【レビュー】Windows 11搭載『New VAIO』3モデルのフォトレポート
Windows 11搭載の新型VAIOシリーズが本日13時に発表になりました。SX14、SX12シリーズが本体デザインも変更になったフルモデルチェンジになり、VAIO ZもWindows 11搭載の勝色特別仕様モデルとして登場。
各モデルの見所を実機の写真を元にご案内したいと思います。Windows 11搭載のVAIOをお待ちになっていた方にはかなり悩ましい選択が待っていますよ。w
こんにちは、店員佐藤です。
Windows 11が10月5日にマイクロソフトからリリースになりましたが、VAIOのモデルチェンジはなくやきもきされていた方もいらっしゃるかと思います。
VAIOも正式にWindows 11搭載モデルを本日発表しました。
本体デザインを変更しフルモデルチェンジになったVAIO SX14とVAIO SX12は、今年の3月に新登場したVAIO Zで実現した新機能を搭載した、VAIO Z譲りのスーパーノートブックPCとして生まれ変わっています。
最新のWindows 11 OSに、最新の第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載した新型ラインナップを、実機を元に紹介したいと思います。
まずはVAIO SX12から。こちらは新色の「アーバンプロンズ」です。
一見、VAIO Sシリーズからのデザインを踏襲したモデルそのままに見えますが、オーナメント部分が角の取れた丸いデザインになっていたり、天板はよりシンプルなデザインになっていたりします。
写真左が新型SX12で写真右が従来型のSX12になります。天面にカーボン素材を使っているのは同じなのですが、従来モデルでは溝のところまでがカーボンでその周辺は樹脂になっていました。
新型モデルではカーボンを曲げてより強度の出る処理をしており先端のアンテナ収納部のみ樹脂製素材にするのですが、それをよりシンプルな構造にしています。VAIO Zで実現した折り曲げカーボンの技術を投入したデザインとなっています。
画面奥は従来型のVAIO SX14で、手前が新型のVAIO SX14です。こちらもVAIO Z同様に液晶画面が180度開くことでデスクトップに完全平面で使うことができます。
対面の相手にPC画面を見てもらう際にPC本体の向きを変えるのではなく、ディスプレイを開くだけでのぞき込めるようにしています。
四角く囲まれたアイコンの機能は「Fn」キーを押したときに動作するファンクションキー人なるんですが、数字の「2」キーにはLCDの反転ボタンが搭載されました。これは180度開いた液晶画面の向きを180度変更するボタンで、対面の相手に正しい向きでディスプレイが見られるように切り替えることができます。
画面を反転するとマウス操作のタッチパッドの向きも反転してしまいそうなものですが、タッチパッドの操作方向は変わらずそのままで動かせるように切り替わります。
反転モニターで相手から見て画面の上から下にマウスが動くという操作はこちらのタッチパッドでは下から上に指を滑らせれば良いので、頭の中で回転させる動きをしなくても直感的に見た目通りの操作が可能。
実に使える機能になっています。
「Tab」キーにはマイクのミュートボタンもファンクションキーで搭載しています。このボタンを使うことでハードウェアとしてマイク機能をオフにすることが可能。ZoomやTeamsのテレワーク会議の際にソフトウェアでマイクをオフにしておいたつもりがちゃんと切れていなくて、こちらの話が筒抜けだった、というのが防げます。(マイク機能をファンクションキーでオフにしている際はボタンにランプがつきます)
同様にカメラに、物理的なスライドシャッターも搭載されています。
よく、PCのカメラに絆創膏とか目隠しのテープを貼って使っている方がいらっしゃいますが、それをしなくてもこのスライドスイッチを左にずらせば、カメラの前にシャッターが現れるので、こちらも物理的にカメラをオフにできます。
ソフトウェアの操作を誤って、瞬間的にこちらの映像が映し出されてしまう、というのを完全に防げます。
また、こちらはWindows 11搭載VAIOの新機能になるかと思います。マイク入力のAIノイズキャンセリング機能で、マイク入力で周りのノイズを低減することが可能。
プライベートモードにすると正面の音だけを集中的に集音するので、左右にずれると音声の入力レベルがぐっと下がる、ということができます。
実機で試してみました。
実際にノイズのあるところで試せば良かったんですが、スピーチしている人が左右にずれるだけで収録される音声のレベルがかなり下がります。
コロナウイルスの感染拡大が現在は小康状態になってきていますが、テレワークでの会議はこれらかもしばらく増えそう。
ソニーのヘッドセットの進化もすごいですが、VAIOでもこうしたテレワークについての機能面強化はめざましいものがありますね。
VAIO Zでは、拡張端子がなんとUSB type Cの2つとHDMI出力1端子だけというすごい割り切りをしてしまっていましたが、新型SX12、およびSX14はUSB type Aの通常のUSBコネクターを2個搭載しています。
USB type A端子は左右にひとつずつついています。
VAIO ZのUSB type Cだけでも、アダプターを用意してしまえば苦労はないのですが、まだUSB端子は過渡期なんですよね。対応ケーブルもまだたくさん使っていますし、こうして本体にあると楽は楽ですね。
