バイノーラル録音で聴くハイレゾクラシック
こんにちは、店員よねっちです。
音楽配信サイトmoraにて珍しい楽曲の配信がありました。収録機材の記述がありソニー製のリニアPCMレコーダー「PCM-D100」を使い、さらにDSD 2.8MHzでバイノーラル収録したとされている音源が配信されています。
早速、当店でダウンロードして試聴してみました。
まず「バイノーラル録音」とは何かというところですが当店でも録音を試したことがあります。Xperia Z3 Tabletとノイズキャンセリングヘッドホンがあると簡単に録音が楽しめます。
☆当店blog 16.1.15「ノイキャンヘッドホンで3Dサウンド『バイノーラル録音』
「バイノーラル録音」はステレオ録音方式の一つで人間の頭部の形を模したダミーヘッドの耳にマイクを仕込み、あたかも鼓膜に届いているかのような状態で録音するシステム。
人が音を聴くときには直接耳に届く音だけでなく自分自身の頭や顔、耳などに反射した音や響きなども同時に聴いており、それによって音源の位置などを感知しているといわれています。そのため、ダミーヘッドを通して録音することでより自分が聞いている音に近い臨場感あふれる立体的な音を録音することが出来る、というものです。
バイノーラル録音はそのまま聴くのではなくステレオ・ヘッドホンやイヤホンで聴くことによってはじめてその効果がわかります。
当店でもソニーのリニアPCMレコーダー「PCM-D100」を使ってバイノーラル録音された楽曲を購入し、早速聞いてみました。
楽曲は仙台フィルハーモニー管弦楽団が演奏するベートーヴェンの「第九」特別演奏会のライブ音源になります。DSD 2.8MHzでバイノーラル録音されているとあって値段も高めになっているのかな、と思ったのですが、なんと1,500円で10曲まとめて購入することが出来ました。
このアルバムの面白いところは1~5曲目は通常のライン録音で収録されており、6~10曲目は同じ曲をバイノーラルレコーディングで収録しているという点。つまり同じ曲をバイノーラル録音と通常のもので聴き比べすることが出来るんです。
個人的な感想ですが通常録音のハイレゾは確かに音もきれいで奏者の位置関係や音場もしっかり感じられます。ちなみにこの通常録音も「PCM-D100」が使われています。あの小さな本体でここまでの音が録音できるのも驚きではあるのですが、通常録音はあくまで奏者との距離感を体感できるといった印象。
ところが、バイノーラル録音で聴くと譜面をめくる音や背後で観客が咳き込む声などまるで360度から音を感じているような印象を受けます。たとえばコンサートなどでホールにいると、ホールは響くつくりになっているので音が背後からも回り込むように聞こえて来ますが、それが体感できるイメージです。
綺麗な音を求めるなら雑音の少ない通常録音のハイレゾがいいかもしれませんが、その場にいるような臨場感を感じるなら断然バイノーラル録音がおすすめ! 今後この方法でライブなどの音源が配信されるようになったら、まるで本当にライブ会場にいるかのような体験ができると思います。これはすごく面白い録音方法ですよ。
利用するヘッドホンによっても効果が違って聞こえて、バイノーラル録音のものは、どちらかというとインナーイヤーヘッドホンで聞いたほうが効果が高いように思えます。CAS-1を使ってのスピーカーリスニングではやはり通常録音のほうが音像定位が感じられます。
今回購入した『「第九」特別演奏会 仙台フィルハーモニー管弦楽団』はmoraでの独占配信となっています。まとめて購入すると1,500円で購入することが出来ますので、バイノーラル録音を体感してみたい方は是非聴いてみて下さいね。
リニアPCMレコーダー PCM-D100 |
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ストア価格:95,048 円+税 | |
ソニーストア長期保証選択 ・5年ワイド:9,524円+税 ・3年ワイド:4,762円+税 ・5年ベーシック:4,762円+税 ・3年ベーシック:無償 |
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発売日:2013年11月21日 | |
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