【レビュー】冷感大幅アップ『REON POCKET 3』で2022年の夏を乗り切ろう! 実機2週間試用レポート
ゴールデンウイークに入って気温も急激にあがってきましたが、ちょうど良いタイミングで「REON POCKET 3」が発売になり、私も毎日使わせてもらっています。
3世代目になる「RNP-3」ですが、このモデルは飛躍的に冷却効果が高まっているのと、その効果の持続時間が数倍長くなっています。実際に使ってみてわかりましたが、これは今までのモデルとは別物です。
「ガン冷え」体験をさせてもらえる新製品「REON POCKET 3」の2週間試用レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
ゴールデンウイーク前の4月22日に発売になり、出かけるときは毎回装着して新製品の「RNP-3」を使っています。
同じボディデザインで大きさも重さも変わりませんが、吸熱性能約1.5倍、駆動時間最大2倍となっている「RNP-3」の体感での冷えはそんなものではなく、吸熱性能は個人的には2倍以上あるんじゃないかと思います。駆動時間についても私が試用した最長タイムで約5時間使えたことがあります。
ものすごい性能アップを果たしています。
今までは「あくまで冷感が得られるモノで、実際に体温を下げるモノではない」という案内もしてきていて、本当に炎天下での長時間作業をする際はジャケットの中に強制的に空気を送り込むタイプのものとは比較にならないんですが「RNP-3」は体温を下げるレベルまで冷却できているんじゃないかとさえ思えます。
実際に、どうしてこんなにも差が出るのかを自分なりに検証してみましたので、紹介したいと思います。
まずは本体の性能アップもすごいんですが、同時発売の専用ネックバンド「NECKBAND2」の威力がかなりあるので、こちらの話から。
写真上が新型のネックバンドになり、写真下が従来モデルのネックバンドになります。
従来モデルのネックバンドは2世代目モデルの「RNP-2」発売直前に登場し、それまでは専用インナーシャツなどが必要だったモノが、どんなシャツでも利用ができるようにしてくれたので非常にありがたいアイテムでした。
自分でTシャツを改造しなくても、このネックバンドのおかげで好きなTシャツで使えます。
ありがたく約1年ほど使わせてもらってきましたが、新発売の「NECKBAND2」は、装着感と冷却効率を大幅にアップさせる改良をしてくれています。
まずは先代のネックバンドにティッシュを被せてみます。
写真上が初代ネックバンドにディッシュを被せたところです。あくまでイメージですが、これが通常のTシャツの布地だとすると、吸気口である本体下部のメッシュ部分が布で覆われてしまい、空気が入りにくくなっているのと、本体上部にある排気口が、やはり布で覆われて排気しにくくなっているのと、そのままシャツの中で空気が循環してしまう流れになっていました。
新型の「NECKBAND2」では、吸気口部分に高さのあるガードを付けることで、シャツの布地が吸気口を塞がないようにしてくれているのと、本体上部の排気口も空気が抜けるように隙間を作ってくれています。
これによりREON POCKET 3本体の冷却効果が大幅にアップするのが理解できるかと思います。
改めて吸気口を見ると、こうして布が密着しないようにガードされているのと、ガード部下にスリットがあるので、ここからシャツの隙間から空気を取り込みやすくしてくれています。
こちらはシャツの上部からのぞき込んだ形のショットです。先代のネックバンド1号機もガイドを作って空気の通り抜ける道を作っていましたが、それをより大型にすることで排気する際の道を大きくして、排気効率を上げてくれています。
REON POCKETは「ペルチェ素子」という電圧をかけると片面の熱を反対方向に移す性質をもっていて、これを利用して体に密接している面の熱を外側に逃がす、ということをしています。
放熱する際にたくさんの冷えた空気を利用できれば、より多くの熱を放出することができる反面、中に熱が籠もってしまうと、いくら熱を移動させても全体が熱くなってしまうという欠点があります。
この冷却効率をあげるための工夫が「NECKBAND2」につぎ込まれている、というわけです。
「NECKBAND2」にはエアフローシートが同梱されています。これは襟のあるシャツで使う時に利用するためのものと考えて良さそうです。
自宅でのテレワーク時にも試しましたが、Tシャツを着ての作業などで襟がなければエアフローシートはなくても排気が可能です。
襟付きのシャツやジャケットを着てしまうと、排気口を塞いでしまうことがあり、そういう際にエアフローシートを使うコトで排気をちゃんと行うことができます。
排気口から出てくる高熱な空気がそのままシャツの中に滞留してしまうと、吸気口から入る空気も熱くなってしまい、冷却効率が下がって言ってしまうのをこれで防げる、というわけです。
エアフローシートは柔らかいシリコンになっているので、装着しているときに肌にあたることがあっても特に違和感はありません。それよりも冷却を頑張っているときに猫背になったりすると、後頭部に割と熱い空気があたるので、それを逃がしてくれる効果はかなり大きいと思います。
ネックバンドのアームもやや堅めではありますが、形状記憶合金の様に好きな形に変形させることができます。これにより姿勢が悪い人でも冷却面を体に密着させることが可能。