なお、SDカードスロットはVAIO SX14、SX12でもドロップしてしまいました。PC本体だけではデジタル一眼カメラαの写真データを取り込むことができません。ま、それもカメラ本体をUSB接続してしまえば良い訳なんですが。
ACアダプターもついに専用端子のものがなくなりました。ほんの数年前までは羽田空港からモノレールで直結している浜松町駅と、新幹線が到着する東京駅の中間地点に位置するソニーショップの当店には「VAIOのACアダプターを出張で持ってくるのを忘れてしまいました。在庫販売していますか?」というお問い合わせが頻繁にあったんですが、もうそれも昔の話です。
現在はUSB type Cで充電ができるので、ACアダプターのお問い合わせは皆無になりました。
VAIO SX14、SX12に付属するACアダプターはVAIO Zと同じものに変更されています。65Wで電力供給されるタイプのものでUSB type Cの端子もよく見ると抜き差ししやすいように先端がやや細めのデザインになっています。
さて、OSもWindows 11に変更されています。すでにご興味のある方はPreview版で動作を確認されていると思います。
今回は新モデルの本体をそれほど長時間使い倒すことはできなかったのですが、主なメリットは下記の通り。
「シンプルで新しいユーザーインターフェイス」
「より快適で効率的な作業をサポートするマルチタスク機能の強化」
「ビデオ会議機能の強化」
「タッチ操作やペン操作、Androidアプリやウィジェット機能の追加」
まだAndroidアプリの対応については実装されていなくて後日アップデート対応となっていますが、これらの中でもっとも個人的に便利に使わせてもらっているのがマルチタスク機能の強化に入るのですが外部ディスプレイ接続時のウインドウ位置の記憶機能です。
私のワーキングデスクは上記のものでWindows 11 Preview版にしたVAIO Zを使っています。この状態で作業を行い、VAIO Zをアダプターから抜いてモバイルで使った後に、再度、ディスプレイ接続したときに従来のWindows 10ではウインドウ位置を自分で再度直して作業していたんですが、Windows 11では、接続しただけで元の位置にウインドウを直してくれます。
これぞ、真のモバイル環境でしょう、ということで感動しています。ますますVAIOが強力なモバイルPCになっていきます。
続いてはVAIO SX14の紹介です。こちらのモデルは「ALL BLACK EDITION」です。
SX14、SX12ともにノーマルモデルよりも高スペックのパーツ選択をする必要があるんですが、価格的にはたったの+11,000円だけで、VAIO Zの「Signature EDITION」のようなカーボン柄モデルにパワーアップすることができます。
素材としてはVAIO SX14もSX12も天面にはカーボン素材を使っているのですが、こうして繊維が綺麗に見えるのはALL BLACK EDITIONだけです。通常モデルはそれぞれのカラーでカーボン繊維を隠してしまうんですが、マット調のクリアコーティングでカーボン繊維を見えるように仕上げてくれています。
初代VAIO type Tのカーボンモデルの時に聞いた話ですが、こうしてカーボン繊維が綺麗に出るのは数が少ないそうで、うまくカーボン柄が作れたものだけピックアップしてALL BLACK EDITIONにしているんでしょうね。
見た目にはカーボン繊維がバリバリ見えるんですが、これを写真に撮ると、うっすらとしたものにしか写らないので、あちこち移動してカーボン繊維が出る光の加減をいろいろ今回も探してきました。
こうして直射日光の下で撮影するとカーボン繊維が写真でもわかるくらいしっかりと写ります。
VAIO SX14、SX12のALL BLACK EDITIONを購入して、こうしてインスタ映えするような写真を撮って遊ぶのも楽しそうです。
なお、カーボン繊維が見えるのは天面だけで底面やパームレストは通常の塗装になります。このあたりが4面カーボンのVAIO Zとはちょっと違うところ。
選択できるディスプレイですが、VAIO SX12は従来通りフルHD解像度のもの一択です。
VAIO SX14では4Kディスプレイの選択ができるのと、さらにフルHD解像度ですがタッチパネル対応のものが選択できます。
タッチパネル対応のディスプレイではスタイラスペンを使ったペン入力も可能。以前はVAIO Z CanvasやVAIO A12などの様にペン入力での作画などを推していましたが、Windows 11ではタッチ操作やペン操作について操作強化されているそうなので、新機能としてスタイラスペンを使った入力を試してみると良いかも。
ALL BLACK EDITIONではキートップの文字がグレーで着色された「隠し刻印」が選択できます。バックライトはALL BLACK EDITIONでは標準装備、ノーマルモデルでは+5,000円の選択になります。
かな入力をしない方にはまったく用がない、かな文字のないすっきりしたデザインも選択できます。
こちらはバックライトを点灯させた状態です。液晶画面の反転ボタン、マイクミュートなどのファンクションボタンもバックライトで浮き上がって見られます。
プレゼンテーションの現場で、部屋の中を暗くして会議をする際も、これなら手元のキーの確認を目立たずにできます。
サイズは従来モデルとほぼ一緒。写真左が新型SX14で、写真右が初代SX14です。
USB type A端子の搭載がなくて一番不便なのがUSBメモリーでのデータのやりとり。USB type C端子のUSBメモリーって普及するときはきますかね!?
