間もなく製品登場か? Bluetoothの次世代オーディオ規格『LE Audio』仕様完成へ

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先週からヘッドホンネタが続いて申し訳ないんですが、これは今朝の通勤時に見つけたニュースです。先週7月12日にBluetoothオーディオの新規格「LE Audio」の仕様が完成したと発表があったそうです。

超低遅延などのワイヤレスオーディオのパフォーマンス向上の他、補聴器対応やブロードキャストオーディオの導入など、大幅なアップデートが期待できる規格になっていて、しかもソニーの「LinkBuds S」など、すでに対応を予告しているモデルもあります。簡単にご案内したいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

そういえばソニーの新型ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」のプレスリリース時にゲームに最適な超低遅延を実現する「LE Audio」に対応予定、という項目がありました。

本体ソフトウェアのファームウェアアップデートで機能追加されるものの、スマートフォン側も対応する必要があるのか、まだ先の話だなー、とか思っていたのですが、その「LE Audio」の規格が完成し、今後、数ヶ月後には対応製品が出てくる見込みとなっています。

「LE Audio」ってなにかな?と、通勤時にスマートフォンで調べていたら、これがなかなかすごいことになっています。

Bluetoothは元々は通話用に音声信号を伝送する規格として策定されていて、その後、いろいろなコーデックが登場していますが、基本的な技術についてはあまり変わっていないそうです。

今回はいろいろな制約のあるBluetoothオーディオの現行規格を大幅にアップデートしたものになるそうで、従来のBluetoothオーディオを「Classic Audio」と呼び、新規格の「LE Audio」とは区分けして扱うようになるそうです。

えー、まだワイヤレスヘッドホンを買ったばかりなのに、ソニーのヘッドホンだからLDACとかにも対応しているしそんな簡単に陳腐化することはないでしょう、というところですが、LDACは「LE Audio」では使えません。それどころか、かなり使い勝手の違う規格になります。

まず、使い勝手で一番大きな進化をするのが「Auracast」というブロードキャストオーディオです。

待合室などでテレビ映像だけ再生されている様な環境で「LE Audio」対応製品があれえば、自分だけテレビ音声を聞くことができるようになったりするとのこと。スポーツジムなどでの利用や、もしかしてスポーツスタジアムなどでのアナウンスや実況解説などをヘッドホンだけで聴けるようになったりするんですかね。

また、従来はスマートフォンとヘッドホンは1対1の関係になっていて、同時に2組のヘッドホンで同じ音楽を聴くことはできませんでしたが、それができるようになるそうです。オーディオの共有というのは、ちょっとありがたいかも。「これ、聴いてみて」というときにヘッドホンの貸し借り無しに、自分のヘッドホンを使って同時に相手と同じ音を聞くことができるようになります。

コーデックには「LC3」という新しいものが採用され、従来よりも倍くらいの圧縮ができるそうです。LC3コーデックでは200kbpsくらいのビットレートがあればそれ以上にあげても、さほど音質の違いに影響は出ない、という試聴結果もあるそうです。

LC3よりも高音質なコーデックとして、LDACなども作り直されて登場する可能性はありますが、当面はこの「LC3」を使うことになるんでしょうね。

そして、現在は各社独自方法で左右完全独立通信するワイヤレスイヤホンを開発していますが「LE Audio」では左右独立しての通信もサポートされるそうです。さすが、今までのオーディオ規格を刷新すると宣言するだけの違いがあります。

また、補聴器についてもサポートするとのこと。

ちょっと不思議だったんですが、オーディオ用にこれだけ左右独立完全ワイヤレスイヤホンが普及して1~3万円くらいで買えるのに、補聴器についてはいまだに10~20万円もするというぼったくりとしか思えない市場になっています。

大手メーカーさんが参入すれば一気に価格が下がりそうに思えるんですが、Bluetoothなどの広まっている規格で製品が作れるようになると参入するメーカーさんも増えてきそう。

ソニーには首かけ集音器「SMR-10」などがありますが、これが進化して補聴器として利用されるようになると使いやすくなりますね。「SMR-10」はテレビ音声の伝送もできるし、集音器として周りの音を聞きやすくする機能もあるので「LE Audio」を採用するともっともメリットが大きいような気がします。

インプレスさんのAV Watchでは6月にすでに記事掲載があり「LE Audio」についての詳しい解説をご覧いただけます。

なかでも興味があるのが記事の後半にあります。

すでに対応を予告しているワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」の他に、スマートフォンの2022年モデル「Xpeeria 1 IV」がアップデート対応する予定ということが掲載されていました。

なんだ、もう新製品の登場を待たなくても、既存製品のアップデートで利用ができるような準備までされているんですね。

 

さらに、こちらの記事ではカナダにて穴あきイヤホン「LinkBuds」が認証機関にLE Audioの対応申請をしているとか。

記事の中では同じV1プロセッサーを搭載している「LinkBuds S」や「WF-1000XM4」もアップデート対応する可能性がある、としていますが「LinkBuds S」は公式にアップデート対応予定がうたわれています。

昨年夏に発売された上位モデルの「WF-1000XM4」もLE Audioに対応するとなると、相当数のユーザーさんが救われるかもしれません。

対応するスマートフォンも「Xperia 1 IV」以降になるのか、遡って「Xperia 1 III」世代や「Xperia 1 II」世代も対応するのか気になるところです。Xperia 1 IVはAndroid 13へのOSアップデートの際にLE Audio対応になる見込みという情報がありますので、Android 13へのアップデートができる機種だと対応するですかね。

「LinkBuds S」のファームウェアアップデートは2022年内を予定している、となっています。対応機器が出そろうまで、LE Audioの機能は利用ができないと思いますが、今年の後半から、Bluetooth機器の使い方が劇的に変わってくるかもしれないですよ。

やはり、今、ワイヤレスイヤホンを買うなら「LinkBuds S」がオススメです。

 


ワイヤレスノイズキャンセリング
ステレオヘッドセット

LinkBuds S
ソニーストア価格:
26,400 税込
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発売日 2022年6月3日 メーカー商品情報ページこちら
延長保証 5年ワイド:3,300円
3年ワイド/5年ベーシック:2,200円
3年ベーシック:無償
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