また、ある程度REON POCKETの位置を上下調節ができます。これをより体の中心に持っていくように低い位置にしてしまうと排気口が襟に届かなくなりシャツの中で空気が循環してしまうことがあります。
使っているうちに分かってくると思いますが、できるだけREON POCKETの位置が上の方に来るようにすると、より冷却されるのがわかるかと思います。
排気口がシャツの襟から出ているかどうかで、冷感が2倍近く変わってくると思います。この効果はかなり大きいと思います。
そして「REON POCKET 3」本体のパワーアップも大きく冷感の向上に寄与しています。
ペルチェ素子自体が今回は新開発のものに入れ替わっていて、抵抗を40%軽減して、それでバッテリーの保ちを良くしているそうです。
従来モデル「REON POCKET 2(RNP-2)」とCOOLレベル4時の駆動時間を比較した場合、駆動時間が最大約2倍に向上。また、最大冷却レベルの吸熱性能(動作開始60分の平均吸熱量)を比較した場合、最大約1.5倍になっているとなっています。
最大冷却レベルで使うのは私の場合、ほとんどないというか、今の時期に通勤電車の中でレベル4とか使うとお腹を壊してしまうレベルで冷えてしまうので、これを実感するのは7~8月の一番暑いときになるですかね。
そして、ソフトウェアも進化しました。従来は1時間で自動で切れてしまっていた冷却機能ですが、「REON POCKET 3」では8時間までの連続使用が可能になっています。
まだバッテリーがあっても1時間使うとオートオフになってしまっていたため、通勤時間が1時間ちょっとかかる私の場合、途中駅で絶対にオフになっていました。
それがなくなるのと「SMART COOL」という自動制御のモードが加わったこと。それと「オートスタート/ストップ機能」が搭載されたため、このふたつを掛け合わせることで、夏場はスマートフォンがなくても「REON POCKET 3」を使うコトができます。
具体的にはこうです。まず「REON POCKET 3」を使わないときは冷却面を上に向けて置くことで、自動でオフになります。Bluetooth接続しているスマートフォンのアプリを見ると「REON POCKET 3」の動作状況をモニターすることができるので、最初のウチはこうしてスマートフォンのアプリ画面を見て確認しながら使うと良いと思います。
これを体に装着したり冷却面をテーブル面などに当てると、自動で運転がスタートして「SMART COOL」に切り替わるのがわかるかと思います。
体に装着している状態や、使っていないときに運転を停止したいときはアプリ画面の下部にある「OFF」をタップすれば運転は停止します。
「REON POCKET 3」本体には加速度センサーに加えて4つの温度センサーを搭載しており、これらのセンサーを使ってオートスタート/ストップ、そして温度管理を行っています。
温度センサーは冷却面の他に吸気口の温度も測っていて、これによりユーザーがいる環境についてもモニターしていて、その情報に合わせて温度コントロールをしています。
こちらが「SMART COOL」のモニター画面です。「ターゲット温度」という濃いブルーの層が、ユーザーが設定した希望の温度。実際の冷却面の温度はREON POCKETのアイコンが表示されているところになりますが、これを見ていると、ずーっとターゲット温度にいるだけではないのが分かります。
吸気口で測定している外気温度が高いときは、外出しているなどの外にいるときで、ターゲット温度の下の方まで冷えるようにしてくれるそうです。外気温が低めのときは冷房を使っている室内などにいる可能性が高いので、ターゲット温度の上の方で運転するなどの操作をしているとのこと。
また、冷却が必要の無い室温と思われる際は、一時的に運転を停止して電力セーブをする、ということも細かく行っています。
ずっと冷えていると冷感を感じなくなってきてしまうため、一定時間でわざとターゲット温度よりも高温にして、再び運転をして冷感を感じさせる、ということも行っていて、これで長時間の冷感が得られる工夫もしているとのこと。
あれです。冷えピタとかも貼りっぱなしだと、あまり冷えた感じがしなくなってくるので、そうすると一度剥がして外気にさらして、再び貼って冷感を得ようとしますが、それを自動でやってくれている感じです。
これのおかげで、かなり冷えた感じを得ることができます。
画面左上にあるREON POCKETのアイコンをタップすると冷却面の温度と排気温度をモニターする機能も新搭載。排気温度が上がっているときは上手く排気が出来ていない可能性があるので、装着位置をチェックするのと、排気口が外に出ているのかをチェック。
「余計なことをせず、今は冷やして欲しい」というときは「SMART COOL」画面の左下にある「OPTION」をタップして好みの温度を選び直すと、すぐに目的の温度にしてくれます。
以前のターボモードみたいな冷感を感じさせてくれるので「SMART COOL」だけで充分使えるかも。
「REON POCKET 3」本体にはシリコンシートも1枚付属しています。ステンレス素材の冷却面に貼って使うようになっています。
