【レビュー】落語愛を感じるウォークマン『落語三昧200席』モデル開梱レビューレポート
ソニーストアで限定販売されている落語ウォークマンを購入してみました。ウォークマンSシリーズのスピーカークレードル付きモデルも当店では今まで展示をしていなかったのでどんな音質なのか気になるところだったのですが、それよりもこのパッケージの中身がどんなことになっているのか謎だらけ。
どんなウォークマンなのか製品版実機の開梱レポートでお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
低視聴率を記録しているNHKの大河ドラマ「いだてん」にガッチリはまっていて、それきっかけで落語がどんなものなのか興味をもっている今日この頃です。
先日は浅草の寄席まで休日に遊びにいって1日高座を拝聴させてもらってきました。
//tecstaff.jp/nw-s-rakugo200-review.html
江戸時代の娯楽ですが映画もテレビもなかったので、高級な遊びとしては歌舞伎があり、庶民の楽しみとして寄席があった、という位置づけみたいですね。
夜、テレビを観るようなノリで仕事帰りに寄席によって落語を聞いて楽しんでいたそうです。今も落語は身近な物で、浅草演芸ホールも1日2,800円で全部聞くと40人くらいの落語などの芸を見ることができます。一人当たり70円です。今も非常にお得な「落語」ですが、それがウォークマンにやってきました。
☆ウォークマンSシリーズ「落語三昧200席」収録内用はこちら
ソニーミュージックの来福レーベル10周年記念としてウォークマンSシリーズに特別モデル「落語三昧200席モデル」が発売になりました。
ベースになっているモデルはウォークマン「NW-S315K」で18,880円(税別)で販売されているモデルなのですが、これに200席の落語データをインストールし、特別冊子などをつけて39,880円となっています。
落語データが21,000円となっているのですが、これが実は激安設定になっているんです。
収録されている音源は、ミュージックデータのダウンロードサイト「mora」で販売されているのですが1席で617円という価格設定になっているんです。単純計算で200席あると123,400円になる計算です。
楽曲アルバムと違って、まとまっていてもあまり割引きされていませんので、本当に12万円相当かかる計算になるのですが、これがたったの21,000円です。これで200席あるので1席105円です。寄席とほとんど変わらない価格で楽しめてしまいます。
収録されているのは江戸落語(関西の落語は上方落語)の「古典落語」が中心となります。古典落語は江戸から明治頃までに作られた落語を指します。大正時代以降に作られた落語は新作落語というくくりになります。(三遊亭白鳥の新作落語も一部あります)
古典落語はジャズで言うところのスタンダードナンバーみたいなもので、昔から語り継がれて磨かれてきた内容のもの。
落語は序章、本編、オチの3段構成になっているのですが序章にあたる枕はどれも短め。本編とオチに凝縮されています。落語入門にはちょうど良いものになるかと思います。
こうした落語が200席も詰まっているウォークマン、非常に興味があるんですが、実際のパッケージはどんな内容なんでしょうね。製品版実機を購入してみました。ちなみに発売日は3月17日だったのですが、その数日前にオーダーしたところ納期が10日ほどかかりました。
かなり人気が集中しているみたいです。
こちらが到着した「落語三昧200席モデル」のウォークマンのパッケージです。ウォークマン本体が収納された化粧箱には専用のスリーブが被せられていて、それ以外に特別冊子などがついてきます。
ソニーストアから届いた箱に中には「ご購入明細書 兼 納品書」が入っていますが、これが保証書の判子の代わりになります。納品書には用がないからと捨てずに、保証書と一緒に保管しておきましょう。
こちらが特別冊子です。中身を見て感動しました。ペラで入っているのは早見表でアルバムタイトルと演目が一覧になっているもの。どの演目を聞きたいのか調べるときはこちらの表から探すと探しやすくなっています。
冊子の方は演目の収録日、収録場所が掲載されていました。なるほどー。
私もこのウォークマンの発表があった後にmoraで数タイトルをダウンロード購入し、レンタルCDでも落語を取り込んでみたりしていたのですが、枕(本題に入る前の前段)を聞いていると、話題が割と古くて昭和の時代の話かな?というのもあるんです。
こうして一覧になっているといつの時代の高座なのかがすぐに調べがつきます。これは良いですね。
