銀座ソニービルショールーム『SEL50F18F』展示レポート
こんにちは、店員佐藤です。
こちらも本日から先行予約販売が開始になり、銀座ソニービルショールームでも展示がスタートした新レンズの紹介です。
ソニーストア価格30,500円の手軽な単焦点標準レンズです。こちらのレンズも銀座ソニービルショールームではデータの持ち帰りが可能になってます。
2Fのレンズカウンターでお願いするとショーケースから出してもらって試し撮りをすることができます。「はい、どうぞ」と、手渡しされたときの感じが「うわ!軽!!」でした。
SEL50F18F | SEL55F18Z | |
ストア価格 | 30,500円 | 89,333円 |
発売日 | 2016年4月28日 | 2013年12月20日 |
AFレンズ駆動方式 | DCモーター | リニアモーター |
レンズ構成 | 5群6枚 | 5群7枚 |
絞り羽根 | 7枚 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.45m | 0.5m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 | 0.14倍 |
フィルター径 | 49mm | 49mm |
大きさ | 68.6×59.5mm | 64.4×70.5mm |
質量 | 186g | 281g |
従来のカールツァイス「SEL55F18Z」と比べると100gも軽くなっています。35mmのパンケーキレンズ「SEL35F28Z」は120gと、さらに軽いのですが体積が違うというか長さが36.5mmしかないですからね。
手に持った感じにずっしり感はなく、ふわっとした質量になっています。なるほど、これは手軽に持ち出せます。
ここで銀座ソニービルショールームのアテンダントさんに、このレンズならではのトピックを教えていただきました。
「SEL50F18F」なんですがAFの制御に「DCモーター」を使っているんだそうです。
ソニーのレンズカタログを見てもDCモーターという表記はないのですが、Aマウントのはじめてレンズなどに使われていた「SAM(スムーズAFモーター)」がそれです。確か、今までのEマウントレンズには搭載されていなかったと思います。
Eマウントレンズでは動画撮影などを前提にしているため静粛性が求められるのと、従来モデルでは「コントラストAF」を使ったモデルが主流だったためコントラスAFに向いたAFレンズ駆動方式を採用しています。「リニアモーター」や「ステッピングモーター」「ダイレクトドライブSSM」などです。
これらのモーターはコントラストAF独特の動きに素早く対応できる様な特性を持っています。コントラストAFは映像を分析してフォーカスを合わせるため、フォーカスがあったところを一度通り過ぎてピントの山を探り、もう一度折り返してフォーカス位置を決定する、という動作をします。行ったり来たりを素早くできるモーターを採用しています。
一方の位相差AFではフォーカスがあう位置があらかじめ分かっているため、目的のフォーカス位置へ一度でスッと移動をします。行ったり来たりを素早く行うのには不向き。位相差AFの場合はDCモーターを使ったSAM方式と、超音波モーターを使ったSSM方式の2つの方法があります。(他にボディ内駆動方式というのもあります)
「SEL50F18F」では、その位相差AF向きのモーターを採用していると言うことになります。
そのため”α7R2″や”α6000″、”α7″などの像面位相差AFを使える機種では比較的早くAF動作をするのですが、”α7S2″や”α7R”などの像面位相差AFを使っていないモデルだと、AF動作がややもたつくんだそうです。いわばLA-EA3でSAM方式のAマウントレンズを使う様なイメージになるとのこと。
試してみると、なるほど、確かに”α7S”では、スパッとAF動作せず、ゆっくりと行ったり来たりをするやや懐かしい動きをします。フォーカスが合ったときの「ピピッ」という音は正しいフォーカスの場所がわかったところで早めに鳴るようにしているようで、音だけ聞いているとすぐにピントが合っているように見えるんですが、実際にシャッターが切れるようになるのにはもうちょっと時間がかかります。
上位レンズ「SEL55F18Z」では「リニアモーター」方式を採用しておりコントラストAFでの利用に理想的なAFレンズ駆動方式を使っていることになります。ガラスのレンズ以外のところでもこういうところでコストが変わってきます。
結果、フォーカスがスッと動いて素早くAFが合うSEL55F18Zに対して、SEL50F18Fではややフォーカス動作が遅く感じるかと思います。像面位相差AFを搭載しているモデルでしたらそれほど気にしなくて良いかもしれませんが、”α7S”や”α7S2″、”α7R”などをお使いの方はご注意を。
“α7R2″+SEL50F18F F1.8 1/250秒 ISO:100
「SEL50F18F」の最大の魅力はF1.8の明るさ。絞り開放にするとズームレンズではできない、ドバッと背景がぼける大ボケ写真が撮影できます。
そういえば私も10年前にデジタル一眼”α100″を手にして最初に写真の楽しさを知ったのが「SAL50F14」という50mmの単焦点レンズで、自分の撮りたい主題以外を全部強制的にぼかしてしまう、この力技にまいったときでした。
まだ絞りもシャッタースピードもよく分かっていない時だったのですが、1日、絞り開放(絞り優先モードでF値を一番小さい値にして撮影)で写真を撮りまくったのが私の”α”写真路の始まりでした。
そういう楽しさをフルサイズの”α7″で味わえる楽しいレンズだと思います。上記の写真みたいに大きな点光源の丸いボケとか作れるとすごく楽しかったのを思い出します。
口径食と言って、よく見ると画面の端っこの方に行くとまん丸ではなく楕円形になることに気づいたのはずいぶん経ってからでした。
“α7R2″+SEL50F18F F2.2 1/160秒 ISO:100
“α7R2″+SEL50F18F F2.8 1/100秒 ISO:100
「絞り開放」ではなく、若干絞りの数値を大きくしていくと、ボケは小さくなるんですがボケの形は丸くなっていきます。
こうして被写体以外の背景のところに気を配って撮影をするようになったのは、私の場合、つい最近になってからです。
こういう楽しみはズームレンズでは味わえない単焦点レンズならではのものになります。
いきなり「SEL55F18Z」とか描写の優れたレンズを買ってしまうのも手ですが、個人的にはこういうレンズを最初に使ってレンズの特徴を知った上で、高画質なレンズにステップアップして行った方が喜びも大きいと思うんですよね。
無印の”α7″でズームレンズキットを購入してフルサイズカメラデビュー。でも、思ったような写真が撮れないなぁ、と、写真への情熱が冷めてきている方は、このたった30,500円のレンズでまた写真撮影に夢中になれると思います。
ズームレンズからの最初のステップアップにお勧めしたいと思います。
単焦点レンズ (E 50mm F1.8) SEL50F18F |
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ストア価格:30,500 円+税 | |
ソニーストア長期保証選択 ・5年ワイド:4,000円+税 ・3年ワイド:無償 |
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メーカー商品情報ページはこちら 作例見本ページはこちら |
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発売日:2016年4月28日 | |
ソニーストア購入特典: 送料無料 提携カード決済で3%オフ 3年ワイド無償 |
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残価設定クレジット価格 (2回目~24回目):月々1,000円~ |
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テックスタッフ店頭購入特典: 長期保証半額クーポン 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 店頭購入特典「クリーニングキット」プレゼント(数量限定) |
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☆当店blog 16.4.8「手軽に持ち出せる標準レンズ『SEL50F18F』登場」
☆当店blog 16.3.30「ソニーUSAにて『SEL70300G』『SEL50F18F』が発表」
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ソニーストアお買い物券 (500円分) COUPON-500 |
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ストア価格:500円 | |
発売日:2016年2月15日 |
☆当店blog 16.2.15「ソニーストア『お買い物券』販売開始のご案内」