3月2日は「CP+2025」の最終日なのと同時に、東京都内では「東京マラソン2025」が開催されていました。大規模な交通規制も行われているのでご存じの方も多いと思いますが、今年も応援撮影会に行ってきました。

ライブ配信も行ってきたので、そのレポートです。

 

こんにちは、店員佐藤です。

東京マラソンのライブ配信チャレンジは今回で3回目になります。毎回、定位置を取らせていただき、ここからソニーのCinema Line Camera「FX30」と最新Xperiaを使ってライブ配信をしています。

過去2回ともいろいろな失敗をしていて、今回こそは完璧なライブ配信をすべく、いろいろ準備してきました。

撮影に使うカメラは「FX30」です。業務用に設計されたカメラで、ユーザーLUTが使えたりLog撮影ができたりとアマチュアには手を持て余すほどの機能が搭載されているのですが、デジタル一眼”α”との一番の違いは空冷式のファンが内蔵されていて熱に強いことが挙げられます。

長時間撮影でセンサーやプロセッサーなどが発熱によりユーザーの安全を考えて熱停止する機能が搭載されていますが、空冷ファンによって排熱するFX30は限界点がかなり高くなっていて外部給電で使っている分には記録メディアが満タンになるまで取り続けることができるカメラになっています。

過去2年間東京マラソンでライブ配信していますが熱停止になったことはありません。

撮影は動画のマニュアル露出にしていてISO感度は125固定、絞りF8固定、シャッタースピードは後からランナーさんが自分の姿をスクショすることを考えて1/500秒前後という速めのシャッタースピードにしています。あとは天気を見ながらとりおり調整して撮っています。

そしてこのカメラにAPS-C用のGレンズ「SELP1020G」とデジタルマイク「ECM-M1」を装着しています。

昨年は2時間20分ほどでバッテリー切れになってしまい、途中でバッテリー交換をする必要があったんですが、今回はちゃんとPD出力100Wのポータブル電源を用意しています。昨年の安い3万mAhのものから買い換えて、これで安定した電源供給ができるはず。事前にお店でシュミレーションしたときも、これで4時間の連続撮影＆ライブ配信ができたので、準備は完璧。

ライブ配信に使った通信機器は「Xperia 1 VI」です。↑写真の左側がライブ配信用の「Xperia 1 VI」で、写真右はテレビ放送を観るために用意した「Xperia 1 VI」です。

ライブ配信はYouTubeを利用するんですが、そこにFX30からHDMI出力した1080pの映像をUVCコンバーターを使ってXperiaにUSB入力します。Xperia 1 VIには純正アプリ「外部モニター」があるので、これを使ってストリーミング配信を行います。

昨年まではpovo 2.0の1日使い放題プラン（330円）を使って配信していたのですが、通信回線が安定せずガビガビの映像配信になってしまっていました。平時は通信環境も問題ないんですけど、東京マラソンの際は全ランナーさんがスマートフォンをもって走行しているので、かなり劣悪な通信環境になってしまっているんです。

ここ数年はドコモよりもauの方が回線速度が安定している様に思えてpovoを使っていたんですけど、今回はドコモ回線のahamoでチャレンジします。結果、今回はかなり安定した状況でのアップロードができていました。なんだ、最初からドコモ回線を使えば良かった。。。

なお、4時間の配信で使ったデータ量は約8GBです。ahamoは現在一ヶ月で30GBまで使えるので、全然問題なしです。

こちらはストリーミング配信の画面です。左隅に「5G」の文字が見えますが、これは「Xperia PRO」や「PDT-FP1」に搭載されている「Network Visualizer」というアプリで、Xperia 1 VIにもインストールして使うことができるようになっています。実際のストリーミングが始まると通信速度がモニターされるので、配信が上手く行っているかどうかをモニターできます。

普段、使うことはないアプリですが、いざ、こうしてストリーミング配信をするときは便利ですね。

 

テレビ放送を観るための「Xperia 1 VI」の方は「Video & TV SideView」アプリを使って自宅のBDレコーダーのチューナーから映像をもらっています。「TVerを使えばいいんじゃない？」という声もありそうですが、東京マラソン2025の中継をしている日本テレビでは、この日はライブ配信をしていません。

「Video & TV SideView」を使えば自宅で受信出来るテレビ番組は全部モニターできます。通信回線はpovo 2.0の通信し放題を使っていたんですが、なんか今年は電波状況が改善されているのか普通にテレビが見られました。

キャリア側のアンテナが増えたのか、それともXperia 1 VIのアンテナが優れているのか、すごい快適です。さすが3年目。

 

