今で言うサラウンドシステムを使う様な状態になるんだろうなぁ、なんて想像をしていたんですが、そこまで想像が働いていないのか、家にいるときに3Dメガネを使い続ける必要があるとか思っている方までいらっしゃいました。(^_^;) 私もそれはいやです。
これは前途多難だぞ、とか思っていたんですけど、AV Watchさんの記事を読んで、なんとなくその理由が見えてきた感じ。
「3Dの技術は今、大きく変わろうとしている。3Dは決して新しい技術じゃない。もうすっかり歳の私だって15歳の時に3D映像を初めて見たぐらいだ。だから最新3Dを未体験の人は、一様に3Dに対して否定的になる。ところが、そんな人たちに限って、最新の3D映像にすごくいい反応をしてくれる」とクックソン氏。
「3D映像と一言で言っても、良い3D、悪い3Dがある。悪い3Dを最初に見てしまうと、そのイメージを覆すのは大変なことだ。だから3D映画製作のノウハウから得られた良い3Dを、ソニーグループ内に拡げることが、3Dテクノロジセンターの役割となる(クックソン氏)」
長編映画を一度観ると考え方が変わるというか、今まで裸眼で見られる立体映像に高画質なものは一切ありませんでしたが、メガネをかけた3D映像でここまで高画質になるなら、これはアリだな!なんて思わせてくれたのがディズニー映画の「ボルト」でした。
これが私の「良い3D」体験だったんでしょうね。で、否定的だった私がすごく良い反応をしているというのが、まさにピッタリ当てはまってしまっているような気がします。
そうか、一様にというか今まで話した方々は100%否定的な意見をおっしゃっていました。当店にご来店になるお客様なんて、かなりAV機器に関しても先端を走っている方ばかりなので、それが否定的な意見=その後、すごく良い反応になる、という図式になりそうな気がしてきました。(そういえばサラウンドも最初は音がうるさくなる、とか、いろんな言われ方をしていました。)
それと、本田氏が繰り返し、
3D映像を見ていると不自然に感じる部分もいくつかある。
たとえば3D映像は総じて、奥から手前までピントの合ったパンフォーカスで撮影(あるいは3Dレンダリングが)されている。観客が映像内のどの部分を見るか判らない。だから、特定の深度にピントを合わせるのではなく、どこを見てもハッキリと見えるように制作している。だが、現実の世界でそのように見えることはない。
という話をされているんですが、それはそうでもなく、人間は見たいところを見たときにフォーカスが合わないと逆に不自然さを感じる、というのが私の考え。3D映像の世界ではパンフォーカスで見たところどこにでもピントが合わないと逆に見にくくなると思うんです。
が、おそらく私よりも遙かに立体映像を鑑賞する機会が多いであろう、本田氏の方が説得力もあるし、うーん、本当のところどうなんだろうなぁ。。。という、3D立体映像論みたいなものが、これから盛り上がってくるわけです。
まだ、私も経験値がないので、どれが正しいとかどれが間違っているとかわからないんですが、そういうちょっと先のAV機器の楽しい話を感じさせてくれる記事でした。また続きが読みたいです。
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