“α7S2″で撮る『Tokyo City KEIBA Twinkle Race』
“α6500″+SEL70300G F5.6 1/1600 ISO:3200 焦点距離334mm相当
クリスマスの翌日の月曜日、今年最後の「トゥインクルレース」3連戦が開催されるとのことで、デジタル一眼”α”をかついで大井競馬場へ遊びに行ってきました。
お客様のあべちゃんにおつきあいいただき、デジタル一眼”α”で楽しむ競馬講座をお届けします。
■大井競馬場でトゥインクルレース撮影会
こんにちは、店員佐藤です。
前回の「”α6500”で撮る『TOKYO CITY KEIBA』」の時は”α6500″のAF性能、連写性能を試す、という名目で仕事中に抜けて大井競馬場のナイトレースの触りだけをちょこっとみてきただけですが、この日はお店の定休日で朝から夜まで予定無しで1日たっぷりといられるようにして出かけてきました。
しかも、”α6500″だけではなく夜間撮影にもっとも威力を発揮する高感度撮影が可能な”α7S2″もカメラバッグに忍ばせてきています。
さらに強力な助っ人、当店のお得意様であるあべちゃんさんが会社を半休しておつきあいくださり、ほとんど知らない「地方競馬」の世界を紹介しつつ大井競馬場での撮影場所のオススメポイントをご案内くださるとのこと。
まずは入場します。
競馬場に来たことがない、という方はご存じないと思いますが競馬場に入るのには入場料がかかります。前回来たときにはじめて知りました。子供の頃に父親に連れられてきたことはあるはずなんですが、入場料とか払ってくれていたんですね。
現在は入場料は100円です。
入場料とは別に競馬新聞も購入。場内で出走表は無料で配られているのですが人気のある馬や勝ち予想のためのデータはなにも記載はありません。雰囲気を出して競馬新聞を買ってみました。540円だったかな。それと赤ペン。
これで馬券もちょっと買ってみますよ。
東京モノレールの大井競馬場前駅から歩いて数分で北口に入り、そこからメインスタンドまであっという間に到着。
さすが平日の月曜日です。スタンドはまだガラガラなんですが会社が終わる18時を過ぎるとこのスタンドにもそれなりに人が入ってきます。
それでも撮影場所に不自由はなく自由に動き回れるので、写真撮影の被写体に、地方競馬ほど向いているモノはないかも。
メインスタンド前のコース直前まで近寄ることができます。特に場所取りなどもないのでレース10分前くらいにくれば一番良いポジションで撮影ができます。
1レース目は”α6500″で、2レース目は”α7S2″で試し撮りです。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/2500 ISO:2500 焦点距離200mm
使用レンズですがフルサイズセンサーでも200mmあれば全然充分。画角はそれで最接近になっているときで馬が画面からはみ出すくらいになります。遠くのコーナーを狙ったりスタンドの高いところから撮影する様だと300mm相当が必要になるというイメージ。
“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1600 ISO:6400 焦点距離300mm相当
“α6500″+SEL70200Gの300mm総督でこんな画角になります。
こうして明るいときは”α6500″の強力な秒11コマ連写が大きな武器になるのですが、このあとのナイトレースではおそらく”α7S2″の高感度撮影がものをいうはず。連写速度は遅いしAFもコントラストAFだけで使うので動体撮影には不利なのですが、ここで感じをつかんでおきます。
撮影場所はメインスタンド前全域が使えます。どこもコースからの距離は一緒。ダートコースを時計回りに走るので、どこで撮っても同じ様な感じがしますが、競走距離によってスタート地点が違っていたり、使うコーナーが変わったりします。
各レースの距離、使用コーナーを前もって知っておくのが大事です。
レースは30分おきに開催されます。レーススタートの5分くらい前から「返し馬」と言って馬場に出てきてウォーミングアップをするので、この時に大体の画角をチェックすることができます。
こちらはゴールに一番近いエリア。ここが一番人出も多いところになります。レース開催時間になると人数は少ないモノの、こうして人垣が一列できるので、ここではちょっと早めに場所を確保。
ゴール手前で撮れるカットがこんな感じ。
“α6500″+SEL70200G F4.0 1/2000 ISO:8000 焦点距離300mm相当
ここだと撮影場所の高さが稼げなくて足下が見切れてしまいます。
なので、撮影場所としては実は2カ所しかなくて、メインストレートの左端と右端だけになるんです。もうちょっと馬体全体が写せるところがないかと探してみると。。。
そうか、メインスタンドの上段という手があります。混んでいるときはだめですが、こうした平日のナイトレースだとスタンドの上段には誰もいないので、ここで高さを稼いで撮影することができそう。
望遠レンズがあればなんとかなります。
“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1250 ISO:12800 焦点距離300mm相当
300mm相当でもこれくらいのサイズで撮れて、しかも馬体がちゃんと足までなんの障害物もなく撮れます。
ただ、だいぶ暗くなってきました。”α6500″だとISO12800まで上げるともう限界くらいです。これ以上感度を上げるとノイズが目立ってきます。(とはいえ、今時の”α”のノイズ耐性はすごいですね。10年前の”α100″の時はISO1600までしか使えなかったんですから。)
ここで”α7S2″にスイッチします。連写スピードは半分くらいになってしまいますがISO感度はドバッとかなりあげられます。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/2500 ISO:64000 焦点距離200mm
第5レースでは、もう空は真っ暗。ここからがナイトレースの始まりで、ISOは64000まであがりますが、シャッタースピードは1/2500まで上げられます。
そして、この第5レースで枠番連複が的中♪ 一番人気で当選額も210円と安いモノなんですが当たると嬉しー!