YouTube配信は出来ていなかったのですが、10時～14時までストリーミング配信をしていたXperia 1 VIのバッテリー残量は10％ほど。画面つけっぱなしで5Mbps での通信をし続けていたにもかかわらず、このスタミナ性能はすごい。

この日は晴天で直射日光下だったにもかかわらず、画面は明るく見られていたのも特筆ものです。Xperia 1 VIは歴代最高モデルですよ。やっぱり。

 

 

さて、準備万全でノントラブルでライブ配信＆撮影ができるかと思いきや、ここでカメラを三脚に固定するためのステーを強くねじ込みすぎてネジを切ってしまうという大失態を起こしてしまいます。

三脚固定のためのパーツからネジが取れなくなってしまい三脚にカメラが固定的ないという致命的な事件が発生してしまいました。

ペンチがあれば外せるんですがあまりにも硬く締め込みすぎていて素手では無理です。

ということで、緊急対策として、スマートフォンの固定用にもってきていたゴリラポットを中型三脚のヘッド部分に巻き付けて、これでカメラを固定しました。

工夫すればなんとかなるものです。

 

ソニーショップ テックスタッフの陸上部のメンバーさんも集まってきて、写真撮影も行います。最初に車いすアスリートがやってきて、それからエリートランナーさんがやってきます。

ライブ配信を始めたら、あとは手が空きますので、私も”α9 III”をもってきていて、アスリートさん達の写真撮影にチャレンジ。

 

先頭集団には、今回優勝したタケレ（エチオピア）選手もいて、撮影出来ているんですがあいにく他の先週の影になってしまっていて、ちゃんとしたものは撮れていませんでした。

青いユニフォームの選手がタケレ選手です。

優勝候補のキプルト選手も撮れました。前回優勝の選手でしたが、28km地点では誰が優勝するのかまだ全然わかりません。30km過ぎてから集団がばらけて勝負に出るらしいので、28km地点は最後のグループ集団が見られるポイントとも言えます。

20km地点まではトップを走っていた青山学院大学の太田選手です。20km過ぎから先頭集団から遅れはじめたみたいで、トップで28kmまで折り返してくることを楽しみにしていたんですけど残念。

日本人のトップ候補の赤崎選手も発見。

しかし、今回の日本人トップは市川選手です。ゼッケンナンバー110番をつけている選手です。あいにく狙っていなかったので日本人先頭集団を連写した中に写っていた、という感じでした。角だし写真になってしまい、すみません。

女子優勝はケベデ（エチオピア）選手です。よく見ると黄色いゼッケンで「KEBEDE」という選手も走っているんですが、彼女専用のペースメーカーさんなんですかね。

力強い走りでした。前回大会に続き連覇されたそうです。

日本人女子トップの安藤選手は撮れなかったんですが2位の細田あい選手は良いところが撮れました。

道路の向こう側を走る市民ランナーさんと違ってエリートランナーの皆さんは道路から高いところを走っているというか、足の運びが全然違うのがわかります。

その後、猫ひろし選手を発見。あいかわらず沿道からは「ニャー、ニャー」というかけ声がウエーブ状態で鳴り響きます。一番、大会を盛り上げてくれている選手かも。

その後、福島和可菜さんや福島愛さん、井上咲楽さんなどもお見かけしました。井上咲楽さんは自己新記録を更新されたそうです。とても小さくて華奢な方に見えますが写真で見るとかなり鍛えられた感じが伝わってきますね。

福島姉妹はサブスリーラインで走行されていましたが、井上咲楽さんもいずれその域まで行かれてしまうのかなー。

ということで、その後は市民アスリートさんの応援を14時まで続けて、回収バスのお見送りまでしてきました。

 

FX30で撮影したライブ配信と動画アップロードですが、それがこちらになります。

ライブ配信の方は10時の車いすアスリート通過から11時までの1時間。動画アップロードは10時30分のエリートランナーさん通過から14時過ぎの関門閉鎖まで撮影しています。

3時間30分の動画のアップロードには約16時間かかっています。その後SD画質と4K画質の画像処理が行われて公開まではまだ時間がかかります。（記事掲載時点ではアップロードが終了してSD画質処理をしているところです。公開までまだ時間がかかると思います）

東京マラソン2025 28km地点 蔵前橋 ライブ配信（10:00～11:00）はこちら

 

東京マラソン2025 28km地点 蔵前橋 全ランナー記録（10:30～14:00）はこちら

 

以上「東京マラソン2025」のライブ配信レポートでした。

 

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