ウォークマン「NW-S315K」本体の付属品は上記のものになります。ウォークマン本体の他にスピーカークレードルとノイズキャンセリングヘッドホン、ウォークマンとPCを接続するためのUSBケーブル、クレードル用のACアダプターが付属します。
おそらく、この「落語三昧200席モデル」ウォークマンを親御さんへのプレゼントにしようとお考えの方もいらっしゃると思います。お年を召した方にウォークマンとPCを接続して。。。という操作とかできるかな?と、お考えの方もいらっしゃるかと思いますが、全然大丈夫です。
ウォークマン本体に落語データはすべて入っているのでPCと接続する必要はありません。
クレードルに専用ACアダプターをつないで、それでウォークマンをスピーカークレードルに載せればウォークマン本体の充電もクレードル上で行えます。まったくPCの必要なしで使えます。
ウォークマンSシリーズ専用のスピーカークレードルも初めて触るのですが、ウォークマン本体が充電されていればウォークマンの電力だけで音を鳴らすこともできます。ACアダプター無しで使うことができます。
クレードルの底面はご覧の通りです。PCとの接続用の端子などはないので、ウォークマン本体をPCに接続するときはこちらのクレードルは使いません。別途、付属しているUSBケーブルでデータのやりとりを行います。
蛇足ながら他のウォークマンシリーズで使えるかどうかも実験。ウォークマンA50シリーズはどうやらそのまま使えます。
この状態で音が再生出来ました。
ウォークマンZX300はクレードルに載せることはできたのですが、端子がちゃんとつながっていないようで音はなりません。NW-WM1Z/Aについては、クレードルに載せることもできませんでした。
さて、その音質はというと。。。ソニーのワイヤレススピーカー全部にも言えますが、最近のこの手の小型スピーカーって一体、なにが起こっているんでしょうね。見た目のサイズに反して、かなりちゃんとした音が鳴ります。
重低音がズンズンというわけではありませんが、低音の存在も感じられる聞こえ方がしますし、そもそも落語は狭い音域しか使っていません。大音量では鳴りませんが、自宅で近い距離で聞く分には全然問題ないというか、聞き取りやすい音で鳴ってくれます。
正直、スマートフォンに転送してヘッドホンで再生していると、落語家の声の音量ってあまり大きくなくて、ボリュームをかなりあげめで聞くことになるのですが、このセットであれば70%くらいの出力にするだけでかなり聞こえやすいです。
いいですね。これ。予想外です。
ヘッドホンもノイズキャンセリングヘッドホンが付属します。周囲の騒音を低減してくれる機能がついていて、これにより電車の中で使用する際に「騒音を消すために大音量にする」ということをせずにすみます。ボリュームを下げて聴くことができます。
さて、実際の再生時ですが、これがよく考えられているんです。全曲表示にしている際ですが全てのお話しに連番で番号が振られているので、全曲再生するときも、先ほどの早見表や特別冊子からすぐに目的のファイルが探せるようになっています。
アルバムやアーティストにすれば噺家さんのお名前から検索をすることができます。こちらは早見表とかではなく「誰々の寄席を聴きたい」で探すことが出来る様になっています。
これはmoraで販売されているファイル名などとは違っていて、この特別モデルのためだけに楽曲名やアーティストを振り直してくれている、非常に手間のかかったリストになっています。
すごいですね、ここまでやってくれるとは。
NW-S315は他にFMラジオの機能もあるし、ここ数年主流になってきているワイヤレスヘッドホンと接続するためのBluetooth機能も搭載しています。ウォークマンとして見ても機能は満タン状態です。
ちなみに気になる本体のデータ容量ですが、さすが200席も入っているだけあります。16GBモデルのウォークマンですが実際の総容量は14.11GBで、空き容量は2.13GB。実に購入した初期状態で85%も使っています。
収録されている落語のデータはMP4ファイルで256kbpsのデータになっていました。
2GBの空き容量がありますので、256kbspの楽曲であれば200曲程度、アルバム20枚分くらいはまだ入れられます。なお、ウォークマンSシリーズにはメモリースロットはありませんのでmicroSDカードを挿してメモリーを増量するなどのことはできません。
落語データをもっと増やしたい、音楽データも入れたいという際にはPCに接続してデータを出し入れする必要があるのですが、このモデルはこのままで使うのが良さそうですよね。
というか、自分のスマートフォンに落語データを入れてランニングとかしてみたのですが、音楽データと落語データが一緒になると曲選びが大変というか、完全に違うジャンルのものが混ざってしまうので大変なんです。