30分に一度レースがある競馬でパドックに行って馬の様子を見て予想して馬券を買ってという一連のことをすると写真撮影どころではなくなるのですが、レースの待ち時間に競馬新聞を見て一番人気の枠連復を買うだけだったらなんとかなります。
額は少ないのですが、これも競馬の楽しみ、ということで3~5レースを買ってなんとか1レースだけ当てられたので、この調子で6~11レースも一口ずつ200円で買ってきました。
5レースが終わるとコースの向こう岸にイルミネーションが灯ります。レース中は馬が驚いてしまうのか、消灯されたままになりますが、レースの合間は豪華イルミネーションがピカピカと輝きます。
なるほど、レースを楽しむような演出があるんだなぁ。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/2000 ISO:10000 焦点距離200mm
7レースはストレートエンド、メインスタンド左側にあるやや高さのあるところから撮影。ゴールシーンの撮影ならここがベストということになりそうです。
続く第8レースはダート1600mです。1600mのコースの時はスタート地点の場所が変更になります。1200mや1400mだとコース向こう側にスタート地点がいってしまうんですが1600mと1800mのレースではメインストレートにスタートゲートが移動してきます。
スタートゲートはトレーラーになっていてコース上をクルマに引かれてやってきます。
目の間にスタート地点がやってきますので、これもフォトジェニック。スタートの瞬間を狙ってみました。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/1600 ISO:40000 焦点距離119mm
こちらがゲートが開いた瞬間です。もうちょっと寄って迫力のあるシーンにしたいところ。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/1600 ISO:32000 焦点距離119mm
目の前を走り抜けていくところはこんな感じ。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/1600 ISO:64000 焦点距離200mm(トリミングあり)
さらに1600mのコースだと、内側のコーナー(コーナーは内側と外側に2カ所作られていてレースの距離によって使うコースを変えます)を使います。
この日のレースでは1600mのコースになるのは第8レースだけ。内側のコーナーをストレート右端から狙うとこんな感じです。
ここを大きく写したいなら400mm相当のレンズがあると良いかも。
さて、競走馬の写真はどれもシャッタースピードを上げてしっかりと写し止めるものばかりにしています。この暗さでシャッタースピードを1/2000とかにできるのは、まさに高感度対応の”α7S”シリーズ独壇場という形になってしまうのですが、流し撮りをするならば”α6500″でもいけます。
試して見たのがこちら。
“α6500″+SEL70200G F4.0 1/100 ISO:1000 焦点距離300mm相当
シャッタースピード優先で1/100秒にしています。これなら明るめのレンズを使うことでISO:1000程度にすることができます。
ただ、飛行機やクルマと違って競走馬は走っているときに上下動するので1/100秒でもかなり歩留まりの低い撮影になります。馬の脚はともかく、騎手と馬体を写し止めたいんですが常に上下に動いているので、かなり厳しい感じ。
それとダートレース特有の舞い上がる土が映らなくなるので、ちょっともったいないかも。
第10レースです。1800ダートコースで、これもメインストレートにスタートゲートがやってきます。
今度はスタート地点から一番近い距離で飛び出す馬の迫力を撮るぞ!ということをしようと思ったのですが。。。
近すぎました。
真横からだと手前の馬が勢いよく飛び出すと他の馬を全部隠してしまうのと、ゲート係員の方たちの背中しか観られないことが発覚。
もうちょっと離れたところから狙った方がよいようです。
そして、いよいよメインの第11レースです。14:55からスタートしたレースも気がつけば20時過ぎ。
メインレースのときだけはかわいらしい音楽隊が出てきてファンファーレを演奏してくれます。
わわ、なにかのアイドルグループみたいな子達ですね。この後にこの日のメインレースであるダンザナイト賞、1200mダートが開催。
“α7S2″+SEL70200G F4.0 1/2000 ISO:32000 焦点距離200mm
大差をつけてエクレアオール号が優勝しました。
5レース、6レースに続いて、メインレースも予想的中♪ しかもメインレースだけは奮発して1,000円かけていたので、これで一気に浮きました。
2,600円の投資で約5,000円の払い戻しです。入場料と競馬新聞代と交通費まで全部元が取れました。でも、せっかくこうして1日遊ばせてもらっていますので。。。
ハイボールと唐揚げで乾杯です。
写真撮影を楽しみながら、ついでに馬券もちょっとだけ買って、それでお小遣いもちょっと増えるとは、なんて理想的な休日でしょう!?
“α6500″+SEL70300G F5.6 1/100 ISO:3200 焦点距離450mm相当
ラストの12レースは撮影だけ。最後も流し撮りで締めて、終了です。
ナイトレースは12月28日までで、29日からは昼間のレースになります。次のナイトレースは4月になってからとのことですので、トゥインクルレース撮影はまた来春までお預けになるんですが、非常に面白い被写体ですので、これはまた挑戦してみたいと思います。
春になりましたら、当店blogでお誘いしますので、是非、ご興味ある方はおつきあいくださいませ。
あ、その前に12月29日に大井競馬場で開催されるG1レース東京大賞典の日にもまた競馬撮影を楽しんでみようと思います。29日のレースは1600m、1800mのレースが多くスタートゲートが6回ほどメインストレートにやってくるそうですので、撮りどころもいっぱいです。
☆当店blog 16.12.2「”α6500”で撮る『TOKYO CITY KEIBA』」
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