もう体験しましたか!?『360 Reality Audio』最新情報
間もなく、4月16日から本格的にサービスインするソニーの「360 Reality Audio」ですが、もう体験されましたか? 各メディアから続々と記事紹介が始まりましたが、これは体験するともう人に伝えずにはいられないというか、今までにないオーディオ体験になるかと思います。
来週になると対応製品の発売があり、サービスも本格スタートするのですが、今週末の時点で体験出来ることをまとめてみました。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年のCESで開発が発表されていた「360 Reality Audio」がいよいよ製品として、そしてサービスとして4月16日からスタートします。
立体音響とかサラウンドとか、今までにもいろいろな音の3Dエフェクトがありましたが、それと何が違うのかというと今回は「360度の球体」という音場です。
従来の5.1chサラウンドは水平方向のあくまで水平線方向の音場でした。ドルビーアトモスが出てきて音の3D化が始まりましたが、これも上方向の半円ドーム状です。今回の「360 Reality Audio」は球体なので下方向も含み、まさに360度全方向の音場になります。
対応サービスはスピーカーリスニングとヘッドホンリスニングになり、4月16日発売の ワイヤレススピーカー『SRS-RA5000』・『SRS-RA3000』がソニーのスピーカー製品としては初めての対応製品になります。
すでにソニーショールーム/ソニーストア銀座での展示もスタートしていますが、現時点では2曲のサンプル曲が鳴らせるだけ。擬似的に2chステレオの音を立体音響として聴かせてくれるエフェクトは楽しめるのですが、実際の「360 Reality Audio」の音については、amazon music HDがサービスをSRS-RA5000とSRS-RA3000に開放しないと試聴はできません。
昨日時点ではまだサービスが開放されていないようで、こちらはおそらく4月16日の発売日を待ってサービスがスタートすることになると思います。今聴けるのはショールームでのデモ音源だけとなります。
それでも、この2曲のデモは違いが分かりやすい曲を選んでいるはずで、強烈な広がり感が味わえます。ソニーストア銀座では試聴場所にわざわざ天井を作って反響するようにセッティングしています。今週末でも楽しめます。
そしてヘッドホンによる「360 Reality Audio」についてはソニーの対応ヘッドホンをお持ちの方であれば今すぐ、スマートフォンで楽しめます。
汎用のスピーカーでも体験出来るように比較試聴の動画が用意されていて、こちらは対象のヘッドホン以外のものでもヘッドホンで聴けば体験試聴が可能。
従来のステレオヘッドホンでは左右に耳の部分から音が聞こえてきますが、360 Reality Audioだと「左の方」とか「右の方」とかの音になるはず。
頭の中にできていた音場が頭の外の音に聞こえるかと思います。
対応のヘッドホンがあれば「自分の耳型に合わせてチューニングされた音」が楽しめる様になります。しかも無料で。
まず、必要なのは「Headphones Connect」アプリです。これだけ手に入れられて対応するヘッドホンがあれば体験できます。
対応出来るヘッドホンは最近のソニーのワイヤレスヘッドホン(WF-1000XM3やWF-SP800Nなど)や、ハイレゾ対応ヘッドホンならOKです。ウォークマンA100シリーズ付属のノイズキャンセリングヘッドホンでもOKです。
対応するヘッドホンを「Headphones Connect」で接続するとアプリに「360 Reality Audio設定」という項目が表示されます。ここで「耳の形を測定」にすすみます。
耳の形の測定にはスマートフォン内蔵の内側カメラを使います。頭の形の枠が表示されるのでそこにスマートフォンの位置を合わせていき、指示に従って右を向いて左の耳を。左を向いて右の耳を撮影します。
スマートフォンが耳の形を勝手に見つけてシャッターを切ってくれるので適当に耳の位置を合わせれば良いのですが、実はここが最大のネックです。店頭でヒアリングしてみると、ここが上手くいかなくて断念してしまう人が多いみたいです。
私のXperia 1 IIでは一発OKで、むしろ計算がしやすいように耳のサイズが大きめに撮れるようにやり直せるくらい。
コツはスマートフォンの位置を顔の近く(30cmくらい)に寄せておいて、スマートフォンを左右に移動させるのではなく、その場で自分の首を振るようにすること。スマートフォンを固定できるように机などで肘をついて撮影すると上手くいくと思います。
上手く撮影ができたら画像をソニーのサイトに送信して、耳の形から音の反響を解析して、自分のアカウントに紐付けてくれます。そこまで出来たら作業は完成。
あとは対応するアプリを使って「360 Reality Audio」のコンテンツを楽しみます。
