2020年4月24日

【うちで遊ぼう】ベランダ天体観測で天の川撮影に挑戦！

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昨夜は新月ということで月のない夜でした。1ヶ月の中でもっとも暗い夜空になります。天気も良いし、東京の空でも「天の川」が見られないかなーということで、昨夜はベランダから天の川撮影に挑戦してみたのですが、見事撮れました！

って、言っても雲もあるので見方がわからない方には区別がつかないと思いますが、ご自身で天の川撮影をされた方ならこの写真の真ん中に天の川が見えますよね！？

「おうちでα」の天体撮影編をお届けします。

こんにちは、店員佐藤です。

今回の撮影には特別な機械はなにも使っていません。用意したのはα7R4と、新発売のSEL20F18Gと、あとは普通のトラベル三脚のみです。

あ、ここには写っていませんがスマートフォン用のポータブル電源を用意してカメラには電源を給電しながら撮影しました。なんせ、今回は撮影時間が8時間を超える設定だったので。

さて、撮影した先ほどの1枚目の天の川の写真ですが、カメラの設定で普通に撮った画像はこちらです。絞り優先でF2.0 ISO100にして撮影しています。シャッタースピードはカメラ任せで、この時は10.0秒で撮影をしていました。

見た目に天の川は全然映っていないように見えますがRAW現像で追い込んでみるとうっすらと出てきます。

RAW現像に使ったのは「Capture One」です。コントラスト50　ハイダイナミックレンジハイライト100　クラリティー100など、ものすごい極端な現像をしていますが、これで天の川が見えてきてしまいました。

ほとんどの方が「どれが天の川？」と思われているでしょうから、これをタイムラプス動画にしてみました。このムービーの27秒くらいのところから急に天の川が見えてくると思います。

ほんの一瞬だけしか見えていないのですが雲の隙間から見えました。

ちなみにこの撮影をずーっとベランダでつきっきりで撮影していたわけではありません。夜の10時くらいに曇っている空を見上げつつ“α7R4”のインターバル撮影機能を使って一晩中、カメラに自動で撮影をしてもらっています。

長時間のインターバル撮影でしたので、ちょっとした撮影のコツがあるので紹介したいと思います。

まずは背面モニターの設定なんですが“α7R4”には「モニター消灯」というモードが搭載されています。こちらにチェックをしておいて背面モニターの表示設定を送っていくと画面を完全消灯して撮影することができます。

設定が全部終わってあとはシャッターを切るだけ、という状態になったら、モニター消灯してシャッターボタンを押すと、消費電力を抑えた状態での撮影を続けられます。

インターバル撮影の設定ですが、今回は上記の設定にしました。夜10時スタートで8時間の撮影になると朝になっています。撮影モードをマニュアルにして露出を固定するのではなく、あえて絞り優先にしておいてシャッタースピードをカメラにお任せにし、AE追従感度を「低」にしておくと、朝までつながるきれいなタイムラプス動画を撮影することができます。（YouTubeにあげた動画はそこまで使っていません。）

さらにインターバル撮影時に「サイレント撮影」にすることでシャッター音を完全に消すことができます。シャッター幕も動作しないのでカメラのシャッター耐久回数を消耗せずにすみます。

まったく無音で撮影し、背面モニターも消灯しているので、本当に撮れているか不安になるのですが、メモリーアクセスランプだけは赤く点滅するので、そこで動作しているかどうかは確認できます。

あとは事前にセッティングするときに便利なのが「ブライトモニタリング」です。画角を決めるときに思い切り増感した感じにしてくれます。

ベランダ天体撮影であれば使う必要はないのですが、アウトドアで、どこまでの風景が画面に入っているのか確認するときに重宝します。カスタムキーにどこか設定しないと使えないので、撮影時、本番でこの機能が「見つからない！」と、ならないよう、事前に準備、練習しておく必要があります。

あとは「ピント拡大」です。

星景撮影ではピントが命。星にフォーカスを合わせるのに随時使いますので、切り替えやすいところに機能をアサインします。もっとも“α”だとAFを使っても星にフォーカスがあってしまうんですけどね。

こうした月の動きはアプリなどで提供されているので、これを見ながら撮影予定を立てます。昨日23日が新月でしたが月曜日くらいまでは、まだ全然暗いので天の川撮影のチャンスはあります。

天気予報によると今夜はだめですが、明日の土曜日の夜は晴天予報になっています。雲がなければ昨夜よりもチャンスがあるかもしれません。

新月は毎月あります。10月くらいまで楽しめますのでチャンスがありましたら是非挑戦してみてください。東京の空でも条件が良ければ撮れますよ♪

それと、望遠レンズをお持ちの方は是非、金星の撮影にもチャレンジ！

夕方に西の空を見上げて、最初に見える一番星が金星です。割と高いところにあり夜の8時過ぎまで見えます。

これを望遠レンズで撮影すると。。。

ご覧の通り、三日月状になっているのがわかります。

ご存知の通り、金星は地球の内側を回っている太陽系の惑星です。火星や土星、木星みたいに丸い星として見えることはありません。こうして夕方と明け方に地平線近くでしかみえず、星も欠けた状態でしか見えない惑星なんです。

こうしてうちにいてもαを使うことで、ちょっと宇宙のことに触れられるのが良いですね。

「おうちでα」天体撮影編でした。天体撮影以外でもおうちで撮影した“α”フォトを当店のInstagramで募集しています。来週月曜日の27日締め切りで、28日に抽選を行いプレゼントをお送りします。こちらも是非、ご参加くださいませ！

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