落語は落語、音楽は音楽でデータを分けて使う方が良いかと思います。
そういえばウォークマンS315に収録されている落語データですが、出来ればどこかでデータはバックアップしておくことをオススメします。最初にプレインストールされている200席のデータですが、ウォークマンを壊してしまうとデータの復旧はソニーストアではやってくれません。
ぶっちゃけ、ウォークマンS315本体の18,880円よりも、落語データ200席の方が12万円分と圧倒的に高価なんです。出来れば使用する前にPCにバックアップしておくことをオススメします。
専用のソフトを使わずにPCからウォークマンの中をのぞいて「MUSIC」フォルダをそのままどこかにコピーしておけば大丈夫です。
ソニー製の楽曲管理ソフト「Music Center for PC」でも取り込むことはできます。
実際に試してみたのですが、なるほど、これもよく考えられています。
アーティスト名なんですが、噺家の方々に背番号が振られていて「01」とか「02」とかの番号で始まるようになっています。音楽データが先に入っているPCのMUSICフォルダーに取り込んでもアーティスト名順で並ぶと、リストの最初の方に落語データがほぼ全部揃うようになっています。
自分でレンタルCDから取り込んだデータは音楽アルバムの中に埋没してしまっているのですが、大体の区分け出来るようになっています。(アーティストに「10CC」や「2PM」とか「38 Special」などがあるとそれは埋まってしまいますが)
落語を自分で取り込んでスマートフォン、ウォークマンで聴こうとすると、これらのリスト作りの大変さにすぐ気がつくと思うのですが、こういう解決策があるとは、感心するばかりです。
特別冊子を使って噺家や演目から聞きたいタイトルを再生することもできるし、噺家、演目のそれぞれに番号が振ってあるので落語入門用に片っ端からとにかく聞いてみたい!という方は番号リストで全部の聴き潰しをすることもできます。ちなみに全部のお話しをまとめて聞こうとするとぶっ続けで4日以上かかるそうです。
このリスト作りと言い、特別冊子の出来具合と言い、本当にウォークマンで落語を楽しんでいる方が企画したことがわかります。
データの価格的にも超お買い得ですが、落語が好きな方が落語を聞いてもらいたい人のために企画されたという愛を感じられる商品になっています。
ということで、ウォークマンSシリーズの特別モデル「落語三昧200席モデル」のご紹介でした。ゴールデンウイーク明けには「母の日」「父の日」がやってきますが、そのプレゼント用にオススメです。なんせ、計算上は12万円分のコンテンツが入っていますから、プレゼントにするときは「落語200席、12万円分が入っているウォークマンだよ」というと、かなりありがたがってもらえそうです♪
コンテンツはプレゼントする前にPCにデータをバックアップしてしまえば自分もウォークマンやスマートフォンに転送して楽しめてしまいますが、そのときにソニーストアさんが作ってくれたリストに感動すると思います。
噺家リストに完全に背番号が振られているわけではなく、いくつか漏れてしまっているものもあるんですが、そこはご愛敬です。自分で振り直して使う様にすると良いと思います。(^_-)
実機の展示も本日より店頭で行います。ドックスピーカーの音質などもお試しください。
記事作成している現時点でも納期は10日ほどかかっているようです。新元号「令和」で初めて迎える「母の日」「父の日」です。品薄になる前に今のうちにオーダーをどうぞ♪
★ソニーストア ウォークマンSシリーズ 「落語三昧200席」のご案内はこちらから
ウォークマンSシリーズ 16GB/スピーカー付き 落語三昧200席モデル NW-S315K/RKG |
ソニーストア価格: 39,880円+税 |
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発売日 | 2019年3月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:2,000円~ 3年ワイド/5年ベーシック:1,000円~ 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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なお、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。
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