初代「RNP-1」の時には初期装備だったんですが2世代目の「RNP-2」のときからこれがなくなり、ステンレスそのままの方が冷感が感じられるということで、そのままで使っていました。
実際にどういう違いがあるのか、1週間ほど、そのままで使って、その後、シリコンシートを貼って使ってみましたが、なるほど、最初の装着した直後の「ヒヤッ」とした感じがシリコンシートを貼ると軽減されるみたいです。それが気にならないならシリコンシートはなくても良いかも。(あとは見た目の問題ですがシリコンシートがあるとステンレスが脂っぽくなるのを見ずに済む、というメリットもあります。)
上記の様なパワーアップを果たしており、実際のスタミナ性能を自分なりにメモして測ってみましたが、当初、ネックバンド2の装着位置を下の方にしてしまい排気がうまく出来ていなかったところで2~3時間の動作。後半、襟口から排気が上手く出来るように意識するようになってからは3~4時間のスタミナ性能となっています。
やや気温の高い日に、職場をちゃんと冷房にしたことがあったんですが、そのときは自宅を出た8時半から13時半まで使えたので、なんと5時間も利用が出来たという日がありました。
また、テレワークで自宅作業の際もTシャツ1枚で使っていて、そのときも5時間ほどの連続運転ができています。
外気の状況に左右されるので、毎日5時間使えるという感じではないと思いますが、体感上で冷感が2倍ほど、スタミナ性能も同程度のびている感じです。
5月19日にはREON POCKET 専用ビジネスシャツの発売もあります。前掛けの部分は二層構造にするなど、実際の使用にこだわった作りをしているとのこと。7,700円のビジネスシャツというと、かなり良い感じの価格に思われるかもしれませんが、普通にビジネスシャツとして販売すると1万円を超えるような作りになっているという話です。
従来のインナーシャツとは違って、外気の取り込みと排気を直接できる構造になっているため、このシャツでの冷却効果アップも相当期待できます。
なお、このシャツはノベルティとかではなく、ソニーが製品として作っているソニー製ビジネスシャツという貴重な側面もあります。こちらの製品出荷も楽しみですね。
初代機「RNP-1」をお使いで、あまり冷えなかったからナー、とか、長時間の利用ができなかった、という方も、今回の「RNP-3」については、かなりの性能向上があると思います。
テレワーク時に使うと、冷房温度の設定を高めにできたり電気代の節約にもなると思いますので、この夏は「REON POCKET 3」への乗り換え、かなりお勧め出来ます。
昨年のRNP-2も暑い最中の8月12日には販売終了になるほどの人気を博しており、今回も発売から2日で一時的に入荷次第出荷になっていました。気温の上昇とともに売れ行きがあがるのが「REON POCKET」です。お早めのオーダーをどうぞ。
あ、ちなみに「REON POCKET 3」と新型ネックバンドを購入する方はついでにソニーストアお買い物券を3500円分、一緒に購入しておくと良いことがあるかも。カートに入れてお試しになってみてください。通なお客様は、そういう買い方をされているようです♪
ウェアラブルサーモデバイス REON POCKET 3 RNP-3/W |
ソニーストア価格: 14,850円 税込 |
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発売日 | 2022年4月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
REON POCKET 専用ネックバンド RNPB-N2 |
ソニーストア価格: 1,980円 税込 |
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発売日 | 2022年4月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
REON POCKET 専用ビジネスシャツ RNPL-B1 |
ソニーストア価格: 7,700円 税込 |
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発売日 | 2022年5月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
ソニーストアお買い物券 (1000円分) COUPON-1000 |
ソニーストア価格: 1,000 円 |
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・一度に購入できるお買い物券は20点(20,000円)までとなります ・購入後180日間、ソニーストアでのお買い物に利用できます |
ソニーストアお買い物券 (500円分) COUPON-500 |
ソニーストア価格: 500 円 |
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・一度に購入できるお買い物券は20点(10,000円)までとなります ・購入後180日間、ソニーストアでのお買い物に利用できます |
☆ソニーストアの提携カード「Sony Bank Wallet」のご案内はこちらから
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