対応するアプリはヘッドホン試聴の場合「Artist Connection」と「Deezer」の2つのアプリになります。現時点ではソニーの試聴用アプリ「Artist Connection」を使うのがオススメです。ユーザー登録が必要ですが無料で利用ができます。
「Deezer」の方は有料アプリになっていて月額1,480円が必要になります。試しに加入してみたのですが、まだ360 Reality Audioのコンテンツ配信はスタートしていませんでした。4月16日から配信開始になるそうです。
それまでは普通にストリーミングオーディオを配信しているだけなんですが、mora qualitasと違って「嵐」とか出てくるのでJ-POPなども幅広く扱っているみたいです。アメリカでは有名なサービスなんだそうです。
4月16日以降はエビ中や大滝詠一などのアルバムをヘッドホン対応の「360 Reality Audio」コンテンツとして配信する予定になっています。
最初の1ヶ月は無料で、無料期間に退会すれば課金されないそうです。4月16日の360 Reality Audioコンテンツ配信後に利用をはじめるのがお得です。
「Headphones Connect」アプリに続き「Artist Connection」アプリをインストールしたら下記のリンクから「Artist Connection」のコンテンツを開きます。
スマートフォンでしたらソニーのホームページのQRコードからリンクに飛ぶことができますが、ウォークマンだとカメラが搭載されていないためQRコードの読み込みができません。なので、ウォークマンで当店のこのblogを開き、こちらのリンクからジャンプしてください。(※このblogエントリーをウォークマンで開く際は「tecstaff 360」などで検索するとすぐに出てきます。)
これにより「Artist Connection」のプレイリストに「360 Reality Audio」のコンテンツのプレイリストが表示されます。スマートフォンであればYOASOBIの群青などもリストにあがってきます。ウォークマンの場合は制限がかかっているようでYOASOBIやZara Lerssonのステージをグルグル動き回りながら360度の音が動いていくすごいデモが見られないのですが、スマートフォンだとリストに現在聴けるリストがすべて表示されます。
※上の試聴用デモ専用アプリのリンク「https://share.artistconnection.net/content/oZez5N」を介さないとプレイリストが表示されないようです。
この方法で聞くと自分の耳型から解析された360オーディオが楽しめます。
なんか、すごいんですよね。普通のステレオ感が強い音とかではなく、楽器の中に入ってしまった音場とか、自分がドラマーになったときの聞こえ方とかが楽しめます。しかもその音が超リアル。これは私も初体験です。
ストリーミングウォークマンA100でも「360 Reality Audio」は楽しめます。付属ヘッドホンも良い音を鳴らしてくれるので有線で聞くならウォークマンを使いたいところですが、ウォークマンにはカメラが搭載されていません。
ですが、これをソニーさんは力づくで実現してしまっています。
ストリーミングウォークマンの場合は「Artist Connection」アプリで一度、ソニーのユーザー登録をしておき、スマートフォンで耳型測定専用アプリ「360 Spatial Sound Personalizer」を使って耳型からの解析データだけを作らせます。その後、ウォークマンの「Artist Connection」アプリのアカウントに解析データを移すことで、ウォークマンでも耳型測定ができるようにしてくれています。
こんなややこしい仕組みを用意してまでウォークマンでも「360 Reality Audio」を聞けるようにするというところにソニーの本気度が見られます。
スマートフォン、ウォークマンで「360 Reality Audio」体験をすると、これはもう興味が湧きまくること請け合い。
スゴいコンテンツがこれから登場してきます。
そのスゴいコンテンツの一部がソニーショールーム/ソニーストア銀座なら今週末も体験可能です。
YOASOBIの「群青」のフルバージョンがソニーストア銀座では試聴が可能。(ユーザー用のデモ版では30秒くらいしか入っていませんが、1曲まるごと入っていて動画と一緒に360 Reality Audioで楽しめます。)
その他「店頭デモ用プレイリスト」ということで、ご覧の様にたっぷりと試聴楽曲がはいっています。
4月16日以降にDeezerで公開が予定されているであろう楽曲のフルバージョンが何曲も入っていました。
大滝詠一の「君は天然色」なども360 Reality Audioで楽しめます。
再生はスマートフォンで、ヘッドホンはオーバーヘッドタイプの最強ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」を有線で鳴らしています。