以上、VAIO SX14のALL BLACK EDITIONでした。
これらVAIO SX12、SX14にも用意があるのですが、続いては数量限定販売の「勝色特別仕様」の紹介です。
VAIO SX12とSX14はWindows 11搭載とともにフルモデルチェンジをしましたが、VAIO Zはボディデザインはそのままとなっています。
追加モデルとして「勝色特別仕様」のVAIO Zが発表されました。この勝色仕様のモデルのみWindows 11搭載で、プロセッサーもCore i7-11375HからCore i7-11390Hへチェンジしています。これで価格がVAIO ZのSIGNATURE EDITIONから+74,000円となります。
猛烈に高く感じられるかもしれませんが、VAIO Zはなんせ4面フルカーボンで、そのカーボン面をすべて勝色特別仕様にしています。塗装の手間がふんだんにかかっているのと、通常のVAIO Zがキャンペーン価格でかなりお買い得価格になっているので、それでこれだけの価格差になっているのかも。
なお、VAIO SX12、SX14ではALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様の価格差は+5,500円だけです。SX12とSX14の勝色特別仕様が猛烈にお得に見えます。
こちらがVAIO Zの勝色特別仕様の実機です。ソニーストア10周年記念モデルだったVAIO Zのグロッシーカーボンみたいなピッカピカ光沢仕上げになっています。表面の光沢はピアノみたいな仕上がりになっていて、高級感満点です。
ノートパソコンではなく芸術品みたいな仕上がり。
これも光にかざすとカーボン繊維が浮き出て写真写りが良くなります。見た目にはこんなことをしなくてもカーボン繊維は見えるんですが、奥行き感があり写真には写りにくいので、これもわざわざ、映り込みの大きいところを探して撮影しています。
天面、パネル面、パームレスト、底面まで4面すべてフルカーボンのVAIO Zですが、そのグロッシー仕上げは全部の面に施されています。底面もこんな具合。VAIO SXシリーズではこれは味わえません。
使用シーンによって、いろいろな表情を見せてくれる勝色特別仕様ボディ。ゴールドのオーナメント、VAIOロゴが映えます。
Windows 11 ProをOS選択し、メモリー32GB、SSD 2TB、4Kディスプレイ、5G通信モジュール、TPMセキュリティチップのフルスイング仕様にしたときの価格は568,700円(税込)と、ものすごい価格になりますが、16GBメモリー、SSD 512GB、4Kディスプレイだけに抑えれば376,200円(税込)です。
たくさんの選択肢が用意されているという見方もできますし、VAIO SX14でSSD 256GBに抑えてベースモデルで買えば237,500円で勝色VAIOが手に入られる、という選択肢もあります。
ソニー時代にもVAIO type TXで一度だけブルーカーボンモデルがありましたが、それとは別のVAIO(株)ならではの「勝色」モデル。
以前、ソニー時代にはグロッシーカーボンのVAIO Z向けに自動車用のポリマーコーティングのサービスを店頭で行っていましたが、液剤は現在もあります。当店経由でVAIO(株)の勝色特別仕様モデルをお買い上げいただいた方には店頭でコーティング作業をサービスいたしますので、お持ち込みください。(^^)
当店店頭ではVAIO本体をお買い上げいただく際にご利用いただける3年ワイド保証3000円割引クーポンをご用意しています。
また、店頭ご購入特典もプレゼントしています。VAIOのご購入相談もソニーショップ新橋の当店までどうぞ。
★ソニーストア『新型VAIO SX14』のご案内はこちらから
★ソニーストア『新型VAIO SX12』のご案内はこちらから
【Tips】ソニーデジタル一眼”α”の写真画像をWindows 11搭載VAIOへFTP転送に挑戦
こういうのって、ネットワーク関係に詳しい方だと簡単にセッティングできるんでしょうけど、知識がない私にするとすごい重い腰を上げて頑張ってなんとかする感じになってしまいます。 あまり自身がないんですが、Windows 11 […]
Windows 11でAndroidアプリが実行可能に Amazonアプリストアを試してみました
昨日からWindows 11にて、Androidアプリの動作が可能な「Amazonアプリストア」の公開がはじまり、なんと一部のAndroidアプリがWindowsで動作するようになりました。 Amazonアプリストアを経 […]
【締切間近】Windows 11・第11世代CPU搭載のノートパソコン『VAIO Z | 勝色特別仕様』2万円OFFキャンペーンは2月1日まで!
「VAIO Z | 勝色特別仕様」が2万円OFFになるキャンペーンが2月1日までの期間限定で実施中です。 このキャンペーンにより、Windows 11・最新第11世代CPU搭載のノートパソコン「VAIO Z | 勝色特別 […]
【レビュー】Windows 11搭載『New VAIO』3モデルのフォトレポート
Windows 11搭載の新型VAIOシリーズが本日13時に発表になりました。SX14、SX12シリーズが本体デザインも変更になったフルモデルチェンジになり、VAIO ZもWindows 11搭載の勝色特別仕様モデルとし […]