なるほど! 今までワイヤレスヘッドホンとかウォークマンA100付属の軽めのヘッドホンでばかり試聴していたんですが、こうした重厚感のあるヘッドホンで聴くのもありですね。というか、こうしたハイレゾ対応ヘッドホンで聴くと、360 Reality Audioの効果がまた一段アップグレードした感じです。
ということで、自分のお店に戻っていろいろやってみました。
ウォークマンもより強力なデジタルアンプを搭載したNW-ZX507でセットアップ。これに20万クラスのハイレゾ対応ヘッドホンをバランス接続です。
ウォークマンZX507にインナーイヤーヘッドホンのフラッグシップモデル「IER-Z1R」を接続。うおー! これはすごい!! 360 Reality Audioになると音の方向性が広がるのと引き換えに定位感が弱まる感じがするんですが、これはそれを補完してくれるかも!
なるほど、ヘッドホン自体で定位感があがるとさらにスゴいことになります。バランス接続だから向上する部分もあるのかも。
ウォークマン再生だとYOASOBIの360 Reality Audioが楽しめないんですが、ならばということで、スマートフォンからヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」に接続。それをSignatureシリーズのオーバーヘッドホン「MDR-Z1R」で再生。
もともと「MDR-Z1R」には、ヘッドホンで聴いているとは思えない音の広がり感がありましたが、ここに360 Reality Audioが来ると距離感が広がる感じで聞こえます。
「360 Reality Audio」+ハイレゾヘッドホン、すごいことになるかも。
なお、これらの「Artist Connection」アプリの音はヘッドホン専用ということになっていますが、スピーカーで聴いたらどうかな?というのも試してみました。SRS-SB12を極端に離して、その間に自分の体を置くということをすると、それなりに定位感が味わえます。上下の感覚も出てくるし、なるほど、試してみるといろいろいけますね。
なお、こちらはPlayStation 5なんですが、実はこちらも360度の3Dサウンドを搭載しています。「Tempest 3Dオーディオ」という技術を搭載しています。PS4では7.1chサラウンドなどの音声を使っていて、一部対応ソフトのみ3Dオーディオを採用していたのですがPS5になってからは全ソフトが対象。
専用の「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」を推奨していますが、PS5のコントローラーについているステレオミニジャックに手持ちのヘッドホンを挿すと、これでも3Dオーディオが楽しめます。これも水平方向だけではなく360度球体の音場を実現する3Dオーディオになっています。
「360 Reality Audio」とは違いますが、こちらもソニーの3Dオーディオの新技術です。
今年は3Dオーディオが来てますね。
今後発売されるソニーのサウンドバーやAVアンプなども片っ端から「360 Reality Audio」が搭載される予定と聞いています。
是非、新しいソニーのオーディオの世界をお持ちのソニー製品で体験してみてください。
当店でも明日の土曜日は「360 Reality Audio」体験会としてこれらのオーディオ製品を「360 Reality Audio」試聴用に調整しておきます。新型のワイヤレススピーカーも「SRS-RA5000」を4月16日から展示します。
耳型測定がどうしても上手くいかない、という型は耳型測定のお手伝いをしますのでご相談ください。w
ご興味ある方は是非店頭までどうぞ。
360 Reality Audio対応 ワイヤレススピーカー SRS-RA5000 |
ソニーストア価格: 66,000円税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:6,600円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:3,300円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3% |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
360 Reality Audio対応 ワイヤレススピーカー SRS-RA3000 |
ソニーストア価格: 36,300 円税込 |
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発売日 | 2021年4月16日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:4,400円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3% |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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